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Family 139

こんばんは。🎵
遅くなってごめんなさいm(__)m
本日も『Family』です。🎶
それではどうぞ~✴

私信です

☆様
こんばんは。(#^.^#)
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
基本、天真爛漫なのですがつぅちゃんもお年頃になって
親友や彼女の事など‥思春期真っ只中です❗😆💕✨


ア○○ィ○○ョーク様
こんばんは。🎵
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
3on3に出る事になったようです!( ; ゜Д゜)
お年頃の翼君のお願いに答えてくれた司パパですが
後一人‥誰が出るんでしょう?💕
よっぽど運動神経が良くないと司パパにはついていけないですよね🎵








"そいつさぁ‥森本海斗って奴なんだけどさぁ"

で始まった翼の話しによると

その海斗って奴とは小学生だった頃に通っていた
サッカー教室で知り合いそれ以降
学校は違ってもずっと仲良くしてきていたダチで

そいつは地元の中学に進学し中学でもサッカーをしていたが
高校では都内の公立に通っていてバスケ部に入ったらしい

翼とは学校は違うが友情って奴は相変わらず続いていて

特別視されがちな英徳とは違い
翼にとっては数少ない普通のダチってやつらしいが‥


そいつとケンカしたわけじゃなくて
翼が一方的に殺したいほどムカついていて
その原因がどうやらバスケと女らしい

"真湖ちゃんがさぁ‥最近、海斗と仲良くて‥
俺と一緒に居ても海斗の事ばっかだし‥"


"海斗と真湖ちゃんって保育所の頃からずっと一緒で
家も近所だしおばさん同士も仲良しでさぁ
所謂、幼なじみってやつで昔っから仲良かったんだけどさぁ
高校までおんなじで高校生になって海斗がバスケ部に入ったら
真湖ちゃんはバスケ部のマネージャーになっちゃって‥‥"


"海斗ってさぁ‥‥昔っから運動神経が良くて
サッカーでもずっとレギュラーだったし
背だって高いからバスケ部でもレギュラーだし
顔だって爽やかなイケメン風だしさぁ
勉強だって出来るし‥おまけに性格だっていいし‥
俺‥全部負けてる気がしてさぁ‥"


"こないださぁ、真湖ちゃんに言われたんだ‥"


"なんて言われたんだ?"


"翼君って可愛いねだって‥
好きな子に可愛いなんて言われて嬉しくないし!
そもそも真湖ちゃんは俺の事、ちゃんと男として見られてないんじゃないかって思ったんだ‥
可愛いなんて‥昔は母さんに言われて嬉しかったけど
今は全然嬉しくないし!同い年なのに年下みたいに思われてるみたいでなんかムカつくしさぁ‥"

"お前、その子と付き合ってたんじゃねぇーのか?"

"う~ん‥微妙‥
友達以上恋人未満って感じで
まだ二人でいるよりみんなと一緒の方が楽しいって感じだったから‥
俺はちゃんと付き合いたいって思ってるけど‥"


"だったらちゃんと告白すりゃーいいだけじゃねぇーかよ?
なんでバスケの大会なんて話しになるんだよ?!"


"振られたら俺‥立ち直れないじゃん!"

"振られる前提で話しすんな!
それに振られても本気で惚れてんなら
諦めずに何度だって告白すりゃーいいだろ?!"


"俺は父さんみたいに自己中じゃないし!
繊細だから振られたりしたら立ち直れないじゃん!"


"お前、俺をなんだと思ってるんだよ!?"


"だからその大会で海斗に勝って真湖ちゃんにカッコいいところを見せたいんだ!"


好きな女が親友に惚れているかもしれない‥

そんな翼の言葉に
遠い昔の光景が蘇ってくる

親友と仲良さそうに話しをしているところを見ただけで
ぶっ殺してやりたくなる気持ちは痛いほど分かる

あの頃の俺は初めて自分以外の人間に興味を持ち
初めての感情だらけで空回りしている事は分かっていても
どうしていいのか分からなくて

持て余す感情のぶつけ所が分からなくて
優しくしたいのに出来なくて
自分の物にならないならいっそのこと全部ぶっ壊してやる!
なんて思いながらもあいつの涙を見たら
また傷つけちまったって後悔ばっかりで
身の置き所がなくて‥

こんなにも好きなのに‥

俺の気持ちに気付かないつくしが腹立たしくて

俺の気持ちに気付いているくせに
つくしに寄り添う類にムカついて

クソッ!


今、思い出してもムカついてくる!


