Bunker 5
こんばんは🌙😃❗
遅くなりましたが本日の『Bunker』です。🎶
う～ん‥今日はちょっと衝撃的かも‥😅
それではどうぞ～✴
私信です
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
楽しんで頂けて嬉しいです❗＼(^-^)／
展開は意外にストレートな感じです❗
その日も俺達は朝から日常の業務を熟しながら
なんとか道明寺側と連絡を取ろうとあらゆる手段を講じていた
なんとか道明寺側に近い人間にまでは連絡が取れてもそこから先のガードが固すぎて
渦中の人物にまで辿り着けない
美作と花沢のＮＹ支社の人間があらゆる手段でかき集めてくる情報では
司のお袋さんは一度も屋敷から出ていない
ずっと沈黙を守ったまま
その事が体調不良などとあらゆる憶測を呼んでいたが
不気味な程にお袋さんが動く気配はなかった
屋敷で対応策を講じているのだろうとは予想はついても
鉄の女と言われたあの人の考えは読めないまま時間だけが過ぎて行く
事件発生から１０日目
日本時間で朝８時過ぎ
時差の関係で現地は夜１０時を過ぎていたと思う
テレビでは夜のヘッドラインニュースを放送中に衝撃的なニュースが飛び込んできた
興奮した様子のキャスターが早口で司の事件に進展があった事を告げた後
画面はすぐに中継に切り替わった
映し出されているのは古い工場のような建物
暗闇の中、大型のライトが何台も立てられ浮かび上がる工場は
今は使われていないようで全体的に錆びたような色合いが物悲しさを浮き立たせている
中継はヘリコプターからのもので
上空からの映像にレポーターの興奮した様子の声が重なる
”道明寺氏誘拐事件に新たな動きがありました！”
ヘリコプターの羽音に負けないように声を張り上げるレポーター
”二時間程前に眼下に見えます廃工場で身元不明の男性の射殺体が発見されたとの一報が入りましたが、
先程この身元不明の男性が先日誘拐されその安否が心配されていた
道明寺グループの道明寺司氏であることが確認された模様です！”
そこで一度言葉を切ったレポーターは大きく息を吸い込むと
再びヘリコプターの羽音に負けないように声を張り上げた
”市警やＦＢＩの正式な発表はまだ行われておりませんが
この射殺体の男性が道明寺司氏と見てほぼ間違いはないようです。
尚、遺体の発見時等の詳しい状況はまだ分かっておりませんが
今日の夕方に匿名での情報提供があり警察官が捜索したところ
その情報通りの場所から遺体が発見された模様です！”
ほぼ絶叫に近いリポーターの声とヘリコプターの羽音
テレビのニュースが伝える言葉に現実味が持てなくて
俺の脳内にけたたましい警告音が鳴り響き思考と視界が遮断される
思考はたった今聞いた言葉の意味を受け入れられず
テレビ画面を見ていたはずの視界がぼんやりと霞が掛かったように滲む
司が死んだ…！？
そんなはずはない！
絶対にそんなはずはない！！
間違いだ…
ここ数年は疎遠になっていたとはいえ俺は…
いや…
俺達はあの男の生命力の強さ
牧野を記憶を失い渡米後は疎遠になっていたとはいえ
あの男の本質的な強さは変わらないはずだ
どこまでも傲慢で俺様なあいつがこんな簡単にくたばるはずがない
そう思いたかった…
だけど時間を追う事に入ってくる情報は最悪な物ばかりで
日付が変わる頃には事件以降初めて正式にお袋さんのコメントが発表され
事件は最悪の結末を迎えた
「まだ終わってない」
ずっとソファーに座ったまま身じろぎ一つせずにテレビ画面を見つめていた類が唯一呟いた言葉
司のニュースが放送され始めてから
誰からともなく俺のオフィスに集まってきた類と総二郎は
共に固い表情のままずっと食い入るようにテレビ画面を見つめていた
日付が変わる直前にＮＹ市警本部前で記者会見が始まった
まず登場したのは市警本部長で今日起きた事件の概要を説明し
