DESPERATE 前編
こんにちは✨😃❗ & お久しぶりです🎵
インフルエンザに対して沢山の方々にお見舞いいただき
本当にありがとうございました。♥
突然、やってきたインフルエンザに私を含めた三人が罹患し
順番に病院へ‥😅
幸い、他の二人には移らず処方されたお薬で熱もすぐに下がりましたが
思いの外、体力が消耗していたのと3日ほど食欲不振だったのとで
ちょっとだけ!本当にちょっとだけ痩せました❗(笑)←すぐに元に戻りましたが‥😅(笑)
まだまだインフルエンザは猛威をふるっておりますので
皆さんも気をつけてお過ごしくださいね❗😆💕✨
本日は本宅よりのお引越しです。🎶
タイトルは『DESPERATE』です。
初めての方も何度目かの方も楽しんで頂ければ嬉しいです🎵😍🎵
新作はもうしばらくお待ち下さいませ。(#^.^#)
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんにちは。🎵
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ご心配いただきありがとうございました。
なんとか復活出来たのでボチボチ再開していきますね。🎶
「責任取れよ!」
「な、なんの責任よ!?」
「俺様を弄んだ責任だよ!!」
「も、弄んでなんてない!!」
「弄んでんじゃなぇーかよ!!
この責任はきっちり取ってもらうからな!」
───── DESPERATE ─────
あ~なんで反応しちゃったんだろう・・?
でも、すっごくムカついてやっぱり見過ごすなんて
出来なくてついつい・・啖呵切っちゃった!
も~うっ!なんでこんな時に限って四人とも大学にいるのよ~!!
もう!笑うな花沢類!!
こら!これ以上、司を煽るなお祭りコンビ!!
私は現在、カフェ中の注目を一身に浴びて小さくなって糾弾されている・・
この騒動の始まりはつい10分程前の事
午前中の講義を終えてお昼ご飯食べながら残りのレポートを
仕上げてしまおうとカフェへとやってくると
桜子が男の人とお茶を飲んでいた
楽しそうにおしゃべりしているその雰囲気に邪魔しちゃ悪いと思って
カフェをぐるりと見渡すといつもの席に珍しく四人揃ってランチを食べている
一瞬、F4と一緒にランチをなんて思ったけど
レポート仕上げなきゃいけないからあいつらと一緒の席に座ったら
出来ないと思いなおして近くの開いていた席に腰を下ろそうとした瞬間・・
西門さんに見つかってしまった・・・
軽く手を上げて私を呼んでいる西門さん・・
「牧野!」
聞こえない振りなんて出来るはずもなく
小さな溜息と共に彼らの座っているテーブルに近づくと当然のように
司の横の席が開けられ座るように促されるけど
「私、レポート仕上げなきゃいけないから違う席に座るね。」
やんわりとなるべく司の機嫌を損ねないように言ったんだけど・・
あっさりと却下・・
「なんで俺がいんのに別んとこ座ろうとすんだよ!?
いいからお前はここに座れ!!」
腕を引っ張られるけど・・私はレポート仕上げなきゃいけないの!!
「ヤダ!レポート書かなきゃいけないからあっちに座る!」
「だったら俺もそっちに行くぞ!!」
あんたが一緒だったら出来ないでしょ!!
そう怒鳴り返したいのを堪えて再びやんわりとした口調で
声を発しようとした瞬間
反対側から花沢類の特上の微笑み付きで
「牧野、座って。」
なんて言われて思わず
「はい。」
って答えちゃった・・
「てめぇー何で俺様の言う事は素直に聞かねぇーのに類の言う事は
素直に従うんだよ!?」
「・・そ、そんな事分かんないわよ!
今、思わずはいって言っちゃっただけなんだから!
もう!いちいちくだらない事に反応しないでよ!
いいでしょ!?座ったんだから!!」
何となく後ろめたい気持ちもあるけどとにかく司の横に座って
さっさと話題を逸らす!
「ねぇ、桜子が一緒にいる人って誰?」
私の座っている席からは男性の後姿しか見えない
「俺達も知らない。俺達がここに来た時にはすでに居たぞ!
あんな奴、ここで見たことないから外部の人間なんじゃないのか?」
「あの人、桜子の新しい彼氏かな?」
「さぁーな?気になるんだったら聞いてこいよ!」
「いいよ、楽しそうに話してるの邪魔しちゃ悪いし。」
なんて言いながらもやっぱり少し気になるから視線は
チラチラと桜子のほうへと向けていた
「おい!俺の話しはまだ終わってねぇーぞ!
話しを逸らすな!!」
あっ!やっぱバレてたのね・・?
「もう!座ったんだからいいでしょ?
私、お腹すいたからなんか買ってくる!」
このままここで言い合いを続けていても平行線のままだから
ランチを買いに席を立った
ランチを乗せたトレーを持ってテーブルに帰る時、
初めて真正面から桜子と話しをしている男性の顔を見た
アレ?
あの人・・何処かで見たことある・・?
