Fly High 13
こんにちは。(#^.^#)
お引越しです。🎶
それではどうぞ~✴
彼女のオフィスに入ると受付で名前を告げた
思わず牧野と言いそうになり慌てて言い直したけど
約束はしていなかったけどすぐに彼女のオフィスへと通され
彼女が笑顔で出迎えてくれた
「花沢類!どうしたの?」
どうしたの・・?
それは僕のセリフなんだけど!
だけどその言葉を飲み込んで僕の口から出てきたのは
当たり障りのないセリフ
「・・うん、ちょっと仕事早く終わったからさ」
このセリフにしたってウソなんだけどね
昼間、レストランで君を見つけてから僕の頭の中からは仕事なんて
全部飛んで行っちゃって全く手につかないんだ
なのに・・そんな僕の心の中に気付く様子なんてなく
笑顔の彼女は軽く返事を返しただけ
「そっか、お疲れ様。
座ってて、コーヒーでいい?」
「うん」
僕の返事に彼女は内線を使って秘書にコーヒーを
持ってくるよう頼むと
すぐにノックがして彼女の返事を待たず勢いよく
ドアが開き男性がコーヒーを持って入ってきた
入ってきたその男性に微かに見覚えがあった
「オイ!コーヒー持ってきてやったぞ!」
「ちょ、ちょっとマット!
な、なんであんたがコーヒー持ってくんのよ!」
「んだよ!?俺がせっかくコーヒー持ってきてやってんのに!
ありがたく思え!」
「あのね、お客様なのよ!失礼でしょ!バカ!」
「ジェシカからお前がオフィスに男連れ込んだって聞いたから
見に来てやったんだよ!」
「連れ込む・・って・・もうバカ!
ごめんね、花沢類。このバカはマット・ペリーっていうんだけどね
一応、私のビジネスパートナーなんだけど・・・
きっと近いうちにパートナー解消すると思う!」
私が言い終わらない内にマットがたたみかけてくる
「お前が俺から離れられるわけねぇだろ!バカかお前は?」
「何とでも言ってなさい!本当に解消してやるから!
でもその前に一応あんたにも紹介しておいておげるわね。
こちらは花沢類さん、古い友人よ」
古い友人・・って言葉に少しばかりショックを受けていると
今まで牧野に悪態をついていた彼は一瞬で真顔になり
僕の方へと向き直った
「初めまして。花沢さん、お見苦しい所をお見せして大変失礼しました。
ケイトの共同経営者のマット・ペリーです」
マットと名乗った男は笑顔で僕に手を差し出している
その手を握り返しながら挨拶をすると彼はあっさりと
オフィスを出て行ってしまった
牧野はため息で彼を見送っている
「プッ・・クククク・・・」
どうやらマットは花沢類のつぼに入ってしまったようだ
「もぅ!花沢類!笑わないでよ!」
「ククククッ・・・だって・・彼・・おもしろい人だね?」
「おもしろい?アレが?バカなだけよ!」
「彼っていつもあんな感じなの?」
「う~ん、そうだね。だいたいあんな感じかな~?
今日のは特にヒドイかも?でも学生の時からあんまり変わらないわね」
「同級生だったの?」
「うん。同じ大学の同じ学部だったからね。
ほとんど毎日一緒にいて、まさか社会人になってからも
毎日顔を合わせる事になるとは思わなかったけどね」
「彼って牧野の恋人?」
「プッ・・まさか!たとえ世界中であいつと二人だけに
なったとしてもマットだけはヤダ!」
「そう」
「ねぇ 花沢類?私もう少しで出られるからちょっと待っててくれる?」
「いいよ」
僕の言葉に微笑むと彼女は仕事に集中し始めた
そんな牧野を見ながら僕はゆっくりと記憶の糸をたどる
何ヶ月か前、何かの雑誌で見た
M&K.Coと言う社名とマットの顔写真付きのインタビュー記事
確か記事の内容は最近急成長している企業の特集だったような気がする
他にも何社かの企業家のインタビューが載っていたが
何故か彼の事が印象に残っていた
その理由も今、彼に会って分かった・・
彼の瞳だ・・濃いブラウンの瞳
僕を見る瞳・・
表情は穏やかだったが瞳だけはけっして笑っていな
一瞬で自分の目の前にいる人間を判断する
野性の瞳だ・・
僕はこれと同じ瞳を持つ人物を知っている
─── 司だ・・ ───
だから僕は彼の事が気になってたんだ
飄々とした態度で人を煙に巻きながら相手を見定めている
さっき彼が僕に見せた態度はきっと本当の彼の姿じゃない
一見しただけでは分からない
司とマットでは全然違うタイプのように見えるけど
だけどあの瞳、自信満々で牧野に対する視線はどこまでもやさしくて
そう牧野と一緒に居た頃の司の瞳だ
牧野・・・
あんたやっぱりまだ司の事忘れてないんだね
牧野は気付いているのだろうか?
それとも無意識なのだろうか?
