万有引力のススメ 6
こんばんは。💕
本日も『万有引力のススメ』です。🎶
楽しんでいただけているようで嬉しいです。🎵
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは。💕
コメントありがとうございます。❤
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
司君そっくりの樹君との再会から始まりましたが
まだつくしちゃんは登場してないし‥😅
また長くなりそうな予感大です❗😆💕✨
16年経っての再会につくしちゃんはどんな反応するかしら?と
色々と妄想しながら進めています。(#^.^#)
L○CA様
こんばんは。(#^.^#)
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ありがとうございます~✴
そう言っていただけるとすっごく嬉しいです。🎵
欲しがり大歓迎です❗💕
「なんのファイルだ?」
「牧野様の動向を調査したファイルでございます」
この中に俺の知らない牧野がいる
知りたいけれど
知りたくない
相反する二つの感情がせめぎ合っている
だけどこんな所で躊躇していても
何も始まらない
記憶と共に甦った恋情に突き動かされるようにファイルを捲った
中にあった現実は衝撃的だったが
同時に沸き上がってきたなんとも表現し難い感情が
俺の迷いを吹き飛ばしてくれた
ファイルの中に挟まっていた数枚の写真
牧野樹
生まれたのは俺が渡米した半年後
写真は樹が生まれた直後の物もあり
ずっと牧野を監視していた事が伺える
「ババァはずっと牧野を監視してたのか?」
「監視ではございませんし、調査の指示を出されていたのは社長ではなく椿様でございますが
恐らく社長もご存知だったと思います」
「お前の知ってることを全部話せ!」
「畏まりました。
少々長くなりますが宜しいでしょうか?」
「構わねぇ!とにかく教えろ!」
「では、牧野様は英徳を退学されてからご出産まで
ご実家を出られ天草清之助様の元で過ごされておりました」
西田の口から語られた真実は衝撃的だった
「どうしてそこに天草が出てくんだよ!?」
「牧野様のご両親はご出産には大反対だったようでございます。
そのため牧野様はご実家を出られ出産まで天草様が当時働いておられました寿司店で
働きながらその寮でご一緒に過ごされておられたようでございます。
そしてご実家とはそれ以降は疎遠になられておられます」
頼りない親父さんにそれを支えるクセの強いお袋さんに
素直で俺を慕ってくれていた弟
貧乏だったけれど家族の繋がりは強く
力を合わせて互いを補い合い困難に立ち向かっていた家族だったのに
俺が壊してしまっていた
「あくまでも推測でございますが‥
牧野様のご両親は高校生の娘がこの先
苦労することが分かっている未来を選ぶ事を
ご心配になられたのだと思います」
西田の推測は間違っていないだろう
言葉は選んでいたけれど要は
まだ未成年の娘が子供を産もうとしている
事故とはいえ子供の父親は記憶を失い娘を拒絶していて
父親からの援助は期待出来ない
それでなくても普段からギリギリの経済状況下で
娘の将来を考えれば賛成は出来ないだろう
牧野も悩んだだろう
だけどそんなギリギリの状況の中で
苦労することが目に見えている状態の中でも
牧野は産み育てる事を決断してくれていた事を‥
今はあいつの強さに
感謝している
「なんで姉ちゃんは牧野の事を調べさせたんだ?
姉ちゃんは知ってたのか?」
「いえ、偶然だったとお伺いしております。
椿様は毎年クリスマスの時期に都内の児童養護施設に
プレゼントを届けるチャリティーをされていらっしゃいますが
その年に訪れた施設で偶然、樹様にお会いになり
幼い頃の司様によく似た風貌と牧野樹というお名前に
もしかしてとお考えになられたようでございます」
生まれるまで天草の所に居たっていいのも気に入らねぇが
樹が児童養護施設に居たってことも気になる
あいつは自分で育てられなかったのか?
「何があった?
なんで俺の息子がそんなとこに居たんだ?!
あいつが育ててたんじゃねぇーのか?!」
「樹様が児童養護施設に預けられていたのは
樹様が3歳の頃に2週間程だったと聞いております。
当時、牧野様はご無理がたたられたのか体調を崩され
肺炎で1週間程、都内の病院に入院されておりました。
樹様はその間、牧野様の体調が回復されるまでの2週間程
都内の児童養護施設に預けられていて
ちょうどそのタイミングで椿様が施設をご訪問なされたようでございます。
その後、樹様が司様のお子様ではないかと知った椿様が
牧野様に援助を申し出られましたが
牧野様は樹様は道明寺家とは関係ないからと援助を断られておられます」
「あいつは俺の子供じゃないって言ってんのか?!」
「はい、そのように申されておられました。
ですが樹様がお生まれになられた時期やその風貌などから
椿様は樹様が司様のお子様だと確信されているようです」
クソッ!
俺があいつを忘れたりしなければ
俺がもっと早くに思い出していれば
そんな苦労をすることもなかっただろう
今、目の前にいるのは俺と大して背丈の変わらない青年
あの頃の俺によく似た風貌だけど
ふとした瞬間に見せる表情はあいつによく似ている
こいつが成長していくところを側で見ていたかった
後悔ばかりが押し寄せてくるけれど
まだ遅くはないと思っている
この先は何があっても二人を離さねぇ!
その為にはまず一筋縄ではいかないあの頑固女を捕まえに行かなきゃな!