廃工場で発見された遺体が司だったと正式に発表した
続いてお袋さんがマイクの前に立った
久々に見るお袋さんの顔には流石に疲労の色が色濃く浮かんでいて
いつも冷静で時には冷酷にさえ映るその表情も
今は深い悲しみと苦しみに彩られているように見えた
お袋さんはあらかじめ用意してきた簡単な声明文を読み上げ
最後に司発見に尽力してくれた捜査関係者やその他有形無形関わらず
今回の事件に協力してくれた全ての人々に謝意を表し
記者からの質問は一切受け付けず会見は終了した
全てが現実だった
最悪の結末が現実となって目の前に突き付けられた
茫然自失とはこのような状態の事を指すのかもしれない
するべき事は山ほどあるのに
何も手につかない
するべき事が山積みになっていくのをただ見つめているだけ
世間では世界的な企業グループの御曹司が殺されたと大騒ぎしているけれど
俺達にとってはかけがえのない親友だ
唯一、仮面を剥ぎ鎧を脱ぎさり何一つ気兼ねなく軽口を叩きあえる友人なんだ
今後の経済状況や株価に与える影響なんて知ったこっちゃない
今はまだ沸き上がるこの悲しみと喪失感に正面から向き合う勇気はない
それと同時に言いようのない恐怖も感じている
司を殺した犯人グループは未だ誰一人として捕まっていない
それどころか犯人がどこの誰なのかさえも警察は掴んでいなかった
犯人グループの犯行声明を専門家に詳しく分析させても
その犯行の動機は曖昧で真の目的がどこにあるのかはっきりしていない
道明寺家はＳＰを数多く雇い時には過剰とも思える程にセキュリティには力を入れていた
なのに司は簡単に連れ去られ最悪の結末を迎えてしまった
誰にでもおこりえる事態
次の標的は自分かもしれない
犯人グループが誰一人捕まっていない現状で
アメリカ国内の有力企業の経営陣の中にも
そして日本では俺達の間でも警備を強化する方向へと動いていた
応援ありがとうございます。
遅くなりましたが本日の『Bunker』です。🎶
う～ん‥今日はちょっと衝撃的かも‥😅
それではどうぞ～✴
私信です
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
楽しんで頂けて嬉しいです❗＼(^-^)／
展開は意外にストレートな感じです❗
その日も俺達は朝から日常の業務を熟しながら
なんとか道明寺側と連絡を取ろうとあらゆる手段を講じていた
なんとか道明寺側に近い人間にまでは連絡が取れてもそこから先のガードが固すぎて
渦中の人物にまで辿り着けない
美作と花沢のＮＹ支社の人間があらゆる手段でかき集めてくる情報では
司のお袋さんは一度も屋敷から出ていない
ずっと沈黙を守ったまま
その事が体調不良などとあらゆる憶測を呼んでいたが
不気味な程にお袋さんが動く気配はなかった
屋敷で対応策を講じているのだろうとは予想はついても
鉄の女と言われたあの人の考えは読めないまま時間だけが過ぎて行く
事件発生から１０日目
日本時間で朝８時過ぎ
時差の関係で現地は夜１０時を過ぎていたと思う
テレビでは夜のヘッドラインニュースを放送中に衝撃的なニュースが飛び込んできた
興奮した様子のキャスターが早口で司の事件に進展があった事を告げた後
画面はすぐに中継に切り替わった
映し出されているのは古い工場のような建物
暗闇の中、大型のライトが何台も立てられ浮かび上がる工場は
今は使われていないようで全体的に錆びたような色合いが物悲しさを浮き立たせている
中継はヘリコプターからのもので
上空からの映像にレポーターの興奮した様子の声が重なる
”道明寺氏誘拐事件に新たな動きがありました！”
ヘリコプターの羽音に負けないように声を張り上げるレポーター
”二時間程前に眼下に見えます廃工場で身元不明の男性の射殺体が発見されたとの一報が入りましたが、
先程この身元不明の男性が先日誘拐されその安否が心配されていた
