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万有引力のススメ 16

こんばんは。💕
本日も『万有引力のススメ』です。🎶
案の定、着地点が見えず迷走中な感じになってきました‥😅
それではどうぞ~✴

私信です
☆様
こんばんは。🎵
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
可愛い❤頂いちゃっていいですか?💕




あの夜から早3ヶ月

この春から俺は英徳学園の高等部に進学する予定になっている

あのクリスマスの夜

突然現れた父さんによって俺と母さんの生活は一変し
この3ヶ月だけでも訪れた国は軽く10ヵ国を超えている

あの日

案内された部屋には真夜中なのにもかかわらず沢山の料理が準備されていて
あんな時間から家族3人での初めてのクリスマスパーティーが始まった

美味しい料理に豪華なツリーに
16年分のクリスマスプレゼント

母さんもう怒ることはなく
俺が父さんに貰ったスマホに夢中なっていたのを呆れて見ていた

翌朝には母さんの左手の薬指にはシンプルだけど
高いんだろうなぁって思う指輪がはめられていて
父さんの左手の薬指にもお揃いの指輪がはまっていた

翌朝
父さんは仕事だって早くに出かけてしまい
母さんはタマさんにべったりで
俺は陽の光の下で見たお屋敷に改めてびっくりして
ガキみたいに屋敷中をウロウロ

俺の部屋だけで住んでいたアパートがまるごと入ってしまいそうなほど広くて
ウォークインクローゼットの中には全てが揃っていた

隣の部屋は更に広くて俺の部屋の倍ぐらいの広さがあって
父さんはここは家族だけのプライベートスペースだって言っていた

母さんの為にキッチンも備え付けられていて
まるでマンションの一室をお屋敷の中にはめ込んだみたいな作りになっていて
その奥には父さんと母さんの寝室になっていた

後になってタマさんが教えてくれたんだけど
父さんが記憶を取り戻したのがあの夜の一週間前で
俺達の事を知るや否や凄い勢いで屋敷を改築し
身辺の整理をし俺達を迎える準備を整えたらしい

タマさんは

ゾンビが突然、墓から蘇ってきたみたいだったって言っていたけれど
記憶を失っていた父さんの姿は周囲には魂の抜けたゾンビのように写っていたようだ


仕事は出来るけれど
人間らしい感情は皆無で
誰かと心を通わせる事もなく
人の気持ちも考える事なく
相手を傷つける事も躊躇がなくて
タマさんの目には父さんはただ一日を
決められたスケジュール通りにこなしていくマシーンのように感じられていたと言っていた

そんな父さんが突然、母さんの事を思い出し
思い出した当初は16年という長い年月に絶望していたようだったが
俺がいると知った瞬間、絶望が歓喜に変わり
誰も止められない暴走列車に変身したらしい

当初、父さんは屋敷の改築やその他諸々を3日で片付けろと指示を出していたが
流石に3日じゃ無理で父さんのスケジュールの都合なんかもあって
あの夜になったらしい

翌日はクリスマス当日

昼過ぎに帰宅した父さんによって俺と母さんがNYへ連れて行かれたのを皮切りに
母さんの誕生日はNYで過ごし
一度、日本に戻りまたすぐに香港、シンガポールへと連れて行かれ
父さんの誕生日はハワイでって具合で

それ以降も父さんのスケジュールに合わせて行動している

早い話、父さんの出張先を連れ回されている

本来であれば俺は受験勉強の追い込みで
学校と塾の往復だったはずなのに
実際は日本と世界を往復する
刺激的な毎日を過ごしている

その間、母さんはと言えば

当初は‥

NYに行きに物凄く抵抗していたけれど
向こうについてじいちゃんとばあちゃんに
和やかに迎え入れられた辺りから
肩の力が抜けたのか無駄な抵抗はしなくなり
今では端から見ているこっちが恥ずかしくなるくらい
ラブラブのバカップルをやっている

以前は洋服だって基本は俺のお下がりで
あの夜だって俺が去年まで着ていたトレーナーにジーパンにって具合で
上から下まで俺のお下がりで
化粧なんてほとんどしてなかったのに

まぁ、今でもお屋敷の中では基本はラフな格好が多いけど
それでも俺のお下がりを着る事はなくなった

俺は現在、LAの椿さんの元に一人で遊びに来ている

あの翌日、父さんによって連れて行かれたNYのお屋敷で会った椿さんは
俺と母さんを見つけた途端
こちらへ突進してきて二人纏めて
絞め殺されるかと思う勢いで抱きしめ
父さんが慌てて引き離してくれていた

椿さんとは初めてだと思っていたけれど
昔、養護施設のクリスマスパーティーで会っていて

事情を知っていた椿さんは母さんを抱きしめながら
泣いていたのが印象的だった

まぁ、一頻り泣いた後は"つくしちゃんの代わりに"とか言いながら
父さんをボッコボコにしてたけど

その時に約束していたLA訪問

春休みになったら迎えを寄越すから
遊びにいらっしゃい!の言葉通り
椿さんのプライベートジェットが文字通りお迎えに来て
俺は今、LAの青い空の下
従兄弟達と刺激的な毎日を過ごしている






応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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