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万有引力のススメ 25

こんばんは。(#^.^#)
遅くなってごめんなさいm(__)m
本日も『万有引力のススメ』です。🎶
終わらせないと‥😅
でも終わらない‥
それではどうぞ~✴

私信です
☆様
こんばんは。♥
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
柿も美味しいですよねぇ~✴
私はちょっと柔らかくなったぐらいのが好きです♥
司君は基本は俺様ですがつくしちゃんの事になると
反省が出来るようです❗😆💕✨



「ねぇ?あたし、別に傷ついてないから」


愁いもなくさも当たり前のように
サラリと放たれた言葉に俺が傷つく


「ん‥?」

「だからあたしはこんな事じゃ傷つかないし
今さら逃げようとも思わないって言ってんの」


逃げたってどうせすぐに追いかけて来て連れ戻されるだけでしょ?
だからそんな無駄な事しないわよ!

それにね、あたし妊娠したからまた一から今度は
子供を二人も抱えてシングルマザーなんて流石に無理だから!
あっ!二人目が生まれてくるんだから
あたしの前でタバコは吸わないでよ!
ってか!いい加減、禁煙してよ!
お酒もね、ほどほどにして!
それから暫くはあっちの方は無理だから!そのつもりで宜しくね!
あたし、やっぱり気持ち悪いからお風呂入ってくる!

一気に畳み掛けるとさっさと一人でバスルームへと消えて行ったつくし

聞いてはいたけど途中から理解出来てねぇ


あいつ

今なんつった?


妊娠した

とか

二人目

とか

言ってたよな?


マジか?!


俺の聞き間違いじゃねぇーよな?!


心当たりは?

ある!

有りすぎるほどにある!



予想していなかったわけじゃねぇーけど
このタイミングでこんなにもサラリと告げられるとは思っていなくて軽くパニック


慌ててつくしを追いかけ
着ている物を破る勢いで剥ぎ取ると
バスルームのドアを開けた


「おい!」


「ギャ!」


ギャ!はねぇーだろ?!


「な、なんで入ってくんのよ?!」


「うるせぇーよ!俺も風呂に入りたかったんだよ!
それよりもお前‥さっき言った事マジか?」


「ん?傷つかないって事?」


「ちげぇーよ!その後だよ
二人目が出来たって!マジか?!」


「あ~そっちね。
マジだよ。今朝、タマさんに付き添ってもらって病院行ってきたし」


「ハァ~」


あまりにもサラリと告げられて
頭も身体もキャパオーバーで
感情が上手く表現出来ず
俺の口から出たのはため息にも似た空気の塊

それをため息だと勘違いしたつくしの表情が険しくなった

「何?嬉しくないの?」

「嬉しいに決まってんだろ!
でも突然過ぎて感情が上手く出てこねぇーんだよ!
でもすっげぇ嬉し過ぎて叫びたい気分だぞ!」

「叫ばなくてもいいから

「叫ばねぇーよ!それぐらい嬉しいって事を言ってんだよ!」


「ふ~ん、そうなんだ‥って!
入ってこないでって言ったでしょ!」

「うるせぇーよ!なんもしねぇーから俺も入らせろ!」


湯船に入るとこっちに来るなとお湯を掛けてくるつくしの腕を引き寄せ
足の間に身体を入れて後ろから抱き締める体勢になった


どう伝えようかって考えてたんだけど

なんだか予想外の展開だし

あいつは怒ってるしで

結局、勢いで畳み掛けちゃって

畳み掛け掛けたのは良かったんだけど
なんだか恥ずかしくてバスルームへと逃げ込んだ所を
追いかけてきた彼はすっごく驚いていたけれど

それ以上に嬉しかったみたいで
バスタブの中であたしを後ろから抱き締める体勢のまま
ずっとお腹の辺りを撫でている


「なぁ、いつ生まれくんだ?
男か?女か?」


「ちょっと落ち着いてよ。
生まれてくるのはまだ8ヶ月ぐらい先だし
性別もまだ分からないわよ」



「まだ8ヶ月もあんのか?
でももう8ヶ月しかねぇってことだよな?
いろいろと準備しとかなきゃダメだろ?
それにお前、体調は大丈夫か?
気持ち悪いとかねぇーのか?
無理しなくていいからな!
なんかあったら屋敷にはタマだっているんだからちゃんと頼れよ!」

「分かってるってば!
体調も今のところはまだ大丈夫よだし
これから先は分からないけど
樹の時もギリギリまで働いてたし
病気じゃないからそんなに心配しなくても大丈夫よ」

「ごめんな‥」

嫌味を言ったつもりはなくて
ただ有りのままにあの時の状況を話しただけなのに
いきなり謝ったと思ったら
抱き締めていた腕にギュッと力を入れてきて
顔をあたしの首筋に埋めてきた彼

「あたし、別にあんたを責めてるわけじゃないわよ」

「分かってる‥だけど樹の時‥一人にしてごめん‥
側にいなくて‥俺なんも分かってなくて‥
生まれからも長い間‥苦労かけて‥ほんと後悔してる」

何を言い出すかと思ったら‥

クスッ

あたしが小さく笑ったのを見逃さなかった彼

「んで笑うんだよ?!」

「だって今さらだから」

「お前にとっては今さらかもしんねぇーけど
俺にとっては違うんだよ!
残りの人生ずっと謝り続けてもたんねぇ!」

残りの人生って‥

大袈裟な物言いにギョッとする


「いや‥それはちょっと‥遠慮しとく。
あたしさぁ‥最初は今さらとか思ったんだけど
今はあんたが迎えに来てくれてほんとに良かったって思ってるからさぁ
だから‥もう謝らなくていいよ」

最初は突然現れた彼に対して気持ちも身体もかなり引き気味だったけれど
突然現れた父親に対して臆する事もなく
道明寺って家に対しても偏見の目で見る事なく
有りのままを素直に受け入れてのびのびとしている樹を見ていて考えを変えた

あたしがいくら頑張っても樹に与えてあげられなかった物を
彼はいとも簡単に与えてくれた

それはそれでちょっと癪に障るところもあるんだけど

あの年頃の男の子らしくのびのびと過ごしている樹を見て
ほんとに良かったと思っている

樹は良い子だった
それは今でもなんだけどね

小さい時からあまりあたしを困らせるような事もなくて
我儘も言わずあの年頃の男の子なら誰だってある反抗期もなかった
あたしは小さな頃からずっと我慢させていたんだと思う

今は違う

樹の態度も目に見えて変化してきている

元々、人懐っこい子で誰とでも仲良くなっちゃう子だったから
友達は多かったし成長と共に道明寺譲りのビジュアルが色濃く反映されてきて
かなり女の子達にモテていたけれど
本人は全く眼中になくて男の子のお友達と
ワイワイやっている方が多かった

だけどLAから送られてくる写真には
従兄弟達は勿論だけど従兄弟達の同級生のお友達やガールフレンドなんかと
男女構わずのびのびと遊び回っている様子が伺える

そして夕べ

LAから掛かってきた樹からの電話で
彼と一悶着あった



応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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