バイト先に来たお客さんかな・・?
トレイを持ったまま考えながら歩いていると・・
「おい!つくし!何処行くんだよ!?」
「・・えっ!?・・あっ、ごめん!!」
いつの間にか司達の座っているテーブルを通り過ぎてしまっていて
途端に彼の機嫌が悪くなる
「お前、そんなに俺様と一緒にいるのが嫌なのかよ!?」
額にいくつもの青筋を浮かべながら私を睨みつけている彼・・
こ、怖い・・んだけど・・・
「ち、違うわよ!桜子と一緒にいる人、正面から顔を見たんだけど・・
何処かで見たことある人だなぁ~って思って考えてただけよ!」
「牧野?桜子と一緒の奴、知ってんのか?」
ずっとニヤニヤしながら私と司のやり取りを聞いていた
美作さんが会話に割って入って来た
「う~ん、多分、バイト先でだと思うんだけど・・?
今いちはっきりしないの。美作さんは気になるの?桜子の事?」
「・・なっ!!べ、別に俺は気になってないよ!」
「ふ~ん。」
やっぱりね!
鈍感な私だって最近の美作さんが桜子の事
気になっているって事ぐらい分かっている!
からかうような私の視線に美作さんが何か言い返そうとした時
隣に座っていた司がいきなり立ち上がった
「気に入らねぇー!一発ぶん殴ってやる!!」
はぁ~?
立ち上がり桜子達のテーブルへ一歩足を踏み出しかけていた
司の洋服の端を慌てて掴んだ
「ちょ、ちょっと!いきなりなんなのよー?!」
「離せ!あいつを一発ぶん殴らねぇーと俺様の気がすまねぇーんだよ!!」
離せ!って・・今から人を殴りに行くって宣言している奴を
そう簡単に離せるわけないでしょ!
「何で?あの人を殴る必要があるのよ!?」
「あの男、お前の視界に入っただけじゃなくてお前の記憶にまで残ってんだろ?
それにお前は今、あの男の事ばっか気にしてんじゃねぇーかよ!
だから気に入らねぇーんだよ!!」
そ、そんな理由で人を殴るってーの?
呆れて物が言えない私に代わって口を開いたのは花沢類
口調は至って普通
いつもののんびりとした調子で・・
「司にしては正当な理由だね。」
なんて・・
それに続いて今度は西門さんが私に向かって
「そーだぞ、牧野!昔の司なら口に出す前に手が出てたし
人を殴るのに理由なんてなかったんだかならな!成長したな司!」
何よそれ?
慰めてんの・・・?
「牧野!そんなに気になるんだったら桜子んとこ行って確かめてきたらどうだ?
なんなら俺らが行ってきてやろうか?」
・・って!気になってんのは美作さんの方でしょ!
私をダシに使わないでよね!!
「いいわよ!別に気になってないし、それに桜子の邪魔しちゃ悪いでしょ。
もう、いいから!司も座ってよ!」
「まぁまぁ牧野!そんなムキになんな!
今から俺が確かめてきてやっから!」
って・・
別にムキになんかなってない!
コラ!ヒマ人!
あんたら結局は暇だから私で遊んでるだけでしょ!!
私の言葉なんかあっさりと無視してさっさと席を立とうとするお祭りコンビ
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
私の叫びも空しくお祭りコンビが桜子達のテーブルに近づき何やら話しかけている
そしてお祭りコンビは桜子と男性をこちらのテーブルへと連れて来てしまった
目の前、お祭りコンビに挟まれるような形でテーブルについた二人・・
私の真正面に座った男性・・
やっぱり何処かで見覚えがある!
私は無意識のうちに男性の顔を凝視していたらしい
「先輩!私の彼の顔に何か付いてますか?」
「えっ!?う、ううん・・別に・・」
桜子にいきなり声を掛けられて言いよどんでいると
再びお祭りコンビが余計な口を挟んでくる
「桜子!牧野はお前の彼氏の事、知ってるみたいだぞ!」
「そうだったんですか。
でもその前に一応皆さんに紹介させていただきますね。
こちらは私が今お付き合いさせていただいている枝野武志さんです。」
桜子が彼を紹介してそれぞれ自己紹介しているんけど・・
枝野さんはF4の事を知っていたらしく
自己紹介するまでもない様子
私はその間もずーっと脳みそフル回転で記憶の中から彼を探し出そうとしていた
桜子の彼の事、とやかく言うつもりはないんだけど・・
なんとな~くイヤな感じがしていたから・・
イヤ~な感じ・・司ほどの野生の勘はないけれど
上手く説明出来ないけど桜子の彼氏だと紹介されたその男性を胡散臭く感じていた
そしてここからが私の悪夢の本番・・
こんな時だけ私の勘は当たっていた・・
最後に桜子が私を紹介しようとした瞬間、彼の方が先に声を出した
彼は私の方を指差しながら
「つくしちゃんでしょ?」
だって・・
この人・・なんで私の名前知ってんの?
