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Bunker 22

こんばんは。🎵
本日も『Bunker』です。🎶
後ちょっとです❗\(^-^)/
それではどうぞ~✴

私信です
こんばんは。🎶
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ハイ!司君達の予想は合っていたようです❗

葉○様
こんばんは。(#^.^#)
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
やっと司君が登場して黒幕も出てきました❗
一気に事態は動きます❗\(^-^)/







その異様な光景に本部長の隣に立っていた
市長が一歩後ろへ下がるように移動したことによって
本部長の周りだけ少し空間が空いた

本部長の手には割れて枝だけになったグラスの破片が握られたまま

俺達は周囲に悟られないように壇上の司の近くまで移動し
会場内に散らばっているSPも不測の事態に備えている

気が遠くなる程の時間に感じているが
実際は30秒ほどしか経っていない

神経が本部長に集中していて
周囲の動きが全てスローモーションのように感じる

壇上の司を睨みつけたままの本部長が
近くにいたウェイトレスの腕を掴み
自身へと引き寄せその喉元に
手にしたままだったグラスの破片を突きつけた

「嘘だ!俺は信じないぞ!」

本部長の突然の行動に戸惑う他の招待客達

「殺したはずだ!俺が殺したんだ!
道明寺司を!俺は信じないぞ!」

繰り返される絶叫のような告白

本部長の視線は真っ直ぐ
司にだけ向けられている

「残念だったな。
俺は生きている。
お前が殺したのは俺の影武者だ!」

「う、嘘だ!
そんなはずはない!
あの男は自分が道明寺司だと名乗ったんだぞ!
騙したのか‥?俺を!騙したのか?!」

事実を知った本部長の顔が苦痛に歪む

さっきまで半信半疑だった

黒幕が他にいて
そいつが本部長かもしれない

司と類のような確信は持てないでいたし
仕掛けると言ってもそれほど上手く行くなんて思っていなかった

だけど現実は

司と類の思惑通りに進んでいる

怒りと苦悩がない交ぜになったような表情で
司を睨みつけている本部長はウェイトレスを人質にしたまま
少しずつ前へとにじり寄り壇上へと近付いて行く

周囲にはSP
もちろん人質になっているウェイトレスもSP

それに招待客のほとんどは警察関係者

修羅場なら嫌というほど経験してきた者ばかりだが
流石に自分達の指揮を取る人間が今回の首謀者であり
多数の仲間が犠牲になった事件の黒幕であるという真実を目の当たりにして動けないでいる

「道明寺司!こっちに来い!
じゃないとこの女の喉を掻っ切るぞ!
いいのか?!またお前のせいで関係の無い人間が犠牲になっても!」

「俺のせい?
なんでもかんでも人のせいにしてんじゃねぇーよ!
その女を殺すのも俺の影武者を殺したのも
SPも警護してくれていた捜査官も
実行犯もあのドクターも全部!
殺したのはお前だろーが!」

「いや!違う!
お前達の責任だ!
お前達の特権意識が妹を殺し息子を死なせ
妻までも!そして俺を悪魔にしたんだ!」

「てめぇが悪魔だって事に異論はねぇーが
こっちにはなんの責任もねぇーんだよ!」

「お前に無くてもお前のお袋にはあるんだよ!
お前のお袋のせいで妹は!妹は死んだんだ!
そのせいで息子は‥ジェームスは!母親を亡くして絶望して!
妻はそんなジェームスをなんとか助けようと努力していたのに!
ジェームスまで死んで妻も絶望したまま!
全部、お前らの責任だ!お前らの特権意識が
あのドクターに間違った判断をくださせたんだ!
あの時、お前のお袋が死ねば良かったんだ!」

