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Bunker 20

こんにちは。🎵
本日は『Bunker』です。🎶
いい加減進めないと‥😅
それではどうぞ~✴



私信です
☆様
こんにちは。(#^.^#)
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ハイ!事件が終わったら出て来てくれると思います❗😆💕✨







NY市警本部長

言わずと知れたNY市警のトップであり
誘拐事件当時も連日のように記者会見を開き
捜査状況を説明していた人物

そんな人物が黒幕だったとはにわかに信じられなかった

「確かにこいつは当日、FBIのオフィスにいたけど‥
それだけじゃねぇのか?!
こいつが黒幕かもしれねぇって根拠はなんだ?」

「根拠はある‥」

司の説明によると
こっちに残っていた類とやっぱり当日の通勤ルートが漏れていた事が
黒幕に近づく一番の近道だと結論に至り

再度、当日の朝、FBIのオフィスにいた人物の追跡調査を行った結果

この本部長が誘拐事件の前に何度もマイアミを訪れていた事が分かった

そしてあのドクターが死亡した数日前には
偽名を使ってマイアミを訪れていた

そしてあのドクターが死亡した当日にも船を係留していたマリーナ近くの防犯カメラには本部長の姿が写っていた

「百歩譲ってマイアミに行ってるのはバカンスだとしても
偽名を使う必要はねぇし飛行機でもホテルでも向こうでは足が付かねぇように
一切カードを使わずに全て現金で支払っている。
今回はかろうじて防犯カメラの映像が残ってたから
ある程度、行動は辿れたけれどそれがなけりゃお手上げだった」

「じゃあ、あのドクターもこいつに殺されたって事か‥?」

「あぁ、恐らくな‥俺と類はそう考えている」

「でも‥動機はなんだ?
市警のトップまで登り詰めたような男が

無関係の市民まで巻き込んでまで司を殺そうとする動機は?!」

「動機は‥多分、これだ!」

そう言って別のファイルを投げ寄越した司

その中に記されていたのは‥

あの夜から始まっていた‥

司のお袋さんがメイドに襲われ怪我を負い病院に運ばれたあの夜から
始まっていた‥


あの夜

同じ病院には本部長の妹も運び込まれていた

当時、妹は妊娠6ヶ月で車を運転中
追突事故に遭い同乗していた7歳の息子と共に
お袋さんが運ばれた病院に搬送されていて
その後、妹は死亡しシングルマザーだった為
後には7歳の息子だけが遺され
その子を引き取り育てていたのが本部長だった

妹は搬送当時は意識もしっかりとしていて
検査の結果も良好で内臓等の損傷は無く
軽症だと判断され額に負った裂傷の縫合は
当直だったERの新人レジデントに任されていた

真夜中のERはいつも混雑していて
人手不足が当たり前になっていて
あの夜も交通事故が他に3件に
ケンカやドラッグによる患者がひっきりなしにERを訪れていた

そんな中で病院に着いてから2時間後に容態が急変した妹は
還らぬ人となり7歳の息子だけが遺された

息子はその後、子供がいなかった叔父である本部長夫婦に引き取られたが
その子も中学生の時にギャングの抗争に巻き込まれ死亡していて
続いて本部長の妻も翌年に病死していた

立て続けに不幸に襲われそれが引き金となった可能性はある

だけど相手は市警のトップ

ファイルを読み終えた後でも
やっぱりどこか信じられない思いを抱いていた

「だからこっちから仕掛けてみる」

「どうやって?」

「今回の事件で尽力してくれたFBIとNY市警への感謝と
被害に遭った人を支援するって名目で
ババァ主催でチャリティーパーティーを開く。
そこで俺が生きている事を公表する」

司は世間では死んだ事になっている
未だに死んだのは影武者の男だったって事を知っているのは
FBIの一部の人間だけで当然、黒幕だと疑われている本部長も知らない

「パーティーでこいつの反応を見ようってか?」

「あぁ、そうだ」

「いくらなんでも危険過ぎねぇーか?
もしこいつが本当に黒幕だったとして
当日、お前が生きているって分かったら
何してくるか分かんねぇーぞ?!」

「あぁ、分かってる。
こっちとしては寧ろそれを狙ってる。
俺が生きてる事を知ってその場で行動を起こしてくれたら
それこそこっちの思う壺で一気に片付けてやる!」

もしこいつが黒幕で司が生きていると知ったら
その場で何か仕掛けてくる可能性はどれぐらいだ?

確かに司が言った通りその場で仕掛けてくれば

その場で決着を付けられる

だけどもし黒幕が他にいたら?

もし黒幕がこいつだとしてもその場で仕掛けてこなかったら?

生きている事を公表し司の危険性が増すだけになってしまう

確証が無い限りどうしてもネガティブな考えばかりが浮かんではくるが
司と類の腹は決まっているようで
危険性を訴える俺と総二郎の言葉はことごとく跳ね返されてしまった

こうなればこちらも腹をくくるしかない

「分かった、俺達も協力する。
だけどこれだけは約束してくれ。
絶対に無茶はするな!俺達は二度とお前の葬式に出席したくねぇーからな!」

「あぁ、分かってる。
心配すんな!俺もつくし達を残して簡単に殺られるつもりはねぇーよ!」

そう言って不敵な笑みを浮かべた司からは
数ヶ月前までの悲壮感は消えていた

パーティーは1ヶ月後に開かれる事になり
大急ぎで招待状が発送される事になり
それと同時にメディアにもパーティーの概要と当日に重大な発表があると発表された

開催場所は招待客以外は出入り出来ないように屋敷に決められ
招待客もFBIと警察関係者が大多数を占めていて
メディアも会場に入れるのは厳選された数社のみ

当日の警備は道明寺を始め花沢、美作も警備にあたり
万全の体制が取られている

準備期間の1ヶ月間は俺と総二郎も出来る限りNYに詰めていて
ガキの頃でもこんなにべったりと四人で過ごした事がないほどだった

パーティーの事を聞いて牧野は反対していたようだったが
念のため子供達を連れてLAの椿姉ちゃんの屋敷に避難してろと言った司の意見は聞き入れず

どんな事が起ころうとも司の側から離れたくないと
二人の子供だけを椿姉ちゃんに託し
自分はNYに残った





のちほど『Fly high』のお引っ越しをする予定です。

応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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