「分かった、大会には出てやるけど
二人じゃムリだろ?
後一人当てはあんのか?」


「後一人は毎週末、家で母さんの手料理食ってる
暇な大人が二人もいるじゃん!」


「類はダメだぞ!
あいつと出るんなら俺は出ねぇーからな!」

今さらなんの意地なのかは分からないが
類とバスケなんて‥

あの時の必要以上につくしにベタベタしていた類を思い出して
ボールをぶつけそうになるぞ!

いや!絶対にぶつけるぞ!


「じゃあ、あきらおじさんでいいよ!」

じゃあって言われてるあきらにちょっとだけ同情するけど
まぁ、あきらだからいいだろう


「話しは自分で付けろよ!」

「分かってるよ!
それじゃあ、父さんよろしくね」


言いたい事だけ言い終えると
満足したのかやっと帰って行った翼





午後3時過ぎ

頼まれていたフランス語の資料の翻訳作業を終え
やっと一息ついた頃にパパがあたしのデスクにフラりとやってきた


「よぉ!」


「‥よ、ぉ?」


空いていた隣の椅子にドサッと音を立てて腰を下ろしたパパ


パパが現れた瞬間からフロア中の人が
作業の手を止めて何事か見守っていて
すっごく注目されちゃってて恥ずかしいんですけど‥


最近はこんな風に突然あたしのいるフロアに現れる事のあるパパ


その度にフロア中がシーンと水を打ったように静まりかえるんだけど
パパは全く気にならないみたいで
あたしはドキドキしちゃうのにパパは平然としている

「ど、どうしたの?」

シーンとしているから自ずとあたしも小声になってしまう


「これからNYに出張になった。
週末には戻るけどお前、大丈夫か?」


「う、うん、大丈夫だけど‥
それを言う為にわざわざ下りてきたわけ?」


「おぅ、それからお前、翼のダチで森本海斗って奴知ってるか?」


「ん?海斗君?サッカーで一緒だった?」


「あぁ、そうだ」


「知ってるけど‥海斗君がどうかしたの?」


「どんな奴だ?」


「どんな子かって‥う~ん、最近は会ってないから分からないけど
優しくていい子だったし運動神経も抜群で
頭も良くて‥所謂、クラスの人気者?って感じかな
小学生の頃から女の子に人気があって
バレンタインデーなんてすっごい数のチョコもらってたかな‥?
翼は男の子には人気があったんだけど
海斗君はどっちにも人気があって
常に輪の中心にいるって感じかな。
でも海斗君がどうしたの?」


「翼がそいつに勝ちたいから来月の都主宰のバスケの大会に出るから
俺も出ろって言ってきた」


「ん?バスケの大会?パパと?
海斗君に勝ちたいの?なんで?」


「あいつが惚れてる女、いるだろ?」


「うん‥真湖ちゃん?が、どうしたの?」


「その海斗とかって奴がライバルなんだとよ!」


「なにそれ?どういうこと?」


突然の話しに?マークだらけのあたしに
パパが説明してくれたんだけどね‥


「で、海斗君に勝ちたいから3on3の大会に出るの?
それもパパと美作さんと?
ってか‥美作さんはOKしたの?」


「あきらは大丈夫だろ」

勝手に決めちゃってるパパに呆れちゃう

「そんなまた勝手な事言って‥
美作さんだって予定があるのに!
迷惑じゃない?!健じゃダメなの?」


「あいつもバスケやったことねぇーだろ?
優勝すんだぞ!」

優勝って‥

簡単に言ってるけど健のバスケ経験以前に
パパも美作さんももう36じゃない!

10代の男の子達と張り合う前にケガしそうじゃない?


「パパと美作さんがバスケ出来るのは知ってるけどケガしないでよ?」


「そんなどんくさくねぇーよ!」


「どんくさいとかって言うんじゃなくて
もう36なんだから過信してたら大ケガするわよ!
やっぱり出るのは止めた方がいいんじゃない?
どうせ優勝なんてムリなんだから翼もお友達と出た方がいいと思うんだけど?」


「大丈夫だ!俺をじじい扱いすんじゃねぇーよ!」


「実際、おじいちゃんじゃん!」


「うるせぇーよ!俺がじじいならお前もババァだろ!
とにかく心配すんな!
俺がまだまだ若いってとこを帰ってきたらたっぷりと教えてやるからいい子で待ってろよ!」


「え、遠慮しときます!」


「遠慮すんな!
それじゃ行ってくるからな!」


「い、行ってらっしゃい」

「おぅ!じゃぁな!」


あたしの頬に軽くキスをして
颯爽とフロアから出て行ってしまったパパの背中を見送る

パパが居なくなって止まっていた時間が
一気に動き出したみたいにフロア中に音が戻ってきて


同じ部署の女性社員さんに

"相変わらずラブラブね"

なんて言われちゃって

恥ずかしいったら‥


仕事中に職場でキスなんてするなバカ!





応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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