道明寺グループの道明寺司氏であることが確認された模様です！”
そこで一度言葉を切ったレポーターは大きく息を吸い込むと
再びヘリコプターの羽音に負けないように声を張り上げた
”市警やＦＢＩの正式な発表はまだ行われておりませんが
この射殺体の男性が道明寺司氏と見てほぼ間違いはないようです。
尚、遺体の発見時等の詳しい状況はまだ分かっておりませんが
今日の夕方に匿名での情報提供があり警察官が捜索したところ
その情報通りの場所から遺体が発見された模様です！”
ほぼ絶叫に近いリポーターの声とヘリコプターの羽音
テレビのニュースが伝える言葉に現実味が持てなくて
俺の脳内にけたたましい警告音が鳴り響き思考と視界が遮断される
思考はたった今聞いた言葉の意味を受け入れられず
テレビ画面を見ていたはずの視界がぼんやりと霞が掛かったように滲む
司が死んだ…！？
そんなはずはない！
絶対にそんなはずはない！！
間違いだ…
ここ数年は疎遠になっていたとはいえ俺は…
いや…
俺達はあの男の生命力の強さ
牧野を記憶を失い渡米後は疎遠になっていたとはいえ
あの男の本質的な強さは変わらないはずだ
どこまでも傲慢で俺様なあいつがこんな簡単にくたばるはずがない
そう思いたかった…
だけど時間を追う事に入ってくる情報は最悪な物ばかりで
日付が変わる頃には事件以降初めて正式にお袋さんのコメントが発表され
事件は最悪の結末を迎えた
「まだ終わってない」
ずっとソファーに座ったまま身じろぎ一つせずにテレビ画面を見つめていた類が唯一呟いた言葉
司のニュースが放送され始めてから
誰からともなく俺のオフィスに集まってきた類と総二郎は
共に固い表情のままずっと食い入るようにテレビ画面を見つめていた
日付が変わる直前にＮＹ市警本部前で記者会見が始まった
まず登場したのは市警本部長で今日起きた事件の概要を説明し
廃工場で発見された遺体が司だったと正式に発表した
続いてお袋さんがマイクの前に立った
久々に見るお袋さんの顔には流石に疲労の色が色濃く浮かんでいて
いつも冷静で時には冷酷にさえ映るその表情も
今は深い悲しみと苦しみに彩られているように見えた
お袋さんはあらかじめ用意してきた簡単な声明文を読み上げ
最後に司発見に尽力してくれた捜査関係者やその他有形無形関わらず
今回の事件に協力してくれた全ての人々に謝意を表し
記者からの質問は一切受け付けず会見は終了した
全てが現実だった
最悪の結末が現実となって目の前に突き付けられた
茫然自失とはこのような状態の事を指すのかもしれない
するべき事は山ほどあるのに
何も手につかない
するべき事が山積みになっていくのをただ見つめているだけ
世間では世界的な企業グループの御曹司が殺されたと大騒ぎしているけれど
俺達にとってはかけがえのない親友だ
唯一、仮面を剥ぎ鎧を脱ぎさり何一つ気兼ねなく軽口を叩きあえる友人なんだ
今後の経済状況や株価に与える影響なんて知ったこっちゃない
今はまだ沸き上がるこの悲しみと喪失感に正面から向き合う勇気はない
それと同時に言いようのない恐怖も感じている
司を殺した犯人グループは未だ誰一人として捕まっていない
それどころか犯人がどこの誰なのかさえも警察は掴んでいなかった
犯人グループの犯行声明を専門家に詳しく分析させても
その犯行の動機は曖昧で真の目的がどこにあるのかはっきりしていない
道明寺家はＳＰを数多く雇い時には過剰とも思える程にセキュリティには力を入れていた
なのに司は簡単に連れ去られ最悪の結末を迎えてしまった
誰にでもおこりえる事態
次の標的は自分かもしれない
犯人グループが誰一人捕まっていない現状で
アメリカ国内の有力企業の経営陣の中にも
そして日本では俺達の間でも警備を強化する方向へと動いていた
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