意地っ張りで可愛くない彼女を素直で可愛い彼女にする方法──その1
こんにちは。🎵
本日のお話しは『意地っ張りで可愛くない彼女を素直で可愛い彼女にする方法──その1』です。
このお話しは二次を始めた当初に当時、仲良くしていただいていたサイト主様に送りつけたお話しで
長らくそちらに置いていただいていたお話しです。
記憶が曖昧なのですが自分のサイトには置いていなかったお話しで、現在の本宅にも掲載していないお話しです。
このお話しを置いてくださっていたサイト様は既に閉鎖されていて長らく誰の目にも触れていないお話しですが
普段より糖度の足りないお話しばかりなのに唯一糖度高めの『Family』が現在は糖度なんてゼロの展開だし
お引越しの2本も糖度どころか辛い状況のつくしちゃんが続いているのでちょっとブレイクタイムのつもりで
皆さんにクスッとほっこり何気ないつかつくの日常を楽しんで頂ければと倉庫から引っ張り出してきました。
今回、こちらに掲載するにあたり少し加筆修正いたしました。
古いお話しですが本宅には未掲載の為カテゴリーはshortとしております。
このお話しを読まれた事がある方はほとんどいらっしゃらないと思いますが
何度目かの方も初めての方も楽しんで頂ければ嬉しいです🎵😍🎵
そしてタイトルにその1とあるようにこのお話しにはその2が存在しております。
そのお話しも別のサイト様に送りつけたお話しなのですがこちらも機会があれば
加筆修正後にこちらに掲載させようと考えております。
長々とお読みいただきありがとうございます。(#^.^#)
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんにちは。🎵
コメントありがとうございます。😆
その流れもあったんですね❗\(^-^)/
思い付かなかった‥😢
最近発見した普段は生意気で意地っ張りで素直じゃない最愛の彼女を
素直で可愛い女にする方法
それは!
酔わせる!
たったこれだけだけどこれがかなりイケるやり方
但し、酒にあまり強くない彼女は飲みすぎるとすぐに寝てしまうので
そこらへんはほどほどに
そして場所も大切!
俺の彼女は現在、一人暮らし
なのに屋敷に遊びに来ても絶対に泊まっては行かない
明日も仕事だとか結婚前の女の子がデートの度に彼氏ん家に泊まってちゃ
やっぱり変だよとか到底、俺様には理解出来ない理由をいろいろと考え出し逃げようとする
まぁ~元々、俺の理解の範疇を遥かに超えた女ではあるけれど
それにしても大学を卒業し社会人になって
それなりに恋人として時間を重ねるようになっても
鈍感なところはいっこうに変わらない
素直で可愛くないのは分かっていて
それでもたまらなく好きで離れられないのは俺の方だけれど
たまには素直で可愛い彼女にゆっくりと愛されたい
って思うのは普通だろ?
だから俺は今夜もワインを手に彼女の部屋へと向かう
チャイムを押すとすぐに開けられるドア
そして笑顔でお帰りなさいの声
もう今すぐにでもこの場で押し倒したくなる衝動をグッと堪える
急いでは事を仕損じる
上手くやんねぇーと
物凄い一発が飛んできてノックアウトなんて事にもなりかねぇーのは
長い付き合いで経験済み
だからここは大人しく彼女の後ろに続いて
そう広くない部屋に入り上着を脱ぐと
皺になるからとすぐにハンガーにかけてくれる
彼女の後ろ姿に笑みが零れる
お帰りなさい・・この部屋にやってくる俺に当たり前のようにかけてくれるその言葉が嬉しい
かいがいしく世話を焼いてくれる・・仕事では無く俺の為にしてくれるその行為が嬉しい
そして何より俺だけに向けられているその真っ直ぐな視線に魅せられ
俺だけに向けられる弾けるような笑顔にヤられていてかなりの重症
「ねぇ、お腹すいてないの?ご飯食べた?」
「ああ、大丈夫だ!喰ってきた。
それよりちょっとだけ飲まねぇーか?」
「うん、いいけど・・つまむ物・・なにかあったっけ?」
冷蔵庫を覗き込みながらお得意のヒトリゴト・・
"あっ!そうだ!この前、花沢類にお土産で貰ったチーズがあるはずっ!"
「お前っ!類に会ったんか?」
「うん、先週ね。
パリに出張に行ってきたからそのお土産だって言って
わざわざチーズ持ってきてくれたの」
類という俺にとっては最低最悪のNGワードが彼女の口から飛び出して
思わず大きな声が出た俺とは対照的にのんびりとした声で話す彼女
「部屋に入れたんか?」
「ううん、玄関先で帰って行ったけど・・ダメだった・・?」
「いや‥けど気にいらねぇ!
