Fly High 24
こんにちは。(#^.^#)
お引越しです。🎶
それではどうぞ~✴
レストランではまだまだ食欲旺盛な滋が
今度は生クリームがたっぷりと乗っかった
見るからに甘そうなデザートに手をつけている
「滋~お前本当によく食うよな?」
多少、嫌味のつもりだったんだけど
全く通じず
「そう?普通だと思うけど?」
って返されただけ・・
「滋さんの普通は他の人にとって普通じゃないんですよ」
「そうだぞ!お前いい加減にしとかないと腹壊すぞ!」
「大丈夫だよ、これくらい!
ねぇ桜子?それ食べないの?」
そう言って桜子の前に置いてあるデザートを指している
「いいですよ・・食べちゃってください」
うんざりした表情の桜子が滋にデザートを手渡している
「やった~!ありがとう!」
ハァ~
俺はここ数日ため息ばっかりついてねぇか?
だけどコーヒーを飲みながら
桜子のデザートにまで手をつけている滋を見ていると
やっぱり出てくるのはため息だけだ
司も口にはしていないが明らかにうんざりした顔をしている
しばらくそんな滋を眺めていたが桜子がいきなり立ち上がった
『ガターーン!』
桜子が勢いよく立ち上がった拍子にイスが後ろへと派手な音を立てて倒れた
その音に驚いて滋も桜子を見上げている
「オイ!桜子!どうしたんだ?」
俺の問いかけには答えずに桜子が入り口方向へ向って走り始めた
何だ?あいつ?
だけど・・・
桜子の動きを目で追って・・
その先にいたのは・・
総二郎と類・・・で・・
その後ろには・・・
牧野!?
驚きで声も出せないまま桜子の背中を追っていると
桜子が総二郎と類を押しのけ牧野に抱きついていて
桜子の"先輩!"という声がレストランに響いている・・
滋ももうとっくに駆け出していて
今、辿り着いた
・・って・・オイ!
どういう事だよ?!
どうしてあの三人が一緒なんだ?
どうすんだよ~?!
司を連れてきちまったじゃねーかよ!
教えとけよなぁ~!総二郎!
「おい!あきら!あの女だれだ?」
司だった・・・
「牧野だよ!牧野つくし!」
「・・・牧野・・?誰だソレ?
お前の知り合いか?」
「ああ、そうだよ。
でもなあいつは知り合いなんて軽いもんじゃなくて俺達の大切な仲間だ!」
「・・俺達の仲間?あの女がか?」
「ああ、そうだ!」
「あんな女が仲間って・・
お前、頭おかしいんじゃねぇーの?」
「お前が気にいろうがどうしようが関係ない!
でもな一つ言っておくぞ!別に仲良くしろとは言わないけどこれ以上、
あいつを傷つけるな!
話したくなければそれで構わないから黙ってろよ!」
そこまで一気に言い終えるとまだ何か言っている
司を置いて俺も牧野の側に歩み寄った
真近で見る数年ぶりの牧野・・
一目見ただけでこいつはちゃんと前を向いて
歩いてきたんだという事が分かる
外見はあの頃とは比べ物にならないくらい綺麗になっていたし
あの力強い輝きも変わらない
滋はまだ牧野に抱きついて泣いているから
とりあえず総二郎に声をかける
総二郎も俺達の突然の出現に驚いている
そりゃ、そうだ俺だって驚いている!
「よお!」
「お、おう!お前らどうしてここに居るんだ?」
「滋だよ!お前と類の行き先がカンクンだって聞いて行くって言い張ったんだよ!
ちょうど休みだった俺達が道連れにされた。
で、お前と類がどうして牧野と一緒なんだ?」
「ああ、話せば長くなるからとりあえず紹介しとく」
そう言って総二郎が俺に紹介したのは
エド.W.ペリー と
マット.J.ペリー
そして大人になった牧野の弟の進とその婚約者のモニカ
カンクンには進の結婚式の為に来たのだと教えられた
「そうだったのか。
進、結婚おめでとう!」
「美作さん、ありがとうございます!」
俺が進と最後に会ったのは彼がまだ中学生の時だ
だが今、目の前にいるのは立派に成長した大人になった進だった
いつまでも牧野に抱きついている滋を桜子がやっと引き剥がす
「牧野!」
「美作さん」
泪瞳の彼女が俺の名前を呼んだのを合図に俺も彼女を抱き寄せた
抱きしめた彼女は予想以上に細く力を込めれば壊してしまいそうで
久しぶりの牧野を堪能していたのに後ろから響いてきた類の声によって
強引に牧野から引き離されてしまった・・・
「あきら!もういいでしょ?つくし、離して!」
腕を掴まれて我に返る・・
そうだった・・
こいつもいたんだ・・・
「よ、よっ!類!」
慌てて声を掛けたが
少ししらじらしかったか・・?
