fc2ブログ

ミッションインポッシブル 1

こんにちは。🎵

本日は本宅からのお引越しです。

タイトルは『ミッションインポッシブル』です。
このお話しはスーパーサラリーマンシリーズとして本宅に掲載させていただいております。

シリーズとは書いておりますが『ミッションインポッシブル』と『続・ミッションインポッシブル』
の2本だけです‥😅

そしてこのお話しのCPはつかつくですが
主な登場人物はオリキャラで、そのオリキャラ視点で
お話しが進んでいきます。
そしていつもながら内容はおバカさんです。🎶

以上の事を踏まえ初めても方も何度目かの方も
お話しを楽しんで頂ければ幸いです。♥


それではどうぞ~✴



私信です
☆様
こんにちは。🎵
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
検閲‥必要ですか?♥ムフフ💕
楓さんにとっては見慣れた息子夫婦のイチャイチャなので
スルーしちゃうかもしれませんね❗😆💕✨(笑)
司君はつくしちゃんが映っているところだけ買い取りそうですいね!🎵(笑)











皆さんは信じてくれないかもしれないけれど
俺の身に起こったマジで有り得ない出来事を今からお話しする前に・・・


え~まずは自己紹介



じゃなくて!

ここは社会人らしく私と

私の名前は浦添宏幸


歳は26歳


性別は♂で独身


美作商事の営業部3課に所属

東北地方の小さな小さな町の出身で

町で一番華やかな駅前のメインストリートには

メニューが5つしかない古びた食堂と元酒屋のコンビニもどきがあるだけで

後は田畑が広がっているだけの田舎町だ

ちなみに駅前のコンビニもどきが俺の実家で

親父とお袋が二人で切り盛りしている

兄弟は男ばかりの三人兄弟

4つ上の変わり者の兄貴と

地元始まって以来の神童の誉れも高く

周囲の期待を一心に背負い

輝かしい未来と希望を胸に上京した途端

可も無く不可も無くで・・・

上京して1ヶ月もしない内に現実を知った次男の俺と

兄弟の中では唯一、普通だった弟は

幼い頃より両親に甘やかされ末っ子特有の呑気っぷりを発揮していて

二浪中にも関わらず危機感ゼロで

先月もわざわざ東京までアイドルのコンサートに来ていた

そんな何処にでもいる普通の家族の次男として生を受け

地元の進学校を卒業後は東京の大学に進学し

それなりに・・・

自分なりに大学生活を満喫し

美作商事に入社後すぐに今の課に配属されて現在に至る

見た目も自分ではそこそこだと思っているし

仕事だってこの4年間、大きな活躍は無いが大きなミスもしていない

目覚まし時計のアラームは毎朝同じ時間にセットされているし

決まった電車の同じ車両に乗り出社する

残業はするけれど飲み会や合コンにも参加するし

休日にはデートだってするけどここ2年程は特定の彼女はいない

悩みや漠然とした将来への不安なんていうのも人並みに持ち合わせている

本当に何処にでもいる平凡な26歳の男だ

そんな至って普通の俺が最近、最も気になっているのが

一年先輩の牧野つくしという女性だ

気になっていると言っても彼女の事を異性として・・・

恋愛対象として気になっているのではなくて

性別を超えて同じ職場で働く同僚として

彼女という人間に興味があるだけだったのだが


今になって思えば彼女に対する好奇心だと思っていたこの感情は
本能に近い場所からの警告だったのかもしれない


牧野先輩は入社式を終え2週間の研修期間も難無くこなし
営業部3課へと配属されてすぐの頃

大学を出たてでまだ右も左も分からない俺の指導係をしてくれていた


いくら研修を受けたとはいえ
それがそのまま役に立つわけじゃないし
多岐に渡る取引先の情報などなど
実践で覚えるべき事も多い

ほんの少しのミスが会社にどんな損失を与えか分からない緊張感の中で
牧野先輩がさりげなくフォローしてくれていたから
俺は今でもここに居られるんだと思っている


そんな牧野先輩とはもう4年の付き合いになるけれど
仕事意外の接触は全くと言っていいほど無い


もちろん先輩は仕事は出来るし
営業部にはなくてはならない人だけれど
俺だけじゃなく他の社員の誰とも親しくしている所を見た事は無い

社内での先輩の印象は良く言えば控え目で清楚だけれど
実際の印象は地味で目立たない存在


特別、美人でもないしほとんど化粧はしていないし
服装だってたいていは地味なパンツスタイルで
低いヒールのパンプスを履いていて
髪を一つに纏め大きな黒ぶちの眼鏡をかけている

色気なんて全く皆無で他の女性社員とは明らかに一線を画している


周りは気にせず自分のスタイルを貫く確固たる信念の持ち主なのかもしれないけれど
27才にもなって浮いた話しの一つも無く
家と会社を往復するだけのような生活の何が楽しいのだろうか?

