恋は盲目? 5
こんにちは✨😃❗
『恋は盲目?』の続きです。🎶
それではどうぞ~✴
F4飲み会がいつの間にか俺と類の二人だけになってしまった夜から1ヶ月後
再び今度は最初っからメープルのラウンジに集まった
ラウンジの個室で男が4人集まって話す事なんて特にねぇーけど
気心の知れた仲間との久しぶりの楽しい時間だった
まぁ俺にとって楽しい時間というのは司が何もトラブルを起こさなければの話しなのだが・・
取りあえずは楽しい時間を過ごしている
時折、司の携帯が鳴る以外は邪魔する者もなく時計は午後11時を指そうとしていた
この1時間の間に司の携帯は4回程鳴っていたがそのどれも司は一言
"分かった"
だけで終えている
最後の電話から約30分
左手で携帯を弄んだままの司がイライラし始めている
「どうしたんだよ?なんかあったのか?」
「電話が掛かってこねぇんだよ!」
「んだよ?また牧野からの電話でも待ってんのかよ?」
「だったら掛かってくるわけねぇだろ!」
総二郎・・
余計なこと言うなよ・・
ややこしくなるだろーが!
「牧野じゃねぇよ!あいつに付けてるSPからの連絡待ってんだよ!」
司・・
お前、牧野にSPまで付けてんかよ・・
「なんで今さら牧野にSPなんて付けてんだよ?バレたらまたキレられんぞ!」
「うるせぇ!バレなきゃ問題ねぇだろ!それにあいつの為にSP付けてやってんだよ!」
司は話している間中もイライラしたように左手で携帯を弄んだまま
「なんでもいいけどとにかく携帯を弄ぶの止めてくれよ!
こっちまでイライラしてくんだよ!」
「うるせぇ!指図すんな!」
このイライラ馬鹿男には何を言っても無駄なのか?
「ねぇ、司?どうして牧野にSP付けてるわけ?」
今まで意識の半分以上が夢の世界を漂っていた類だが
牧野の名前が出た途端、会話に参加してやがる・・
「あいつが自分で言ったんだよ!」
「牧野が自分から司にSP付けてなんて言うわけないじゃん!
俺に言うんなら分かるけどね。」
前半部分だけ類の意見に賛成!
「類の言う通りだぞ!なんで牧野が自分からSP付けてくれって言うんだよ!?」
「SP付けてくれとは言ってねぇけど、
最近駅から自宅までの夜道が物騒で怖いって言ってたんだよ!」
はぁ~そんでSPなんて牧野にバレたら確実にキレられるようなもん付けてんのかよ・・
「牧野は物騒だって言っただけなんでしょ?」
「そ、そうだけどSPが付いてればあいつだって安心だろーが!」
安心って・・
あいつには内緒なんだろ・・?
まぁ・・この馬鹿に何を言っても無駄だろうから牧野にバレない事を祈ってるよ!
イライラがピークに達している司は咥えていたタバコを
灰皿に押し潰すようにして火を消すと
"クソ!なんか嫌な予感がすんだよ"と
独り言を吐き出すと携帯を操作しだした
司のこんな予感はよく当たる
それは長い付き合いの中で分かっているが
牧野に関しての司は普通の精神状態じゃない・・
特に今は来るべき連絡が来ないという状況で俺達は司の予感も杞憂に終わると思っていた
しばらくの呼び出し音の後、やっと相手が出たのだろう
繋がった途端、電話の相手に怒鳴ってやがる
司んちのSPに少し同情してしまう・・
「オイ!何してやがる!さっさと出ろ!牧野はちゃんと部屋に着いたんだろうな!?」
『・・が・・・・・・ち・・ん・・・・した』
司の携帯から微かに漏れ聞こえてくるSPの声
何を言ってるかはっきりとはわからないが司の顔色が変わったのははっきりと分かった・・
「んだと!?あいつは無事なのか?!
牧野になんかあったらお前ら全員ぶっ殺してやるからな!覚悟しとけよ!」
牧野になにかあった・・
俺達の間にも緊張が走る・・
電話を掛けている司に視線が集まる中でみんなが司の電話を固唾を呑んで見守っていた・・
クソッ!
