Emergency 4
本日のEmergencyです。🎶
やっと再会…?\(^-^)/
それではどうぞ~✴
私信です。
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。
司君とつくしちゃんをそろそろ再会させてあげようと思ってます。♥
『つくし!!つくしか!?』
「も、もしもし・・」
『お前、今どこだ!?』
「え・・えっ・・あっ・・あの・・びょ、びょういんなんだけど・・」
何だか話している言葉が全てひらがなになってしまう・・・
「病院!?お前、なんでそんな所にいるんだよ!?
どっか怪我でもしたのか?!どうなんだよ!?」
「ううん・・け、怪我なんてしてない!私なら大丈夫だから!
今、TVでやってるの止めてもらって!お願い!!」
「ダメだ!俺がお前の無事をちゃんと確認するまで止められない!!
今、何処の病院だ!!早く教えろ!!」
「あ、あの・・ちょっと風邪をこじらせて入院してるだけだから・・
大丈夫だから・・年明けには退院できると思うからこれ以上
大事にしないで!」
「風邪をこじらせただぁー?!」
電話の向こうから彼の叫び声がダイレクトに私の脳を直撃する・・・
今まで熱でフラフラしてたけど今は彼の大声でフラフラする・・
いつもの私なら怒鳴り返してるところなんだろうけど・・
そんな気力は残っていない・・・
今はただ早くTVの中のやつを止めて欲しいだけ・・・
「・・う、うん、でももう熱もだいぶ治まったし大丈夫だから
心配しないで・・」
「心配するなってか?ふざけんなぁー!!
さっさと病院の名前言え!!」
最後まで言い終える前に彼の怒鳴り声に思わず耳から電話を離した・・
「ちょ、ちょっと大きな声出さないでよ!!」
「うるせぇー!大きな声出されたくなかったらさっさと病院の名前言え!!」
「わ、分かったわよ!言うわよ!!
けど、病院の名前言ったらTVでやってるの止めてくれる?」
「ああ、止めさせてやるよ!」
「や、約束だよ?」
「分かってるよ!!だからさっさと言えよ!!」
「××区の○△×病院なんだけど・・」
「分かった!今からすぐにそっちに行くから、
いいかお前は其処から動くなよ!!俺が行くまで大人しく待ってろよ!!」
「わ、わか・・」
最後まで言い終える前に電話は切られ
私の耳に届いたのは"ツーツー"という電子音・・・
ハァ~・・
大きく溜息をついて携帯を閉じた・・・
TVではまだまだ報道特別番組なんてやってるけど
とりあえずはホッと一息つく
一息つく・・・
正確には一息つこうと思ったんだけど・・・
ヌ~ッと目の前にこの病院の理事長さんだっておじさんの顔が
出てきて思わずギョッと仰け反る・・・
「あ、あの道明寺様がこの病院にいらっしゃるのですか?」
「えっ!?・・あ、はい・・今、こっちに向かってると思いますけど・・」
道明寺がここに来ると知った瞬間、病院の偉い人達のテンションが上がったのが
はっきりと分かった・・・
私の存在はすっかり忘れたようにソワソワしながら
警備員さんがどうのとかお出迎えがどうのとか・・・
そそくさと行ってしまった偉い人達
私は解放されてやっと一息つく
一息つく・・・
ん・・?
今度こそ本当に一息つこうと思ったんだけど・・・
ムリなようで・・・
偉い人達の次は同じ病室のおばちゃん達に囲まれた・・・
「つくしちゃん、喉渇いてないかい?
これ飲みな!」
そう言って差し出してくれたのはペットボトルのお茶
「つくしちゃん、コレ貰いもんだけど食べとくれ。」
そう言って貰ったのはりんご・・・
いきなりおばちゃん達の待遇がよくなっちゃった・・・
あ~あ~もうほっといて欲しいんだけどなぁ~
でもくれるって物はちゃんと貰ってしまう私って根っからの貧乏性だ・・・
「あ、ありがとうございます。」
道明寺がこっちに向かってるって言ったって道明寺の本社ビルから
この病院までどんなに急いでも30~40分かかる
その間、おばちゃん達に囲まれてなきゃいけないんだなぁ~
なんて半分諦めかけていた時、冬の乾いた空に微かにパラパラという
音が響いてきた
その音は次第に近く大きくなりパラパラだった音がバラバラに変わった
窓際のベッドに寝ていた私はベッドの上で少し前屈みになって
窓の外を見上げると大きなヘリが近づいてくる
そのヘリはどうやらこの病院の屋上に着陸したみたい
鳴り響いていた爆音が消えた
乗っているのは・・聞かなくても誰だか分かる
ヤダ!!なんだかドキドキしてきちゃった!!
おばちゃん達がまだ何か言ってるけど全く耳に入ってこない
私の神経は病室のドア
一点に集中している・・・
やがて廊下にバタバタと足音が響いてきて
その足音は私の病室の前で止まった・・・
病室の前で止まった足音・・・
あれ…?再会してない?!Σ(゜Д゜)
ご、ごめんなさい…(ー_ー;)

応援ありがとうございます。