あいつ出張のたびにお前に土産持ってきてんのか?」
「毎回じゃないよ」
冷蔵庫から類の土産のチーズを取り出し
皿に盛り付けながらなんでもないように話す彼女に苛立つ俺
クソッ!類の野郎!
俺の知らないところでこいつに会いやがって!
今度会ったらぶん殴ってやる!!
けど・・あいつの土産がチーズってちょっとおかしくねぇーか?
なんで類の野郎、土産にわざわざチーズなんて選んだんだ?
今まではこいつが喜びそうな甘いもんばっかだったのに
「類は何で土産にチーズなんて持ってきたんだ?
何か理由があんのか?」
「う~ん、あたしが話したからだと思うんだけど・・?」
「なに話したんだよ?」
「・・最近、あんたが家に来るときには必ずワインを持ってくるって。
花沢類は司と一緒に食べてって言ってたし・・」
「・・そ、そうか・・」
る、類の奴もなかなかいい所があるじゃねぇーかよ!
でも許さねぇーけどな!
「どうしたの?」
「・・いや、なんでもねぇ!
けど例え類でも他の男を部屋に入れるなよ!」
「男って?花沢類だよ?!」
「誰だろうと俺以外の男をこの部屋に入れるな!
特に類は絶対に入れるな!分かったな!」
「クスッ・・分かった」
「笑うな!」
「・・ごめんって‥クスッ」
ごめんといいながらもクスリと笑いを零したままの顔で
俺の横に座った彼女のグラスにワインを注ぐ
肩と肩が触れ合うように座り
ワイングラス片手になんてことないおしゃべりを続ける
時々、俺の言葉に怒ったようにムキになって反論したり
咽返るほどお腹を抱えて笑い転げたり
とにかくたわいのない話題で飽きることなく二人より沿いながら笑い合う
ちょうどボトルが1本空になるころには触れ合っていただけの肩に感じる彼女の重み
ほんのりと色づく頬を俺の肩に置いて俺の左手に自分の右手を絡ませてきたりしている
そろそろだな
タイミングを見計らい声を掛ける
「一緒に風呂はいるか?」
「・・うん」
少しけだるい声で返事する彼女を立ち上がらせ風呂場へと連れて行く
互いに服を脱がせあい
甘ったるい空気を纏ったままバスタブへ
二人で入るには狭いバスタブも今はこの密着度がちょうどいい
背中から抱え込むようにして少しぬるめのお湯につかる
くったりと俺に身体を預けてくる彼女の身体に手を這わせながら反応を窺う
俺の手がくすぐったいのか時折、捩るように身体を動かすけど
それ以外は特に抵抗する素振りは見せない
ここまでくると後はもう素直で従順な彼女
耳元に口唇を寄せながら小さな声で囁くように話しかける
「俺のこと好きか?」
「・・うん、大好き。
司は?あたしのこと好き?」
「ああ、好きだ。」
「・・もう一回。
もう一回、言って・・」
「愛してる」
「もう一回」
「つくし、愛してる」
「あたしも・・司のこと・・あいしてる」
普段の彼女からは考えられないストレートな言葉
いつもこうならいいのに・・
そんな事を考えながらも頬は緩みっぱなしで
俺の手は彼女の太腿あたりを行ったり来たり
「明日、休みだからずっと一緒に居られるぞ!」
「ほんと?」
酒と風呂のせいでとろ~んとしていた彼女は俺の言葉が余程嬉しかったのか勢いよく振り向いた
「ほんとにいいの?」
「あぁ、大丈夫だ。
どっか出かけるか?」
「う~ん・・いいけど・・」
休みだと言ったら大喜びした彼女だったのに出かけるのには何故か消極的だった
「どうしたんだ?
映画でも見に行くか?」
「・・う~ん・・いい・・何処にも行かない・・
部屋で二人でいたい・・」
「どうしてだ?
お前、この前見たい映画があるって言ってただろ?」
「・・言ったけど・・」
「じゃぁ、いいだろ?
明日は映画に行ってなんか上手いもんでも喰って楽しもうぜ!」
「・・ヤダ・・行きたくない・・」
いつものパターンなら彼女は俺の提案を受け入れるはずなのに
再び前を向いて俯いてしまった彼女・・
「なんでだよ?」
「・・・・・・・」
俺の問いかけにも全く答えなくなってしまった彼女の顔を
少し強引にこちらに向かせる
「・・お、お前!な、なに泣いてんだよ!」
「ヒクッ・・な、ないて・・なんか・・ない・・」
「泣いてんじゃねぇーかよ!
