続・ミッションインポッシブル ５
こんばんは。🎵
スーパーサラリーマンシリーズのミッションインポッシブルの続編です。🎶
それではどうぞ～✴
「実は今朝の会議で部長にお見せする予定の資料を牧野さんが管理しているのですが、
牧野さんがまだ出社していないようなのでデスクを探してもよろしいでしょうか？」
「構わないけど後々問題になってもらっても困るので
あまり私物には触れないように」
「分かりました。ありがとうございます」
人のデスクを勝手に触るのは気が引けるけど
今はそんな事を気にしている場合じゃないし
部長の許可も取り付けてあるので
とりあえず牧野先輩のデスクの上に綺麗に並べられているファイルを手に取った
牧野先輩の携帯に電話している後輩は
まだ連絡が取れていないようでリダイアルを繰り返している
ファイルをパラパラとめくりながら
まだリダイアルを続けている後輩に声を掛ける
「電話まだ繋がらないのか？」
「ええ、何度か呼び出し音は鳴るんですけど・・・
出てくれなくて・・・どうしましょう？」
俺に聞くなよ・・・
「どうしましょうって・・・
とにかく留守電にメッセージだけ残してお前もこっち手伝え！」
「分かりました」
言われた通り留守電にメッセージを残している後輩を横目に
牧野先輩のパソコンの電源を入れる
相変わらずこちらを見ている部長の痛い視線には気付かないフリをしたまま
パソコンが立ち上がるのを待っていた
なんとなく手持ち無沙汰で壁に掛かっている時計に目を向けた
時間はとっくに始業時間を過ぎていて
いつもならそろそろ会議が始まっている時間だ
こんな時間まで牧野先輩がなんの連絡も無いなんて今までなかった事だ・・・
なにがあったんだろう？
少しだけ意識が牧野先輩に捕われてぼっーとしていたから
後ろにここには不釣り合いの人物が近付いている事に気付いていなかった
「オイ！弟！」
「へっ・・・？！」
慌てて声のした方へ振り向くと
そこに居たのは美作専務だった・・・
昨日のラフな恰好とは違い
ビシッとしたスーツ姿で両手をポケットに突っ込んだ姿で俺の真後ろに立っていた
「・・・み、美作専務？！・・・お、おはようございます。
昨日はありがとうございました！」
振り返り慌てて挨拶をする俺だったけれど・・・
そんな俺の挨拶は軽く無視されて
美作専務の視線は牧野先輩のデスクへと向けられた
あれ？！なんか機嫌が悪いような気が・・・
俺、昨日なんか機嫌を損ねるような事したか・・・？
”あの・・・”
と言葉を続けようとした瞬間
横から凄い勢いで割り込んできた部長が俺と美作専務の間に立ちはだかる・・・
俺の目の前には部長のハゲ散らかした頭・・・
「これは！これは坊ちゃん、我が課に何かご用ですかな？」
課全体に聞こえるように・・・
これみよがしに大きな声で美作専務の事を
”坊ちゃん”と呼んだ部長・・・
やっぱり俺はこの部長が苦手だ・・・
「俺はそいつに用があるんだ。そこどけ！
それから二度と俺の事を坊ちゃんなんて呼ぶな！」
穏やかで紳士的・・・
そんなイメージが強い美作専務が眉一つ動かさずに冷たくそう言い放った・・・
やっぱ機嫌悪いよな・・・？
「えっ・・・あっ・・・いや、私はそんなつもりは・・・」
部下の前でいい顔しようとして自滅した部長は
慌てて弁解しようとしたけど全く取り合って貰えず
美作専務にさっと体を交わされている
そんな光景を見た後輩が笑いが堪えきれず
思わず吹き出しそうになって慌てて口元を手で覆い隠すけど
部長にしっかりと見られていて睨まれてやがる
その様子を見て俺もつい緩みそうになる口元を引き締める
「オイ！弟！俺の話し聞いてんのか？！」
「あっ！はい！聞いておりますです！」
俺より少し身長の高い美作専務に上から見下ろされるような視線に
慌てて変な日本語を返してしまった俺
「あ、あの牧野先輩が資料を管理してまして・・・
それが必要なので探しおりまして・・・
ま、牧野先輩は今日はお休みなんでしょうか・・・？」
「お前、昨日の事なんも覚えてねぇのかよ？！」
やっぱ俺・・・昨日なんかやらかしてたのか？！
「あの・・・申し訳ありません！・・・その・・・なんと言いいますか・・・
気がついたら自宅のベッドの上で朝になってまして・・・
俺、昨日なんかやらかしましたでしょうか・・・？」
「マジでなんも覚えてねぇじゃねぇかよ！？
まぁいい、お前にはきっちり落とし前つけてもらうからな！」
「お、おとしまえですか・・・？！」
「おぉ！覚悟しとけよ！」
覚悟って・・・
俺、昨日いったい何やらかしたんだよ？！
応援ありがとうございます。
