Family 85
本日は『Family』です。🎶
超~短い‥😅
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは。♥
コメントありがとうございます。😆
司君‥つくしちゃんの言葉尻を捉えて何か思いついたようです‥😅
健の彼女との対面は思いの外早くに実現した
だがそれは予想外の対面だった
3月に入った週末
俺はメープルで行われていた取引先のパーティーに出席していた
このパーティーにはあきら達も出席していて
久しぶりにパーティーでF4が勢揃いしている
少し遅れて会場に到着し
挨拶も一通り済ませやっとあきら達の元へとたどり着いたタイミングで
胸元に入れたままだったスマホが震えた
掛けてきたのは健だった
あいつが俺のスマホに直接掛けてくるなんて今までなかっただから
何かあったのかと心配になり会場から出ずに
その場で電話に出た俺
『もしもし?父さん?!』
少し焦ったような健の声
「あぁ、どうした?」
「今、バイトの帰りなんだけど
ずっと追いかけられてる!車は撒いたけどバイクはムリで
2、3台が幅寄せしてきて事故りそう!」
健の言葉に緊張が走り声が1オクターブ下がる
「今何処だ?」
「う~ん‥都内をぐるぐる回っててよく分からないんだけど
メープルの近くだと思う」
健と話しながら早足で会場を出ると
直ぐにSPが俺の周囲を取り囲む
「父さん!彼女も一緒なんだ!
バイクが幅寄せして写真撮ってくるから彼女が怖がってる!」
切羽詰まったようなに俺に助けを求める健の声に
俺の中で一気に怒りのボルテージが上がる
「分かった!俺は今、メープルに居るから
とりあえずこっちに来い!」
「わ、分かった」
健との電話を切り西田に指示を出すと
異変を察知しついてきたあきら達と共に
俺専用にリザーブしている部屋へと向かった
「健に何かあったのか?」
「健の車を追っかけ回してる奴らがいる!」
「パパラッチか?
何処の奴らだ?!」
「今、調べさせてる!」
クソッ!
舐めた真似しやがって!
部屋入ったが落ち着かずイライラと室内を歩き回る俺に
あきらが酒の入ったグラスを差し出す
「ちょっと落ち着けって!」
「これが落ち着いてられっか!
クソッ!全部纏めてぶっ殺してやる!」
「分かったから!とりあえずこれでも飲んで落ち着けって!
今から健が彼女連れてここに来るんだろ?
そんなんじゃ余計怖がらせるだけだぞ!」
「分かってるよ!」
自分でも冷静じゃないって事は分かっている
あきらから無理やり握らされたグラスに入っていた
琥珀色の液体を一気に喉に流し込み
そのままグラスを壁へと投げつけたタイミングで西田が
部屋に入ってきた
「後10分程で健様のお車が到着されます。」
「バイクはどうした?!」
「現在、停止させようと試みておりますが、
週末で交通量が多く上手くいっておりません。
ですが、絶対に停止させ身柄は確保いたします。」
「グズグズしてねぇーでさっさとしろ!」
「承知いたしております。」
バイトのシフトを彼女と全く同じにしている健は
バイト帰りには必ず彼女を自宅まで送っている
当初は彼女がいつも使っている地下鉄で送っていたようだったが
SNSで話題になり店に健目当ての客が増えてからは
不要な危険を避ける為に車で自宅まで送り届けていた
そして今夜、いつものように彼女と共に乗り込んだ車を
2台の車と3台のバイクが追跡し始めた
健の車はリムジンじゃない
通学には翼と一緒にリムジンを使っているが
バイト帰りに彼女を送って行くようになってからは
リムジンだと目立ち過ぎるから嫌だと
普通の車を使っていた
それでもベンツの最高級クラスで
装甲車並みに改造されている
窓ガラスはスモークが貼られているから
外から覗き込んでも中の様子は見えないだろうが
そんな事は重要じゃない!
俺の息子を追いかけ回すなんて
舐めた真似してくれてんじゃねぇーかよ!
全員纏めてぶっ殺してやるからな!

応援ありがとうございます。