何だよ?どうしたんだ?ちゃんとわけ言えよ!」
「ヤダ・・言わないよ・・」
「なんでだよ?」
「・・だって・・すっごく・・バカみたいな事なんだもん・・」
「バカみたいな事でも何でもいいからちゃんと言えよ!
気になるだろ!」
「・・笑わない?」
「笑わねぇーから早く言え!
言わねぇーとここで襲うぞ!!」
「い、言うから・・こ、ここではヤダ!」
何だよ!ヤなんかよ!?
それはそれでなんか複雑だぞ!
「だったら早く言よ!」
「・・・だから・・ヤなの!」
何なんだよ!
さっきから嫌ばっかじゃねぇーかよ!
「だから何が嫌なんだよ!?」
「・・この前、お芝居に連れて行ってくれたでしょ?」
「ああ、行ったな。それが嫌だったのか?」
「違うよ!お芝居は楽しかったし、司と外でデート出来るのも嬉しいの!」
「じゃあ、何が嫌だったんだ?」
「・・あの日、みんな司の事見てたの!
周りに居た女の人みんな司の事ばっかり見てて・・
お芝居始まってからもずーっと司の事見てたの!」
「はぁ?」
予想外の彼女の答えに思わず間抜けな声が出てしまった
「・・だからヤなの!外に出たらみんなが司の事見てて・・
司が目立つのはしょうがないんだけど・・私以外の人が司の事見るのがヤなの!
だから明日は何処にも行かない!」
こいつ、マジで可愛い~!!
前言撤回!!
まだ前を向いたまま俯いたままの彼女の顎に手をかけ
こちらにむけるとそっと口唇を重ねた
少しずつ角度を変えながらだんだんと深くなっていくキスに
最初はムグムグと言葉にならない声を発しながら抵抗していた彼女の身体から力が抜けていく
酸欠になりそうなほどの長いキス
息苦しそうに離された口唇を追いかけキスを繰り返す
普段の彼女からは絶対に聞けない言葉
普段の彼女なら絶対に見せないヤキモチ
愛されていると実感できる瞬間・・
たった一本のワインが連れて来てくれる素直で可愛い彼女
バスルームに響く甘い吐息と跳ねる水音
二人の夜はまだ始まったばかり・・

応援ありがとうございます。
本日のお話しは『意地っ張りで可愛くない彼女を素直で可愛い彼女にする方法──その1』です。
このお話しは二次を始めた当初に当時、仲良くしていただいていたサイト主様に送りつけたお話しで
長らくそちらに置いていただいていたお話しです。
記憶が曖昧なのですが自分のサイトには置いていなかったお話しで、現在の本宅にも掲載していないお話しです。
このお話しを置いてくださっていたサイト様は既に閉鎖されていて長らく誰の目にも触れていないお話しですが
普段より糖度の足りないお話しばかりなのに唯一糖度高めの『Family』が現在は糖度なんてゼロの展開だし
お引越しの2本も糖度どころか辛い状況のつくしちゃんが続いているのでちょっとブレイクタイムのつもりで
皆さんにクスッとほっこり何気ないつかつくの日常を楽しんで頂ければと倉庫から引っ張り出してきました。
今回、こちらに掲載するにあたり少し加筆修正いたしました。
古いお話しですが本宅には未掲載の為カテゴリーはshortとしております。
このお話しを読まれた事がある方はほとんどいらっしゃらないと思いますが
何度目かの方も初めての方も楽しんで頂ければ嬉しいです🎵😍🎵
そしてタイトルにその1とあるようにこのお話しにはその2が存在しております。
そのお話しも別のサイト様に送りつけたお話しなのですがこちらも機会があれば
加筆修正後にこちらに掲載させようと考えております。
長々とお読みいただきありがとうございます。(#^.^#)
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんにちは。🎵
コメントありがとうございます。😆
その流れもあったんですね❗\(^-^)/
思い付かなかった‥😢
最近発見した普段は生意気で意地っ張りで素直じゃない最愛の彼女を
素直で可愛い女にする方法
それは!
酔わせる!
たったこれだけだけどこれがかなりイケるやり方
但し、酒にあまり強くない彼女は飲みすぎるとすぐに寝てしまうので
そこらへんはほどほどに
そして場所も大切!
