続・ミッションインポッシブル 4
こんばんは。🎵
スーパーサラリーマンシリーズのミッションインポッシブルの続編です。🎶
それではどうぞ~✴
ピッピッピッ・・・ピッピッピッ・・・ピッピッピッ・・・
遠くで聞き覚えのある電子音が等間隔で鳴っているような気がする
その電子音を聞きながらも
再び深い眠りの淵に引きずり込まれそうになる意識
しばらく意識の綱引きを続けながら
リズミカルに鳴る音を五月蝿いなぁ・・・
なんて音の正体を記憶の中を探り始めて
やっとそれが目覚まし時計だと気付き跳び起きた
びっくりして跳び起きたのはいいけれど
驚きすぎて状況が掴めず
しばしベッドの上で思考停止・・・
あれ?俺・・・
なんで自分の部屋のベッドで寝てるんだ?
って・・・それよか今、何時だ?!
ベッドサイドのいつもの場所にはいつもの目覚まし時計
時計のデジタルは午前7時少し前を示している・・・
いつもの時間だ・・・
ん・・・?
今日は何曜日だ?
ってか・・・
俺は確か牧野先輩のお宅にお邪魔してたはずだよな?
全部、夢だったのか?
いや、そんなはずないよな?
あれは確かに現実で・・・
牧野先輩の宮殿のような豪華なお屋敷で美作専務や花沢さんなんかと一緒で
そこで牧野先輩がNYに帰るって告白を聞いて
その後は・・・
ん・・・?
その後・・・どうなったんだ?
えっ~と・・・・・・?
オイ!俺!しっかりしろ!!
えっ~と・・・落ち着いてゆっくり思い出せ!
確か・・・あの電話の後は・・・
美作専務の乾杯の号令で宴会が始まって・・・
お前も飲め!飲め!とどんどんワインやらシャンパンやらカクテルやら
次々とグラスについで貰って・・・
俺も思いがけない展開に一気に肩の荷が下りて気が大きくなって
注がれたお酒を飲み干していた
ような・・・
少しずつ断片的に思い出されてくる記
普通のサラリーマンの俺の給料じゃ
よっぽど特別な何かが無いと飲めないような高級なお酒の数々と
美味しいおつまみの数々に気分は最高に良くて
いつも以上のハイペースで飲み続けた結果・・・
いつどうやって自宅まで戻って来たのか覚えていない・・・
どうやって帰ってきたのだろう?
なんとな~く誰かにここまで送ってもらったような気がするんだけど
誰だったんだろう?
あれ?俺・・・なんかミスしてねぇーよな?
曖昧で断片的な記憶に一抹の不安は感じたけれど
まぁその辺の細かい所は今日、牧野先輩に会って確かめれば分かると結論づけて
出社する準備を急いだ
寝起きに感じていた頭の痛さもシャワーを浴びたらすっきりしたし
少しだけ胃がムカムカしているのも
胃薬が効いてきたのかいつもの通勤電車に乗り込む頃には治まっていた
沢山の通勤通学客に混ざって
いつもの出社風景
そう・・・会社に着くまではいつもと変わらない月曜日だった
出社して自分のデスクに到着すると
カバンから手帳を取り出しパソコンの電源を入れメールのチェックをして
コーヒーを飲みながら一日の予定を確認するのが日課になっている
いつものように予定を確認し終わると
牧野先輩の姿を探す
たいてい俺より先に出社している牧野先輩は
始業時間前でもすでに仕事を始めている事が多いのに
今日はまだ牧野先輩のデスクは空で
出社している様子は無い
珍しい事もあるものだと思いながらも
月曜の朝一恒例の会議の為の資料の最初チェックをしていた
同じ課のメンバーも続々と出社し
オフィスが賑やかになり
そろそろ会議も始まる時間になっても
牧野先輩のデスクは空のまま
今日は休みなのかな?と感じ始めた頃
同じ課の後輩が声を掛けてきた
「先輩?牧野さんって今日お休みなんですか?」
「いいや、何も聞いてないけど・・・どうかしたのか?」
「いや・・・あの・・・今日の会議で使うはずの資料なんですけど
牧野さんじゃないと分からないんですよね・・・困ったな・・・
先輩どこに置いてあるとか聞いてないですよね?」
牧野先輩のデスクの方をチラチラ伺いながら話す後輩
「ああ、知らないけど・・・牧野先輩のデスクを勝手に触らない方がいいぞ」
「ええ、分かってますけど・・・困ったな・・・
あれ会議で絶対に部長に見せないといけないんですよ。
先輩なんとかなりませんか?」
なんで俺がなんとかしなきゃいけないんだよ?!
