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Bunker 12

こんばんは。(#^.^#)
本日も『Bunker』です。🎶
ちょっとずつ前へ❗\(^-^)/
それではどうぞ~✴


私信です
☆様
こんばんは🌙😃❗
コメントありがとうございます。😆
ハイ!これからF4が協力してラスボスを
探し出す予定です‥が!
まだまだ先は長そうです‥😅









類が牧野に会いに部屋を出てすぐ
入れ代わるように秘書の西田が入ってきて
目の前には膨大な量の資料箱を積み上げ始めた

「いったい何箱あんだよ?」

どんどん運び込まれてくる資料箱の山を見ながら総二郎がため息混じりに呟いた言葉

まさしくその言葉の通り
全ての資料を出せとは言ったが
これ全部に目を通すだけで数年は掛かる

「もっと絞り込めねぇーのかよ?
こんなもん全部読んでたらそれだけで俺等じいさんになっちまうぜ!」

「絞り込んでこれなんだよ!
マジで全部を出してきたらこの部屋が後3つぐらいダンボールだけで埋まるぞ!」

「道明寺家ってのはどんだけ恨みかってんだよ!?」

「俺達は法に則って普通に経済活動してるだけだ!
だけど中には逆恨みする奴もいんだよ!
それに逆恨みされてんのはほとんどがババァだ!」

司の言葉の通り資料のほとんどはお袋さんが関わった仕事の物で
取引額も規模もデカイ物が多かった

「なぁ…これって今までお前らが散々調べて何にも出てこなかったんだよな?」

「あぁ…怪しいのは大量に出てきたけどどれも今回の脅迫には関係してなかった」

「中には見落としがあるかもしれねぇけど…それも考え難いんじゃねぇか?」

「情報を出せっつたのはお前らだろうが!」

司がかなり苛ついている

それも無理はないと思うけれど
協力すると決めたからにはまず冷静にこいつと話しをする必要がある

「まぁ落ち着けよ!
苛つく気持ちも分かるけど今は冷静に話ししようぜ!」

「お前らに俺様の気持ちが分かるか!
つくしは今、類と二人っきりで部屋にいんだぞ!」

そっちかよ…

「俺らにその気持ちは分かんねぇーよ!
いいか!今は牧野の事も類の事も忘れろ!
でもってこっちに集中しろ!
でないと俺らは帰るぞ!」

俺なら司の気持ちを落ち着ける為に穏やかに話しかけるところだけど
司に負けず劣らず短気で血の気の多い総二郎にそんな芸当は無理だ
総二郎に出来るのはこの場の空気を一触即発な不穏な物に変える事ぐらい

「分かったから二人共落ち着け!
とにかく調べるぞ!」

もう相手はしないぞとの意思表示も込めて
手近にあったファイルを一つ掴み取った

しばらくは部屋に響いていたのは三人がそれぞれ資料をめくる紙音だけだった

手を付けるにしてもどれから掛かればいいのかなんて分からないから
とりあえず手近にあった箱から順番に目を通すけれど
どれも怪しくてどれも違うような気がしていた

一連の脅迫が始まったのは司が高等部の時
司が刺された事件でも逮捕された犯人は警察の取り調べで
お袋さんへの怨みから犯行に及んだと自供している

あの事件をきっかけに脅迫は規模が大きくなっていて
たかが高校生だった司個人に対する恨みだけとは考えにくい

だとすると恨みの根本はお袋さんに対する物だと考えるのが妥当だと思う

牧野と話していた類も戻り…

戻った時には司と一悶着あったけれど

それはまたの機会でもあれば話すとして
今はとりあえず死んだはずの男が生きていた一件を最優先させる

牧野の部屋から戻り共に資料箱の山を見た類が
おもむろに口にした言葉は意外な物だった

「協力するならおばさんにも話しを聞かせてよ」

「ババァに?」

「そう言ったんだけど」

当事者であるお袋さんから話しを聞くのが一番だとは思うけど
正直、お袋さんは苦手だ…

出来る事なら直接対決は避けたいけれど
今回ばかりはそうは言っていられない

苦手意識を封じ込めて俺も類に賛成だ

「今回の脅迫の原因はおばさんでしょ?
だったらおばさんに話しを聞くのが一番だと思うんだけど」

総二郎もその意見には賛成みたいで
黙って成り行きを見守っていた

「ババァがこの期に及んでまだ何か隠してるとは思いたくねぇけど…」

司はそこで一度言葉を切り大きく息を吐き出すと

”分かった、手配する”

と続けた

「それからここ15年分のおばさんのスケジュールも」

「分かった、合わせて手配する」

ため息を一つ零すと司は携帯で西田にお袋さんと会えるよう指示を出した

お袋さんは現在、事件の後処理と事件によって
変更を余儀なくされたスケジュールを熟すために多忙を極めている

事件が最悪の形で幕を閉じ

世間的には跡取りの一人息子を殺された悲劇の母親として
幾分かの同情は集めてはいるが
その実情は唯一絶対だった跡取り息子が殺され
道明寺の財閥としての未来に陰りが見え始め

あわよくばこの機会にと考える輩が世界中にうごめいていて
お袋さんは一時も気の抜けない日々を過ごしている

お袋さんとの面会は早くても二週間後しか無理で
俺達は翌日に一度日本へと引き上げた








応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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