俺の彼女は現在、一人暮らし
なのに屋敷に遊びに来ても絶対に泊まっては行かない
明日も仕事だとか結婚前の女の子がデートの度に彼氏ん家に泊まってちゃ
やっぱり変だよとか到底、俺様には理解出来ない理由をいろいろと考え出し逃げようとする
まぁ~元々、俺の理解の範疇を遥かに超えた女ではあるけれど
それにしても大学を卒業し社会人になって
それなりに恋人として時間を重ねるようになっても
鈍感なところはいっこうに変わらない
素直で可愛くないのは分かっていて
それでもたまらなく好きで離れられないのは俺の方だけれど
たまには素直で可愛い彼女にゆっくりと愛されたい
って思うのは普通だろ?
だから俺は今夜もワインを手に彼女の部屋へと向かう
チャイムを押すとすぐに開けられるドア
そして笑顔でお帰りなさいの声
もう今すぐにでもこの場で押し倒したくなる衝動をグッと堪える
急いでは事を仕損じる
上手くやんねぇーと
物凄い一発が飛んできてノックアウトなんて事にもなりかねぇーのは
長い付き合いで経験済み
だからここは大人しく彼女の後ろに続いて
そう広くない部屋に入り上着を脱ぐと
皺になるからとすぐにハンガーにかけてくれる
彼女の後ろ姿に笑みが零れる
お帰りなさい・・この部屋にやってくる俺に当たり前のようにかけてくれるその言葉が嬉しい
かいがいしく世話を焼いてくれる・・仕事では無く俺の為にしてくれるその行為が嬉しい
そして何より俺だけに向けられているその真っ直ぐな視線に魅せられ
俺だけに向けられる弾けるような笑顔にヤられていてかなりの重症
「ねぇ、お腹すいてないの?ご飯食べた?」
「ああ、大丈夫だ!喰ってきた。
それよりちょっとだけ飲まねぇーか?」
「うん、いいけど・・つまむ物・・なにかあったっけ?」
冷蔵庫を覗き込みながらお得意のヒトリゴト・・
"あっ!そうだ!この前、花沢類にお土産で貰ったチーズがあるはずっ!"
「お前っ!類に会ったんか?」
「うん、先週ね。
パリに出張に行ってきたからそのお土産だって言って
わざわざチーズ持ってきてくれたの」
類という俺にとっては最低最悪のNGワードが彼女の口から飛び出して
思わず大きな声が出た俺とは対照的にのんびりとした声で話す彼女
「部屋に入れたんか?」
「ううん、玄関先で帰って行ったけど・・ダメだった・・?」
「いや‥けど気にいらねぇ!
あいつ出張のたびにお前に土産持ってきてんのか?」
「毎回じゃないよ」
冷蔵庫から類の土産のチーズを取り出し
皿に盛り付けながらなんでもないように話す彼女に苛立つ俺
クソッ!類の野郎!
俺の知らないところでこいつに会いやがって!
今度会ったらぶん殴ってやる!!
けど・・あいつの土産がチーズってちょっとおかしくねぇーか?
なんで類の野郎、土産にわざわざチーズなんて選んだんだ?
今まではこいつが喜びそうな甘いもんばっかだったのに
「類は何で土産にチーズなんて持ってきたんだ?
何か理由があんのか?」
「う~ん、あたしが話したからだと思うんだけど・・?」
「なに話したんだよ?」
「・・最近、あんたが家に来るときには必ずワインを持ってくるって。
花沢類は司と一緒に食べてって言ってたし・・」
「・・そ、そうか・・」
る、類の奴もなかなかいい所があるじゃねぇーかよ!
でも許さねぇーけどな!
「どうしたの?」
「・・いや、なんでもねぇ!
けど例え類でも他の男を部屋に入れるなよ!」
「男って?花沢類だよ?!」
「誰だろうと俺以外の男をこの部屋に入れるな!