最近は特にそんな風に思ってしまう

価値観は人それぞれだし

俺だって将来のビジョンは曖昧だけれど
それだからこそ毎日同じ事の繰り返しの日常の中で
何かを得ようともがいているのに
先輩にはそんな日常が見えてこない

男の俺がこんな風に思うのは変なのかもしれないし
先輩にしても大きなお世話だろうけれど
とにかく一度気になり始めたら止まらなくなってしまった


だけどまさかストレートに先輩には将来のビジョンはありますか?
なんて聞くわけにもいかないし

飲みに誘うってのも・・・

忘年会や新年会ぐらいしか飲み会に参加しない先輩が来る可能性はほとんど無いしで・・・

結局、気にはなっているけれど特に何かをするわけでも無く
一方的に抱いたモヤモヤ感を解消出来ないまま気がつけば季節は夏になっていた


社会人になって4年目

大学3回生の正月以来、実家には帰省していなかったから
今年の夏は久々に実家に戻ってのんびりとお盆を過ごすのもいいかなぁと考えていたのに

7月の半ばになってお袋から掛かってきた電話で事態は一変し
しばらくはその事に気を取られ先輩の事はすっかり忘れていた

冒頭でも言ったけど
俺には変わり者の兄貴がいる

この男・・・子供の頃から超~変わり者で地元でも有名だった

何かに夢中になると全く周りの事が見えなくて

小学校3年生の時には通学の途中に見つけた蜂を追い掛け山に入ってしまい大騒ぎになり
警察や消防団に地元の自警団にと近所の大人が総出で山狩りした結果、
翌朝に沢で疲れて眠っている所を発見されたり

線路が何処まで続いているのか気になり
線路伝いに歩いて隣町まで行ってしまい
真夜中に線路脇で歩き疲れて眠ってしまっていた所を発見されたりと
とにかく人騒がせな兄貴だった

お陰で俺は小学校に上がったその日から兄貴が行方不明にならないように
登下校時には絶対に目を離すなと両親にきつく言われていた

そんな兄貴は地元の高校を卒業後は東京のデザイン学校に進学したけれど
そこをたった3ヶ月で辞めてあっという間に日本から飛び出して行ってしまった

そして数年、世界中を放浪した後、NYに辿り着き住み着いてしまった

どうやら兄貴はNYでアーティストをやっているらしいけど・・・

兄貴の作品を見た事は無い

そんな兄貴が来月にNYで個展を開く事になり
親父とお袋に来て欲しいと連絡があったらしい

田舎者で世間知らずの両親は
自分の息子が外国で個展を開けるような大芸術家になったと思っているようだけど

NYでアーティストなんて・・・

俺にしてみれば怪しい限りなのに
息子の晴れの舞台にすっかりテンションの上がってしまっている両親は
NYに行く気になっていた

そこで問題なのは両親にはこれが初の海外って事だ
息子の晴れ舞台には駆けつけたい
だけどいざ行くとなると初めての海外で飛行機さえロクに乗った事が無いから
二人だけで無事に兄貴の所に辿り着ける自信は全く無い


そこで俺に白羽の矢が立てられた

要は二人では不安だから俺にNYの兄貴の所まで連れて行けと言ってきたのだ


俺だって海外旅行なんて片手の指で足りるぐらいしかないし
英語だってそんなに得意じゃなのに両親を連れてのNYなんてと・・・


渋る俺に冥土の土産に兄貴の個展が見たいと
最後にはお袋の縁起でも無い泣き落としに渋々ながらOKしてしまった

それからが大変だった・・・

海外が初めての両親は当然の事ながらパスポートなんて持っていないから
すぐに取りに行かせて

俺はNY行きの手配をするけれど
お盆の時期だし世界的な燃料高騰の影響で
たった3泊5日のNY旅行に有り得ない金額が掛かってしまった

いよいよ今日、両親を連れてNYへと旅立つ

夕べの内に上京してきていた両親と共に飛行機に乗り込んだ


ここまででも小さなハプニングが満載で先が思いやられるけれど
とにかく飛行機に乗ってしまったのだから後は大人しく座っているだけだ


両親は初めての海外に興奮しているようで飛行機の中でもあまり眠れないようだけど
俺は体力温存にと食事以外はずっと目を閉じ体を休めていた











応援ありがとうございます。
スポンサーサイト



kirakira
Posted bykirakira

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply