Family 109
本日も『Family』です。🎶
なんとか進みました~😃
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんにちは。🎵
コメントありがとうございます。😆
そうなんです!イメージは類君だったのですが
お話しを進める上で色々と都合の良かった
パリ設定にしたんです。💕
ジェシカの証言を得て村周辺の捜索をしていた部隊から連絡が入ったのは
それから2時間程後の事だった
村から数キロ離れた道路脇のブッシュに
隠すように停められていた彼女の車を見つけたが
車には数ヶ所、被弾した跡があり
オイルが漏れていてタイヤもパンクしていて
車内に人影はなかったが車の周辺には二人分の足跡が残されていて
山の方へと続いているのでこれから周辺の捜索を開始すると報告が入った
周辺の捜索を始めて1時間程が過ぎ
空が薄っすらと白み始めた頃
やっと現地から連絡が入った
“ターゲットを発見!
発見しました!”
少し雑音が交ざったざらついた声が
彼女が見つかった事を告げている
“無事なのか?!意識は?!
報告しろ!”
“はい!意識ははっきりされています!
それから赤ん坊も元気です!”
発見!という言葉に思わずソファーから立ち上がり
固唾を飲んで次の言葉を待っていたつくしと三条は
無事だと聞いた途端、安心し気が抜けたようにドサリとソファーに座り
二人同時に大きく息を吐き出したかと思ったら
顔を見合わせ泣きながら抱き合い
やがてそれは泣き笑いに変わり
総二郎も安心したようにソファーの背凭れに身体を預け天井を仰いでいる
オフィスからやっと息が詰まりそうな重苦しい空気が消えた
通信はまだ繋がったまま
画面の向こうの様子が映し出されている
松岡が自分の足でしっかりとこちらに歩いてきていて
その胸元には生まれたばかりの赤ん坊が抱かれている
そしてその後ろから隊員の背中に担がれた若い女性が運ばれてくる
彼女は隊員の質問にもしっかりとした口調で答えていて
隊員に自分達は道明寺警備の人間だと告げられると
一瞬だけ驚いた表情を浮かべたけれど
すぐに笑顔に変わり
“道明寺さん!つくし!皆さん!
ありがとう!”
と告げた
“優紀!”
“優紀さん!”
“優紀ちゃん!”
それぞれの地から見守っていた仲間達が一斉に話しだす
それぞれの地から響いてくる声はみな涙声で
安堵感に包まれていた
その後、ヘリで首都にある病院に運ばれた三人は
診察の結果、三人共に衰弱はしているが
大きな怪我もなく命には別状ないと診断され
母子は暫く入院する事になったが
松岡は2日程で退院し近くのホテルへと移動した
退院した彼女が語った当時の状況
あの夜、出産の準備中に襲撃に遭い
銃声と混乱の中、なんとか妊婦を連れ
車で村を脱出する事は出来たが追いかけてきた襲撃犯が放った銃弾が
車に当たりタイヤはパンクしオイルも漏れ始めてしまいそれ以上の走行が出来なくなり
仕方なく車をブッシュに隠すように停め
山の中に逃げ込んだが数キロ歩いたところで連れていた妊婦が破水してしまい
それ以上先には進めなくなってしまい
その場で出産した妊婦の体力の回復を待ち
朝になったらまた歩き出そうと考えていた所を発見されたらしい
一人でも大変な困難の中で生まれたばかりの赤ん坊と
その母親を守り抜いた彼女が無事で本当に良かった
彼女の帰国に向けての準備の中で
つくし達と総二郎の間でちょっとした騒動が起こった
無事が確認されてつくしと三条はすぐに
自分達が迎えに行く段取りを立て始めていた
病院を退院してすぐチャーター機で
ロンドンに飛ぶ予定になっている松岡を
つくしと三条と滋の三人でロンドンで出迎え
そのまま一週間程、ロンドンに滞在し日本に帰国するという計画を立てていたが
総二郎がそれに待った!を掛けた
総二郎は自分が一人で松岡をロンドンまで迎えに行き
暫く彼女が落ち着くまでロンドン郊外にある
あきらんちの別荘に滞在すると言い出したが
当然、つくし達は自分達も行くと譲らない
総二郎が何故いきなりそんな事を言い出したのか
まぁ、つくしと滋以外は全員すぐにピンときたが‥
総二郎曰く
今回の事で自分の本当の気持ちに気づいたらしい
彼女の命が危険に晒されて心底恐怖を感じたらしく
自らの気持ちに気付いたからには
これ以上、彼女を一人にしたくないと思い
家元に彼女を西門に迎え入れたいと頭を下げた
家元の答えは孫を抱かせてくれるなら反対はしないが
まずは本人の了解を取って来い!と
スケジュールを空けてくれたから
俺が行く!お前らは邪魔すんな!と喚いていた
だけど納得出来ない女が三人
いつもなら滋と三条の勢いに押され気味のつくしも
今回ばかりは一歩も引かず
あたしの大切な優紀を西門さんなんかには渡さない!と鼻息が荒く
収集が付かなくなり結局、ロンドン到着は全員で出迎え
その後、松岡がOKすれば二人っきりにしてやる!で決着したらしい
松岡がロンドンへと出発する前日
俺もロンドンへの出張を前倒しして
珍しく子供達を連れずロンドンへと向かった
ヒースロー空港で出迎えた俺達
チャーター機専用の駐機所で待っている段階から
隣のつくしは涙が止まらず‥
っていうか
あの事件以降、女達の涙腺は壊れたまんまで
三条までが紅茶を飲みながら”このお茶、優紀さんにも飲ませてあげたいですわ”と
泣きながらお茶を飲んでいる状態
松岡の乗ったチャーター機が到着して
女達は四人で抱き合い無事を喜びあい
一頻り鳴くだけ泣いたらすっきりしたのか
今度は手を繋ぎ肩を抱き合い笑っていた
無事に再会出来た事を喜びあったのもつかの間
“こら!女同士でイチャイチャすんな!”