つくしを抱き締めているあきらを見ているとマットが俺の耳元で囁く
「おい!総二郎!またライバル出現か?!」
「・・・いや・・あいつは違うはずだけど・・」
「本当にそうか?
お前の思い違いじゃねぇーのか?」
「・・自信はねぇけど・・多分・・違う・・」
「まぁ、どっちにしてもお前もややこしい奴にホレたな?」
「・・ああ、そうだな・・」
ったくどういうつもりなんだよ!
こいつら!
よりによって司まで連れてきやがって!!
目の前では滋と桜子がつくしを引っ張って席についている
類がまだ座ったままの司の元へ行き何やら話しかけているけど
まぁ~何を話しているかはだいたいの想像はつく
「久しぶりだね、司?」
「ああ、お前らこんなところで何やってんだ?」
「牧野の弟の結婚式に招待されてるからね」
「牧野・・?さっきもあきらが訳の分かんねぇ事言ってたけど・・
牧野って俺が刺された時、お前と付き合ってたあのビンボー女の事か?」
「牧野は僕と付き合ってたわけじゃないよ。
ねぇ司?牧野と同じテーブルに着くのは構わないけど
あの頃みたいな暴言吐いたら許さないからね!」
「何でいちいちお前の許可がいんだよ?
俺が何処に座ろうが俺の自由だろーが!」
「とにかく牧野を傷つけるような事言ったら
例え司でも許さないから覚えといてよね!」
「俺はあんな女と口聞くつもりはねぇよ!
あいつらが一緒にいるから仕方なくここに居るだけだ!」
「そう、じゃぁ行こうか」
類が司を連れてこちらのテーブルにくるのが見えた
つくしは少し引きつっているように見えたが
思っていたより穏やかな表情だった・・・・
テーブルに着く直前につくしが司に
"久しぶり"
と声を掛けたのだが・・・
司は目も合わせずに
"ああ"
と短く答えただけだった・・
約8年ぶりに言葉を交わした二人
たった一言の会話
彼女は一体どんな気持ちだったのだろうか・・?

応援ありがとうございます。
お引越しです。🎶
それではどうぞ~✴
レストランではまだまだ食欲旺盛な滋が
今度は生クリームがたっぷりと乗っかった
見るからに甘そうなデザートに手をつけている
「滋~お前本当によく食うよな?」
多少、嫌味のつもりだったんだけど
全く通じず
「そう?普通だと思うけど?」
って返されただけ・・
「滋さんの普通は他の人にとって普通じゃないんですよ」
「そうだぞ!お前いい加減にしとかないと腹壊すぞ!」
「大丈夫だよ、これくらい!
ねぇ桜子?それ食べないの?」
そう言って桜子の前に置いてあるデザートを指している
「いいですよ・・食べちゃってください」
うんざりした表情の桜子が滋にデザートを手渡している
「やった~!ありがとう!」
ハァ~
俺はここ数日ため息ばっかりついてねぇか?
だけどコーヒーを飲みながら
桜子のデザートにまで手をつけている滋を見ていると
やっぱり出てくるのはため息だけだ
司も口にはしていないが明らかにうんざりした顔をしている
しばらくそんな滋を眺めていたが桜子がいきなり立ち上がった
『ガターーン!』
桜子が勢いよく立ち上がった拍子にイスが後ろへと派手な音を立てて倒れた
その音に驚いて滋も桜子を見上げている
「オイ!桜子!どうしたんだ?」
俺の問いかけには答えずに桜子が入り口方向へ向って走り始めた
何だ?あいつ?
だけど・・・
桜子の動きを目で追って・・
その先にいたのは・・
総二郎と類・・・で・・
その後ろには・・・
牧野!?
驚きで声も出せないまま桜子の背中を追っていると
桜子が総二郎と類を押しのけ牧野に抱きついていて
桜子の"先輩!"という声がレストランに響いている・・
滋ももうとっくに駆け出していて
今、辿り着いた
・・って・・オイ!
どういう事だよ?!
どうしてあの三人が一緒なんだ?
どうすんだよ~?!
司を連れてきちまったじゃねーかよ!
教えとけよなぁ~!総二郎!
「おい!あきら!あの女だれだ?」
司だった・・・
「牧野だよ!牧野つくし!」
「・・・牧野・・?誰だソレ?
