Fly High 16
こんばんは。🎵
お引越しです。
それではどうぞ~✴
ビルの窓にも明かりが灯りはじめ
ニューヨークが昼間とは違うもう一つの顔を見せ始める
「どうする?外に食いに出るか?」
「う~ん、何だかめんどくさいな~
ねぇ?家のシェフに何か作ってきてもらおっか?」
「俺はいいけど、類は?」
「僕もいいよ」
「そう、じゃあ決まりね!電話してくる。」
私は実家に電話をしてシェフにディナーを持ってきてくれるように手配した
その夜、三人で食事をし花沢類は宣言通り引っ越してきた
食事の最中に彼の荷物が届けられた
結局、その日から私のアパートの合鍵を持つ人物が一人増えた
何なんだろう・・?
この展開は
いつの間にか私のアパートは合宿所の様相を呈してきている
総二郎と花沢類
まさかこの二人と一つ屋根の下に暮らす事があるなんて夢にも思っていなかったけど
でも二人が一緒にいるのはイヤじゃない
むしろ嬉しいかも
こんなのもいいよね
三人での共同生活と言ってもそれぞれ仕事で忙しく
時間も不規則なのでゆっくりと三人揃って食事が出来たのは初日だけだったが
時間を見つけてはなるべく早く帰宅した花沢類と私だったり総二郎だったり
一人っきりで食事を取る事はなかった
部屋に帰るとどちらかが居てくれる一人じゃないのも嬉しかったりする
その後も彼はNYに来た時は私のアパートに泊まっている
そんな日々の中、季節は私がNYに来て6度目の冬がやってこようとしている
今年の冬はいつもの冬とは少し違う
私にとっても特別な冬になる
弟の進が結婚するのだ
進は現在、大学院に通いながら父の経営する会社を手伝っている
その進が何と父の会社の顧問弁護士をしている三歳年上の女性と結婚することになった
義妹となる彼女の名前はモニカ・スペンサー
進より三歳年上という事は私よりも一つ年上
その事を知った総二郎は
「進ってシスコンだったんだな」
の一言・・・
そんな事はないと思うんだけど
まぁ、進がシスコンかどうかは別として二人の幸せそうな顔を見ていると
私も幸せな気持ちになれる
進の結婚式はクリスマス休暇にバカンスを兼ねてメキシコのカンクンで行われる
何故、メキシコなのか・・・
理由はいたって単純でNYが寒いからそれにバカンスだからリゾートという
新婚カップルの提案であっさり決まってしまった
結婚式自体は進がまだ学生だという事もあり
近しい親族と友人だけを招待してごく内輪だけで
執り行われる予定になっている
その結婚式にはマットはもちろん、総二郎と類も招待されていて
私とマットはNYから一足先に総二郎と類は日本から
ぞれぞれ冬休みを兼ねてカンクンにやってくる
メキシコ・カンクン、いわずと知れたメキシコ随一のリゾート地
ただこの時期はバカンスシーズンなのでどこも人で一杯
特にアメリカ東海岸からの避寒客が多い
私達もその中の一人なんだけど・・・
年間の平均気温が27℃
白い砂浜に抜けるような青い空
メキシコ政府が力を入れている一大リゾート地なので比較的治安もいい
カンクン国際空港から近く交通の便もいいし
一流ホテルが数多く立ち並んでいる
そんな中で私達が宿泊しているのはリッツ・カールトン・カンクン
カンクンの中でも最高クラス5つ星のホテル
何故、リッツかというとライズ家の常宿がリッツだからそれだけなのだが
カンクンにあるリッツは白亜の宮殿のような建物で
客室もヨーロッパ調でまとめられており
ここがメキシコだという事を忘れてしまいそうになるほど豪華なつくりになっている
私たちはクラブリッツカールトンのエグゼクティブスウィートに泊まっている
ここ数年、正確にはライズ家の養女となってから少しは慣れたとはいえ
やっぱりすごい・・私に言わせれば全てが大げさな造りの部屋
そこに私と総二郎、類の三人で同じ部屋に泊まっている
何故?かって・・
こんな広い部屋に一人だけでいるのはさすがに間がもたないし落ち着かない・・
根っからの貧乏性なのだから!
