2007ハロウィン 4
こんばんは。
ペンギン部屋です。🎶
それではどうぞ~✴
ス~ス~するぞ…
すんげぇス~ス~するぞ俺…!
なんかあれだよな…
あるべきもんがあるべき場所にねぇっていうのは
その…なんだ…
すっげぇ違和感つっーか…
なんか…あ~あ~!すんげぇス~ス~すんだよ!
普段、スネ毛だとかワキ毛だとか女がムダ毛としてるもんを
日常の生活の中でそれ程気にした事はねぇけど
いざ…あるべきもんがねぇという状況に晒されると
こんなにも心細いもんだって思わなかった
丸焼きにされるチキンの気持ちがなんとな~く分かる
だけど俺様をそんな心細い状況に
追い込んだ張本人が先程から何となく機嫌が悪い
俺の格好はすでにバニースタイル
毛も剃られメイクもバッチリで完璧なバニーガールに変身済み
妻もパイレーツの格好に着替えている
道明寺司がピンクのバニーガールに変身するのに要した時間は約3時間
最初のうちはご機嫌だったのに俺のメイクが終わりストッキングもはかされ
後は耳を付ければバニー完成という頃にはすっかりむくれてしまっている
何が妻の機嫌を損ねたのか知らねぇけど
ガキみてぇーに頬をプーッと膨らませて俺を睨むの止めろよな!
「どうしたんだよ?何むくれてんだ?」
「だって…ズルイんだもん!」
「何がズルイんだよ?」
俺、なんもしてねぇーぞ?!
相変わらず頬を膨らませたままむくれている妻の頬を両手で挟み込む
どんな状況でもどんな状態でも妻を可愛いと思えてしまう俺ってすげぇ
「俺の何がズルイんだよ?」
「だって司は男なのに…すっごく似合っててキレイなんだもん…」
今の俺を褒められても嬉しくねぇよ…
「それにもう一つのテーマがパイレーツに捕まったバニーちゃんだったのに…
これじゃあバニーガールに捕まったパイレーツになっちゃうじゃん!」
知らねぇーよ!
そんなもん!!
それに何なんだよ…
そのテーマって…?
ハァ~…
「お前だってその格好似合ってるだろ」
「ほんと?」
「あぁ…すんげぇ可愛いいよ」
「ありがとう、ちょっと悔しいけど
司バニーちゃんもすっごく似合ってて綺麗だよ」
だから…この格好褒められても嬉しくねぇんだって…
すんげぇス~ス~するけど…
マシでこの格好したこと後悔してるけど
とにかく妻が楽しそうなのがなによりだ…
でもよ…オモチャのオウムがしっくりこねぇからって
俺カモを肩に乗せんのはやめてくれよ…
“道明寺おいで!”
妻が俺鴨を呼びながら軽く屈み込むと
慣れた様子でヒョイと妻の肩に飛び乗った俺鴨
もう少々の事では驚かねぇけどよ
なんで俺鴨まで蝶ネクタイしてんだよ!?
はなっからこいつらも連れて行くつもりだったんだな…
いくらなんでもアリのハロウィンだからってちょっとやりすぎじゃあねぇか?
俺をバニーガールにしただけじゃ飽き足らずに
鴨F4に蝶ネクタイ付けてメリーさんには俺とお揃いの耳付けてやがる
マジでこいつらも連れて行くんかよ
司はこの子お願いね!と渡されたのはメリーさんのリード
歯茎むき出しで“メェ~~”と一鳴きしたヤギのリードを手に玄関へと向かうけど
俺…何履くんだ?
「おい!俺の靴は?」
「大丈夫!ちゃんと用意してあるよ!」
“はいこれ!”と手渡されたのは9cmのでっけぇピンヒール
こんなもんどこで見つけて来たんだよ?!
「すげぇな…その靴…」
「おっきぃでしょ!
司の足のサイズにあうハイヒールなんて無いと思ってたんだけどね
やっぱりニューヨークだよね!探せばあるもんだ!」
探さなくていいんだよ!