自分の資料を牧野先輩任せにしてたお前の責任だろ?!
こんな時だけ泣き付いてくる後輩に少々ウザさを感じながらも
そんな大切な資料があるのに牧野先輩が何の連絡もしてこない事は気になるし
何よりさっきから痛いほど部長の
”どうなってるんだ?”と言いたげな視線をビンビン感じている
「分かったよ。とにかくお前は牧野先輩の携帯に連絡を取ってみろ!
俺は部長と話してくるから」
「助かります!」
横で牧野先輩に連絡を入れる後輩を確認してから俺は部長の元へと向かった
美作専務の遠い遠~い親戚で
バリバリの縁故採用の我が課の部長は
見るからに今流行りのメタボ体型で
おまけに後頭部がかなりハゲてきているのを気にしていて
残り少ない前髪をポマードで目一杯後ろへと撫で付けるという
涙ぐましい努力でハゲを隠している
俺はこの部長がいささか苦手だった
だけど上司は上司だし
今はそんな事を言っている場合じゃない
朝一から嫌な役目を引き受けてしまった後悔のため息は心の奥底にしまい込みつつ
部長のデスクの前に立った
「あの部長・・・」
「なんだね?」
「今日は牧野先輩はお休みでしょうか?」
「いいや、私は何も聞いてないけど、何か問題でも発生したのかね?
資料が何処にあるか分からないって事を分かっているくせに
分かっていないフリをしながらも
全部顔に出てしまっている事には気付いていないフリで話しを続ける
面倒臭い上司だ・・・

応援ありがとうございます。
スーパーサラリーマンシリーズのミッションインポッシブルの続編です。🎶
それではどうぞ~✴
ピッピッピッ・・・ピッピッピッ・・・ピッピッピッ・・・
遠くで聞き覚えのある電子音が等間隔で鳴っているような気がする
その電子音を聞きながらも
再び深い眠りの淵に引きずり込まれそうになる意識
しばらく意識の綱引きを続けながら
リズミカルに鳴る音を五月蝿いなぁ・・・
なんて音の正体を記憶の中を探り始めて
やっとそれが目覚まし時計だと気付き跳び起きた
びっくりして跳び起きたのはいいけれど
驚きすぎて状況が掴めず
しばしベッドの上で思考停止・・・
あれ?俺・・・
なんで自分の部屋のベッドで寝てるんだ?
って・・・それよか今、何時だ?!
ベッドサイドのいつもの場所にはいつもの目覚まし時計
時計のデジタルは午前7時少し前を示している・・・
いつもの時間だ・・・
ん・・・?
今日は何曜日だ?
ってか・・・
俺は確か牧野先輩のお宅にお邪魔してたはずだよな?
全部、夢だったのか?
いや、そんなはずないよな?
あれは確かに現実で・・・
牧野先輩の宮殿のような豪華なお屋敷で美作専務や花沢さんなんかと一緒で
そこで牧野先輩がNYに帰るって告白を聞いて
その後は・・・
ん・・・?
その後・・・どうなったんだ?
えっ~と・・・・・・?
オイ!俺!しっかりしろ!!
えっ~と・・・落ち着いてゆっくり思い出せ!
確か・・・あの電話の後は・・・
美作専務の乾杯の号令で宴会が始まって・・・
お前も飲め!飲め!とどんどんワインやらシャンパンやらカクテルやら
次々とグラスについで貰って・・・
俺も思いがけない展開に一気に肩の荷が下りて気が大きくなって
注がれたお酒を飲み干していた
ような・・・
少しずつ断片的に思い出されてくる記
普通のサラリーマンの俺の給料じゃ
よっぽど特別な何かが無いと飲めないような高級なお酒の数々と
美味しいおつまみの数々に気分は最高に良くて
いつも以上のハイペースで飲み続けた結果・・・
いつどうやって自宅まで戻って来たのか覚えていない・・・
どうやって帰ってきたのだろう?
