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永遠じゃない‥ 4

こんばんは。(#^.^#)
本日も『永遠じゃない‥』です。🎶
司君‥⤵
それではどうぞ~✴

私信です
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
女は強し❗ですよねぇ~♥
司君は思い出したら落ち込むどころじゃ済まないと思います❗

ア○○ィ○○ョーク様
こんばんは。🎵
コメントありがとうございます。😆
辛い展開のつくしちゃんでしたが
周囲の助けもあり復活しています。
今回は楓さんが味方で妹になってしまいましたが
楓さんが司君を見張っているようなので
余りバカな事は出来ないと思います❗







目覚めた瞬間の違和感を上手く言葉では表現出来なかった

少しふらつく頭を軽く振りベッドから降り
足元に脱ぎっぱなしになっていたバスローブを羽織った

「屋敷か?‥なんで屋敷にいるんだ?」

夕べの事が上手く思い出せなかったが
俺が屋敷にいるのだからつくしも一緒だろうと
その姿を探すが室内には見当たらず

時計を見るとまだ朝の6時前

どんだけ早起きなんだよ!?

と小さく溢しつつ

つくしを探して部屋を出た

無駄に長い廊下を歩きながらイライラしている俺

あいつは何処だ?

こんな朝っぱらから俺様を一人ベッドに残して何処に行きやがった?!

まぁ、あいつの事だから朝飯の準備をする為に厨房にいるか
タマん所にでもいるんだろう

そう考えながら長い廊下を歩いて行くと
目の前に掃除をしているメイドの姿が見えた

俺の姿を見つけたメイドは掃除の手を止め
“司様、お早うございます”と挨拶をしてきたので
そのメイドにつくしの居所を尋ねた

んだよ?!

俺が話し掛けたのがそんなに変かよ?

“つくしは何処だ?”と聞いた俺に

弾かれたようにお辞儀をしていた顔を上げ
大きく目を見開いたメイドは掃除道具を放り出したまま
“タ、タマさ~ん!”と大声でタマを呼びながら走り去ってしまった

んだよ?!

「オイ!」

「ヒエッ!」

俺の声に反応したのはすぐ近くで同じように掃除をしていたメイド

こいつも何故か驚いた表情をうかべたまま
モップを手に立ち尽くしていたが
俺と目が合うと慌てて”失礼します!”と
走り去ってしまった

どうなってんだよ?

どいつもこいつも!

俺が話し掛けんのがそんなに変か?

メイドの不可解な態度に少しキレながらも
つくしの姿を探して廊下を進んでいると
前方から杖を付いたタマの姿が見えた

「タマ!つくしは何処だ!?」

俺の言葉にタマは歩を止めたが
それも一瞬だけでゆっくりとだが
俺の所まで歩みを進めた

「坊っちゃん、お早うございます。」

呑気に朝の挨拶をするタマに苛立つ俺

「つくしは何処だ?!
さっさと教えろ!」

苛立つ自身の声が廊下に響き渡る
自分でも何故こんなにもつくしの姿が見えない事に焦っているのか不思議だったが
とにかくつくしの姿を確認したかった

「坊っちゃん、とりあえずお部屋にお戻り下さい。」

苛立ち声を荒げる俺に動じる事なく
冷静に部屋に戻れと促すタマ

つくしの姿を確認するまでは戻るつもりはない
なのに何故か俺の足はタマに促されるまま
来た道を引き返し部屋へと戻った

部屋に入るとタマは

「坊っちゃん、とりあえずシャワーでも浴びてスッキリしてきてくださいませ。
タマはその間にコーヒーを淹れてまいりますので。」

有無を言わさぬ口調で俺が何かを言う前に
バスルームへと押し出し自身は部屋から出て行ったタマ

なんだ?

何かがおかしい?

違和感は感じているが

その正体が分からないまま


その場に立ち尽くしていた俺に背後から届いたのは
タマではなくババァの声だった

「あなた、記憶が戻ったようね。」

突然のババァの出現を訝しく思っている俺に

唐突に投げかけられた言葉

記憶?

戻った?

何の事だ?