ハイヒールなんて履いた事ねぇから恐る恐る足を入れてみたけど
ウォォォー!
高けぇんだよ!!
両足を入れた途端バランスを崩しかけ咄嗟に横にいた妻の肩を掴んだ
「大丈夫?」
「おぉ…なんとかな…」
「歩ける?手貸そうか?」
「…あぁ…頼む…」
情けねぇけどこのままじゃ家から一歩も出られない
妻に手を引かれて俺のパレードが始まった
パレードの感想
とにかく寒みぃ~んだよ!
俺はバニーガールの格好してんだぞ!
薄っぺらい布キレ一枚で腕も足もむき出しなんだよ!
まぁ周りに居る奴らも俺と大差ねぇ格好してるんだけどよ…
バニーガールの格好して歩いてる大男が目立たねぇって凄い事だぞ!
一体どんなスイッチが入ればこんなバカ騒ぎが出来るんだ?!
俺の横では肩に鴨を乗せたままのパイレーツ妻が瞳をキラキラさせて喜んでいる
周りを見回してもまともな格好してる奴の方が少なくて
明らかに体重オーバーのスーパーマンやスパイダーマンをはじめ
アニメのキャラクターに見た事ねぇオリジナルのキャラまで
いい大人がマジで仮装している
ニューヨークに来て11年半
ニューヨーク歴1年半の妻が教えてくれたハロウィンのバカ騒ぎは
俺には関係のない世界だった
参加している今だって自分には関係ねぇって思ってるけど
恥も外聞も寒さも何もかもぶっ飛ばしてしまう庶民の行事ってのも
妻と一緒なら楽しいと感じてしまう俺も
やっぱりハロウィンマジックにかかってしまっているのだろうか?
けどよ…
2m近い大男のバニーガールのケツ触ってんじゃねぇよ!?
俺様のケツ触っていいのは妻だけなんだよ!
次に俺様のケツ触った奴はぜってぇぶっ殺す!!

応援ありがとうございます。
ペンギン部屋です。🎶
それではどうぞ~✴
ス~ス~するぞ…
すんげぇス~ス~するぞ俺…!
なんかあれだよな…
あるべきもんがあるべき場所にねぇっていうのは
その…なんだ…
すっげぇ違和感つっーか…
なんか…あ~あ~!すんげぇス~ス~すんだよ!
普段、スネ毛だとかワキ毛だとか女がムダ毛としてるもんを
日常の生活の中でそれ程気にした事はねぇけど
いざ…あるべきもんがねぇという状況に晒されると
こんなにも心細いもんだって思わなかった
丸焼きにされるチキンの気持ちがなんとな~く分かる
だけど俺様をそんな心細い状況に
追い込んだ張本人が先程から何となく機嫌が悪い
俺の格好はすでにバニースタイル
毛も剃られメイクもバッチリで完璧なバニーガールに変身済み
妻もパイレーツの格好に着替えている
道明寺司がピンクのバニーガールに変身するのに要した時間は約3時間
最初のうちはご機嫌だったのに俺のメイクが終わりストッキングもはかされ
後は耳を付ければバニー完成という頃にはすっかりむくれてしまっている
何が妻の機嫌を損ねたのか知らねぇけど
ガキみてぇーに頬をプーッと膨らませて俺を睨むの止めろよな!
「どうしたんだよ?何むくれてんだ?」
「だって…ズルイんだもん!」
「何がズルイんだよ?」
俺、なんもしてねぇーぞ?!
相変わらず頬を膨らませたままむくれている妻の頬を両手で挟み込む
どんな状況でもどんな状態でも妻を可愛いと思えてしまう俺ってすげぇ
「俺の何がズルイんだよ?」
「だって司は男なのに…すっごく似合っててキレイなんだもん…」
今の俺を褒められても嬉しくねぇよ…
「それにもう一つのテーマがパイレーツに捕まったバニーちゃんだったのに…
これじゃあバニーガールに捕まったパイレーツになっちゃうじゃん!」
知らねぇーよ!