「自分が不幸だから全員殺してもいいってか?!」

「お前らの責任だからだ!
それを命で坑がっただけだ!」

「ざけんな!そんなもんが関係の無い人間を大勢巻き込んだ理由になるわけねぇーだろーが!
あの時、病院で何があったのか俺は知らない
あのドクターがお袋が道明寺の人間だからって忖度したのかも分からない
だけどお袋が一刻を争う事態だったって事は分かっている。
あんたの妹にどんな診断が下されたのかは分からねぇーけど
あの時、治療の順番や方法に関して圧力を掛けた事実はない!」

「嘘だ!お前の言っている事は真実じゃない!
あのドクターは言ったんだ!お前のお袋を助けたから
マイアミで成功出来たって!」

「んなこと知らねぇーよ!
あのドクターはあの夜、お袋の担当だったってだけで
それ以降はなんも関係ねぇーんだよ!」

「嘘だ!騙されないぞ!
お前らはいつもそうだ!自分達の都合の良いように事実をねじ曲げて
犠牲になった者達を省みようともしない!」

「事実をねじ曲げてんのはお前だろーが!」

興奮状態で顔を真っ赤にしながら怒鳴る本部長とは対照的に
落ち着いた口調で反論している司

そんな二人を見ながら少しずつ間合いを詰める

冷静な口調の司に対し本部長の方はかなり余裕はなく
その身体は怒りでうち震えていて
いつ強行に出るか分からない状態だから
周囲を固めているSP達もいつでも飛び掛かれるよう体勢を整えている

対峙する司と本部長の距離は約10メートルほど
これ以上近づくといくら周囲をSPが固めていても危ない

司は自分で仕留めてやるつもりだろうけれど

万が一の事も考えられるから俺と総二郎が司を守るように
司の両脇へと大きく動いた

俺と総二郎が大きく動いた事に気を取られた本部長の視線が
少し逸れたタイミングで類はそっと本部長の背後へと移動した

周囲はSPが取り囲んでいるが
俺達4人が集まれば楽勝

後は取り押さえるタイミングだけ

にらみ合いながらジリジリっと間合いを詰める俺達
完全に取り囲まれ形勢が不利になった本部長が
一か八かの最後の捨て身の攻撃に出た

人質にしていた女性SPを前に押し出すように突き飛ばしたと同時に
手にしたままだったグラスの枝を振り上げ
雄叫びを上げながら司に向かって突進してきた

反射的に動いた俺達

類は後ろから
俺と総二郎は左右から

本部長に飛び掛かった瞬間
俺の斜め後ろから飛び出してきた人影が
司を守るように抱きついたのが見えたが
そのまま動きは止めず本部長を取り押さえる

一瞬だった

制圧に掛かった時間は十秒ほど

喚きながら床に押さえつけられた本部長は
憎しみに満ちた眼差しを司に向けているが
SPによって引き立てられそのままFBIに連行されて行った

騒動が収まりやっとざわめきが戻ったパーティー会場

誰もが今、目の前で起きた出来事が信じられず
動揺が隠せないでいる中で本部長に飛び掛かる寸前
司を守るように飛び出してきていたのは牧野だった

飛びついてきた牧野を受け止めた時に尻餅をついたのだろう司は
牧野をしっかりと胸に抱いたまま床に座り込んでいた

「ハァ~ったく!無茶すんな!」

総二郎が大きく息を吐き出しながら
二人を助け起こしている

助け起こされた牧野の顔は蒼白で
その身体は恐怖からかまだ震えている

そんな牧野をしっかりと抱きしめ
もう大丈夫だとばかりに優しく背中を撫でている司の顔には
安堵の表情が浮かんでいた






19時に『万有引力のススメ』をUpします。🎵

応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

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2020/03/24 (Tue) 19:19 | EDIT | REPLY |   
kirakira

kirakira  

つ○○ん○様

こんばんは🌙😃❗
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m

つくしちゃん怖かったと思います❗
自分の身の安全より司君が傷つけられる方が怖かったんだと思っています💕
F4が力を合わせたら怖いものなんてないと思いますが
お互いがお互いを思いやっている司君とつくしちゃん夫婦は最強ですよね🎵💕

2020/03/26 (Thu) 18:36 | EDIT | REPLY |   

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