マットと司は似ている
きっと牧野の心は今でも司を追い求めている
オフィスのソファーに座りぼんやりと窓の外に広がる
マンハッタンの景色を見ながらそんな事を考えていると
いつの間にか彼女が僕の前に立っていた

応援ありがとうございます。
お引越しです。🎶
それではどうぞ~✴
彼女のオフィスに入ると受付で名前を告げた
思わず牧野と言いそうになり慌てて言い直したけど
約束はしていなかったけどすぐに彼女のオフィスへと通され
彼女が笑顔で出迎えてくれた
「花沢類!どうしたの?」
どうしたの・・?
それは僕のセリフなんだけど!
だけどその言葉を飲み込んで僕の口から出てきたのは
当たり障りのないセリフ
「・・うん、ちょっと仕事早く終わったからさ」
このセリフにしたってウソなんだけどね
昼間、レストランで君を見つけてから僕の頭の中からは仕事なんて
全部飛んで行っちゃって全く手につかないんだ
なのに・・そんな僕の心の中に気付く様子なんてなく
笑顔の彼女は軽く返事を返しただけ
「そっか、お疲れ様。
座ってて、コーヒーでいい?」
「うん」
僕の返事に彼女は内線を使って秘書にコーヒーを
持ってくるよう頼むと
すぐにノックがして彼女の返事を待たず勢いよく
ドアが開き男性がコーヒーを持って入ってきた
入ってきたその男性に微かに見覚えがあった
「オイ!コーヒー持ってきてやったぞ!」
「ちょ、ちょっとマット!
な、なんであんたがコーヒー持ってくんのよ!」
「んだよ!?俺がせっかくコーヒー持ってきてやってんのに!
ありがたく思え!」
「あのね、お客様なのよ!失礼でしょ!バカ!」
「ジェシカからお前がオフィスに男連れ込んだって聞いたから
見に来てやったんだよ!」
「連れ込む・・って・・もうバカ!
ごめんね、花沢類。このバカはマット・ペリーっていうんだけどね
一応、私のビジネスパートナーなんだけど・・・
きっと近いうちにパートナー解消すると思う!」
私が言い終わらない内にマットがたたみかけてくる
「お前が俺から離れられるわけねぇだろ!バカかお前は?」
「何とでも言ってなさい!本当に解消してやるから!
でもその前に一応あんたにも紹介しておいておげるわね。
こちらは花沢類さん、古い友人よ」
古い友人・・って言葉に少しばかりショックを受けていると
今まで牧野に悪態をついていた彼は一瞬で真顔になり
僕の方へと向き直った
「初めまして。花沢さん、お見苦しい所をお見せして大変失礼しました。
ケイトの共同経営者のマット・ペリーです」
マットと名乗った男は笑顔で僕に手を差し出している
その手を握り返しながら挨拶をすると彼はあっさりと
オフィスを出て行ってしまった
牧野はため息で彼を見送っている
「プッ・・クククク・・・」
どうやらマットは花沢類のつぼに入ってしまったようだ
「もぅ!花沢類!笑わないでよ!」
「ククククッ・・・だって・・彼・・おもしろい人だね?」
「おもしろい?アレが?バカなだけよ!」
「彼っていつもあんな感じなの?」
「う~ん、そうだね。だいたいあんな感じかな~?
今日のは特にヒドイかも?でも学生の時からあんまり変わらないわね」
「同級生だったの?」
「うん。同じ大学の同じ学部だったからね。
ほとんど毎日一緒にいて、まさか社会人になってからも
毎日顔を合わせる事になるとは思わなかったけどね」
「彼って牧野の恋人?」
「プッ・・まさか!たとえ世界中であいつと二人だけに
なったとしてもマットだけはヤダ!」
「そう」
「ねぇ 花沢類?私もう少しで出られるからちょっと待っててくれる?」
「いいよ」
僕の言葉に微笑むと彼女は仕事に集中し始めた
そんな牧野を見ながら僕はゆっくりと記憶の糸をたどる
何ヶ月か前、何かの雑誌で見た
M&K.Coと言う社名とマットの顔写真付きのインタビュー記事
確か記事の内容は最近急成長している企業の特集だったような気がする
他にも何社かの企業家のインタビューが載っていたが
何故か彼の事が印象に残っていた
その理由も今、彼に会って分かった・・
彼の瞳だ・・濃いブラウンの瞳
僕を見る瞳・・
表情は穏やかだったが瞳だけはけっして笑っていな
一瞬で自分の目の前にいる人間を判断する
野性の瞳だ・・
僕はこれと同じ瞳を持つ人物を知っている
─── 司だ・・ ───
だから僕は彼の事が気になってたんだ
飄々とした態度で人を煙に巻きながら相手を見定めている
さっき彼が僕に見せた態度はきっと本当の彼の姿じゃない
一見しただけでは分からない
司とマットでは全然違うタイプのように見えるけど
だけどあの瞳、自信満々で牧野に対する視線はどこまでもやさしくて
そう牧野と一緒に居た頃の司の瞳だ
牧野・・・
あんたやっぱりまだ司の事忘れてないんだね
牧野は気付いているのだろうか?
それとも無意識なのだろうか?
マットと司は似ている
きっと牧野の心は今でも司を追い求めている
オフィスのソファーに座りぼんやりと窓の外に広がる
マンハッタンの景色を見ながらそんな事を考えていると
いつの間にか彼女が僕の前に立っていた

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