そんなもん!!
それに何なんだよ…
そのテーマって…?
ハァ~…
「お前だってその格好似合ってるだろ」
「ほんと?」
「あぁ…すんげぇ可愛いいよ」
「ありがとう、ちょっと悔しいけど
司バニーちゃんもすっごく似合ってて綺麗だよ」
だから…この格好褒められても嬉しくねぇんだって…
すんげぇス~ス~するけど…
マシでこの格好したこと後悔してるけど
とにかく妻が楽しそうなのがなによりだ…
でもよ…オモチャのオウムがしっくりこねぇからって
俺カモを肩に乗せんのはやめてくれよ…
“道明寺おいで!”
妻が俺鴨を呼びながら軽く屈み込むと
慣れた様子でヒョイと妻の肩に飛び乗った俺鴨
もう少々の事では驚かねぇけどよ
なんで俺鴨まで蝶ネクタイしてんだよ!?
はなっからこいつらも連れて行くつもりだったんだな…
いくらなんでもアリのハロウィンだからってちょっとやりすぎじゃあねぇか?
俺をバニーガールにしただけじゃ飽き足らずに
鴨F4に蝶ネクタイ付けてメリーさんには俺とお揃いの耳付けてやがる
マジでこいつらも連れて行くんかよ
司はこの子お願いね!と渡されたのはメリーさんのリード
歯茎むき出しで“メェ~~”と一鳴きしたヤギのリードを手に玄関へと向かうけど
俺…何履くんだ?
「おい!俺の靴は?」
「大丈夫!ちゃんと用意してあるよ!」
“はいこれ!”と手渡されたのは9cmのでっけぇピンヒール
こんなもんどこで見つけて来たんだよ?!
「すげぇな…その靴…」
「おっきぃでしょ!
司の足のサイズにあうハイヒールなんて無いと思ってたんだけどね
やっぱりニューヨークだよね!探せばあるもんだ!」
探さなくていいんだよ!
ハイヒールなんて履いた事ねぇから恐る恐る足を入れてみたけど
ウォォォー!
高けぇんだよ!!
両足を入れた途端バランスを崩しかけ咄嗟に横にいた妻の肩を掴んだ
「大丈夫?」
「おぉ…なんとかな…」
「歩ける?手貸そうか?」
「…あぁ…頼む…」
情けねぇけどこのままじゃ家から一歩も出られない
妻に手を引かれて俺のパレードが始まった
パレードの感想
とにかく寒みぃ~んだよ!
俺はバニーガールの格好してんだぞ!
薄っぺらい布キレ一枚で腕も足もむき出しなんだよ!
まぁ周りに居る奴らも俺と大差ねぇ格好してるんだけどよ…
バニーガールの格好して歩いてる大男が目立たねぇって凄い事だぞ!
一体どんなスイッチが入ればこんなバカ騒ぎが出来るんだ?!
俺の横では肩に鴨を乗せたままのパイレーツ妻が瞳をキラキラさせて喜んでいる
周りを見回してもまともな格好してる奴の方が少なくて
明らかに体重オーバーのスーパーマンやスパイダーマンをはじめ
アニメのキャラクターに見た事ねぇオリジナルのキャラまで
いい大人がマジで仮装している
ニューヨークに来て11年半
ニューヨーク歴1年半の妻が教えてくれたハロウィンのバカ騒ぎは
俺には関係のない世界だった
参加している今だって自分には関係ねぇって思ってるけど
恥も外聞も寒さも何もかもぶっ飛ばしてしまう庶民の行事ってのも
妻と一緒なら楽しいと感じてしまう俺も
やっぱりハロウィンマジックにかかってしまっているのだろうか?
けどよ…
2m近い大男のバニーガールのケツ触ってんじゃねぇよ!?
俺様のケツ触っていいのは妻だけなんだよ!
次に俺様のケツ触った奴はぜってぇぶっ殺す!!

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