スーパーサラリーマンシリーズのミッションインポッシブルの続編です。🎶
それではどうぞ～✴
「実は今朝の会議で部長にお見せする予定の資料を牧野さんが管理しているのですが、
牧野さんがまだ出社していないようなのでデスクを探してもよろしいでしょうか？」
「構わないけど後々問題になってもらっても困るので
あまり私物には触れないように」
「分かりました。ありがとうございます」
人のデスクを勝手に触るのは気が引けるけど
今はそんな事を気にしている場合じゃないし
部長の許可も取り付けてあるので
とりあえず牧野先輩のデスクの上に綺麗に並べられているファイルを手に取った
牧野先輩の携帯に電話している後輩は
まだ連絡が取れていないようでリダイアルを繰り返している
ファイルをパラパラとめくりながら
まだリダイアルを続けている後輩に声を掛ける
「電話まだ繋がらないのか？」
「ええ、何度か呼び出し音は鳴るんですけど・・・
出てくれなくて・・・どうしましょう？」
俺に聞くなよ・・・
「どうしましょうって・・・
とにかく留守電にメッセージだけ残してお前もこっち手伝え！」
「分かりました」
言われた通り留守電にメッセージを残している後輩を横目に
牧野先輩のパソコンの電源を入れる
相変わらずこちらを見ている部長の痛い視線には気付かないフリをしたまま
パソコンが立ち上がるのを待っていた
なんとなく手持ち無沙汰で壁に掛かっている時計に目を向けた
時間はとっくに始業時間を過ぎていて
いつもならそろそろ会議が始まっている時間だ
こんな時間まで牧野先輩がなんの連絡も無いなんて今までなかった事だ・・・
なにがあったんだろう？
少しだけ意識が牧野先輩に捕われてぼっーとしていたから
後ろにここには不釣り合いの人物が近付いている事に気付いていなかった
「オイ！弟！」
「へっ・・・？！」
慌てて声のした方へ振り向くと
そこに居たのは美作専務だった・・・
昨日のラフな恰好とは違い
ビシッとしたスーツ姿で両手をポケットに突っ込んだ姿で俺の真後ろに立っていた
「・・・み、美作専務？！・・・お、おはようございます。
昨日はありがとうございました！」
振り返り慌てて挨拶をする俺だったけれど・・・
そんな俺の挨拶は軽く無視されて
美作専務の視線は牧野先輩のデスクへと向けられた
あれ？！なんか機嫌が悪いような気が・・・
俺、昨日なんか機嫌を損ねるような事したか・・・？
”あの・・・”
と言葉を続けようとした瞬間
横から凄い勢いで割り込んできた部長が俺と美作専務の間に立ちはだかる・・・
俺の目の前には部長のハゲ散らかした頭・・・
「これは！これは坊ちゃん、我が課に何かご用ですかな？」
課全体に聞こえるように・・・
これみよがしに大きな声で美作専務の事を
”坊ちゃん”と呼んだ部長・・・
やっぱり俺はこの部長が苦手だ・・・
「俺はそいつに用があるんだ。そこどけ！
それから二度と俺の事を坊ちゃんなんて呼ぶな！」
穏やかで紳士的・・・
そんなイメージが強い美作専務が眉一つ動かさずに冷たくそう言い放った・・・
やっぱ機嫌悪いよな・・・？
「えっ・・・あっ・・・いや、私はそんなつもりは・・・」
部下の前でいい顔しようとして自滅した部長は
慌てて弁解しようとしたけど全く取り合って貰えず
美作専務にさっと体を交わされている
そんな光景を見た後輩が笑いが堪えきれず
思わず吹き出しそうになって慌てて口元を手で覆い隠すけど
部長にしっかりと見られていて睨まれてやがる
その様子を見て俺もつい緩みそうになる口元を引き締める
「オイ！弟！俺の話し聞いてんのか？！」
「あっ！はい！聞いておりますです！」
俺より少し身長の高い美作専務に上から見下ろされるような視線に
慌てて変な日本語を返してしまった俺
「あ、あの牧野先輩が資料を管理してまして・・・
それが必要なので探しおりまして・・・
ま、牧野先輩は今日はお休みなんでしょうか・・・？」
「お前、昨日の事なんも覚えてねぇのかよ？！」
やっぱ俺・・・昨日なんかやらかしてたのか？！
「あの・・・申し訳ありません！・・・その・・・なんと言いいますか・・・
気がついたら自宅のベッドの上で朝になってまして・・・
俺、昨日なんかやらかしましたでしょうか・・・？」
「マジでなんも覚えてねぇじゃねぇかよ！？
まぁいい、お前にはきっちり落とし前つけてもらうからな！」
「お、おとしまえですか・・・？！」
「おぉ！覚悟しとけよ！」
覚悟って・・・
俺、昨日いったい何やらかしたんだよ？！
応援ありがとうございます。
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