fc2ブログ

Bunker 11

こんばんは😃🌃
昨日は更新できなくてごめんなさいm(__)m
本日の『Bunker』です。🎶
今夜もつくしちゃんです。
それではどうぞ~✴


私信です
☆様
こんばんは~💕
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ハイ!これから真犯人探しなので益々サスペンスです❗😆💕✨










あの時、私はまだ子供に朝食を食べさせている最中だった

時間はまだ9時になっていなかった

先に朝食を終えた司がリビングのソファに座り新聞を読んでいた時
傍らに置いていた彼の携帯が鳴った

すぐに電話に出た彼の声にただならぬ気配を感じ
慌てて携帯で話したままリビングを出て行った彼の後ろ姿を視線だけで追い掛けていた

咄嗟に尋常でない何かが起こったと感じたけれど
それが何だったのか教えられたのはその日の夜になってからだった

朝の電話以降ずっと書斎に篭りきりだった司が
厳しい表情でリビングへと戻ってきたのは
そろそろ子供を寝かしつけようと準備をしていた時

彼は子供をタマさんに預け二人っきりの部屋で
静かに亜門が乗っていた車が襲われ彼が掠われたと告げた

私は司の言葉を瞬時には理解出来なかった

そんな私にはお構いなしに司はわざと感情を廃除したように淡々と事実だけを告げた

亜門が誘拐され同乗していた秘書は重体
運転手も撃たれ重傷を負っている

そして通行人も巻き込まれ警護についていたFBIの特別捜査官も
数名が死亡し負傷者の中には現在も重篤な者がいて犠牲者がこれからも増えるかもしれないと…


亜門の警護についていたのは表向きは道明寺家のSPとなっているが
実は全員がFBIの捜査官で特別な訓練を受け
捜査官としての身分を隠し警護についてくれていた

私は彼等とも毎日のように顔を合わせていた

よく知る人達が…

今朝も朝の挨拶を交わし見送った人達が…

今はもういない…

明日…彼等に会う事はもう出来ない

その現実を私は受け入れる事が出来ず私は司を責めた

彼のせいじゃない事は分かっているのに

彼だって辛いのに…

分かっているのに…

怒り…?

後悔…?

どれも当たっているようで違う

言葉に出来ない感情が込み上げてきて

こんな所から逃げ出したい気持ちが沸き上がってくる

こんな未来を望んだわけじゃない

こんな結末を祈っていたわけじゃない

そんな私の気持ちを察した花沢類は
労るように優しく話しかけてくれる

「牧野?悪いのは牧野じゃないし司でもない。
今回の責任は全部犯人達にあるんだから
これ以上、自分を責めないで」

「ありがとう花沢類…分かってるんだけど…
どうしても考えてしまうの…」

「その気持ちは分かるよ。
そう感じてるのは牧野だけじゃない司だって
司のお袋さんだって…
この事件に関わった人達はみんな同じように怒ってるし
後悔だってしてると思う。
だけどここでみんながその気持ちに押し潰されてしまったら
それこそ犯人達の思う壷じゃない?」

犯人達の思う壷…

確かに花沢類の言う通りだと思う
私も犯人達の卑怯なやり方に負けたくはない

だけど今の私に何が出来るのだかろうか…?

殺されてしまった亜門の為に何か出来る事があるのだろうか…?

「牧野?落ち着いてよく聞いて。
司はまだ犯人が居ると思ってる」

「死んだ人達以外にもって事…?」

「そう、真犯人が他にいると思ってる」

「でもFBIは…」

「司はFBIを信用してない。
今回の事件は確実に犯人側にこっちの動きがもれてたんだよ」

「けど…FBIの人達とはみんな知り合いだったし…
そんな事する人なんて…」

「情報はここに出入りしている捜査官から漏れたとは考えにくいんだ。
もしそうなら司がダミーだって事もバレてただろうからね」

「じゃあ…誰が…?」

「それはまだ分からない。
だけど司はそいつを見つけだそうとしてる」

「そんな事して…危険じゃないの…?
まだ真犯人が誰か全く分かってないんでしょ?
もし今度は司になにかあったら…私は…」

「大丈夫、そうならないように今度は俺達が守るから。
F4が揃えば不可能はないって知ってるでしょ」

最後に軽くウィンクした花沢類

ウィンクなんて今どきの仕草なんだけど
彼等なら信じられる








応援ありがとうございます。
スポンサーサイト



kirakira
Posted bykirakira

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply