Family 128
本日は『Family』です。🎶
新たにF4をなんて‥でも一人足りない?💕
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんにちは。🎵
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ムフフ💕まさにそんな感じですね🎵
みんなに祝福されて幸せだと思います❗😆💕✨
私も❗あのキュートなお尻がたまりません❗(笑)
ア○○ィ○○ョーク様
こんにちは。🎵
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
全員集合でなんだか揉めてたけど無事に解決したようです❗😆💕✨
皆さんが後見人みたいなものなので望ちゃんも安心です。(#^.^#)
結納も無事に済み
大広間に場所を移してパーティーが始まった
まだ緊張からか少し硬い奥寺家の皆さんも交え
穏やかな時間が過ぎてゆく
子供達は大人と違って肩書きなんて気にしないから
すぐに打ち解けて翼を先頭にお屋敷探検だ!なんて言って
みんな仲良く探検に行ってしまった
その後を迷子にならないようにさりげなく
メイドさん達がついて行った
奥寺家もなかなかバラエティーに飛んだ人達ばかりで
望ちゃんのお父様のご兄様は製薬会社の研究所にお勤めだったり
お母様の一家は代々、教職につかれている方が多いらしく
おじい様は某国立大学で気象学の教授を勤められている
現在でも名誉教授として教鞭を取られていて
お義父様と美作さんや類のお父様と
地球規模での気象変動について議論を交わされている
そして望ちゃんのお母様は
こんな機会は貴重なのでと日本の伝統文化について
西門さんのお父様を質問攻めにされている
パパ達はいつもと同じ
あたしもそう
滋さん達と話ながら滋さんの先月のお見合い相手がいかに残念だったかとか
優紀にイギリスでの西門さんとの事だったりとか
いつもと同じ和気あいあいと過ごしながら
望ちゃんの事を気に掛けていた
望ちゃんはさっきから健と二人で
代わる代わる話しかけてくる人達とにこやかに話をしていたんだけど
少しずつ疲れてきたのか笑顔が少なくなってきていた
健もそんな望ちゃんの様子に気づいたみたいで
近くにあった椅子へと彼女を座らせ
健が飲み物を取りに望ちゃんの側を離れたタイミングで
望ちゃんに近づき話しかけた
「望ちゃん?大丈夫?」
「は、はい‥」
近づいて分かったんだけど
顔色も悪くて額にはうっすらと汗もかいている
慣れない状況に疲れたのだろうし
彼女が着ているのは西門さんから贈られた振り袖
慣れない場所に慣れない着物
帯もきついだろうし‥
可哀想に思って
「望ちゃん?帯がきついかもしれないから着替えましょうか?」
「は、はい‥でも‥失礼じゃないですか?」
場を中座して着替えるのは自分達の為に集まってくれている人達に失礼なんじゃないかと考えているみたい
「お色直しだと思えば大丈夫よ」
そう言いながらさりげなく望ちゃんの手を取り
ついて来ようとする健を制して
念のため看護師である優紀を呼んで
着替える為に部屋へと戻った
部屋で帯を解いてあげ襦袢姿になった望ちゃんは
やっと少しホッとしたのか近くのソファーに腰を下ろしたのも一瞬
望ちゃんが気持ち悪そうに口元を押さえたまま
バスルームの方へと掛けて行ってしまった
あたしは望ちゃんのドレスを取りに行こうとしていて
優紀は望ちゃんにお水をあげようと思い
ピッチャーを持ち上げた瞬間だった
慌てて望ちゃんの後を追いかけるあたしと優紀
望ちゃんは便座を上げ顔を便器に突っ込みながら
苦しそうに込み上げてくる吐き気と闘っていて
その苦しそうな後ろ姿が可哀想で
後ろから背中を擦ってあげる
出す物が無くなると楽になるだろうと思って背中を擦ってあげていたんだけどね
そうしている内に後ろにいた優紀も気持ち悪くなっちゃったみたいで
口元を押さえていていつの間にかあたしも‥
胸に込み上げてくる何とも言えない気持ち悪さに気がついた
自分の吐き気を堪えながらなんとか落ち着いた望ちゃんをソファーに座らせると
あたしと優紀も望ちゃんを間に挟んで腰を下ろした
あたしの右手はまだ望ちゃんの背中を擦ったまま
「と、とりあえず落ち着こっか?」
三人同時に吐き気を催したことに
優紀も軽く動揺している
だってね、優紀は職業柄こんなシチュエーションは慣れているはずだから
「そ、そうだね‥」
「と、とりあえず深呼吸しよっか?」
「だ、だね‥」
望ちゃんはまだかなり気持ち悪いみたいだし
何より初めての経験だから気付いてないみたいだけど
経産婦であるあたしや看護師である優紀は
ある可能性に気がついているから
密かに動揺が半端ないの‥
とりあえず大きく深呼吸して気持ちを落ち着ける
「優紀?‥こ、心当たりは‥あるよね?」
「う、うん‥今夜辺りにでも調べないとって思ってたんだけど‥
つくしは?‥聞くまでもないよね?」
「う、うん‥あたしは分かってなかったけどね‥」
「そっか‥じゃあ‥望ちゃん?」
「は、はい‥」
「望ちゃん‥生理はちゃんと来てる?」
「えっ‥?あ、あの‥わたし‥」
「責めてるんじゃないから誤解しないでね。
大切なことだからちゃんと確認しないと」
「は、はい‥あの、私‥普段から不順で
何週間も遅れることがよくあるんです‥けど‥
前から1ヶ月以上遅れてます‥」
その言葉を聞いた瞬間
なんだか良く分からないんだけど
ブゥワァ~っと涙が込み上げてきて
隣に座る望ちゃんを抱き締めていたあたし
「つくし、まだ決めつけるのは早いよ。
と、とにかく確認してみないと!」
「そ、そうだね‥ちゃんとしないとね‥」
「つくし?検査薬ある?」
「う、うん‥あったと思う!
ちょっと待って探してみるから!」
「あ、あの‥」
検査薬を探す為に立ち上がろうとしたあたしの手を掴んだ望ちゃん
顔色はまだ悪くてその瞳は不安で揺れていた
思いがけない展開であたし自身もかなり動揺している
ましてやまだ10代の望ちゃんにとっては
今の状況は不安でしかないだろうと思う
あたしもそうだったから分かるのよね‥
健を妊娠してるって分かった時は嬉しかったけど
それだけじゃなかったから‥
嬉しさと同時に込み上げてきた不安
10代の女の子が一人で抱えきれる物じゃない
「大丈夫よ。心配しないで。
とりあえず三人ともはっきりさせないとね」
なるべく明るく言ってから検査薬を探しに
バスルームへと向かった
バスルームの横に取り付けられている洗面台の戸棚にあった検査薬を持ち
部屋へと戻るとそれぞれ一つずつ手に持ち
確かめる為にトイレへ‥
なんだか合戦に向かう兵士みたい
でね‥
結果は‥
見事に三人とも陽性
互いに"おめでとう"を言い合った後は
暫く三人とも放心状態で5分ほどソファーに座ったままだったんだけど
こうなった以上はとりあえず皆に報告よね?
で、でもあそこに戻って
"三人とも妊娠しました"なんて口に出す勇気がないから
とりあえず当事者をここに呼ぶことにした

応援ありがとうございます。