月夜に 42
こんにちは。🎵
お引越しです。🎶
それではどうぞ~✴
本日の更新情報です。
本日は
『Fighting! 9』完結
『Fly High 42』
『月夜に‥ 42』
の3本立てです。♥
あきらが帰った後の総二郎達・・
部屋には滋が勝手に注文した食べ物が続々と運ばれてきていた
気分を変えるために食事にしようとは言ったが
本心は食事なんて気分じゃない
そんな俺達の事などお構いなしに能天気に滋と桜子は料理を口に運んでいる
司は先ほどからずっと黙ったまま酒を飲んでいる
「司、大丈夫か?」
「・・・・あぁ・・・あんま大丈夫じゃねぇけどな・・・
頭じゃ分かってるんだけど気持ちが追い付いてこねぇ・・」
「そうか・・けど、あんま考え込むなよ。
大丈夫だって、たとえ記憶が無くてもあいつはまたお前を選ぶよ」
「そうだといいけどな。
なんか俺、自信ねぇ・・・・」
「も~う~何、暗い顔してんのよ!今日はつくしが見つかったうれしい日でしょ!
さぁ!飲むよ!お祝いしよ!」
「そうだな、お祝いだな!久しぶりにみんなで飲むか」
類は気が抜けたのか少し眠そうだったが
さすがに帰るとは言い出さなかった
そんな中、滋が
「ねぇ歩美?大学でのつくしの事教えてよ!?」
「えっ!?・・いいけど・・」
歩美はチラッと司の方を見たが表情に変化は無かったので話し始めた
「う~ん、何から話したらいいのか分からないけど。
とにかく成績はいいわよ。彼女の撮る写真ってすっごく
やさしい雰囲気で、見ていてホッとするのよね」
「へぇ~、つくしってすごいんだね!」
「そうだね、私なんか絶対に真似できない・・・・
何だか彼女そのものって感じかな」
「じゃぁ、つくしって大学でモテてるんじゃない?」
「うん、モテてるわよ。美人だしそれを鼻にかけてるようなところも無いしね。
性格もいいからみんないろいろアプローチしてるけど、当の櫻ちゃんは気付いてるんだか、
どうなんだか?いまいち分からないのよね・・多分、気付いてないんだろうけど?」
「やっぱり先輩って鈍感なところは変わらないんですね。」
「そうだね、つくしらしい・・・」
「鈍感・・?確かにそうかもね!でも、櫻ちゃんを狙ってる男の子達にしても、
あんなにガッチリとあきらさんがガードしてるんじゃなかなか近づけないしね!」
「あきら君ってそんなにつくしの大学に来てるの?」
「えぇ、よく迎えに来てるわよ。いつも近くのカフェで待ち合わせしてる。
一度だけ、彼女にくっついて行った事があるけど、話してても何だか二人の世界って感じで・・・
なかなかあの二人の中に割って入る事って出来ないのよね・・・・」
「そんなに仲いいの?」
「いいわよ。
だから私、聞いた事があるのよね・・」
「何を・・?」
「二人は本当に兄弟なのか?って・・・そしたらあきらさんは違うって・・・
実は俺達夫婦なんだって・・・・言ってた・・・・」
「・・へっ・・?!」
「あっ!?でもその後すぐ、否定してたけどね。
櫻ちゃんも又、同じ事言って・・ってあきらさんに怒ってたから
私はあの二人は兄妹なんだなって思ってたけど。
今みたいな事よく聞かれるみたいよ、本当に兄妹なのかって」
まるで俺達の存在を忘れているかのように女三人で牧野の話で盛り上がってる
分かってんのか?
こいつら・・・・
今の状況を・・・?
俺はワインの入ったグラスを口に運びながら
隣で相変わらず黙ったままの司を盗み見た
案の定
額に青筋が立っている
そろそろ限界だな
俺は滋に出来るだけ小声で
「・・滋!・・もうそれぐらいにしとけよ!・・・」
「えっ・・・何?聞こえない、もっと大きな声で言ってよ!」
・・・ったく!
勘弁してくれよ~!
再度、俺は出来るだけ小さな声で
「だから、それぐらいにしとけって!」
「・・なにが?」
全然、分かってねー!
だけど桜子は気付いてくれたようだ
「滋さん、道明寺さん青筋立ってますよ」
桜子・・・
お前もそんなストレートに言わなくても
桜子にそう言われてやっと気付いた様子の滋が司を見ると
不機嫌極まりない表情の司がいた・・・・
「あっ・・・・ごめん・・・」
その様子に歩美もあわてて司にあやまっている
結局その日は微妙な空気のまま時間だけが過ぎていき
そのままお開きとなった
予想外の展開だったが、とにかく牧野が見つかった事だけでも大きな進歩だった
今までまったく消息不明だったのだから・・・・・
まだこれからクリアすべき問題は山積みだけど
やっと長い第一歩が踏み出せる
出来れば司には牧野と幸せになってもらいたと思っている
だが、今日のあらきの態度から一つ分かった事がある
あきらも牧野を愛している
恐らく司も類も気付いただろう
あきらはいつから牧野の事を愛しているのだろうか?
一緒に過ごしてきた時間の中で少しづつ惹かれ始めたのだろうか?
それとも・・
もしかして・・・?
まだ牧野が記憶を失くす前からなのだろうか?
まさか・・・だよなぁ~・・・?
だとしたら・・
あきらは美作櫻を愛しているのではなく
牧野つくしを愛しているという事になる
まぁ、どちらも同じ一人の人間なのだが
ハァ~・・ったく!
・・めんどくせぇ!
なぁ~、あきら?
・・お前どうするつもりなんだ?