でも、いきなり下の名前を呼ばれて私は完全にフリーズ
いや私だけじゃない!
カフェ中がって言っても大げさじゃないくらい冷た~い空気がピュ~ピュ~言っている
だって最近ではF3がふざけて司の前で私の事をつくしちゃ~んって呼ぶだけでも大変な事態に陥るのに
一度、みんなで集まった時に少し酔っ払った西門さんがふざけて私の事をつくしちゃ~んって呼びながら
からかってた時だって何でそんなに怒るのってぐらいに怒りまくった司が
大暴れして途中でパーティーがお開きになったぐらいなんだから!
だから仲間内では私の事を下の名前で呼ぶことは禁句になっている
なのに・・
あっさりと地雷を踏んだ彼は完全に固まってしまっている私達を尻目に脳天気にどんどんと地雷を踏んでいく・・
「ねぇ、つくしちゃんだよね?
俺の事覚えてないの?先週、六本木のクラブで会ったよね?」
ん・・・?
先週・・・?
六本木・・・?
「えっ!?あっ!!あーーーー!!
あ、あああんたあの時の?!」
「そうそう、思い出してくれた?
つくしちゃん!」
「ちょ、ちょっとあんた!どういうつもりなのよ!?」
「どういうつもりって?」
「だってあんた先週会った時は美和子の彼氏だって言ってたじゃない!
なのに今日は桜子の彼氏だなんて!信じらんない!二股かけてたの!?」
「いやだな~つくしちゃん!何をそんな堅苦しい事言ってんの?」
「堅苦しいって・・あんたサイテイー!」
最低この男!
先週は私の中学の時の同級生の彼だって紹介されたのに
今週は桜子の彼氏だって
それに二股かけてる事あっさりと認めてその上、全く悪いなんて思ってない!!
一発ぶん殴ってやらないと気がすまない!!
そう思って立ち上がり拳を握り締めた時、私と最低男の会話を唖然と聞いていた桜子が口を開いた
「先輩!一体どういう事なんですか?
美和子さんって誰なんですか?少しは私にも分かるように説明してください!」
あっ!そうよね!
「この人ね、私の中学の時の同級生の美和子とも付き合ってるのよ!」
「って事は私は二股かけられてるって事ですか?」
「そうよ!」
「先輩の今の話しは本当の事ですか?」
桜子は今度は私ではなく隣に座る彼に聞いているけど
聞かれたほうは悪びれる様子もなくあっさりとそれを認めている
「そうだけど。何か問題でもある?
いいじゃん別に。俺、別に君と結婚してるわけでもないし。
楽しめるうちに楽しんどこうよ!桜子ちゃんだってそのつもりなんでしょ?」
本当にもう信じらんない!
二股かけておいて何か問題でもあるって・・大有りだっつーの!
ほんとあったまにくる!!
マジでこいつ一発ぶん殴ってやらなきゃ私の気がすまない!!
再び握りこぶしを握り締めた瞬間、私の拳骨より先に桜子が手元にあった水を彼の頭にかけた
「なにすんだよ!?」
水をかけられた方は自分が悪いなんてひとっつも思ってないから
桜子に対して本気で怒っている
サイテー男の手が桜子に向かって動いた瞬間、隣に座っていた
西門さんが腕を掴んだと思ったらあっさりとねじ伏せてしまった
「何か俺らの存在忘れられてるみたいだけど二股はよくないよ。」
なんて・・
一番似合わない言葉を口にして腕をねじ伏せたままカフェの外へと追い出してしまった
これで一件落着?
のはずだったんだけど・・
私的には・・・
ほっと一息ついて座りなおすと
「先輩、教えていただいてありがとうございました。」
「あっ、・・うん、でもごめんね、・・なんか私、余計な事しちゃったんじゃない・・?」
「いいえ、あんな男に深い入りする前でよかったです。」
「そう・・よかった・・」
「でも、先輩のお友達はどうするんですか?」
「そ~だよね・・?どうしよっか?」
「ちゃんと教えて差し上げたほうがいいと思いますよ。
なんなら私も一緒に行ってあげますよ。」
「そうだね・・じゃぁ、電話してみる。」
取りあえず美和子に連絡して何処かで待ち合わせしようと思って
携帯を取り出したんだけど・・
横からスーッと伸びてきた手に携帯を取り上げられてしまった
「ちょっと!司!返してよ!」
携帯を取り返そうと横を向いた瞬間
目を細め無表情で静かに怒りがMAXの状態に達している彼と目が合った・・・
もう、怖いとかいうレベルじゃない・・
目が合ったまま固まってしまっている私にお祭りコンビが
「牧野!お前、クラブなんか行ったのか?」
あっ・・?
「えっ・・?・・あ、あの・・ほら、アレだよ!アレ!
先週ね・・ちゅ、中学の時の同級生と会った時に付き合いでちょこっとだけだよ!」
慌てて弁解したけどすでに後の祭り?