吐き捨てるように言うと電話を切った司は
牧野が痴漢にあって怪我をしたと伝えると席を立った
俺達も慌てて司の後を追う
SPからの連絡では牧野は駅から自宅へ向かって歩いている途中の
駐車場になっている所で通りすがりの男にすれ違いざま腕を掴まれ
車の影へ引きずり込まれそうになったところを
少し離れてガードしていたSPに助けられていた
もちろん犯人は別のSPに取り押さえられ通報を受け駆け付けた警察に引き渡されている
だけど現場から病院に運ばれた牧野の怪我の具合がまだ分からない
司はさっきからずっとSPと連絡を取ろうとしているが上手く繋がらないらしく
携帯をリムジンの床に叩きつけると今度はもっとスピードを上げろと
運転席のシートを後ろから蹴っている
類も先ほどからどこかへ電話をしている
牧野の怪我の状態も分からないまま俺達を乗せたリムジンが夜の街を疾走して行く

応援ありがとうございます。
『恋は盲目?』の続きです。🎶
それではどうぞ~✴
F4飲み会がいつの間にか俺と類の二人だけになってしまった夜から1ヶ月後
再び今度は最初っからメープルのラウンジに集まった
ラウンジの個室で男が4人集まって話す事なんて特にねぇーけど
気心の知れた仲間との久しぶりの楽しい時間だった
まぁ俺にとって楽しい時間というのは司が何もトラブルを起こさなければの話しなのだが・・
取りあえずは楽しい時間を過ごしている
時折、司の携帯が鳴る以外は邪魔する者もなく時計は午後11時を指そうとしていた
この1時間の間に司の携帯は4回程鳴っていたがそのどれも司は一言
"分かった"
だけで終えている
最後の電話から約30分
左手で携帯を弄んだままの司がイライラし始めている
「どうしたんだよ?なんかあったのか?」
「電話が掛かってこねぇんだよ!」
「んだよ?また牧野からの電話でも待ってんのかよ?」
「だったら掛かってくるわけねぇだろ!」
総二郎・・
余計なこと言うなよ・・
ややこしくなるだろーが!
「牧野じゃねぇよ!あいつに付けてるSPからの連絡待ってんだよ!」
司・・
お前、牧野にSPまで付けてんかよ・・
「なんで今さら牧野にSPなんて付けてんだよ?バレたらまたキレられんぞ!」
「うるせぇ!バレなきゃ問題ねぇだろ!それにあいつの為にSP付けてやってんだよ!」
司は話している間中もイライラしたように左手で携帯を弄んだまま
「なんでもいいけどとにかく携帯を弄ぶの止めてくれよ!
こっちまでイライラしてくんだよ!」
「うるせぇ!指図すんな!」
このイライラ馬鹿男には何を言っても無駄なのか?
「ねぇ、司?どうして牧野にSP付けてるわけ?」
今まで意識の半分以上が夢の世界を漂っていた類だが
牧野の名前が出た途端、会話に参加してやがる・・
「あいつが自分で言ったんだよ!」
「牧野が自分から司にSP付けてなんて言うわけないじゃん!
俺に言うんなら分かるけどね。」
前半部分だけ類の意見に賛成!
「類の言う通りだぞ!なんで牧野が自分からSP付けてくれって言うんだよ!?」
「SP付けてくれとは言ってねぇけど、
最近駅から自宅までの夜道が物騒で怖いって言ってたんだよ!」
はぁ~そんでSPなんて牧野にバレたら確実にキレられるようなもん付けてんのかよ・・
「牧野は物騒だって言っただけなんでしょ?」
「そ、そうだけどSPが付いてればあいつだって安心だろーが!」
安心って・・
あいつには内緒なんだろ・・?
まぁ・・この馬鹿に何を言っても無駄だろうから牧野にバレない事を祈ってるよ!
イライラがピークに達している司は咥えていたタバコを
灰皿に押し潰すようにして火を消すと
"クソ!なんか嫌な予感がすんだよ"と
独り言を吐き出すと携帯を操作しだした
司のこんな予感はよく当たる
それは長い付き合いの中で分かっているが
牧野に関しての司は普通の精神状態じゃない・・
特に今は来るべき連絡が来ないという状況で俺達は司の予感も杞憂に終わると思っていた
しばらくの呼び出し音の後、やっと相手が出たのだろう
繋がった途端、電話の相手に怒鳴ってやがる
司んちのSPに少し同情してしまう・・
「オイ!何してやがる!さっさと出ろ!牧野はちゃんと部屋に着いたんだろうな!?」
『・・が・・・・・・ち・・ん・・・・した』
司の携帯から微かに漏れ聞こえてくるSPの声
何を言ってるかはっきりとはわからないが司の顔色が変わったのははっきりと分かった・・
「んだと!?あいつは無事なのか?!
牧野になんかあったらお前ら全員ぶっ殺してやるからな!覚悟しとけよ!」
牧野になにかあった・・
俺達の間にも緊張が走る・・
電話を掛けている司に視線が集まる中でみんなが司の電話を固唾を呑んで見守っていた・・
クソッ!
吐き捨てるように言うと電話を切った司は
牧野が痴漢にあって怪我をしたと伝えると席を立った
俺達も慌てて司の後を追う
SPからの連絡では牧野は駅から自宅へ向かって歩いている途中の
駐車場になっている所で通りすがりの男にすれ違いざま腕を掴まれ
車の影へ引きずり込まれそうになったところを
少し離れてガードしていたSPに助けられていた
もちろん犯人は別のSPに取り押さえられ通報を受け駆け付けた警察に引き渡されている
だけど現場から病院に運ばれた牧野の怪我の具合がまだ分からない
司はさっきからずっとSPと連絡を取ろうとしているが上手く繋がらないらしく
携帯をリムジンの床に叩きつけると今度はもっとスピードを上げろと
運転席のシートを後ろから蹴っている
類も先ほどからどこかへ電話をしている
牧野の怪我の状態も分からないまま俺達を乗せたリムジンが夜の街を疾走して行く

応援ありがとうございます。
スポンサーサイト