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二度目の恋の話をしよう 9

こんにちは。

本日の二度目です。🎵

司君俺様暴走中です。\(^-^)/



それではどうぞ~✴







私信です。
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。
暴走してますねぇ~✴
つくしちゃんはすっごく引いてますが…(笑)















「昼間の返事を聞かせろよ!」



「昼間の返事って・・?」



あの時と同じ様に眉間に皺を寄せる彼女


覚えてねぇーのかよ?!



「昼間プロポーズしてやっただろ!?
 覚えてねぇーのかよ!?」



「・・・・・・・」



彼女からの返事は返ってこない・・


固まったまま視線だけが泳いでいる



「オイ!聞い てんのかよ!?」


「・・・あ、あれって・・本気だった・・の・・ですか?」



しどろもどろに聞き返してくる牧野



「当たり前だろーが!
 誰が冗談でプロポーズなんてするかよ!?」



「ど、怒鳴らないで下さい!
 だ、誰だって・・あんな・・道のど真ん中でいきなりプロポーズなんてされて・・
 本気になんてしないわよ!・・・です・・」



「お前、その変な言葉使い止めろ!」



「・ ・だ、だって・・あなたは・・一応、取引先の重役だから・・」



「今は関係ねぇーんだよ!
 普通に話せ!」



「・・え~っと・・じゃ、じゃあ・・お断りします!」


途切れ途切れながらも最後の言葉だけはハッキリと言い切った牧野

自分の額に青筋が浮かぶのが分かる


「断るだと?!俺様が結婚してやるっつてんだぞ!?
 女なら誰だって泣いて喜ぶはずなのにそれをお前は断るってか?!」


俺の勢いに少し体を後ろに仰け反らせている牧野は


「・・・お、お断りします!そんなに結婚したいんだったら
 泣いて喜ぶ方としてください!」




「理由聞かせろよ!」



「へっ?」



「断る理由だよ!
 俺様が納得出来る理由じゃなかったら承知しねぇーからな!」



"理由って・・言われても・・"



断ったからにはちゃんとした理由っつうもんがあるはずだ!



それを聞いただけなのに


目の前の女は何故かすっげぇ戸惑った表情を浮かべている



「理由はねぇーんだな?!だったらOKだろ?!」



なかなか口を開 こうとしない彼女に痺れを切らせて


話しを進めようとすると慌てて俺を制する彼女



「ちょ、ちょっと待って!・・下さい!
 無いなんて言ってません!」



「だったら聞いてやるからさっさと話せ!」



「そ、そんな頭ごなしにガミガミ怒鳴らないで下さい!
 い、今から言いますから!」



「・・プロポーズはお断りします。理由は・・いろいろあるけど・・
 一番の理由は初対面の人に・・」




「初対面じゃねぇー よ!」



話している途中で割り込んだ俺の言葉に弾かれたように顔を上げた彼女




「・・しょ、初対面じゃない・・って・・思い出したの・・?」



「はぁ?何を思い出すんだ?」


「・・う、ううん・・いいの別に・・」



「お前も英徳に通ってたんだろ?
 それにあきら達とも仲良かったんだろ?」



「・・そ、そうだけど・・」


「俺は覚えてねぇーけど、同じ学校に通ってたんだし
 俺のダチとも仲良かったんだろ?!だったら会ってた可能性だってあんだろ?
 理由ってのはそれだけか?!」



「・・そ、それだけじゃ・・ないけど・・」



「他にもあんのかよ?!めんどくせぇー女だな!」



「なっ!面倒臭いんだったら私なんて相手にしてないで
 さっさと他の人探しなさいよ!・・です・・」



「ハハハ!お前、面白しれぇー女だな!」



「何よ!?面倒臭 いって言ったり面白いって言ったり!
 あんたは私をからかってんの?・・ですか・・」


「いいから普通に話せって言ってんだろ!俺は別にお前をからかって遊んでるわけじゃねぇ!
 プロポーズだってマジだ!だからお前もくだらねぇ言い訳ばっか考えてねぇで真剣に考えろ!!」


「言い訳なんて考えてないけど・・やっぱり・・どう考えたって・・
 い、いきなり結婚なんて無理!」



「お前は俺様の何処が不服なんだ?」


「ど、何処がって・・?ぜ、全部・・よ!」



「はぁ?!」


「ぜ、全部が嫌!その偉そうな態度が嫌だし自分勝手で俺様な所も嫌!
 いきなり部屋に押しかけてきたりする所も嫌!なにより・・
 よく知らない人にプロポーズしたりする所が嫌!!」


キッと俺を睨みつけながら続けられた俺を否定する言葉の数々に

自身の額に青筋が浮かぶのが分かるのだけど・・


怒鳴りそうになる言葉を飲み込ませたのは今にも零れ落ちそうな彼女の涙だった



俺の睨みつけたままの彼女の瞳に浮かぶ涙


「なんで泣くんだよ!?」


「な、泣いてなんてないわよ!
 とにかく私は付き合ってもない人と結婚なんて出来ないのよ!」


「ハァ~分かったよ!じゃあ結婚はとりあえず保留にしといてやるから
 俺と付き合えばいいんだな?!」


「はぁ?」



再び眉間に深い皺を刻み込んだ彼女は


今にも零れ落ちそうになる涙を指で拭いながら


「どうして私があんたと付き合わなきゃいけないのよ?!」


「ふざけんな!俺様が譲歩して付き合ってや るって言ってんだぞ!
 これ以上ウダウダ言ったら今すぐ役所に届け出すぞ!
 それが嫌なら俺様の言う通りにしろ!!」



「なっ!な、なんであんたなんかに従わなきゃいけないのよ!?
 私はOKなんてしてないからね!勝手に決めないで!!」


大きな瞳を更に大きくして


どこまでも俺に逆らう彼女


反抗的なその口を黙らさせるために


腕を引っ張ると体勢を崩し俺の胸元へとなだれ込んできた彼女の顎を掴み

上を向かせうるさい口唇と口唇で塞いだ



初めてのキス



キスがこんなにもいいもんだと思わなかった



軽く重ねただけのガキみてぇーなキスなのに


目を大きく見開き真っ赤になって固まっている彼女



「キスする時ぐらい目閉じろよな!」



耳元で囁き頬に軽く口唇を寄せると



弾かれたように我に返った彼女をそのままに部屋を出た


「ふざけんじゃないわよー!バカ男ーーー!!」



閉まるドアの音に続いて俺を追いかけてき た彼女の声と

ガンと何かがドアにぶつけられた音・・



クククッ・・久々に楽しい夜だった


こんなに楽しい夜は生まれて初めてかもしんねぇ



今夜の所はガキみてぇーなキス一つで大人しく帰ってやるよ!



彼女を手に入れて俺の心は何時になく充実していた










応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

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2018/05/04 (Fri) 13:35 | EDIT | REPLY |   

kirakira  

悠○様

こんにちは。
コメントありがとうございます。
おバカさんですよねぇ~(笑)
笑ってもらえて嬉しいです🎵😍🎵
その気のないつくしちゃんも反撃しちゃいます❗

2018/05/05 (Sat) 11:37 | EDIT | REPLY |   

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