特に類は絶対に入れるな!分かったな!」
「クスッ・・分かった」
「笑うな!」
「・・ごめんって‥クスッ」
ごめんといいながらもクスリと笑いを零したままの顔で
俺の横に座った彼女のグラスにワインを注ぐ
肩と肩が触れ合うように座り
ワイングラス片手になんてことないおしゃべりを続ける
時々、俺の言葉に怒ったようにムキになって反論したり
咽返るほどお腹を抱えて笑い転げたり
とにかくたわいのない話題で飽きることなく二人より沿いながら笑い合う
ちょうどボトルが1本空になるころには触れ合っていただけの肩に感じる彼女の重み
ほんのりと色づく頬を俺の肩に置いて俺の左手に自分の右手を絡ませてきたりしている
そろそろだな
タイミングを見計らい声を掛ける
「一緒に風呂はいるか?」
「・・うん」
少しけだるい声で返事する彼女を立ち上がらせ風呂場へと連れて行く
互いに服を脱がせあい
甘ったるい空気を纏ったままバスタブへ
二人で入るには狭いバスタブも今はこの密着度がちょうどいい
背中から抱え込むようにして少しぬるめのお湯につかる
くったりと俺に身体を預けてくる彼女の身体に手を這わせながら反応を窺う
俺の手がくすぐったいのか時折、捩るように身体を動かすけど
それ以外は特に抵抗する素振りは見せない
ここまでくると後はもう素直で従順な彼女
耳元に口唇を寄せながら小さな声で囁くように話しかける
「俺のこと好きか?」
「・・うん、大好き。
司は?あたしのこと好き?」
「ああ、好きだ。」
「・・もう一回。
もう一回、言って・・」
「愛してる」
「もう一回」
「つくし、愛してる」
「あたしも・・司のこと・・あいしてる」
普段の彼女からは考えられないストレートな言葉
いつもこうならいいのに・・
そんな事を考えながらも頬は緩みっぱなしで
俺の手は彼女の太腿あたりを行ったり来たり
「明日、休みだからずっと一緒に居られるぞ!」
「ほんと?」
酒と風呂のせいでとろ~んとしていた彼女は俺の言葉が余程嬉しかったのか勢いよく振り向いた
「ほんとにいいの?」
「あぁ、大丈夫だ。
どっか出かけるか?」
「う~ん・・いいけど・・」
休みだと言ったら大喜びした彼女だったのに出かけるのには何故か消極的だった
「どうしたんだ?
映画でも見に行くか?」
「・・う~ん・・いい・・何処にも行かない・・
部屋で二人でいたい・・」
「どうしてだ?
お前、この前見たい映画があるって言ってただろ?」
「・・言ったけど・・」
「じゃぁ、いいだろ?
明日は映画に行ってなんか上手いもんでも喰って楽しもうぜ!」
「・・ヤダ・・行きたくない・・」
いつものパターンなら彼女は俺の提案を受け入れるはずなのに
再び前を向いて俯いてしまった彼女・・
「なんでだよ?」
「・・・・・・・」
俺の問いかけにも全く答えなくなってしまった彼女の顔を
少し強引にこちらに向かせる
「・・お、お前!な、なに泣いてんだよ!」
「ヒクッ・・な、ないて・・なんか・・ない・・」
「泣いてんじゃねぇーかよ!
何だよ?どうしたんだ?ちゃんとわけ言えよ!」
「ヤダ・・言わないよ・・」
「なんでだよ?」
「・・だって・・すっごく・・バカみたいな事なんだもん・・」
「バカみたいな事でも何でもいいからちゃんと言えよ!
気になるだろ!」
「・・笑わない?」
「笑わねぇーから早く言え!
言わねぇーとここで襲うぞ!!」
「い、言うから・・こ、ここではヤダ!」
何だよ!ヤなんかよ!?
それはそれでなんか複雑だぞ!
「だったら早く言よ!」
「・・・だから・・ヤなの!」
何なんだよ!
さっきから嫌ばっかじゃねぇーかよ!
「だから何が嫌なんだよ!?」
「・・この前、お芝居に連れて行ってくれたでしょ?」
「ああ、行ったな。それが嫌だったのか?」
「違うよ!お芝居は楽しかったし、司と外でデート出来るのも嬉しいの!」
「じゃあ、何が嫌だったんだ?」
「・・あの日、みんな司の事見てたの!
周りに居た女の人みんな司の事ばっかり見てて・・
お芝居始まってからもずーっと司の事見てたの!」
「はぁ?」
予想外の彼女の答えに思わず間抜けな声が出てしまった
「・・だからヤなの!外に出たらみんなが司の事見てて・・
司が目立つのはしょうがないんだけど・・私以外の人が司の事見るのがヤなの!
だから明日は何処にも行かない!」
こいつ、マジで可愛い~!!
前言撤回!!
まだ前を向いたまま俯いたままの彼女の顎に手をかけ
こちらにむけるとそっと口唇を重ねた
少しずつ角度を変えながらだんだんと深くなっていくキスに
最初はムグムグと言葉にならない声を発しながら抵抗していた彼女の身体から力が抜けていく
酸欠になりそうなほどの長いキス
息苦しそうに離された口唇を追いかけキスを繰り返す
普段の彼女からは絶対に聞けない言葉
普段の彼女なら絶対に見せないヤキモチ
愛されていると実感できる瞬間・・
たった一本のワインが連れて来てくれる素直で可愛い彼女
バスルームに響く甘い吐息と跳ねる水音
二人の夜はまだ始まったばかり・・

応援ありがとうございます。
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