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恋カモ?(続・ジョージ) 2

こんにちは。🎵

ペンギン部屋です。🎶

それではどうぞ~✴










そんな俺の願いに妻が気付くはずもなく
隣に座る妻は水面に指を入れ水を掬い上げ
近くを泳ぐ鴨にちょっかい出している


「あっ!そうだ忘れてた!」


「何を?」


「花沢類から電話が掛かってきたんだけど・・
 司にお礼言っといてって言ってたよ。
 それから、そのすぐ後に美作さんからも掛かってきたんだけど・・
 こっちは"どういうつもりだぁ~!"ってなんかすっごく怒ってたけど・・
 あれなんだったんだろう?司、何か知ってる?」


「ああ、あきらからは俺にも掛かってきたからな!」


「何したの?美作さんがあんなに怒るなんて余程の事だよ?!」


「いいんだよ!あきらは10年に1回ぐらいの割合で
 なんかしんねぇーけど爆発すんだよ!幼稚舎ん時も高等部ん時も
 いきなり怒鳴り散らすだけだったからほっときゃいいんだよ!」


「ほっとけばいいって・・前の2回の爆発も確実に原因はあんたでしょ?」


「俺だけじゃねぇーよ!総二郎も類もだし!
 それに今回、俺は何もしてねぇーぞ!」


俺が嘘ついてるみたいな

非難がましい視線を向けてくるんじゃねぇーよ!


「今回はマジだぞ! 
 俺は類にアヒルを送ってやっただけだからな!
 あきらを怒らせたのは類だ!」


「ねぇ?どうして花沢類にアヒルを送ったの?」


「鴨の類がアヒルのおもちゃに惚れてんだろ?
 だから人間の類にもアヒルを送ってやったんだよ!」


「さっぱり分からないけど・・
 それと美作さんの怒りって関係あるの?」



「それは・・類がカフェにアヒルをぶちまけたからあきらが怒ってんだよ!」


「カフェ?ぶちまける?
 ちゃんと分かるように説明してよ!」

面倒くせねぇーな!

そう思って思いっ切り顔に出してるのに

妻は気にせず"ねぇ、ねぇ!早く教えてよ!"と

俺の袖を引っ張ってやがる

しょうがねぇーな・・


「あきらんとこのビルに類がプロデュースしたカフェがオープンしたんだよ。
 そのカフェの真ん中には噴水が置いてあって
 類はそこにアヒルをぶちまけたんだよ!」


「素敵ぃ~!」


本気でそう思ってんのか?


だとしたらかなり変だぞ!


「何処が素敵なんだよ?!」


「素敵じゃない!アヒルが泳ぐカフェなんて!」


アヒルって黄色いおもちゃだぞ!


泳いでねぇーし!


浮かんでるだけだし!


「そんな素敵なカフェなのに・・どうして美作さん怒ってるの?」


きっとお前には永遠の謎だと思うぞ!



「さぁな・・あきらの虫の居所が悪かったんだじゃねぇーか?」


もうこの話しは終わらせようと
興味なさそうにそう答えた俺の言葉は妻の耳には届かず・・


"いいなぁ~私もそのカフェに行ってみたいなぁ~"


なんて呟いてやがる!

「カフェって日本だぞ!?」

「知ってるわよ」



笑ってんじゃねぇーよ!

お前の場合は場所が例え北極だって

いや・・月だって油断出来ねぇーだろ!


「勝手に行くんじゃねぇーぞ!」


「分かってるわよ!」


全く信用できねぇ!









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kirakira
Posted bykirakira

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