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Family 114

こんにちは。🎵

本日は『Family』です。🎶

それではどうぞ~✴


私信です
☆様
こんにちは。(#^.^#)
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
あきら君の受難って妄想していると楽しいんです❗(笑)
ついつい長々とやってしまいす!💕
今回はメリーさんとチャッピーさんがお供です。(#^.^#)







真夜中近い時間のNY

マンハッタン島で恐らく一・二を争う
超高級アパートメントの最上階
そこのワンフロアを全て使った部屋

ここは俺が育った部屋


生後半年で母さんに連れられNYへと渡り
それ以降、7歳で帰国するまで過ごした部屋


結局、一人でNYへとやってきた

まぁ、俺的にはやってきたというより
帰ってきたって表現の方がしっくりくるかも

ここは落ち着く

この喧騒にまみれた混沌とした街が
俺にとってはふるさと

とりあえず父さんの怒りから逃げる目的で
ここに来たけれど

目的はそれだけじゃない

将来の選択の時期が近付いてきている

俺の将来の目標は決まっている

高等部を卒業後はNYの大学に通いながら仕事を覚え
そしてそう遠くない未来に望と結婚し家族を作る

そこまでの道のりは大変だろうけど
至ってシンプルで単純明快

望にしても将来の目標は俺と同じだけど

”将来的に行く行くはそうなればいいね”って程度で

まだ将来のビジョンは俺ほど明快じゃなく曖昧なまま

卒業後は一緒にNYの大学へ行って欲しいとは伝えてあるけれど
はっきりとした返事はもらえていない

今のところ感触としては五分五分って感じ

父さんと母さんに関しては
俺が望を一緒に連れて行く事に関しては賛成も反対もしていない

どっちかっていうと
二人で話し合って好きにしろ!って感じ

反対はしないけど賛成というか
率先して二人揃ってNYへ来れるようにと道筋をつけてくれる事もしない

あくまでも俺達の意志で決めろというスタンスだから
問題無いといえば問題は無いけれど


一般家庭の彼女と彼女の両親は
そう簡単にはいかないらしい



道明寺という家のこと

家なんて関係ない

両親だって反対はしていないから
障害なんて何もないはずなのに

留学することに関しても
望の学力なら十分こっちの大学でも
やっていけるはずなのに


問題は費用らしい

望の両親に費用なら俺が出します!と宣言して呆れられた


“そのお金は君が働いて得たお金かい?
出所は結局、君のご両親じゃないのかい?”

“君のご両親が幾ら息子の交際相手とはいえ
望の留学費用まで出すとは思えないんだがね”


“君はご両親とそこら辺の事も含めて話をしているのかい?”


“幾ら反対されていないとは言え
留学にかかる費用は安くないんだし
君は将来、望と結婚まで考えているようだけど
上手く行く保証なんてないんだよ。
私達は望の親として将来的に望が傷つくような事だけは避けたいんだ”



全部、もっともな話でまともに反論出来ないままでいる


色んな諸々を一人でゆっくりと考えたくて
結局、積極的に望を誘わなかったけれど
一人じゃなんだか寂しくて
やっぱり望も一緒に連れてくれば良かったと
思っていたりもして‥

ふとあの頃の父さんも俺みたいだったのかな?
なんて考えてみたりしたけれど


でもすぐに父さんだったらこんな事で
ウダウダ悩んだりしないだろうなって思い直したり


月さえネオンで隠してしまうNYの夜が更けてゆく






真夜中過ぎ

喉が渇いてキッチンに水を取りに行き
自分の部屋に戻ろうとした時
いきなりリビングの明かりが点き
父さんが入ってきた


「ウオッ!」


「ワッ!」


互いの姿にびっくりして声が出た父さんと俺


真夜中のNYで一週間ぶりの対面


「お前、こんなとこでなにやってんだ?」


「と、父さんこそ‥ど、どうしたの?」


「俺は仕事に決まってんだろ?!
急にこっちで仕事が入ったんだよ!」


「そ、そうだったんだ‥」


「お前はなにやってんだよ?
いつからこっちに居る?」


「お、俺は‥昨日来たばっかりで‥ちょっと‥
色々と‥ほら!こっちに帰るのも久々だからさ‥
大学とか‥色々と見とこうと思って‥」


しどろもどろになる受け答え

半分だけ本当の事

まさか父さんから逃げるためにNYへ来たなんて言えない


「母さんは知ってんのか?」


「言ってない‥けど、後でちゃんと連絡しとく!」


上着をソファーの背もたれに投げ掛け
ネクタイを緩めながら話す父さんの表情を伺うけれど
機嫌は悪そうじゃなくて一安心したんだけど

それもつかの間で


「健?お前、明日っから暇だろ?
俺の仕事について来い!」


「ゲッ?!ひ、暇じゃ‥ないんだけど‥」


「んだよ?嫌なんか?!」


「えっ‥そ、そういうんじゃないけど‥」


「だったら、決まりな!
明日は早いからお前も早く寝ろよ!
それから、双子泣かすんじゃねぇーぞ!」



今ではそう大して変わらない背丈の俺の頭をくしゃくしゃっとすると
父さんは寝室の方へと行ってしまった

最後の一言で父さんがあの事を忘れてないって分かったけれど
予想外に機嫌は悪くなくて
なんだか肩透かしを食らった気分


俺はこんな時の父さんって凄いと思う

普通の親みたいな事は一切言わない

母さんならまず”あんた、学校は?!”ってなるだろうけれど
父さんはそれを言わないし

SPも付けず黙って一人でNYへ来た事を咎めたりしない


俺の事を信じてくれているんだと思う


明日っからの事を考えると少し緊張するけれど

同じ屋根の下に父さんと二人っきりって初めてだけど


父さんと二人だけっていうのも悪くないと思った








応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

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2019/05/15 (Wed) 15:04 | EDIT | REPLY |   

kirakira  

さ○子○マ様

こんにちは~✴
コメントありがとうございます。😆

お年頃なので面と向かっては言いませんが
お父さん大好きで尊敬しているので
今回の同行もきっと彼にとってはいい経験になるはずです💕

恐らくハプニングは起きないと思いますが
親子の語らいが出来そうです。(#^.^#)

2019/05/16 (Thu) 14:07 | EDIT | REPLY |   

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