月夜に 41
こんにちは。🎵
お引越しです。🎶
それではどうぞ~✴
本日の更新情報です。
本日は
『Fighting! 8』
『Fly High 41』
『月夜に‥ 41』
の3本立てです。♥
やっと場が落ち着きを見せ始めた・・・
「美作さん、先輩の写真とか持ってますか?
持ってたら見せてください」
「ああ、持ってきたけど、
日本に置いてあった物だから少し古いけどいいか?」
「いいですよ」
あきらが上着の内ポケットから数枚の写真を取り出し司に手渡した
久しぶりに見る牧野の姿だった
写真の中の彼女は赤ん坊を抱いてやさしく微笑んでいる
総二郎は写真の中の牧野を純粋に綺麗だと思った
渡された数枚の写真の中に雛が一人で映っているものがあった
裏には雛3歳と記されていた
滋と桜子が写真の中の雛に歓声を上げている
「キャ~かわいい~」
「本当に雛ちゃんて司にそっくり!」
「すご~い!!」
司は初めて見る写真の中の自分の娘に目を奪われている
写真を持つ手がかすかに震えているのが分かる
「雛ちゃんって本当にかわいいですね!お人形さんみたい。
それに道明寺さんそっくりですよ」
「真っ黒な髪と大きな瞳はつくしに似たんだね?
でもくせっ毛だとか顔の輪郭なんかは司似だね!」
「これが、俺の子供・・・・」
久しぶりに見たつくしだった
写真の中のあいつは幸せそうな笑顔を赤ん坊に向けている
「司、その写真持ってっていいぞ」
「・・あ、あぁ・・・」
「オイ!司、雛ちゃんって誰が見てもお前の子供だぜ。
本当にお前、そっくりだ」
「本当だね。でもこれで性格まで似てたら女版司だね。
牧野、大変そう」
牧野の写真を見たとたんいつものポーカーフェイスが崩れて
本当に同情しているかのような表情を浮かべて話す類
良くも悪くもお前がいろんな表情を見せるのは牧野がらみなんだな・・
「な、なにが大変なんだよ!?
俺に似てて、すっげぇーかわいいじゃねぇか!」
「かわいい・・って・・・確かに雛ちゃんはかわいいけど・・・・お前はなぁー」
「性格も司にそっくりだよ。わがままだし、人の話は聞かないし・・・
まぁ・・・女の子だから凶暴とまではいかないけどとにかく頑固だから
一度言い出したら誰の言う事も聞かないな」
「ハハハハ・・それじゃ司そっくりじゃねぇか!」
「何だと!?総二郎!俺様のどこがわがままで凶暴なんだよ!」
そう言いながら総二郎の首を絞めている
その場にいる全員が
そういうところがだよ!
と思ったが誰も口は出さなかった・・・・・
場の雰囲気も少し和んできたので
「なぁ、腹へらねぇか?
なんか食べようぜ!」
「そうだね、ホッとしたらお腹すいてきちゃった!
よし!何か食べよう!あきらも食べるでしょ?」
「・・・あっ・・俺はいいよ」
「どうして?お腹すいてないの?」
「・・いいや・・・」
「何か予定でもあるのか?」
「・・あ、あぁ・・・」
「なんだよ!はっきり言えよ!」
あきらの煮え切らない態度に司が苛ついている
煮え切らない態度のあきらにピンと来たのは類だった
「牧野が待ってるんでしょ?早く帰ってあげなよ」
俺の横で司の体がビクンと反応したのが分かった
だけど、いくら辛くてもこれが今の現実だ
今、牧野の側にいるのはあきらなのだから・・
「そうだよな。牧野はお前が今、俺達に会ってるって知ってるんだろ?
心配してるだろうから早く帰ってやれよ」
「・・・あぁ・・・悪いな・・・」
「いいよ、牧野によろしくね」
「ねぇあきら君、驚かせちゃってごめんねって、つくしに謝っておいてね」
「分かった。
それじゃぁ、また連絡する」
そう言うとあきらは足早に部屋を出て行った
あの時、俺があいつの事を忘れなければ今では子供と三人で幸せに過ごせていただろう
でも、今は俺の代わりにあきらがあいつと子供の隣にいる
今日、分かった事・・・
つくしがあきらと一緒にいた事
そしてあきらもつくしの事を愛しているという事
つくしはどうなんだ?記憶の無いあいつは・・
もしかしてあきらの事をそんな風に見ているのか?
もう俺の入り込む余地は無いのか?
