パパはおんぞうし? 3
本日も『パパはおんぞうし?』です。🎶
なんとなく思いついただけの見切り発車で
全く何も決まっていない状態ですが当初は
このお話しのメインは長女の紬ちゃんの予定でした。
なのでお話しの冒頭は彼女の問い掛けから始まっています。
ですが途中から蓮くんのキャラが面白くなってきて
今は彼がメインになってしまっています‥😅
本日は司パパと蓮くんのみの登場です。♥
パパと俺様な幼稚園児をお楽しみ頂ければ嬉しいです。🎵
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは。♥
コメントありがとうございます。😆
ムフフ💕私も同じです❗
当初の予定ではこんなに前に出てくるはずじゃなかったのですが
妄想している内に私の脳内で蓮くんが暴れだしてしまいました。💕
「とーちゃん!おれ、おとーとの なまえ かんがえたぞ!」
「どんな名前だ?」
「ぜろわんだ!まきの ぜろわん!
かっこいいだろ?」
「却下だ!」
「なんでだよ~?
ぜろわん はつぇ~んだぞ!」
「お前、弟を仮面ライダーにしたいのか?
そんな変な名前にしたら可哀想だろ!?
絶対、虐められんぞ!」
「いじめられたら おれが たすけてやるぞ!」
「兄ちゃんだからな。もし弟が虐められてたら助けてやれ!
でも、ゼロワンはダメだ!」
「じゃあ、じおう にしとく!」
「しねぇ!仮面ライダーから離れろ!」
「え~ つぇーのに!」
「強いのは分かったから
いい加減降りて来い!
かあちゃんが待ってるぞ!」
降園時間に合わせて蓮を迎えに来た幼稚園で
担任に"弟さんがお生まれになったんですね?おめでとうございます。
今日は蓮君、すっごくいい子だったのでお父さんも褒めてあげてくださいね"
なんて言われている間に園庭にあるジャングルジムで遊び始めてしまった蓮
当初はまだ他にも園児がいて賑やかだったが
一人減り二人減りでそれぞれが帰って行く中で
我が家の問題児だけがジャングルジムから降りて来ようとしない
「とーちゃん!おれ、きょうは まゆみに 3かいしか
しかられなかったぞ!」
「先生を呼び捨てにすんな!
3回ってお前いつもどんだけ注意されてんだよ?!」
「ぜんぜんしかられてねぇーぞ!
かあちゃんにはいうなよ!」
サラリと嘘をついて口止めを要求してくる問題児
「嘘つくな!毎日、怒られまくってんだろ?!いい加減にしとけよ!
内緒にして欲しかったからさっさと降りて来い!
もう、行くぞ!」
「とーちゃん!とぶぞ!」
「ダメだ!普通に降りて‥クソッ!危ねぇ!」
痛ぇ~
ダメだっつただろ?!
俺の話、全く聞いてねぇーだろ?!
ジャングルジムの天辺から勢いよく
俺に向かって飛び降りた蓮を間一髪の所を抱き止めたのはいいが
頭から落ちてきた蓮に頭突きをされ
蓮を抱いたまま思わずその場に踞った俺
頭の中に響いた鈍い音
「いてぇ~!とーちゃん!いてぇ~よ!」
そりゃ‥痛ぇだろうよ‥
「それはこっちの台詞だ!
だから飛ぶなっつただろ!?」
「とーちゃん!たんこぶできたぞ!
おれ、しぬぞ!いたすぎてしぬぞ~!
かあちゃん~!しぬまえにかあちゃんにあいたい~!」
流石の問題児も額を押さえながら涙目になっていて
大騒ぎする蓮の様子に近くにいた先生が慌てて駆け寄って来た
親子揃ってたんこぶが出来た額に
湿布代わりに熱が出た時に貼るシートを貼られ
やっと幼稚園を後にした
死ぬ死ぬモードに入ってしまった問題児は
車の中でもうるさい
「とーちゃん!おれ、はりつけいやだ!」
今度はジュニアシートが嫌だとごねる問題児
「張り付けじゃねぇ!
これしとかねぇーとほんとに死ぬ事になるぞ!
かあちゃんに会えなくなるぞ!?いいのか?」
「だめだ!おれ、かあちゃんにあいたい!」
「だったら大人しく座ってろ!
分かったな?」
「とーちゃん!おれ、のどかわいた!
ジュースかってこいよ!」
会話の流れとか脈絡とか俺の話とか
全てを無視して言いたい事だけの問題児に思わずため息
「分かった、かあちゃんとこに着いたら買ってやるから
それまで我慢しろ!」
「とーちゃん!おれ、かあちゃんとこまでいきてたどりつけるかな?」
かあちゃんというキーワードにたんこぶを思い出したようで
再び死ぬ死ぬモードに突入した問題児は
珍しくしおらしい表情を浮かべ額に貼られているシートを撫でている
「大丈夫だから大人しくしてろよ!」
「かあちゃん~!まってろよ~!
かあちゃん~あいたいよ~!
びぇ~ん~!があぢゃ~ん~!」
はぁ~
だから車ん中で叫ぶなって!
なんだかよくわかんねぇけど
喜怒哀楽がハッキリし過ぎている我が家の問題児は
かあちゃんがツボに嵌まったのか?
感極まり?号泣しだしたのを背に受け
予定から30分程遅れてようやくつくしの待つ病院へと車を走らせた

応援ありがとうございます。