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二度目の恋の話をしよう 7

こんにちは。

今日はお天気が良くないですね…(>_<)
地域によっては荒れる所もあるようなので
気をつけてくださいね。(^_^)v


本日の二度目です。🎶

残りの二人の登場です。\(^-^)/


それではどうぞ~✴



私信です。
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ごめんなさいm(__)m
書き方が悪かったですね…(>_<)
まだまだ積み残し分なんです…😅
そしてしばらく積み残し分が続きます。
ややこしくてごめんなさい。m(__)m









会議を終えてオフィスへと戻ると携帯には司からの着信履歴が残っていた


やっぱり掛かってきたか・・


履歴の残る携帯の画面とにらめっこしながら


司の対処策を考えるけどいい案なんてそうそう浮かんではこない・・・



まぁ、考えているうちにまた連絡があるだろうから


今は放置して仕事に専念しますか・・



一通り書類にサインを済ませ時計を見ると午後5時


そろそろ連絡がある頃だろうなぁと思っていると内線が鳴った



『西門様がお見えになられておりますが。』



内線の向こうの秘書が告げたのは総二郎の名前


総二郎がこんな時間に何の用だ?



"通してくれ。"と告げて内線を置くと



すぐにノックの音がして着物姿の総二郎がオフィスへと入って来た



「よお!」



「よお!どうしたんだ?こんな時間に?」



「おう、茶会の帰りにちょっと寄ってみた。」



それだけじゃねぇーだろ?


人には誰だってその人そ れぞれの行動パターンってものがある


総二郎の場合は茶会の後、絶対に着物姿のままでどこかに立ち寄ったりしない


茶会の後、予定が入っている時は

自宅なりホテルなりで着替えてから次の行動に移るのに


そんな総二郎が着物姿のままで俺のオフィスに立ち寄ったっつー事は・・


もしかして?


もう知ってんのか?



「そんな顔すんなよ!
 俺も牧野と司の為に一肌脱いでやろうと思って
 駆けつけてやったんだからよ!」


知ってんのかよ?!


「なんでその事知っ てんだよ?」


「俺ってエスパーだから。
 俺に隠し事しても無駄だぜ!」



あほくせ・・



「くだらねぇー事言ってねぇーでちゃんと答えろよ!」


「まぁ、そんな怒んなよ!
 さっきそこの道で司が牧野の腕を掴んでる所を見たんだよ!
 俺も車の中だったから見間違いかとも思ったけど、
 まぁあんな目立つ奴を見間違うわけねぇーし、牧野は司の腕を振り払って
 走って行っちまったし、これは何かあったなっと思ってよ!
 どうだ?間違ってるか?」



「間違ってねぇーよ!」


・・ったく



「で?何があったんだ?」



「お前、やけに楽しそうじゃねぇーか?」



「司と牧野だぞ!?
 楽しくねぇーわけねぇーだろ?」



ハァ~・・司と牧野だけでも十分なのに


やっかいなのが首突っ込んできたがった・・





「ここに来る前に類にも集合掛けといたからもうすぐ来ると思うぞ!」



総二郎のその言葉通り10分後には類も俺のオフィスへやって来た



相変わらず何考え てんだか分かんねぇ表情で

俺のオフィスへと入ってきた類の開口一番の言葉は


"牧野は?"だった・・


「知らねぇーよ!秘書室にいるだろ?」


「覗いたけど居なかったよ。
 何処行ったの?牧野にコーヒー淹れてもらおうと思ったのに。」



いい歳して牧野が居ないってだけで不貞腐れんな!


「俺、牧野が淹れてくれたコーヒーじゃないと飲まないから。」


「我が儘言うな!」


「で?何の用なの?俺、眠いんだけど・・」



俺に 聞くなよ・・


お前を呼び出したのは総二郎だろ・・?



来客用のソファーに座りいつでも眠れる体勢に入る類


お前は社会人だろうが・・?