「行ったんだな?」
なんて・・地の底から響いてくるような声で言われて背中にイヤ~な汗が伝う・・
「あのね、司!ちゃんと説明するから聞いて!
先週、中学の時の同級生と遊びに行ったでしょ?
それはちゃんと言ったから知ってるわよね?
その時、同級生の美和子の彼氏がクラブでDJやってるから
遊びに行こうって言われてついて行っただけなの。
それに優紀も一緒だったし、すぐに帰ってきたし!
クラブに居たのだってほんの20分程だったの!」
渾身の説明だったのに・・・
「牧野って動揺するとよくしゃべるよね?」
なんて・・
花沢類の一言で台無し・・
「お前、俺にはクラブに行ったなんて一言も言わなかったよな?
俺様に嘘ついてたのか?」
「う、嘘ついてた・・つもりはないんだけど・・
司が心配すると思って・・言わなかったの・・」
「黙ってたって事は嘘ついてたのと同じだよな!?」
「ご、ごめん・・」
ギロリと睨まれて思わず
「・・なさい・・」
「全部話せよ!」
「い、今、話したので全部だけど・・」
「もう一回、最初っから全部話せ!」
「ここで・・?い、今・・?」
「そーだよ!やましい事がないんだったら話せるだろーが!!」
「うっ・・!わ、分かったわよ!全部、話すわよ!!」
あ~あ、もうどうしてこうなっちゃうのよ~!!
もう!こうなりゃヤケだ!
先週、私は久しぶりに中学時代の友人達と遊びに出かけた
私に優紀、美和子と舞の4人
中学の時の仲良しグループだったけどそれぞれが別の高校、大学へと進学し
最近ではほとんど顔を合わせる機会が無くなっていた
数年ぶりに四人揃って待ち合わせをして
ファーストフードのお店でおしゃべりに花を咲かせる事3時間
流れで美和子に新しい彼が出来たって話になって
その彼が近くのクラブでDJをしてるから
ちょっと行ってみようって事になってしまった
クラブって聞いて一瞬、躊躇したけど女の子ばっかりだし優紀も一緒だし
何かあればすぐに帰ればいいかなぁ~なんて
軽~い気持ちでついて行っちゃったんだけど・・
クラブについてすぐに紹介されたのが今、桜子と二股かけてたサイテー男で
すぐにその男の友達だって言う軽そうな奴が集まってきちゃったから
私と優紀はすぐに帰ってきた
「だからクラブに居たのだってほんの20分ぐらいだし、
お酒だって少し口をつけたぐらいで
ほとんど飲んでないし!とにかくすぐにお店を出てそのまま真っ直ぐ帰ってきたのよ!」
納得してくれただろうか?
今の説明で・・・
司は私が話している間中もず~っと目を細めて私を睨みつけながら身じろぎ一つしない
一気に話し終えて嫌な沈黙が降りてくる・・
その沈黙を破ったのは桜子
「先輩、私が合コンに誘っても来ないくせに中学の時のお友達とは行くんですね?」
だって・・・
「ちょ、ちょっと待ってよ!私、合コンなんて行ってないわよ!!」
「行ったじゃないですか?クラブで他にも男性がいたんですよね?」
「・・居た・・けど・・」
「何人居たんですか?」
「あのサイテー男入れて4人・・だけど・・」
「じゃあ、4:4だったんですね?
それって立派な合コンだと思いますけど?」
「・・そ、そうなの・・?」
慌てて周りを見渡すけど・・
桜子の意見に頷いている奴が約2名とニッコリと微笑んでいる天使が1名
そして極限まで目を細めて私を睨みつけている悪魔が1名・・
「そーだぞ牧野!桜子の言うとおりだ!
立派な合コンだな、それは!」
「司!牧野、合コン行ったみたいだぞ!」
楽しんでるだろ・・?
あんた達・・
「そ、そんな!違うわよ!合コンなんかじゃない!
それにもし合コンだったとしても私、知らなかったんだし、
すぐに帰ってきたし・・それなのに・・言いがかりつけないでよ!」
「言いがかりなんてつけてないぞ、俺達は事実を言ってるだけだ。
お前は知らなくても向こうはそのつもりだったんじゃないのか?」
「・・うそ・・で、でも私、知らなかったんだし・・無罪よね・・?」
「このバカ女!!」
突然、カフェに響き渡った怒鳴り声
い、今・・びっくりしすぎて心臓がギュ~ってなったわよ!!
「な、何なのよ!いきなり大きな声出さないでよ!!」
「うるせぇー!このバカ女!
ったくお前は油断も隙もねぇな!」
「ちょっと!それどういう意味よ!」
「どういう意味ってお前、分かんねぇーのかよ!?
知らなかったから合コンじゃねぇーって言いてぇのか?
そんな言い訳俺様には通用しねぇーんだよ!!
