恋は盲目? 3
こんにちは✨😃❗
『恋は盲目?』の続きです。🎶
それではどうぞ~✴
目の前を歩いていた司がいきなり立ち止まった
「イテッ!・・んだよ!急に止まんな!!
・・って・・オイ!無視すんな!!」
ぶつかった拍子に打った鼻を押さえながらの抗議も軽~く無視して
司はどんどん先に歩いて行ってしまう・・
なんなんだよ?!
・・ったく!
自分勝手に進んで行く司の背中を視線だけで追いかけていると
ん?
ラウンジの一番奥のソファー席に寄り添うように座り
顔を寄せ合い見つめ合っている類と牧野・・
類君・・
お前、俺らとの約束スルーして何やってんだよ!
類と牧野が座るテーブルの前に立った司の怒鳴り声が静かなラウンジに木霊する・・
「お前ら二人でこんな所で何やってんだ!?」
「オイ!牧野!なんで電話に出ねぇーんだよ!?」
「なんか用なの?」
怒鳴る司と対照的に冷静な類と牧野・・
「キャッ!ちょっとなんなのよ!?」
「うるせぇー!とにかくお前は類から離れろ!!」
ハァ~・・・
そして俺の横から響いてきたのは総二郎の大げさなタメ息
総二郎は大きくタメ息を零した後、軽く俺の肩に手を置き
「俺、予定思い出したから行くわ!後は宜しく!」
それだけ言い残すと俺の返事を待たずにさっさと行ってしまった・・
「オイ!総二郎!」
逃げやがった・・
クソ!どうすんだよ・・これ?
俺もこのまま帰ってやろうか?
「あっ!美作さん!」
牧野に気付かれちまったじゃねぇーかよ・・!
頼むからガキみたいに嬉しそうに大きな声で呼ぶな!
「よっ・・よお!」
近づきたくねぇーけど・・
すでに俺の存在はバレちまってるから近づかざるをえない・・
「類!俺らとの約束すっぽかしてこんな所で何やってんだよ?!」
「えっ!?そうだったの?類?
ごめんなさい、美作さん!類は私が誘ったの!」
「いいんだよ、牧野が悪いんじゃないから。」
確かにそうだ!
だけどそれをお前が言うな!類!
「お前、俺様の電話には出ねぇーくせに類は自分から誘ってんのか?!」
面倒くせぇー奴だ・・
でもそう思ってたのは俺だけじゃないみたいで
「今日ね私が出した企画が初めて採用されたの!
だから嬉しくって類を誘ってお祝いしてたの!」
本当にうれしそうに話す牧野を優しく見つめる類・・
そして完全に存在を無視されている司・・
「そうか、良かったな。
おめでとう。」
「ありがとう、美作さん。」
「オイ!無視すんな!」
「だからさ、今日は牧野のお祝いなの。
あきらと司はあっち行ってよ。」
もう何言われても驚かねぇーけど・・
もうちょっと何か別の言い方ねぇーのかよ?
それにあっち行ってよ!って言われて素直に行くと思ってんのか?
「そんな事言っちゃダメだよ!美作さんとの約束の方が先だったんでしょ?
割り込んじゃったのは私の方だから今日はこれで帰るね!
類、付き合ってくれてありがとう!ごめんね、美作さん。」
牧野はそう言うとソファーから立ち上がった
「もう帰んのか?今夜はお祝いなんだろ?
だったらみんなで飲もうぜ!」
そう言って引き止めたけれど
「ありがとう、でもこれからは男だけで楽しんで。」
あっさりと言葉を返した牧野
「お前、どうやって帰るんだ?」
「まだ早いし電車で帰る。」
「そっか、じゃあ気をつけて帰れよ。」
「オイ!無視すんなって言ってんだろーが!!」
無視され続けてとうとうキレた司が再び怒鳴り声を上げるけど
「司、うるさい。」
あっさりと類に返されただけ・・
「んだとー!?類!おめぇーだけ牧野と飲みやがってぶっ殺すぞ!!」
「ちょっと!類は私が誘ったから付き合ってくれただけでしょ!」
「うるせぇー!!お前もなんなんだよ!?
なんで俺様には連絡してこねぇーんだよ!?」
「意味分かんない。」
びっくりするほど冷たい牧野の声に一気にテンションダウンするバカ・・
「な、なんで・・意味が分かんねぇんだよ!」
「帰る!」
「あっ!オイ!待てよ!!
送ってく!!」
ハァ~
行っちまいやがった!
最初の約束はどこ行ったんだ?
今日は4人で青山のBarに集まって飲もうって約束だっただろ?
なのに・・なんで俺は今、メープルのラウンジで類と向き合ってんだ?
「俺じゃ不満?」
「別に、不満じゃねぇーよ!」
目の前で微笑をたたえている類を軽く睨みつける
「それよりお前はいいのかよ!?」
「何が?」
「牧野だよ!司に送らせてよかったのよ?」
「いいよ。司が送って行ったんなら夜道も安心だし。」
「そうじゃねぇーよ!お前だって・・」
「牧野の事は好きだよ。」
俺の言葉を遮って発せられた類の言葉・・
類が牧野に惚れてるのは分かっていたけどこうも真っ直ぐに告白されると俺が照れる
「なんであきらが照れるのさ?」
「なっ!照れてなんてねぇーよ!!」
なんだか調子狂うぜ・・

応援ありがとうございます。
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「イテッ!・・んだよ!急に止まんな!!