「オイ!こんなとこで寝んな!類!」



「大丈夫だよ。こんなとこで寝たりしたいから。
 さっさと用件言って。」



俺はハエじゃねぇーぞ!


五月蝿そうに手で払いのけんな!



「それで司と牧野はどうなってんだよ?」



総二郎の司と牧野という言葉に反応した類・・


あ~あ~俺が説明すんのかよ・・

面倒くせぇーな!とは思いつつも


今日、昼間、牧野に起こった出来事を二人に話して聞かせた



一通り説明が終わると流石に総二郎も類も驚いている



「・・マジか?」


「こんな嘘付いて俺に何のメリットがあるんだよ?!」



「しっかし・・まぁ・・あいつ、ナンパ下手くそだな・・」


そういう問題か?


「ナンパじゃなくてプロポーズしたんだよ!」



「だから下手くそだっつ ってんだよ!
 けどまぁ司らしいちゃ司らしいわな・・
 あいつはボキャブラリーが貧相だし女を見れば押し倒せばいいと思ってるからな。」



貧相だってのは認めるけど

感心してる場合じゃねぇーんだぞ!



「で?牧野は何て言ってんだ?」


「どうもしねぇーって言ってたけど・・」



「ふ~ん・・」



類がそう答えたタイミングでノックの音がして

牧野がコーヒーを持って入って来た


牧野が俺達の前にコーヒーを置き終えたタイミングで行動に移ったのは類


「ねぇ、あきら?牧野貰って行くね。」


そう言うと類は俺の返事を待たずに牧野の腕を掴みそのまま出て行ってしまった


「えっ?!な、なに?ちょ、ちょっと・・待って!!花沢類!?」



ドアの向こうから響いてくるのは牧野の声


それも段々と小さくなって消えていった・・





「類は相変わらずだな。」



笑ってる場合じゃねぇーんだよ!



「呑気に笑ってんじゃねぇーよ!」



言い終えたと同時に携帯が鳴った


電話に出ると聞こえてきたのは司の声


"俺だ!"



偉そうな第一声に早くも電話を切りたくなる



「おう!久しぶりだな?」



"秘書の牧野って女に代われ!"



前置きとか説明とかねぇーのかよ?!



「外出してる。今日はもう戻って来ないから無理だ!」



"だったら住所と携帯の番号を教えろ!"



「それも無理だ!」



"んだと? !"



バカが電話の向こうで凄んでいるがそんな事知ったこっちゃねぇ!

無理なもんは無理だ!



「お前なぁ世の中には個人情報保護法っつ法律があって
 個人の住所だとかプライバシーに関する情報を
 他人に勝手に教える事は出来ないんだよ!」





このバカに世間一般の常識を説いたところで無駄なのは分かっているけど

はいそうですかで教えるわけにもいかない




そんなもん俺様には関係ねぇーんだよ!

さっさと教えろ!と凄む司とダメだ!と突っぱ ねる俺の堂々巡りを

繰り返していたが頑として教えない俺に業を煮やした司は

一方的に電話を切ってしまった



司がその気になれば住所だって携帯番号だってすぐに調べられるだろうけど

だからと言って自らの部下の情報を簡単に俺の口から教える事は出来ない


溜息と共に電話を終えると楽しそうに笑っている総二郎と目が合った


「笑ってんじゃねぇーよ!」


「楽しいんだからしょーがねぇーだろ!」



「楽しくねぇーよ!」



「まぁ久々にあの頃の司 が戻ってきたみたいだから歓迎してやろうぜ!
 すでに牧野はロックオンされてんだから逃げたところで無駄だろ?」



総二郎もそれだけ言うとこれからデートだからと帰って行ってしまった


残ったのは俺一人



類!人の秘書を勝手に連れて行くんじゃねぇ!



仕事になんねぇーだろ!!








応援ありがとうございます。

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kirakira
Posted bykirakira

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