それに俺様に嘘ついてクラブになんか行った時点で有罪なんだよ!」
頭の上から降り注ぐ怒鳴り声
カフェ中の視線を浴びながら糾弾されている・・
穴があったら入りたい心境なのに
この男は・・

応援ありがとうございます。
インフルエンザに対して沢山の方々にお見舞いいただき
本当にありがとうございました。♥
突然、やってきたインフルエンザに私を含めた三人が罹患し
順番に病院へ‥😅
幸い、他の二人には移らず処方されたお薬で熱もすぐに下がりましたが
思いの外、体力が消耗していたのと3日ほど食欲不振だったのとで
ちょっとだけ!本当にちょっとだけ痩せました❗(笑)←すぐに元に戻りましたが‥😅(笑)
まだまだインフルエンザは猛威をふるっておりますので
皆さんも気をつけてお過ごしくださいね❗😆💕✨
本日は本宅よりのお引越しです。🎶
タイトルは『DESPERATE』です。
初めての方も何度目かの方も楽しんで頂ければ嬉しいです🎵😍🎵
新作はもうしばらくお待ち下さいませ。(#^.^#)
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんにちは。🎵
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ご心配いただきありがとうございました。
なんとか復活出来たのでボチボチ再開していきますね。🎶
「責任取れよ!」
「な、なんの責任よ!?」
「俺様を弄んだ責任だよ!!」
「も、弄んでなんてない!!」
「弄んでんじゃなぇーかよ!!
この責任はきっちり取ってもらうからな!」
───── DESPERATE ─────
あ~なんで反応しちゃったんだろう・・?
でも、すっごくムカついてやっぱり見過ごすなんて
出来なくてついつい・・啖呵切っちゃった!
も~うっ!なんでこんな時に限って四人とも大学にいるのよ~!!
もう!笑うな花沢類!!
こら!これ以上、司を煽るなお祭りコンビ!!
私は現在、カフェ中の注目を一身に浴びて小さくなって糾弾されている・・
この騒動の始まりはつい10分程前の事
午前中の講義を終えてお昼ご飯食べながら残りのレポートを
仕上げてしまおうとカフェへとやってくると
桜子が男の人とお茶を飲んでいた
楽しそうにおしゃべりしているその雰囲気に邪魔しちゃ悪いと思って
カフェをぐるりと見渡すといつもの席に珍しく四人揃ってランチを食べている
一瞬、F4と一緒にランチをなんて思ったけど
レポート仕上げなきゃいけないからあいつらと一緒の席に座ったら
出来ないと思いなおして近くの開いていた席に腰を下ろそうとした瞬間・・
西門さんに見つかってしまった・・・
軽く手を上げて私を呼んでいる西門さん・・
「牧野!」
聞こえない振りなんて出来るはずもなく
小さな溜息と共に彼らの座っているテーブルに近づくと当然のように
司の横の席が開けられ座るように促されるけど
「私、レポート仕上げなきゃいけないから違う席に座るね。」
やんわりとなるべく司の機嫌を損ねないように言ったんだけど・・
あっさりと却下・・
「なんで俺がいんのに別んとこ座ろうとすんだよ!?
いいからお前はここに座れ!!」
腕を引っ張られるけど・・私はレポート仕上げなきゃいけないの!!
「ヤダ!レポート書かなきゃいけないからあっちに座る!」
「だったら俺もそっちに行くぞ!!」
あんたが一緒だったら出来ないでしょ!!
そう怒鳴り返したいのを堪えて再びやんわりとした口調で
声を発しようとした瞬間
反対側から花沢類の特上の微笑み付きで
「牧野、座って。」
なんて言われて思わず
「はい。」
って答えちゃった・・
「てめぇー何で俺様の言う事は素直に聞かねぇーのに類の言う事は
素直に従うんだよ!?」
「・・そ、そんな事分かんないわよ!
今、思わずはいって言っちゃっただけなんだから!
もう!いちいちくだらない事に反応しないでよ!
いいでしょ!?座ったんだから!!」
何となく後ろめたい気持ちもあるけどとにかく司の横に座って
さっさと話題を逸らす!
「ねぇ、桜子が一緒にいる人って誰?」
私の座っている席からは男性の後姿しか見えない
「俺達も知らない。俺達がここに来た時にはすでに居たぞ!
あんな奴、ここで見たことないから外部の人間なんじゃないのか?」
「あの人、桜子の新しい彼氏かな?」
「さぁーな?気になるんだったら聞いてこいよ!」
「いいよ、楽しそうに話してるの邪魔しちゃ悪いし。」
なんて言いながらもやっぱり少し気になるから視線は
チラチラと桜子のほうへと向けていた
「おい!俺の話しはまだ終わってねぇーぞ!
話しを逸らすな!!」
あっ!やっぱバレてたのね・・?
「もう!座ったんだからいいでしょ?
私、お腹すいたからなんか買ってくる!」
このままここで言い合いを続けていても平行線のままだから
ランチを買いに席を立った
ランチを乗せたトレーを持ってテーブルに帰る時、
初めて真正面から桜子と話しをしている男性の顔を見た
アレ?
あの人・・何処かで見たことある・・?
バイト先に来たお客さんかな・・?
