月夜に 52
こんばんは。🎵
お引っ越しです。🎶
それではどうぞ~✴
「そんな顔すんな!なんもしねぇよ!」
櫻は無言のまま司を見ている
それには構わずに司はイスに腰を下ろし話を続ける
「座れよ。
少し話ししようぜ」
突然の事に櫻が戸惑っていると
その態度が司の神経を刺激したようで声を荒げた
「何だよ!?あきらに聞かねぇと座ることも出来ねぇのかよ!?
お前には自分の意志はねぇーのか?
そんなにあきらに聞きたきゃ俺が聞いてきてやろうか?」
思わず口をついてでてしまった言葉
ベッドの側に立っていた櫻はきつく目を閉じ息を吐き出した後
言った言葉は拒絶の言葉だった
櫻はベッドに眠っている雛を抱え起こすと
「二度と私と雛に近付かないでください」
「ちょ、ちょっと待て!お前、何言ってんだよ!雛は俺の娘だろうが!!」
慌ててイスから立ち上がり櫻の腕を掴もうと腕を伸したけれど
寸での所でその手は空を切り届くことはなかった
「だから何?みんなはあなたの子供だって言ってるけど私は認めたわけじゃないわ。
第一、思い出してもいないのに分かるわけないでしょ!
近寄らないで!それから二度とあなたとは会わないから雛の事は忘れてください。
これが私の意志よ。さようなら、お邪魔しました」
そう言うと部屋を出て行ってしまった櫻
今のは完璧に俺が悪いのは分かってる
あきらに対するつまらない嫉妬心からあいつを怒らせた
無思慮に口を突いて出てしまった言葉があいつをさらに遠ざけてしまった
本当にもうダメかもしれない
あいつの言葉に足が床に張り付いてしまったかのように動けない
部屋から出て行ったあいつを追いかける事も出来ないまま立ち尽くしている
司と櫻が雛を連れて出て行った後のリビングでは
「あきら?牧野ってずっとあんな感じなの?」
「ああ、そうだな。でも最近は大分おさまってきてたんだけど
日本に帰ってきてからはまた戻ってる」
「それにしてもちょっとは考えろよ!
牧野がいちいちお前に答えを求めるのは仕方がねぇとしても。
司の前であの態度はさすがにキツイだろ!」
「分かってるよ、そんな事!」
「だったら、もう少し司の気持ちも考えてやれよな!」
「考えてるよ!けどな、じゃぁ、どうすればいいんだ?
櫻に自分で考えろって言えばよかったのか?
今のあいつに自分で決めろって言えばよかったのかよ!
あいつ日本に帰ってきてからかなり混乱してるんだ。
夕べだって昔の事なんて思い出さなくてもいいとか言ってて記憶なんかいらないって
一歩前に踏み出したいからって‥
櫻だって本当は思い出したいと思ってるんだ
けど思い出せない自分にいい加減嫌気が差してきてる、
今日だってお前達は櫻の事知ってるけど櫻は分からないんだ。
櫻にとっては初対面の人間と同じなんだよ。
自分がどんな人間でお前らとどういう風に付き合ってきたのかも覚えていないのに不安にならないわけねぇだろう?
そこで俺がいつもと違う態度であいつに接してたらどう思うと思う?
だからなるべく普段どおりにしただけだ!」
「司が今の俺と櫻を見てどう思おうと関係ない。
俺はこれ以上、あいつを混乱させたくないだけだ。
それにこれが今の俺達の関係なんだ。
それが気に入らないなら俺に怒ればいい!
櫻に怒るのは筋違いだ!」
はっきりとそう言い切ったあきらのその言葉に彼の想いが見えた

応援ありがとうございます。
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櫻は無言のまま司を見ている
それには構わずに司はイスに腰を下ろし話を続ける
「座れよ。
少し話ししようぜ」
突然の事に櫻が戸惑っていると
その態度が司の神経を刺激したようで声を荒げた
「何だよ!?あきらに聞かねぇと座ることも出来ねぇのかよ!?
お前には自分の意志はねぇーのか?
そんなにあきらに聞きたきゃ俺が聞いてきてやろうか?」
思わず口をついてでてしまった言葉
ベッドの側に立っていた櫻はきつく目を閉じ息を吐き出した後
言った言葉は拒絶の言葉だった
櫻はベッドに眠っている雛を抱え起こすと
「二度と私と雛に近付かないでください」
「ちょ、ちょっと待て!お前、何言ってんだよ!雛は俺の娘だろうが!!」
慌ててイスから立ち上がり櫻の腕を掴もうと腕を伸したけれど
寸での所でその手は空を切り届くことはなかった
「だから何?みんなはあなたの子供だって言ってるけど私は認めたわけじゃないわ。
第一、思い出してもいないのに分かるわけないでしょ!
近寄らないで!それから二度とあなたとは会わないから雛の事は忘れてください。
これが私の意志よ。さようなら、お邪魔しました」
そう言うと部屋を出て行ってしまった櫻
今のは完璧に俺が悪いのは分かってる
あきらに対するつまらない嫉妬心からあいつを怒らせた
無思慮に口を突いて出てしまった言葉があいつをさらに遠ざけてしまった
本当にもうダメかもしれない
あいつの言葉に足が床に張り付いてしまったかのように動けない
部屋から出て行ったあいつを追いかける事も出来ないまま立ち尽くしている
司と櫻が雛を連れて出て行った後のリビングでは
「あきら?牧野ってずっとあんな感じなの?」
「ああ、そうだな。でも最近は大分おさまってきてたんだけど
日本に帰ってきてからはまた戻ってる」
「それにしてもちょっとは考えろよ!
牧野がいちいちお前に答えを求めるのは仕方がねぇとしても。
司の前であの態度はさすがにキツイだろ!」
「分かってるよ、そんな事!」
「だったら、もう少し司の気持ちも考えてやれよな!」
「考えてるよ!けどな、じゃぁ、どうすればいいんだ?
櫻に自分で考えろって言えばよかったのか?
今のあいつに自分で決めろって言えばよかったのかよ!
あいつ日本に帰ってきてからかなり混乱してるんだ。
夕べだって昔の事なんて思い出さなくてもいいとか言ってて記憶なんかいらないって
一歩前に踏み出したいからって‥
櫻だって本当は思い出したいと思ってるんだ
けど思い出せない自分にいい加減嫌気が差してきてる、
今日だってお前達は櫻の事知ってるけど櫻は分からないんだ。
櫻にとっては初対面の人間と同じなんだよ。
自分がどんな人間でお前らとどういう風に付き合ってきたのかも覚えていないのに不安にならないわけねぇだろう?
そこで俺がいつもと違う態度であいつに接してたらどう思うと思う?
だからなるべく普段どおりにしただけだ!」
「司が今の俺と櫻を見てどう思おうと関係ない。
俺はこれ以上、あいつを混乱させたくないだけだ。
それにこれが今の俺達の関係なんだ。
それが気に入らないなら俺に怒ればいい!
櫻に怒るのは筋違いだ!」
はっきりとそう言い切ったあきらのその言葉に彼の想いが見えた

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