Family 112
本日も『Family』です。🎶
本日は少し大人風味ですがこれぐらいは大丈夫だろうと判断し
パスは掛けておりませんので苦手な方、18歳未満の方は後半部分は
サクッと読み飛ばしてくださいませ。
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんにちは。🎵
コメントありがとうございます。😆
ムフフ💕が続けております❗😆💕✨
私もあの頃は妄想しながらドキドキしておりました❗(笑)
ロビーにある喫茶室でアフタヌーンティーにありつけて
やっとホッと一息つけたんだけど
一息ついたらついたで
まだ後4日も残っているロンドン滞在に先が思いやられる
まさか残りの日数の全てがこんな状態ってことないわよね?
でもね‥
その可能性が大なのよね‥
改めて携帯を確認してみると
夕べ、桜子から
“優紀さんも先輩もいないので
滋さんとモナコにお買い物に行ってまいります”
なんてメールが入っていた
置いてきぼりじゃん!
ハァ~
同じロンドンにいてくれたらパパが仕事に行ってる間は退屈しなくてすんだのに!
もぅ!
もぅ!と言えば!
西門さんも!
優紀どうしてるかな?って気になって
電話ぐらいするでしょ?
普通でしょ?
それなのに優紀に掛けたのに
出たのは西門さんで
優紀に代わってって頼んでるのに
“あ~抱き潰しちまったから今、寝てんぞ!
暫くはその予定だから邪魔すんな!お前は司の相手だけしてろ!”
なんて‥!
言いたい事だけ言って切られてしまった
な、なに言ってんの?!
バ、バッカじゃないの!?
だ、抱き潰したって‥
夕べの自分と重なって‥
脳内で変な変換がされて‥
カァ~っと自分の顔が赤くなるのが分かる
てぇ~ぃ!
ブンブンと頭を振って脳内から追い出していると
頭上からパパの声が響いてきた
「お前、なにやってんだ?」
「ほへ?」
予想外のパパの登場にあたしの口から零れ出たのは間抜けな言葉の欠片
「プッ!ほへってなんだそれ?」
可笑しそうに吹き出しながらあたしの横に腰を下ろしたパパは
目尻を少し下げ口元は笑ったまま
あたしの肩を抱き寄せ頬にキスを一つ落とした
抱き寄せられ少し斜め上にあるパパの顔
いつ見ても
いつも見てるけど
綺麗だなぁ~って思うのよね
見慣れてるはずなんだけど‥
我が家には同じ顔したのが後二人もいるんだけど
やっぱりドキドキしちゃうのよね
高校生だった頃には気づかなかった喉仏だとか
常に愛情がだだ漏れのあたしを見る目だとか‥
ね‥
未だに慣れなくてドキドキしちゃうの
「なに見惚れてんだよ!」
「ん?」
ドキドキしちゃうなんて考えながら
思いの外、パパの顔を凝視していたみたいで
瞬き一つで思考の世界から現実の世界へと舞い戻ったあたしを待ち受けていたのは
パパの少し意地悪そうな笑みを浮かべた顔だった
チュッと軽いキスが顔中に降ってきて
擽ったさに肩を竦めるあたし
人目の多いホテルのロビーの喫茶室で
傍目にはきっとイチャイチャしているバカップルにしか見えていないと思うけど
一人で退屈だったあたしはバカップル上等!なんて思えちゃうから不思議
ハネムーンってこういう感じなのかしら?
「ねぇ?早くない?仕事は?」
「今からスイスに行く事になったから
お前を迎えに来た」
あたしの耳はパパの言葉の前半部分を聞いただけで
後半のお前を~云々かんぬんを聞いていなかった
瞬間的にパパはスイス=あたしは眠れる!って都合のいい部分だけを判断をして
ホッとして小さく息を吐いたんだけどね
その小さな息をため息だと勘違いしたパパ
「んだよ?!
行くの嫌なのかよ?!部屋の窓からマッターホルンが見えるんだぞ!」
「ん?マッターホルン?
良かったね。素敵な部屋じゃない!」
「良かったね!じゃねぇーよ!」
ん?
なんだか話が噛み合ってなくない?
「もしかしてあたしも一緒に行く?とか?」
「当たり前だろーが!
夜明けのマッターホルンを一緒に見ようぜ!」
夜明けのマッターホルンを見る?
見るの?
二人で?
夜明けのマッターホルンを二人で眺めながら
ゆっくりとコーヒーを飲みながら
だとかだったらそそられるシチュエーションなんだけどね‥
パパの場合って‥
違うわよね?
きっとスイスでも‥
あんな事や
こんな事や
色々された挙げ句のマッターホルンじゃないの?
い、一応ね‥
念のために確認してみる
「み、見るだけよね?
二人で早起きしてコーヒー飲みながら
見るだけよね?」
そう聞いたあたしにニヤリと笑みを浮かべながら
耳元でパパが囁いた言葉にあたしの身体がビクッ!と反応する
「夕べのお前、すっげぇ可愛くて良かったぞ!
だから夕べの続きしような!」
「ゲッ!ヤ、ヤダ!」
「心配すんな!ちゃんと朝焼けに浮かぶマッターホルン見せてやるから!」
「い、いらない!
あ、あたしはここで待ってるから!一人で行って来て!」
「言っただろ?お前に拒否権はねぇって!」
耳元に響く甘さを含んだ声に武者震いが‥
「ホラ!立てよ!
ジェット待たせてあるから行くぞ!」
「い~や~だ!
あたしは寝たいの!
睡眠不足だから一人でゆっくりと寝たいの!」
「ジェットの中で寝ろ!
ホラ!行くぞ!」
なんて‥
強引にホテルから連れ出され
リムジンに乗せられ
ジェットに乗り換えさせられて
着くまで寝てろ!だなんて言われて
睡眠不足だったからあっさりと睡魔に負けちゃって
スイスに着いた時にはちょっとだけスッキリとしちゃったじゃない!
で‥
どうなったかって?
見たわよ!‥多分
二人で朝焼けに浮かぶマッターホルンを!
窓に両手をつかされて後ろからパパにがっちりと腰を押さえつけられて
身体がバラバラに砕けそうな程に突き上げられながら
一瞬だけ太陽に照らされて神々しく浮かび上がるマッターホルンを見た‥
のよね‥多分
あ~もぅ!
そのあとすぐに目の前がスパークしちゃって
気がついたらベッドでまたパパが入ってきちゃってて‥
今度はさっきとは違ってゆっくりと味わうような律動の中で
窓の向こうに揺れるマッターホルンを見た

応援ありがとうございます。