トレイを持ったまま考えながら歩いていると・・
「おい!つくし!何処行くんだよ!?」
「・・えっ!?・・あっ、ごめん!!」
いつの間にか司達の座っているテーブルを通り過ぎてしまっていて
途端に彼の機嫌が悪くなる
「お前、そんなに俺様と一緒にいるのが嫌なのかよ!?」
額にいくつもの青筋を浮かべながら私を睨みつけている彼・・
こ、怖い・・んだけど・・・
「ち、違うわよ!桜子と一緒にいる人、正面から顔を見たんだけど・・
何処かで見たことある人だなぁ~って思って考えてただけよ!」
「牧野?桜子と一緒の奴、知ってんのか?」
ずっとニヤニヤしながら私と司のやり取りを聞いていた
美作さんが会話に割って入って来た
「う~ん、多分、バイト先でだと思うんだけど・・?
今いちはっきりしないの。美作さんは気になるの?桜子の事?」
「・・なっ!!べ、別に俺は気になってないよ!」
「ふ~ん。」
やっぱりね!
鈍感な私だって最近の美作さんが桜子の事
気になっているって事ぐらい分かっている!
からかうような私の視線に美作さんが何か言い返そうとした時
隣に座っていた司がいきなり立ち上がった
「気に入らねぇー!一発ぶん殴ってやる!!」
はぁ~?
立ち上がり桜子達のテーブルへ一歩足を踏み出しかけていた
司の洋服の端を慌てて掴んだ
「ちょ、ちょっと!いきなりなんなのよー?!」
「離せ!あいつを一発ぶん殴らねぇーと俺様の気がすまねぇーんだよ!!」
離せ!って・・今から人を殴りに行くって宣言している奴を
そう簡単に離せるわけないでしょ!
「何で?あの人を殴る必要があるのよ!?」
「あの男、お前の視界に入っただけじゃなくてお前の記憶にまで残ってんだろ?
それにお前は今、あの男の事ばっか気にしてんじゃねぇーかよ!
だから気に入らねぇーんだよ!!」
そ、そんな理由で人を殴るってーの?
呆れて物が言えない私に代わって口を開いたのは花沢類
口調は至って普通
いつもののんびりとした調子で・・
「司にしては正当な理由だね。」
なんて・・
それに続いて今度は西門さんが私に向かって
「そーだぞ、牧野!昔の司なら口に出す前に手が出てたし
人を殴るのに理由なんてなかったんだかならな!成長したな司!」
何よそれ?
慰めてんの・・・?
「牧野!そんなに気になるんだったら桜子んとこ行って確かめてきたらどうだ?
なんなら俺らが行ってきてやろうか?」
・・って!気になってんのは美作さんの方でしょ!
私をダシに使わないでよね!!
「いいわよ!別に気になってないし、それに桜子の邪魔しちゃ悪いでしょ。
もう、いいから!司も座ってよ!」
「まぁまぁ牧野!そんなムキになんな!
今から俺が確かめてきてやっから!」
って・・
別にムキになんかなってない!
コラ!ヒマ人!
あんたら結局は暇だから私で遊んでるだけでしょ!!
私の言葉なんかあっさりと無視してさっさと席を立とうとするお祭りコンビ
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
私の叫びも空しくお祭りコンビが桜子達のテーブルに近づき何やら話しかけている
そしてお祭りコンビは桜子と男性をこちらのテーブルへと連れて来てしまった
目の前、お祭りコンビに挟まれるような形でテーブルについた二人・・
私の真正面に座った男性・・
やっぱり何処かで見覚えがある!
私は無意識のうちに男性の顔を凝視していたらしい
「先輩!私の彼の顔に何か付いてますか?」
「えっ!?う、ううん・・別に・・」
桜子にいきなり声を掛けられて言いよどんでいると
再びお祭りコンビが余計な口を挟んでくる
「桜子!牧野はお前の彼氏の事、知ってるみたいだぞ!」
「そうだったんですか。
でもその前に一応皆さんに紹介させていただきますね。
こちらは私が今お付き合いさせていただいている枝野武志さんです。」
桜子が彼を紹介してそれぞれ自己紹介しているんけど・・
枝野さんはF4の事を知っていたらしく
自己紹介するまでもない様子
私はその間もずーっと脳みそフル回転で記憶の中から彼を探し出そうとしていた
桜子の彼の事、とやかく言うつもりはないんだけど・・
なんとな~くイヤな感じがしていたから・・
イヤ~な感じ・・司ほどの野生の勘はないけれど
上手く説明出来ないけど桜子の彼氏だと紹介されたその男性を胡散臭く感じていた
そしてここからが私の悪夢の本番・・
こんな時だけ私の勘は当たっていた・・
最後に桜子が私を紹介しようとした瞬間、彼の方が先に声を出した
彼は私の方を指差しながら
「つくしちゃんでしょ?」
だって・・
この人・・なんで私の名前知ってんの?
