パパはおんぞうし? 6
こんばんは。🎵
本日も『パパはおんぞうし?』です。🎶
紬ちゃんのご機嫌‥治ったかしら?💕
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは。(#^.^#)
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
男兄弟に挟まれた紅一点の女の子なので
色々と感じるところがあるようです。
女の子はおませさんなところがあるので難しいですよね。(#^.^#)
横抱きにしていた紬を俺の正面を向くように抱きなおし
胸元に抱き込むようにギュッときつく抱きしめ髪を撫でてから
紬だけじゃなく柊と蓮にもちゃんと伝わるように
ゆっくりと話をしてやる
「確かにパパは昔、御曹司だとか呼ばれてたし
住んでた家だって大きかったけれど
パパは今の方が昔よりずっと幸せなんだぞ」
「どうして?
お金持ちだったんでしょ?」
「そうだな、お金持ちだった
だけどなお金持ちだからって
幸せだったわけじゃないんだぞ
ママともずっと離れ離れだし
忙しくてお金があったって使う暇なんてなかったし
パパが紬ぐらいの歳の頃は自分の親に会うのも
年に一回か二回ぐらいだったんだぞ」
「どうして会えなかったの?
パパはパパとママと一緒のお家に住んでなかったの?」
「いいや、住んでたけど
パパのパパとママはお仕事で忙しくて
世界中を飛び回っていたからほとんど
お家には帰って来なかったんだ」
「じゃあパパはずっと一人でお留守番してたの?」
「姉ちゃんが一緒にいてくれたんだ。
姉ちゃんがパパとママの代わりをしてくれてた」
「それって‥つむが蓮のこと一日中相手してるってこと?」
「そーだな」
「ゲッ!それは無理!
蓮と一日中二人っきりなんてぜぇ~たいに無理!」
眉間に皺を寄せ心底嫌そうな表情を浮かべ蓮の方を見ている紬に笑ってしまう
「おれだって いやだぁ~!
かあちゃんにあえないなんてダメだぁ~!」
とか言いながらつくしに抱きつき
ちゃっかり膝の上に座った蓮
「ママも蓮に会えないなんて考えられないし
柊も紬もパパも赤ちゃんもみ~んなと一緒に居たかったの」
「だからな、紬‥」
ゆっくりとガキだった頃から道明寺を出た頃までの話を聞かせてやる
「パパは淋しかったの?」
「あぁ、すっげぇ淋しかった。
だから考えたんだ、もしあのままママと結婚出来たとしても
忙しくてパパのパパやママみたいになるんじゃないかって
そしたら今度はお前達に淋しい思いをさせるんじゃないかって
パパもお前達に会えないのは淋しいから
そうならない為に御曹司を辞めたんだ
だからパパは今の方が御曹司だった頃より
ずっと幸せだし淋しくないんだ。
分かったか?」
「‥うん‥わかった‥」
やっと笑顔を見せた紬の頭を撫でてやると
ギュッと抱きついてきた
その小さな身体を抱きしめていると
紬も落ち着いてきたのか今度はコートの事を言い出した
「でも‥あのコートは嫌!」
「はぁ?」
「あのコート‥兄ちゃんのお下がりだし
全然可愛くないから着たくない!
お友達はみんな可愛いの着てるのに
あたしだけいつもお兄ちゃんのお下がりばっかりで
男の子みたいだからキライ!」
「だからお前、寒いのにこんな格好してたのか?」
「だって‥可愛いの他にないんだもん!」
「だってよ」
紬の告白に目をテンにしているつくしに向かってそう言うと
つくしは膝の上から蓮を下ろし
大きく息を吐き出し俺の膝の上にいる紬に向かって大きく腕を広げた
素直につくしの膝の上に移動していく紬
軽くなった膝に少しだけ淋しさを感じる
「ハァ~ごめんね、つむ‥
ママ‥つい勿体無いからとか考えちゃって‥
最近、お兄ちゃんが成長期だからすぐに着れなくなっちゃって
蓮にはまだまだ大きいから‥
それまでつむが着れるからって‥
つむの気持ち考えてなくてごめんね
お家に帰ったら一番につむの可愛いお洋服買いに行くから
それまで我慢しててくれる?」
「ほんと?」
「うん!ほんとだよ!」
「じゃあ‥我慢する‥」
「じゃあ、指切りする?」
「うん!」
指切りしている二人を見ていて思いついた事があった
「つむ?可愛いのはパパにまかせろ!
明日、お前、学校休みだろ?」
「うん、創立記念日だからね」
「じゃあ、明日、パパと一緒に可愛いの探しに行こうぜ!」
「ほんと?!」
今日、一番の笑顔が出た
「行く!」
「じゃあ、決まりだな!」
すっかり機嫌も治り
逆に上機嫌で
あれだけ嫌がっていたお下がりのコートに袖を通している
「パパ?大丈夫なの?」
「あぁ、心配すんな!