つくしが見つかった喜びと同時に言いようの無い不安が心に広がっていく
今すぐにでもあいつに会いたい・・
会って確かめたい・・・

応援ありがとうございます。
お引越しです。🎶
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『Fly High 41』
『月夜に‥ 41』
の3本立てです。♥
やっと場が落ち着きを見せ始めた・・・
「美作さん、先輩の写真とか持ってますか?
持ってたら見せてください」
「ああ、持ってきたけど、
日本に置いてあった物だから少し古いけどいいか?」
「いいですよ」
あきらが上着の内ポケットから数枚の写真を取り出し司に手渡した
久しぶりに見る牧野の姿だった
写真の中の彼女は赤ん坊を抱いてやさしく微笑んでいる
総二郎は写真の中の牧野を純粋に綺麗だと思った
渡された数枚の写真の中に雛が一人で映っているものがあった
裏には雛3歳と記されていた
滋と桜子が写真の中の雛に歓声を上げている
「キャ~かわいい~」
「本当に雛ちゃんて司にそっくり!」
「すご~い!!」
司は初めて見る写真の中の自分の娘に目を奪われている
写真を持つ手がかすかに震えているのが分かる
「雛ちゃんって本当にかわいいですね!お人形さんみたい。
それに道明寺さんそっくりですよ」
「真っ黒な髪と大きな瞳はつくしに似たんだね?
でもくせっ毛だとか顔の輪郭なんかは司似だね!」
「これが、俺の子供・・・・」
久しぶりに見たつくしだった
写真の中のあいつは幸せそうな笑顔を赤ん坊に向けている
「司、その写真持ってっていいぞ」
「・・あ、あぁ・・・」
「オイ!司、雛ちゃんって誰が見てもお前の子供だぜ。
本当にお前、そっくりだ」
「本当だね。でもこれで性格まで似てたら女版司だね。
牧野、大変そう」
牧野の写真を見たとたんいつものポーカーフェイスが崩れて
本当に同情しているかのような表情を浮かべて話す類
良くも悪くもお前がいろんな表情を見せるのは牧野がらみなんだな・・
「な、なにが大変なんだよ!?
俺に似てて、すっげぇーかわいいじゃねぇか!」
「かわいい・・って・・・確かに雛ちゃんはかわいいけど・・・・お前はなぁー」
「性格も司にそっくりだよ。わがままだし、人の話は聞かないし・・・
まぁ・・・女の子だから凶暴とまではいかないけどとにかく頑固だから
一度言い出したら誰の言う事も聞かないな」
「ハハハハ・・それじゃ司そっくりじゃねぇか!」
「何だと!?総二郎!俺様のどこがわがままで凶暴なんだよ!」
そう言いながら総二郎の首を絞めている
その場にいる全員が
そういうところがだよ!
と思ったが誰も口は出さなかった・・・・・
場の雰囲気も少し和んできたので
「なぁ、腹へらねぇか?
なんか食べようぜ!」
「そうだね、ホッとしたらお腹すいてきちゃった!
よし!何か食べよう!あきらも食べるでしょ?」
「・・・あっ・・俺はいいよ」
「どうして?お腹すいてないの?」
「・・いいや・・・」
「何か予定でもあるのか?」
「・・あ、あぁ・・・」
「なんだよ!はっきり言えよ!」
あきらの煮え切らない態度に司が苛ついている
煮え切らない態度のあきらにピンと来たのは類だった
「牧野が待ってるんでしょ?早く帰ってあげなよ」
俺の横で司の体がビクンと反応したのが分かった
だけど、いくら辛くてもこれが今の現実だ
今、牧野の側にいるのはあきらなのだから・・
「そうだよな。牧野はお前が今、俺達に会ってるって知ってるんだろ?
心配してるだろうから早く帰ってやれよ」
「・・・あぁ・・・悪いな・・・」
「いいよ、牧野によろしくね」
「ねぇあきら君、驚かせちゃってごめんねって、つくしに謝っておいてね」
「分かった。
それじゃぁ、また連絡する」
そう言うとあきらは足早に部屋を出て行った
あの時、俺があいつの事を忘れなければ今では子供と三人で幸せに過ごせていただろう
でも、今は俺の代わりにあきらがあいつと子供の隣にいる
今日、分かった事・・・
つくしがあきらと一緒にいた事
そしてあきらもつくしの事を愛しているという事
つくしはどうなんだ?記憶の無いあいつは・・
もしかしてあきらの事をそんな風に見ているのか?
もう俺の入り込む余地は無いのか?
つくしが見つかった喜びと同時に言いようの無い不安が心に広がっていく
今すぐにでもあいつに会いたい・・
会って確かめたい・・・

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