お前の知り合いか?」
「ああ、そうだよ。
でもなあいつは知り合いなんて軽いもんじゃなくて俺達の大切な仲間だ!」
「・・俺達の仲間?あの女がか?」
「ああ、そうだ!」
「あんな女が仲間って・・
お前、頭おかしいんじゃねぇーの?」
「お前が気にいろうがどうしようが関係ない!
でもな一つ言っておくぞ!別に仲良くしろとは言わないけどこれ以上、
あいつを傷つけるな!
話したくなければそれで構わないから黙ってろよ!」
そこまで一気に言い終えるとまだ何か言っている
司を置いて俺も牧野の側に歩み寄った
真近で見る数年ぶりの牧野・・
一目見ただけでこいつはちゃんと前を向いて
歩いてきたんだという事が分かる
外見はあの頃とは比べ物にならないくらい綺麗になっていたし
あの力強い輝きも変わらない
滋はまだ牧野に抱きついて泣いているから
とりあえず総二郎に声をかける
総二郎も俺達の突然の出現に驚いている
そりゃ、そうだ俺だって驚いている!
「よお!」
「お、おう!お前らどうしてここに居るんだ?」
「滋だよ!お前と類の行き先がカンクンだって聞いて行くって言い張ったんだよ!
ちょうど休みだった俺達が道連れにされた。
で、お前と類がどうして牧野と一緒なんだ?」
「ああ、話せば長くなるからとりあえず紹介しとく」
そう言って総二郎が俺に紹介したのは
エド.W.ペリー と
マット.J.ペリー
そして大人になった牧野の弟の進とその婚約者のモニカ
カンクンには進の結婚式の為に来たのだと教えられた
「そうだったのか。
進、結婚おめでとう!」
「美作さん、ありがとうございます!」
俺が進と最後に会ったのは彼がまだ中学生の時だ
だが今、目の前にいるのは立派に成長した大人になった進だった
いつまでも牧野に抱きついている滋を桜子がやっと引き剥がす
「牧野!」
「美作さん」
泪瞳の彼女が俺の名前を呼んだのを合図に俺も彼女を抱き寄せた
抱きしめた彼女は予想以上に細く力を込めれば壊してしまいそうで
久しぶりの牧野を堪能していたのに後ろから響いてきた類の声によって
強引に牧野から引き離されてしまった・・・
「あきら!もういいでしょ?つくし、離して!」
腕を掴まれて我に返る・・
そうだった・・
こいつもいたんだ・・・
「よ、よっ!類!」
慌てて声を掛けたが
少ししらじらしかったか・・?
つくしを抱き締めているあきらを見ているとマットが俺の耳元で囁く
「おい!総二郎!またライバル出現か?!」
「・・・いや・・あいつは違うはずだけど・・」
「本当にそうか?
お前の思い違いじゃねぇーのか?」
「・・自信はねぇけど・・多分・・違う・・」
「まぁ、どっちにしてもお前もややこしい奴にホレたな?」
「・・ああ、そうだな・・」
ったくどういうつもりなんだよ!
こいつら!
よりによって司まで連れてきやがって!!
目の前では滋と桜子がつくしを引っ張って席についている
類がまだ座ったままの司の元へ行き何やら話しかけているけど
まぁ~何を話しているかはだいたいの想像はつく
「久しぶりだね、司?」
「ああ、お前らこんなところで何やってんだ?」
「牧野の弟の結婚式に招待されてるからね」
「牧野・・?さっきもあきらが訳の分かんねぇ事言ってたけど・・
牧野って俺が刺された時、お前と付き合ってたあのビンボー女の事か?」
「牧野は僕と付き合ってたわけじゃないよ。
ねぇ司?牧野と同じテーブルに着くのは構わないけど
あの頃みたいな暴言吐いたら許さないからね!」
「何でいちいちお前の許可がいんだよ?
俺が何処に座ろうが俺の自由だろーが!」
「とにかく牧野を傷つけるような事言ったら
例え司でも許さないから覚えといてよね!」
「俺はあんな女と口聞くつもりはねぇよ!
あいつらが一緒にいるから仕方なくここに居るだけだ!」
「そう、じゃぁ行こうか」
類が司を連れてこちらのテーブルにくるのが見えた
つくしは少し引きつっているように見えたが
思っていたより穏やかな表情だった・・・・
テーブルに着く直前につくしが司に
"久しぶり"
と声を掛けたのだが・・・
司は目も合わせずに
"ああ"
と短く答えただけだった・・
約8年ぶりに言葉を交わした二人
たった一言の会話
彼女は一体どんな気持ちだったのだろうか・・?

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