Family 81
本日は『Family』です。🎶
短いですが‥😅
お兄ちゃん♥ムフフ💕
それではどうぞ~✴
私信です
ゆ○様
こんばんは。(#^.^#)
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
楽しんで頂けて嬉しいです🎵😍🎵
これからもよろしくお願いします。💕
☆様
こんばんは。♥
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
そうなんです!意味的には色々あるみたいで
私は『しあわせ』という意味でタイトルに使っています。
つくしちゃんがどういう決断をするのか?
楽しみにしていただければと思っています。🎵
最近、健の帰りが遅い
つくしが俺にポロリと溢した言葉
その表情から帰宅が遅い事を怒っている風ではなく
“何処で何してるのか知らないけれど早く帰って来ればいいのに!”と
遊び歩いていて心配というよりも
自分が寂しいから早く帰って来て欲しいといった風で
ムカつくぞ!
「高校生なんだから普通だろ?」
簡単に一言だけそう言った俺を目を細め訝しげな視線を向けてくるつくし
「パパ、何か知ってるの?」
「知らねぇーよ!
健の事ならお前の方が分かってんだろ?!
あいつは遅くなる理由をなんて言ってんだよ?」
「お友達と遊んでるだけだって‥
でもね!今までだって遊んでて遅くなるって事はあったけど
そんな時は一度、帰って来て着替えて出かけてたし
晩御飯だってお友達と外で食べてきてたのに
最近は着替えに帰って来ないし
晩御飯だって帰ってから家で食べてるんだよ!」
「そんな時もあんだろ?」
「最近はそんな時ばっかりなの!
ねぇ?健にそれとなく聞いてみてよ?」
「俺がか?」
「そうよ!パパになら正直に話すでしょ?」
「そんなのほっといてやれよ!
思春期の息子の行動を詮索すんな!」
「何よそれ?
やっぱりパパ!何か知ってんでしょ?!」
「知らねぇっつてんだろ!
何かあったらSPがついてんだから報告してくんだろ!
それよかこっち来いよ!思春期の息子より
俺の相手しろよ!!」
「もぅ!そればっかりじゃない!」
取り合わない俺にへそを曲げてしまったつくしは
ブツブツと小言を吐きながらまだ帰宅していない健の飯を準備する為に
キッチンへと入って行った
健・健と連呼するつくしにムカついているのは事実だが
“パパ何か知ってんでしょ?”と普段、俺の気持ちには超がつくほど鈍感なくせに
息子の事になると妙に勘が鋭いつくしに少しだけドキッとさせられる
健の帰宅が遅い理由を俺は知っている
だけどそれをつくしに伝えなかったのは
健本人から”母さんにはまだ黙っていて欲しい”と口止めされているからだ
あいつは1ヶ月程前からカフェでバイトをしてやがる!
SPから健の行動の報告を受け
学校帰りの健をオフィスへと呼び出した
“お前、バイトしてんのか?”と問い掛けた俺にあっさりと
”うん、母さんには内緒にしといてね”とだけ言うと
“俺、バイトの時間だから”と行ってしまった
健の口からバイトに至った経緯は聞いていないが予想はつく
バレンタインの夜
帰宅が深夜近くになってしまった夜
遅い時間だから当然、みんな寝ていると思い
なるべく音を立てないように室内に入った俺が見た物は‥
間接照明だけで薄暗いリビングのソファーで
チビを話相手に真夜中に一人でチョコを食っている健の姿
“一人で何やってんだ?”と問い掛けた俺に
慌てて手に持っていた物を後ろに隠し
“別に眠れなかっただけ”と目も合わせずぶっきらぼうに言い
部屋へと戻って行った健
バレンタインデーにチョコレート
あの頃の俺のように学園中の女子学生からのチョコを全く受け取らず
寧ろあっちでもこっちでもチョコを渡そうと機会を伺っている女共を毛嫌いしていたのに
真夜中に一人
薄暗いリビングでニヤニヤとチョコを眺めていたその姿が
まるで‥
デジャブで
妙にソワソワした気分になり
寝ているつくしに襲いかかり
翌朝、グーで殴られていた
まぁ、早い話が健に彼女が出来たっつー事だ!
それがどうしてバイトに繋がんのかって?
念のためカフェの全従業員の身元調査をして気付いた
バイトの中に一人だけ英徳の女子生徒がいた
彼女について詳しく調査すると
つくしと同じように外部から高等部へ入学してきた生徒で
父親は大手商社に勤務していて
母親は都内の小学校で教師をしている
三姉妹の長女
家庭の経済状況は安定しているが
彼女は自分のお小遣いを稼ぐ為に
学校帰りに週に2~3回カフェでバイトをしているらしい
相手があの頃のつくしのようにバイトをしているから
少しでも同じ時間を過ごす為に
同じカフェでバイトを始めたらしい
あの頃の俺にはなかった発想だぞ!

応援ありがとうございます。