ったく、俺は類が言うとおり心配性だったんだな・・

応援ありがとうございます。
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本日は
『Fighting! 9』完結
『Fly High 42』
『月夜に‥ 42』
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あきらが帰った後の総二郎達・・
部屋には滋が勝手に注文した食べ物が続々と運ばれてきていた
気分を変えるために食事にしようとは言ったが
本心は食事なんて気分じゃない
そんな俺達の事などお構いなしに能天気に滋と桜子は料理を口に運んでいる
司は先ほどからずっと黙ったまま酒を飲んでいる
「司、大丈夫か?」
「・・・・あぁ・・・あんま大丈夫じゃねぇけどな・・・
頭じゃ分かってるんだけど気持ちが追い付いてこねぇ・・」
「そうか・・けど、あんま考え込むなよ。
大丈夫だって、たとえ記憶が無くてもあいつはまたお前を選ぶよ」
「そうだといいけどな。
なんか俺、自信ねぇ・・・・」
「も~う~何、暗い顔してんのよ!今日はつくしが見つかったうれしい日でしょ!
さぁ!飲むよ!お祝いしよ!」
「そうだな、お祝いだな!久しぶりにみんなで飲むか」
類は気が抜けたのか少し眠そうだったが
さすがに帰るとは言い出さなかった
そんな中、滋が
「ねぇ歩美?大学でのつくしの事教えてよ!?」
「えっ!?・・いいけど・・」
歩美はチラッと司の方を見たが表情に変化は無かったので話し始めた
「う~ん、何から話したらいいのか分からないけど。
とにかく成績はいいわよ。彼女の撮る写真ってすっごく
やさしい雰囲気で、見ていてホッとするのよね」
「へぇ~、つくしってすごいんだね!」
「そうだね、私なんか絶対に真似できない・・・・
何だか彼女そのものって感じかな」
「じゃぁ、つくしって大学でモテてるんじゃない?」
「うん、モテてるわよ。美人だしそれを鼻にかけてるようなところも無いしね。
性格もいいからみんないろいろアプローチしてるけど、当の櫻ちゃんは気付いてるんだか、
どうなんだか?いまいち分からないのよね・・多分、気付いてないんだろうけど?」
「やっぱり先輩って鈍感なところは変わらないんですね。」
「そうだね、つくしらしい・・・」
「鈍感・・?確かにそうかもね!でも、櫻ちゃんを狙ってる男の子達にしても、
あんなにガッチリとあきらさんがガードしてるんじゃなかなか近づけないしね!」
「あきら君ってそんなにつくしの大学に来てるの?」
「えぇ、よく迎えに来てるわよ。いつも近くのカフェで待ち合わせしてる。
一度だけ、彼女にくっついて行った事があるけど、話してても何だか二人の世界って感じで・・・
なかなかあの二人の中に割って入る事って出来ないのよね・・・・」
「そんなに仲いいの?」
「いいわよ。
だから私、聞いた事があるのよね・・」
「何を・・?」
「二人は本当に兄弟なのか?って・・・そしたらあきらさんは違うって・・・
実は俺達夫婦なんだって・・・・言ってた・・・・」
「・・へっ・・?!」
「あっ!?でもその後すぐ、否定してたけどね。
櫻ちゃんも又、同じ事言って・・ってあきらさんに怒ってたから
私はあの二人は兄妹なんだなって思ってたけど。
今みたいな事よく聞かれるみたいよ、本当に兄妹なのかって」
まるで俺達の存在を忘れているかのように女三人で牧野の話で盛り上がってる
分かってんのか?
こいつら・・・・
今の状況を・・・?
俺はワインの入ったグラスを口に運びながら
隣で相変わらず黙ったままの司を盗み見た
案の定
額に青筋が立っている
そろそろ限界だな
俺は滋に出来るだけ小声で
「・・滋!・・もうそれぐらいにしとけよ!・・・」
「えっ・・・何?聞こえない、もっと大きな声で言ってよ!」
・・・ったく!
勘弁してくれよ~!
再度、俺は出来るだけ小さな声で
「だから、それぐらいにしとけって!」
「・・なにが?」
全然、分かってねー!
だけど桜子は気付いてくれたようだ
「滋さん、道明寺さん青筋立ってますよ」
桜子・・・
お前もそんなストレートに言わなくても
桜子にそう言われてやっと気付いた様子の滋が司を見ると
不機嫌極まりない表情の司がいた・・・・
「あっ・・・・ごめん・・・」
その様子に歩美もあわてて司にあやまっている
結局その日は微妙な空気のまま時間だけが過ぎていき
そのままお開きとなった
予想外の展開だったが、とにかく牧野が見つかった事だけでも大きな進歩だった
今までまったく消息不明だったのだから・・・・・
まだこれからクリアすべき問題は山積みだけど
やっと長い第一歩が踏み出せる
出来れば司には牧野と幸せになってもらいたと思っている
だが、今日のあらきの態度から一つ分かった事がある
あきらも牧野を愛している
恐らく司も類も気付いただろう
あきらはいつから牧野の事を愛しているのだろうか?
一緒に過ごしてきた時間の中で少しづつ惹かれ始めたのだろうか?
それとも・・
もしかして・・・?
まだ牧野が記憶を失くす前からなのだろうか?
まさか・・・だよなぁ~・・・?
だとしたら・・
あきらは美作櫻を愛しているのではなく
牧野つくしを愛しているという事になる
まぁ、どちらも同じ一人の人間なのだが
ハァ~・・ったく!
・・めんどくせぇ!
なぁ~、あきら?
・・お前どうするつもりなんだ?
ったく、俺は類が言うとおり心配性だったんだな・・

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