・・って・・オイ!無視すんな!!」
ぶつかった拍子に打った鼻を押さえながらの抗議も軽~く無視して
司はどんどん先に歩いて行ってしまう・・
なんなんだよ?!
・・ったく!
自分勝手に進んで行く司の背中を視線だけで追いかけていると
ん?
ラウンジの一番奥のソファー席に寄り添うように座り
顔を寄せ合い見つめ合っている類と牧野・・
類君・・
お前、俺らとの約束スルーして何やってんだよ!
類と牧野が座るテーブルの前に立った司の怒鳴り声が静かなラウンジに木霊する・・
「お前ら二人でこんな所で何やってんだ!?」
「オイ!牧野!なんで電話に出ねぇーんだよ!?」
「なんか用なの?」
怒鳴る司と対照的に冷静な類と牧野・・
「キャッ!ちょっとなんなのよ!?」
「うるせぇー!とにかくお前は類から離れろ!!」
ハァ~・・・
そして俺の横から響いてきたのは総二郎の大げさなタメ息
総二郎は大きくタメ息を零した後、軽く俺の肩に手を置き
「俺、予定思い出したから行くわ!後は宜しく!」
それだけ言い残すと俺の返事を待たずにさっさと行ってしまった・・
「オイ!総二郎!」
逃げやがった・・
クソ!どうすんだよ・・これ?
俺もこのまま帰ってやろうか?
「あっ!美作さん!」
牧野に気付かれちまったじゃねぇーかよ・・!
頼むからガキみたいに嬉しそうに大きな声で呼ぶな!
「よっ・・よお!」
近づきたくねぇーけど・・
すでに俺の存在はバレちまってるから近づかざるをえない・・
「類!俺らとの約束すっぽかしてこんな所で何やってんだよ?!」
「えっ!?そうだったの?類?
ごめんなさい、美作さん!類は私が誘ったの!」
「いいんだよ、牧野が悪いんじゃないから。」
確かにそうだ!
だけどそれをお前が言うな!類!
「お前、俺様の電話には出ねぇーくせに類は自分から誘ってんのか?!」
面倒くせぇー奴だ・・
でもそう思ってたのは俺だけじゃないみたいで
「今日ね私が出した企画が初めて採用されたの!
だから嬉しくって類を誘ってお祝いしてたの!」
本当にうれしそうに話す牧野を優しく見つめる類・・
そして完全に存在を無視されている司・・
「そうか、良かったな。
おめでとう。」
「ありがとう、美作さん。」
「オイ!無視すんな!」
「だからさ、今日は牧野のお祝いなの。
あきらと司はあっち行ってよ。」
もう何言われても驚かねぇーけど・・
もうちょっと何か別の言い方ねぇーのかよ?
それにあっち行ってよ!って言われて素直に行くと思ってんのか?
「そんな事言っちゃダメだよ!美作さんとの約束の方が先だったんでしょ?
割り込んじゃったのは私の方だから今日はこれで帰るね!
類、付き合ってくれてありがとう!ごめんね、美作さん。」
牧野はそう言うとソファーから立ち上がった
「もう帰んのか?今夜はお祝いなんだろ?
だったらみんなで飲もうぜ!」
そう言って引き止めたけれど
「ありがとう、でもこれからは男だけで楽しんで。」
あっさりと言葉を返した牧野
「お前、どうやって帰るんだ?」
「まだ早いし電車で帰る。」
「そっか、じゃあ気をつけて帰れよ。」
「オイ!無視すんなって言ってんだろーが!!」
無視され続けてとうとうキレた司が再び怒鳴り声を上げるけど
「司、うるさい。」
あっさりと類に返されただけ・・
「んだとー!?類!おめぇーだけ牧野と飲みやがってぶっ殺すぞ!!」
「ちょっと!類は私が誘ったから付き合ってくれただけでしょ!」
「うるせぇー!!お前もなんなんだよ!?
なんで俺様には連絡してこねぇーんだよ!?」
「意味分かんない。」
びっくりするほど冷たい牧野の声に一気にテンションダウンするバカ・・
「な、なんで・・意味が分かんねぇんだよ!」
「帰る!」
「あっ!オイ!待てよ!!
送ってく!!」
ハァ~
行っちまいやがった!
最初の約束はどこ行ったんだ?
今日は4人で青山のBarに集まって飲もうって約束だっただろ?
なのに・・なんで俺は今、メープルのラウンジで類と向き合ってんだ?
「俺じゃ不満?」
「別に、不満じゃねぇーよ!」
目の前で微笑をたたえている類を軽く睨みつける
「それよりお前はいいのかよ!?」
「何が?」
「牧野だよ!司に送らせてよかったのよ?」
「いいよ。司が送って行ったんなら夜道も安心だし。」
「そうじゃねぇーよ!お前だって・・」
「牧野の事は好きだよ。」
俺の言葉を遮って発せられた類の言葉・・
類が牧野に惚れてるのは分かっていたけどこうも真っ直ぐに告白されると俺が照れる
「なんであきらが照れるのさ?」
「なっ!照れてなんてねぇーよ!!」
なんだか調子狂うぜ・・

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