「ハァ?何訳分かんねぇ事言ってんだよ?!」

「今度はそっちを覚えてないのね。」

「うるせぇーんだよ!訳分かんねぇ事ばっか言ってねぇーで
つくしが何処かさっさと教えろ!
まさか!てめぇがつくしに何かしたんじゃねぇーだろーな?!」

「今さらあの子に何もしません。
とにかくそこに座りなさい。」

怒鳴る俺に妙に冷静な態度のババァ

「うるせぇー!つくしは何処だ?!」

「あなたとつくしさんは5年前に離婚しました。」

ババァの口から吐き出された言葉が理解出来ない‥

「ハァ?何言ってんだよ!
俺がつくしと別れるわけねぇーだろ?!」

「あなたがなんと言おうとも離婚は事実です。
あなたは5年前、刺された後遺症でつくしさんの事だけを忘れ
離婚はあなたから申し出て成立しています。
これがその時の協議書です。よく目を通してしっかり思い出しなさい。」

咄嗟にババァから差し出されたファイルを手で払いのけた

バサリと音を立てて床に散らばった
数枚のA4の用紙に書かれていたのは

『離婚協議書』

という文字だった

その文字に吸い寄せられるように書類を拾い上げ
羅列されている文字を目で追うけれど
内容は全く頭に入ってこない

意味が理解出来ない

俺とつくしが離婚しただと?

それも申し立てたのは俺の方からだと?

そんな事あるわけねぇーだろ!

やっと手に入れたんだぞ!

今だってこんなに愛してるのに!

昨日だって!

ん‥?

昨日‥?

昨日‥はどうした?

俺は何をしていた‥?

あいつは‥?

昨日は‥

頭に浮かぶビジョン

浮かんでは消え

消えては浮かぶビジョンの中にあいつがいない‥

何処にもいない‥

現実が理解出来なくて

だけど浮かんでは消えるビジョンが
動かしようのない事実を突き付けてくる

認めたくなくて

認められなくて

それでも目の前に横たわる純然たる事実は
何ら変わる事なく猛烈な勢いで俺を飲み込もうとする

抗えば抗う程に蟻地獄のように

俺の身体も心も‥

何もかも全てを飲み込んでゆく‥

全ての時間が一本の糸として繋がった時
俺は確かに目の前で黒い大きな羽を広げ
今にも俺を飲み込もうとしている黒い影を見た






応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

Comments 11

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2020/01/28 (Tue) 21:05 | EDIT | REPLY |   

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2020/01/28 (Tue) 23:04 | EDIT | REPLY |   

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2020/01/28 (Tue) 23:27 | EDIT | REPLY |   

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2020/01/29 (Wed) 00:02 | EDIT | REPLY |   

のん  

(^^)

天才

2020/01/29 (Wed) 10:02 | EDIT | REPLY |   

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2020/01/29 (Wed) 14:48 | EDIT | REPLY |   

kirakira  

の○子様

こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆

気に入ってもらえました?良かったです😆🎵🎵
司君‥いきなり思い出してパニックです‥😅

2020/01/29 (Wed) 19:23 | EDIT | REPLY |   

kirakira  

み○ちゃん様

こんばんは🌙😃❗
コメントありがとうございます。😆

5年‥そんなに経ってしまったんです‥😅
これだけ経っていると日常に埋もれてしまって
離婚後の生活が当たり前になって今さらな感じの方が強くなってしまいますよね。

海ちゃんに関してはどうなったのか?
後々出てくる予定ですが‥どの程度活躍していただくかはまだ迷っています。

2020/01/29 (Wed) 19:28 | EDIT | REPLY |   

kirakira  

の○様

こんばんは🌙😃❗
コメントありがとうございます。😆

楽しんで頂けて嬉しいです❗😆💕✨
待ち遠しいく思って頂けているのは
ものすごく妄想の励みになります。(#^.^#)
これからもそんな風に感じていただけるように
頑張りますっ!🎵

2020/01/29 (Wed) 19:31 | EDIT | REPLY |   

kirakira  

瀬○様

こんばんは~✴
コメントありがとうございます。😆

はい‥とうとう思い出してしまいました‥😅
ちょっとパニックです⤵
司君が思い出した記憶‥きっと自分自身でも頭を抱えたくなるほどだと思います。
予想外に妹になっていたつくしちゃんにたどり着くために
司君ならきっと周囲に迷惑掛けているはずです❗\(^-^)/

2020/01/29 (Wed) 19:36 | EDIT | REPLY |   

kirakira  

t○e○o.様

こんばんは🌙😃❗
コメントありがとうございます。😆

今日もお疲れ様です😌💓
5年前とは全く逆の立場になって
これから司君が苦悩する日々が始まりますが‥
果たして彼の性格上
素直に苦悩するかしら?などと考えながら妄想していま~す♥

2020/01/29 (Wed) 19:39 | EDIT | REPLY |   

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