応援ありがとうございます。
本日も『万有引力のススメ』です。🎶
楽しんでいただけているようで嬉しいです。🎵
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは。💕
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返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
司君そっくりの樹君との再会から始まりましたが
まだつくしちゃんは登場してないし‥😅
また長くなりそうな予感大です❗😆💕✨
16年経っての再会につくしちゃんはどんな反応するかしら?と
色々と妄想しながら進めています。(#^.^#)
L○CA様
こんばんは。(#^.^#)
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ありがとうございます~✴
そう言っていただけるとすっごく嬉しいです。🎵
欲しがり大歓迎です❗💕
「なんのファイルだ?」
「牧野様の動向を調査したファイルでございます」
この中に俺の知らない牧野がいる
知りたいけれど
知りたくない
相反する二つの感情がせめぎ合っている
だけどこんな所で躊躇していても
何も始まらない
記憶と共に甦った恋情に突き動かされるようにファイルを捲った
中にあった現実は衝撃的だったが
同時に沸き上がってきたなんとも表現し難い感情が
俺の迷いを吹き飛ばしてくれた
ファイルの中に挟まっていた数枚の写真
牧野樹
生まれたのは俺が渡米した半年後
写真は樹が生まれた直後の物もあり
ずっと牧野を監視していた事が伺える
「ババァはずっと牧野を監視してたのか?」
「監視ではございませんし、調査の指示を出されていたのは社長ではなく椿様でございますが
恐らく社長もご存知だったと思います」
「お前の知ってることを全部話せ!」
「畏まりました。
少々長くなりますが宜しいでしょうか?」
「構わねぇ!とにかく教えろ!」
「では、牧野様は英徳を退学されてからご出産まで
ご実家を出られ天草清之助様の元で過ごされておりました」
西田の口から語られた真実は衝撃的だった
「どうしてそこに天草が出てくんだよ!?」
「牧野様のご両親はご出産には大反対だったようでございます。
そのため牧野様はご実家を出られ出産まで天草様が当時働いておられました寿司店で
働きながらその寮でご一緒に過ごされておられたようでございます。
そしてご実家とはそれ以降は疎遠になられておられます」
頼りない親父さんにそれを支えるクセの強いお袋さんに
素直で俺を慕ってくれていた弟
貧乏だったけれど家族の繋がりは強く
力を合わせて互いを補い合い困難に立ち向かっていた家族だったのに
俺が壊してしまっていた
「あくまでも推測でございますが‥
牧野様のご両親は高校生の娘がこの先
苦労することが分かっている未来を選ぶ事を
ご心配になられたのだと思います」
西田の推測は間違っていないだろう
言葉は選んでいたけれど要は
まだ未成年の娘が子供を産もうとしている
事故とはいえ子供の父親は記憶を失い娘を拒絶していて
父親からの援助は期待出来ない
それでなくても普段からギリギリの経済状況下で
娘の将来を考えれば賛成は出来ないだろう
牧野も悩んだだろう
だけどそんなギリギリの状況の中で
苦労することが目に見えている状態の中でも
牧野は産み育てる事を決断してくれていた事を‥
今はあいつの強さに
感謝している
「なんで姉ちゃんは牧野の事を調べさせたんだ?
姉ちゃんは知ってたのか?」
「いえ、偶然だったとお伺いしております。
椿様は毎年クリスマスの時期に都内の児童養護施設に
プレゼントを届けるチャリティーをされていらっしゃいますが
その年に訪れた施設で偶然、樹様にお会いになり
幼い頃の司様によく似た風貌と牧野樹というお名前に
もしかしてとお考えになられたようでございます」
生まれるまで天草の所に居たっていいのも気に入らねぇが
樹が児童養護施設に居たってことも気になる
あいつは自分で育てられなかったのか?
「何があった?
なんで俺の息子がそんなとこに居たんだ?!
あいつが育ててたんじゃねぇーのか?!」
「樹様が児童養護施設に預けられていたのは
樹様が3歳の頃に2週間程だったと聞いております。
当時、牧野様はご無理がたたられたのか体調を崩され
肺炎で1週間程、都内の病院に入院されておりました。
樹様はその間、牧野様の体調が回復されるまでの2週間程
都内の児童養護施設に預けられていて
ちょうどそのタイミングで椿様が施設をご訪問なされたようでございます。
その後、樹様が司様のお子様ではないかと知った椿様が
牧野様に援助を申し出られましたが
牧野様は樹様は道明寺家とは関係ないからと援助を断られておられます」
「あいつは俺の子供じゃないって言ってんのか?!」
「はい、そのように申されておられました。
ですが樹様がお生まれになられた時期やその風貌などから
椿様は樹様が司様のお子様だと確信されているようです」
クソッ!
俺があいつを忘れたりしなければ
俺がもっと早くに思い出していれば
そんな苦労をすることもなかっただろう
今、目の前にいるのは俺と大して背丈の変わらない青年
あの頃の俺によく似た風貌だけど
ふとした瞬間に見せる表情はあいつによく似ている
こいつが成長していくところを側で見ていたかった
後悔ばかりが押し寄せてくるけれど
まだ遅くはないと思っている
この先は何があっても二人を離さねぇ!
その為にはまず一筋縄ではいかないあの頑固女を捕まえに行かなきゃな!

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