明日はつむとデートしてくる」
「あっ‥う、うん‥
気をつけて‥」
「おぅ、任せとけって!
それじゃ、また明日来るからな」
「う、うん‥気をつけて‥
あっ!蓮!パパの言うことちゃんと聞くのよ!」
「は~い!」
すっかり陽の落ちてしまった12月の夕方
賑やかな三人の子供を連れて病室を後にした
「とーちゃん!あした おれも つれていけよ!」
「お前は幼稚園に行け!」
「え~ おれも つれていけよ~!」
「行かねぇ!
明日はつむとデートすんだから邪魔すんな!」
「じゃあ おれも でぇと する~!」
「しねぇ!」
「え~つむだけズルいぞぉ~!」
「お前はまた別の日に連れて行ってやるから
明日は我慢しとけ!」
「ほんとうだな?やくそくだぞ?!
とーちゃん!」
「あぁ、約束だ!」
「やった~!
オイ!しゅう?でぇとってなんだ?うまいのか?」
「呼び捨てにすんな!」
「イテッ!とーちゃん!しゅうがなぐったぞ!」
「だから呼び捨てにすんなって!」
「なぐんな!」
歩きながらケンカをし出した柊と蓮
柊を呼び捨てにする蓮と
そんな蓮の頭を軽く小突きながら歩く柊
「蓮!兄ちゃんを呼び捨てにすんな!
柊!相手になるな!ほら!行くぞ!
二人ともさっさと来い!」
「は~い!」
「とーちゃん!おれもだっこしろよ!」
病室を出た所で何故か抱っこしろとせがんできた紬を抱いたまま廊下を歩く俺に
追い付いてきた蓮が自分も抱っこをせがんできた
8歳と5歳
流石に片手に一人ずつは無理だから
蓮は背中に乗せる
乗りやすいように少し屈んでやると
後ろから喉元に手を回してきた蓮
前には紬を抱き
後ろから蓮にぶら下がられ
息が詰まる
結局、柊が後ろから蓮のお尻を支えながら歩く
近い将来
これにもう一人加わる
幸せって重かったんだな
だけど
こんな重さなら
幾らでも
大歓迎だ!

応援ありがとうございます。
本日も『パパはおんぞうし?』です。🎶
紬ちゃんのご機嫌‥治ったかしら?💕
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは。(#^.^#)
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
男兄弟に挟まれた紅一点の女の子なので
色々と感じるところがあるようです。
女の子はおませさんなところがあるので難しいですよね。(#^.^#)
横抱きにしていた紬を俺の正面を向くように抱きなおし
胸元に抱き込むようにギュッときつく抱きしめ髪を撫でてから
紬だけじゃなく柊と蓮にもちゃんと伝わるように
ゆっくりと話をしてやる
「確かにパパは昔、御曹司だとか呼ばれてたし
住んでた家だって大きかったけれど
パパは今の方が昔よりずっと幸せなんだぞ」
「どうして?
お金持ちだったんでしょ?」
「そうだな、お金持ちだった
だけどなお金持ちだからって
幸せだったわけじゃないんだぞ
ママともずっと離れ離れだし
忙しくてお金があったって使う暇なんてなかったし
パパが紬ぐらいの歳の頃は自分の親に会うのも
年に一回か二回ぐらいだったんだぞ」
「どうして会えなかったの?
パパはパパとママと一緒のお家に住んでなかったの?」
「いいや、住んでたけど
パパのパパとママはお仕事で忙しくて
世界中を飛び回っていたからほとんど
お家には帰って来なかったんだ」
「じゃあパパはずっと一人でお留守番してたの?」
「姉ちゃんが一緒にいてくれたんだ。
姉ちゃんがパパとママの代わりをしてくれてた」
「それって‥つむが蓮のこと一日中相手してるってこと?」
「そーだな」
「ゲッ!それは無理!
蓮と一日中二人っきりなんてぜぇ~たいに無理!」
眉間に皺を寄せ心底嫌そうな表情を浮かべ蓮の方を見ている紬に笑ってしまう
「おれだって いやだぁ~!