それにいくら招待客が限られていると言っても部屋にも限りがある
だからNYの私のアパートをそのまま持ってきたような部屋割りになっている
マットはお兄さんのエドが来るまで別の部屋で一人だけど
部屋で大人しくしているような奴じゃない
NYだけではなくメキシコでも探しているみたい
"運命の女"・・を・・
全くどこに居ても行動パターンは変わらない・・・・
さっきもロビーにあるバーで昨日とは違う女の人の腰に手を回していた

応援ありがとうございます。
お引越しです。
それではどうぞ~✴
ビルの窓にも明かりが灯りはじめ
ニューヨークが昼間とは違うもう一つの顔を見せ始める
「どうする?外に食いに出るか?」
「う~ん、何だかめんどくさいな~
ねぇ?家のシェフに何か作ってきてもらおっか?」
「俺はいいけど、類は?」
「僕もいいよ」
「そう、じゃあ決まりね!電話してくる。」
私は実家に電話をしてシェフにディナーを持ってきてくれるように手配した
その夜、三人で食事をし花沢類は宣言通り引っ越してきた
食事の最中に彼の荷物が届けられた
結局、その日から私のアパートの合鍵を持つ人物が一人増えた
何なんだろう・・?
この展開は
いつの間にか私のアパートは合宿所の様相を呈してきている
総二郎と花沢類
まさかこの二人と一つ屋根の下に暮らす事があるなんて夢にも思っていなかったけど
でも二人が一緒にいるのはイヤじゃない
むしろ嬉しいかも
こんなのもいいよね
三人での共同生活と言ってもそれぞれ仕事で忙しく
時間も不規則なのでゆっくりと三人揃って食事が出来たのは初日だけだったが
時間を見つけてはなるべく早く帰宅した花沢類と私だったり総二郎だったり
一人っきりで食事を取る事はなかった
部屋に帰るとどちらかが居てくれる一人じゃないのも嬉しかったりする
その後も彼はNYに来た時は私のアパートに泊まっている
そんな日々の中、季節は私がNYに来て6度目の冬がやってこようとしている
今年の冬はいつもの冬とは少し違う
私にとっても特別な冬になる
弟の進が結婚するのだ
進は現在、大学院に通いながら父の経営する会社を手伝っている
その進が何と父の会社の顧問弁護士をしている三歳年上の女性と結婚することになった
義妹となる彼女の名前はモニカ・スペンサー
進より三歳年上という事は私よりも一つ年上
その事を知った総二郎は
「進ってシスコンだったんだな」
の一言・・・
そんな事はないと思うんだけど
まぁ、進がシスコンかどうかは別として二人の幸せそうな顔を見ていると
私も幸せな気持ちになれる
進の結婚式はクリスマス休暇にバカンスを兼ねてメキシコのカンクンで行われる
何故、メキシコなのか・・・
理由はいたって単純でNYが寒いからそれにバカンスだからリゾートという
新婚カップルの提案であっさり決まってしまった
結婚式自体は進がまだ学生だという事もあり
近しい親族と友人だけを招待してごく内輪だけで
執り行われる予定になっている
その結婚式にはマットはもちろん、総二郎と類も招待されていて
私とマットはNYから一足先に総二郎と類は日本から
ぞれぞれ冬休みを兼ねてカンクンにやってくる
メキシコ・カンクン、いわずと知れたメキシコ随一のリゾート地
ただこの時期はバカンスシーズンなのでどこも人で一杯
特にアメリカ東海岸からの避寒客が多い
私達もその中の一人なんだけど・・・
年間の平均気温が27℃
白い砂浜に抜けるような青い空
メキシコ政府が力を入れている一大リゾート地なので比較的治安もいい
カンクン国際空港から近く交通の便もいいし
一流ホテルが数多く立ち並んでいる
そんな中で私達が宿泊しているのはリッツ・カールトン・カンクン
カンクンの中でも最高クラス5つ星のホテル
何故、リッツかというとライズ家の常宿がリッツだからそれだけなのだが
カンクンにあるリッツは白亜の宮殿のような建物で
客室もヨーロッパ調でまとめられており
ここがメキシコだという事を忘れてしまいそうになるほど豪華なつくりになっている
私たちはクラブリッツカールトンのエグゼクティブスウィートに泊まっている
ここ数年、正確にはライズ家の養女となってから少しは慣れたとはいえ
やっぱりすごい・・私に言わせれば全てが大げさな造りの部屋
そこに私と総二郎、類の三人で同じ部屋に泊まっている
何故?かって・・
こんな広い部屋に一人だけでいるのはさすがに間がもたないし落ち着かない・・
根っからの貧乏性なのだから!
それにいくら招待客が限られていると言っても部屋にも限りがある
だからNYの私のアパートをそのまま持ってきたような部屋割りになっている
マットはお兄さんのエドが来るまで別の部屋で一人だけど
部屋で大人しくしているような奴じゃない
NYだけではなくメキシコでも探しているみたい
"運命の女"・・を・・
全くどこに居ても行動パターンは変わらない・・・・
さっきもロビーにあるバーで昨日とは違う女の人の腰に手を回していた

応援ありがとうございます。
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