でも、いきなり下の名前を呼ばれて私は完全にフリーズ
いや私だけじゃない!
カフェ中がって言っても大げさじゃないくらい冷た~い空気がピュ~ピュ~言っている
だって最近ではF3がふざけて司の前で私の事をつくしちゃ~んって呼ぶだけでも大変な事態に陥るのに
一度、みんなで集まった時に少し酔っ払った西門さんがふざけて私の事をつくしちゃ~んって呼びながら
からかってた時だって何でそんなに怒るのってぐらいに怒りまくった司が
大暴れして途中でパーティーがお開きになったぐらいなんだから!
だから仲間内では私の事を下の名前で呼ぶことは禁句になっている
なのに・・
あっさりと地雷を踏んだ彼は完全に固まってしまっている私達を尻目に脳天気にどんどんと地雷を踏んでいく・・
「ねぇ、つくしちゃんだよね?
俺の事覚えてないの?先週、六本木のクラブで会ったよね?」
ん・・・?
先週・・・?
六本木・・・?
「えっ!?あっ!!あーーーー!!
あ、あああんたあの時の?!」
「そうそう、思い出してくれた?
つくしちゃん!」
「ちょ、ちょっとあんた!どういうつもりなのよ!?」
「どういうつもりって?」
「だってあんた先週会った時は美和子の彼氏だって言ってたじゃない!
なのに今日は桜子の彼氏だなんて!信じらんない!二股かけてたの!?」
「いやだな~つくしちゃん!何をそんな堅苦しい事言ってんの?」
「堅苦しいって・・あんたサイテイー!」
最低この男!
先週は私の中学の時の同級生の彼だって紹介されたのに
今週は桜子の彼氏だって
それに二股かけてる事あっさりと認めてその上、全く悪いなんて思ってない!!
一発ぶん殴ってやらないと気がすまない!!
そう思って立ち上がり拳を握り締めた時、私と最低男の会話を唖然と聞いていた桜子が口を開いた
「先輩!一体どういう事なんですか?
美和子さんって誰なんですか?少しは私にも分かるように説明してください!」
あっ!そうよね!
「この人ね、私の中学の時の同級生の美和子とも付き合ってるのよ!」
「って事は私は二股かけられてるって事ですか?」
「そうよ!」
「先輩の今の話しは本当の事ですか?」
桜子は今度は私ではなく隣に座る彼に聞いているけど
聞かれたほうは悪びれる様子もなくあっさりとそれを認めている
「そうだけど。何か問題でもある?
いいじゃん別に。俺、別に君と結婚してるわけでもないし。
楽しめるうちに楽しんどこうよ!桜子ちゃんだってそのつもりなんでしょ?」
本当にもう信じらんない!
二股かけておいて何か問題でもあるって・・大有りだっつーの!
ほんとあったまにくる!!
マジでこいつ一発ぶん殴ってやらなきゃ私の気がすまない!!
再び握りこぶしを握り締めた瞬間、私の拳骨より先に桜子が手元にあった水を彼の頭にかけた
「なにすんだよ!?」
水をかけられた方は自分が悪いなんてひとっつも思ってないから
桜子に対して本気で怒っている
サイテー男の手が桜子に向かって動いた瞬間、隣に座っていた
西門さんが腕を掴んだと思ったらあっさりとねじ伏せてしまった
「何か俺らの存在忘れられてるみたいだけど二股はよくないよ。」
なんて・・
一番似合わない言葉を口にして腕をねじ伏せたままカフェの外へと追い出してしまった
これで一件落着?
のはずだったんだけど・・
私的には・・・
ほっと一息ついて座りなおすと
「先輩、教えていただいてありがとうございました。」
「あっ、・・うん、でもごめんね、・・なんか私、余計な事しちゃったんじゃない・・?」
「いいえ、あんな男に深い入りする前でよかったです。」
「そう・・よかった・・」
「でも、先輩のお友達はどうするんですか?」
「そ~だよね・・?どうしよっか?」
「ちゃんと教えて差し上げたほうがいいと思いますよ。
なんなら私も一緒に行ってあげますよ。」
「そうだね・・じゃぁ、電話してみる。」
取りあえず美和子に連絡して何処かで待ち合わせしようと思って
携帯を取り出したんだけど・・
横からスーッと伸びてきた手に携帯を取り上げられてしまった
「ちょっと!司!返してよ!」
携帯を取り返そうと横を向いた瞬間
目を細め無表情で静かに怒りがMAXの状態に達している彼と目が合った・・・
もう、怖いとかいうレベルじゃない・・
目が合ったまま固まってしまっている私にお祭りコンビが
「牧野!お前、クラブなんか行ったのか?」
あっ・・?
「えっ・・?・・あ、あの・・ほら、アレだよ!アレ!
先週ね・・ちゅ、中学の時の同級生と会った時に付き合いでちょこっとだけだよ!」
慌てて弁解したけどすでに後の祭り?
「行ったんだな?」
なんて・・地の底から響いてくるような声で言われて背中にイヤ~な汗が伝う・・
「あのね、司!ちゃんと説明するから聞いて!