かあちゃんにあえないなんてダメだぁ~!」
とか言いながらつくしに抱きつき
ちゃっかり膝の上に座った蓮
「ママも蓮に会えないなんて考えられないし
柊も紬もパパも赤ちゃんもみ~んなと一緒に居たかったの」
「だからな、紬‥」
ゆっくりとガキだった頃から道明寺を出た頃までの話を聞かせてやる
「パパは淋しかったの?」
「あぁ、すっげぇ淋しかった。
だから考えたんだ、もしあのままママと結婚出来たとしても
忙しくてパパのパパやママみたいになるんじゃないかって
そしたら今度はお前達に淋しい思いをさせるんじゃないかって
パパもお前達に会えないのは淋しいから
そうならない為に御曹司を辞めたんだ
だからパパは今の方が御曹司だった頃より
ずっと幸せだし淋しくないんだ。
分かったか?」
「‥うん‥わかった‥」
やっと笑顔を見せた紬の頭を撫でてやると
ギュッと抱きついてきた
その小さな身体を抱きしめていると
紬も落ち着いてきたのか今度はコートの事を言い出した
「でも‥あのコートは嫌!」
「はぁ?」
「あのコート‥兄ちゃんのお下がりだし
全然可愛くないから着たくない!
お友達はみんな可愛いの着てるのに
あたしだけいつもお兄ちゃんのお下がりばっかりで
男の子みたいだからキライ!」
「だからお前、寒いのにこんな格好してたのか?」
「だって‥可愛いの他にないんだもん!」
「だってよ」
紬の告白に目をテンにしているつくしに向かってそう言うと
つくしは膝の上から蓮を下ろし
大きく息を吐き出し俺の膝の上にいる紬に向かって大きく腕を広げた
素直につくしの膝の上に移動していく紬
軽くなった膝に少しだけ淋しさを感じる
「ハァ~ごめんね、つむ‥
ママ‥つい勿体無いからとか考えちゃって‥
最近、お兄ちゃんが成長期だからすぐに着れなくなっちゃって
蓮にはまだまだ大きいから‥
それまでつむが着れるからって‥
つむの気持ち考えてなくてごめんね
お家に帰ったら一番につむの可愛いお洋服買いに行くから
それまで我慢しててくれる?」
「ほんと?」
「うん!ほんとだよ!」
「じゃあ‥我慢する‥」
「じゃあ、指切りする?」
「うん!」
指切りしている二人を見ていて思いついた事があった
「つむ?可愛いのはパパにまかせろ!
明日、お前、学校休みだろ?」
「うん、創立記念日だからね」
「じゃあ、明日、パパと一緒に可愛いの探しに行こうぜ!」
「ほんと?!」
今日、一番の笑顔が出た
「行く!」
「じゃあ、決まりだな!」
すっかり機嫌も治り
逆に上機嫌で
あれだけ嫌がっていたお下がりのコートに袖を通している
「パパ?大丈夫なの?」
「あぁ、心配すんな!
明日はつむとデートしてくる」
「あっ‥う、うん‥
気をつけて‥」
「おぅ、任せとけって!
それじゃ、また明日来るからな」
「う、うん‥気をつけて‥
あっ!蓮!パパの言うことちゃんと聞くのよ!」
「は~い!」
すっかり陽の落ちてしまった12月の夕方
賑やかな三人の子供を連れて病室を後にした
「とーちゃん!あした おれも つれていけよ!」
「お前は幼稚園に行け!」
「え~ おれも つれていけよ~!」
「行かねぇ!
明日はつむとデートすんだから邪魔すんな!」
「じゃあ おれも でぇと する~!」
「しねぇ!」
「え~つむだけズルいぞぉ~!」
「お前はまた別の日に連れて行ってやるから
明日は我慢しとけ!」
「ほんとうだな?やくそくだぞ?!
とーちゃん!」
「あぁ、約束だ!」
「やった~!
オイ!しゅう?でぇとってなんだ?うまいのか?」
「呼び捨てにすんな!」
「イテッ!とーちゃん!しゅうがなぐったぞ!」
「だから呼び捨てにすんなって!」
「なぐんな!」
歩きながらケンカをし出した柊と蓮
柊を呼び捨てにする蓮と
そんな蓮の頭を軽く小突きながら歩く柊
「蓮!兄ちゃんを呼び捨てにすんな!
柊!相手になるな!ほら!行くぞ!
二人ともさっさと来い!」
「は~い!」
「とーちゃん!おれもだっこしろよ!」
病室を出た所で何故か抱っこしろとせがんできた紬を抱いたまま廊下を歩く俺に
追い付いてきた蓮が自分も抱っこをせがんできた
8歳と5歳
流石に片手に一人ずつは無理だから
蓮は背中に乗せる
乗りやすいように少し屈んでやると
後ろから喉元に手を回してきた蓮
前には紬を抱き
後ろから蓮にぶら下がられ
息が詰まる
結局、柊が後ろから蓮のお尻を支えながら歩く
近い将来
これにもう一人加わる
幸せって重かったんだな
だけど
こんな重さなら
幾らでも
大歓迎だ!

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