なんとな~く誰かにここまで送ってもらったような気がするんだけど
誰だったんだろう?
あれ?俺・・・なんかミスしてねぇーよな?
曖昧で断片的な記憶に一抹の不安は感じたけれど
まぁその辺の細かい所は今日、牧野先輩に会って確かめれば分かると結論づけて
出社する準備を急いだ
寝起きに感じていた頭の痛さもシャワーを浴びたらすっきりしたし
少しだけ胃がムカムカしているのも
胃薬が効いてきたのかいつもの通勤電車に乗り込む頃には治まっていた
沢山の通勤通学客に混ざって
いつもの出社風景
そう・・・会社に着くまではいつもと変わらない月曜日だった
出社して自分のデスクに到着すると
カバンから手帳を取り出しパソコンの電源を入れメールのチェックをして
コーヒーを飲みながら一日の予定を確認するのが日課になっている
いつものように予定を確認し終わると
牧野先輩の姿を探す
たいてい俺より先に出社している牧野先輩は
始業時間前でもすでに仕事を始めている事が多いのに
今日はまだ牧野先輩のデスクは空で
出社している様子は無い
珍しい事もあるものだと思いながらも
月曜の朝一恒例の会議の為の資料の最初チェックをしていた
同じ課のメンバーも続々と出社し
オフィスが賑やかになり
そろそろ会議も始まる時間になっても
牧野先輩のデスクは空のまま
今日は休みなのかな?と感じ始めた頃
同じ課の後輩が声を掛けてきた
「先輩?牧野さんって今日お休みなんですか?」
「いいや、何も聞いてないけど・・・どうかしたのか?」
「いや・・・あの・・・今日の会議で使うはずの資料なんですけど
牧野さんじゃないと分からないんですよね・・・困ったな・・・
先輩どこに置いてあるとか聞いてないですよね?」
牧野先輩のデスクの方をチラチラ伺いながら話す後輩
「ああ、知らないけど・・・牧野先輩のデスクを勝手に触らない方がいいぞ」
「ええ、分かってますけど・・・困ったな・・・
あれ会議で絶対に部長に見せないといけないんですよ。
先輩なんとかなりませんか?」
なんで俺がなんとかしなきゃいけないんだよ?!
自分の資料を牧野先輩任せにしてたお前の責任だろ?!
こんな時だけ泣き付いてくる後輩に少々ウザさを感じながらも
そんな大切な資料があるのに牧野先輩が何の連絡もしてこない事は気になるし
何よりさっきから痛いほど部長の
”どうなってるんだ?”と言いたげな視線をビンビン感じている
「分かったよ。とにかくお前は牧野先輩の携帯に連絡を取ってみろ!
俺は部長と話してくるから」
「助かります!」
横で牧野先輩に連絡を入れる後輩を確認してから俺は部長の元へと向かった
美作専務の遠い遠~い親戚で
バリバリの縁故採用の我が課の部長は
見るからに今流行りのメタボ体型で
おまけに後頭部がかなりハゲてきているのを気にしていて
残り少ない前髪をポマードで目一杯後ろへと撫で付けるという
涙ぐましい努力でハゲを隠している
俺はこの部長がいささか苦手だった
だけど上司は上司だし
今はそんな事を言っている場合じゃない
朝一から嫌な役目を引き受けてしまった後悔のため息は心の奥底にしまい込みつつ
部長のデスクの前に立った
「あの部長・・・」
「なんだね?」
「今日は牧野先輩はお休みでしょうか?」
「いいや、私は何も聞いてないけど、何か問題でも発生したのかね?
資料が何処にあるか分からないって事を分かっているくせに
分かっていないフリをしながらも
全部顔に出てしまっている事には気付いていないフリで話しを続ける
面倒臭い上司だ・・・

応援ありがとうございます。
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