先週、中学の時の同級生と遊びに行ったでしょ?
それはちゃんと言ったから知ってるわよね?
その時、同級生の美和子の彼氏がクラブでDJやってるから
遊びに行こうって言われてついて行っただけなの。
それに優紀も一緒だったし、すぐに帰ってきたし!
クラブに居たのだってほんの20分程だったの!」
渾身の説明だったのに・・・
「牧野って動揺するとよくしゃべるよね?」
なんて・・
花沢類の一言で台無し・・
「お前、俺にはクラブに行ったなんて一言も言わなかったよな?
俺様に嘘ついてたのか?」
「う、嘘ついてた・・つもりはないんだけど・・
司が心配すると思って・・言わなかったの・・」
「黙ってたって事は嘘ついてたのと同じだよな!?」
「ご、ごめん・・」
ギロリと睨まれて思わず
「・・なさい・・」
「全部話せよ!」
「い、今、話したので全部だけど・・」
「もう一回、最初っから全部話せ!」
「ここで・・?い、今・・?」
「そーだよ!やましい事がないんだったら話せるだろーが!!」
「うっ・・!わ、分かったわよ!全部、話すわよ!!」
あ~あ、もうどうしてこうなっちゃうのよ~!!
もう!こうなりゃヤケだ!
先週、私は久しぶりに中学時代の友人達と遊びに出かけた
私に優紀、美和子と舞の4人
中学の時の仲良しグループだったけどそれぞれが別の高校、大学へと進学し
最近ではほとんど顔を合わせる機会が無くなっていた
数年ぶりに四人揃って待ち合わせをして
ファーストフードのお店でおしゃべりに花を咲かせる事3時間
流れで美和子に新しい彼が出来たって話になって
その彼が近くのクラブでDJをしてるから
ちょっと行ってみようって事になってしまった
クラブって聞いて一瞬、躊躇したけど女の子ばっかりだし優紀も一緒だし
何かあればすぐに帰ればいいかなぁ~なんて
軽~い気持ちでついて行っちゃったんだけど・・
クラブについてすぐに紹介されたのが今、桜子と二股かけてたサイテー男で
すぐにその男の友達だって言う軽そうな奴が集まってきちゃったから
私と優紀はすぐに帰ってきた
「だからクラブに居たのだってほんの20分ぐらいだし、
お酒だって少し口をつけたぐらいで
ほとんど飲んでないし!とにかくすぐにお店を出てそのまま真っ直ぐ帰ってきたのよ!」
納得してくれただろうか?
今の説明で・・・
司は私が話している間中もず~っと目を細めて私を睨みつけながら身じろぎ一つしない
一気に話し終えて嫌な沈黙が降りてくる・・
その沈黙を破ったのは桜子
「先輩、私が合コンに誘っても来ないくせに中学の時のお友達とは行くんですね?」
だって・・・
「ちょ、ちょっと待ってよ!私、合コンなんて行ってないわよ!!」
「行ったじゃないですか?クラブで他にも男性がいたんですよね?」
「・・居た・・けど・・」
「何人居たんですか?」
「あのサイテー男入れて4人・・だけど・・」
「じゃあ、4:4だったんですね?
それって立派な合コンだと思いますけど?」
「・・そ、そうなの・・?」
慌てて周りを見渡すけど・・
桜子の意見に頷いている奴が約2名とニッコリと微笑んでいる天使が1名
そして極限まで目を細めて私を睨みつけている悪魔が1名・・
「そーだぞ牧野!桜子の言うとおりだ!
立派な合コンだな、それは!」
「司!牧野、合コン行ったみたいだぞ!」
楽しんでるだろ・・?
あんた達・・
「そ、そんな!違うわよ!合コンなんかじゃない!
それにもし合コンだったとしても私、知らなかったんだし、
すぐに帰ってきたし・・それなのに・・言いがかりつけないでよ!」
「言いがかりなんてつけてないぞ、俺達は事実を言ってるだけだ。
お前は知らなくても向こうはそのつもりだったんじゃないのか?」
「・・うそ・・で、でも私、知らなかったんだし・・無罪よね・・?」
「このバカ女!!」
突然、カフェに響き渡った怒鳴り声
い、今・・びっくりしすぎて心臓がギュ~ってなったわよ!!
「な、何なのよ!いきなり大きな声出さないでよ!!」
「うるせぇー!このバカ女!
ったくお前は油断も隙もねぇな!」
「ちょっと!それどういう意味よ!」
「どういう意味ってお前、分かんねぇーのかよ!?
知らなかったから合コンじゃねぇーって言いてぇのか?
そんな言い訳俺様には通用しねぇーんだよ!!
それに俺様に嘘ついてクラブになんか行った時点で有罪なんだよ!」
頭の上から降り注ぐ怒鳴り声
カフェ中の視線を浴びながら糾弾されている・・
穴があったら入りたい心境なのに
この男は・・

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