の一言を皮切りにあっという間に総二郎が松岡を連れ去ってしまい
ロンドン市内に向かうリムジンの中でつくしと二人っきり
「もぅ!西門さん、信じらんない!
あたしももう少し優紀と一緒に居たかったのに!」
「総二郎もそんだけ本気だってことだろ?」
まだブツブツと文句を言っているつくしと
珍しく総二郎のフォローをしている俺
「もぅ!パパは心配じゃないの?!
優紀は大変な思いをして命かながら逃げてきたのに!
今度は西門さんの毒牙に掛かっちゃって!」
毒牙って‥
ちょっと酷くねぇか?
「総二郎だってそこんとこは分かってるから慎重にすんだろ!?
それに毒牙かどうかは知らねぇけど掛かるかどうかを決めるのは本人だろ?
二人共、大人なんだから口出しすんな!」
「やけに西門さんの肩持つじゃない?」
可愛い顔して睨むんじゃねぇーよ!
襲うぞ!
「別に持ってねぇーよ!
それよかお前分かってんのか?」
「何が?って!これから何処に行くの?
あたし、日本に帰りたいんだけど?」
「ハァ~」
大きくため息をついた俺を本当に訳が分からないという表情を返してくるつくし
マジで分かってねぇーな?!
「それ、なんのため息よ?」
「お前、この出張が俺らにとって初めての
二人っきりの海外だって分かってねぇーのかよ?!」
「へっ?初めて?だっけ?ロンドンが?」
肝心なとこスルーすんな!
「違げぇーよ!
二人っきりで旅行がだよ!」
「二人っきりって西田さんも一緒だし
パパは仕事じゃん!
ねぇ!そんな事よりあの子達が心配だから
あたしは帰りたいんだけど?」
そんな事よりだと?!
可愛い顔してサラリとすんげぇ毒吐くんじゃねぇーよ!
「俺を蔑ろにすんな!
お前は一週間、俺の出張に付き合え!」
「えーっ!?」
マジでびっくりした顔すんな!
クソッ!
驚いた顔も可愛いじゃねぇーかよ!
「えーっ!じゃねぇーよ!
お前も一週間休み取ってんだろーが!?
お前と二人っきりって滅多にねぇんだから
この一週間は俺に付き合え!」
「え~‥ヤダよ‥」
「んでだよ?俺と二人っきりじゃ嫌なのかよ?!」
「ヤダよ‥だって‥パパは仕事でしょ?
お昼間、一人で暇だし!」
「お前、余裕じゃん?」
「ん?何が?」
「昼間、暇って!」
「だって、一人じゃ行くとこないし‥」
「お前、俺が仕事に行ってる間
ベッドから起き上がれねぇーぞ!」
「ゲッ!尚更、ヤダ!」
「お前に拒否権はねぇ!」
「獣!鬼!」
リムジンの中で俺から離れようとするつくしを
ジワジワと端まで追い詰める
「なんとでも言ってろ!
とりあえずヤらせろよ!」
端まで追い詰めたつくしの喉元に噛みつくように唇を這わせると
ビクッと反応する身体を抱き寄せ
耳元でそう囁くと真っ赤になりながら困ったような瞳を向けてくる
ったく!
男がこの表情に欲情するってって事が分かっていない
いつまでたっても甘い雰囲気に慣れず
抵抗しようとするつくしの唇を塞ぐ
少し強引に舌を捩じ込みつくしの舌を誘い出しながら
右手でブラウスのボタンを外し手を滑り込ませると
つくしの口から甘い声が漏れ始める
「その顔やめろ!
我慢出来なくなんだろ?!」
我慢なんてするつもりははなっからねぇーけど
一応な
大人な時間ですよ~💕

応援ありがとうございます。