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二度目の恋の話をしよう 29

こんにちは。


本日の二度目です🎶
ご懐妊のようです♥




それではどうぞ~✴







私信です。
☆様
こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。😆
策士ですよねぇ~⤴
結果オーライだったんですけど…(笑)
周りは大変ですよね❗😃💕










ロンドンから帰国して1ヶ月程が経過していた週末

ストーカーから晴れて恋人へと昇格した司は

いつものように牧野の部屋に通いづめていた

二人で夕食を食べた後、

なんの脈絡もなく突然、婚姻届と婚約指輪を取り出した司は

今すぐ結婚しろ!と迫ったらしい

牧野にしたら突然の展開でかなり戸惑ったようだが

司はそれなりに時間をかけたつもりなのだろう

ただ人よりかなり鈍感な牧野には伝わっていなかった事は容易に想像は出来るけど・・・

結婚を申し込むのではなく

迫るあたりも司らしいっちゃらしいわな・・・

突然の展開に牧野は当然、少し時間が欲しいと断ったが

その答えを聞いたバカ男は俺とは遊びなのか?だとか

他に男がいるんじゃないかだとか・・・
(この場合、類の事なんだろうけど・・・)

とにかく逆切れのオンパレードで一方的にまくし立てられた牧野は

とうとうサインはするけど提出の時期は

二人でもう一度ゆっくりと話し合って決めるという事で妥協してしまったらしい・・・

俺は牧野の話しを聞きながら妥協でもなんでも

”サインしてんじゃねぇーかよ!”

と心の中で秘かに突っ込みつつ続きを促す


「それでその婚姻届を銀行の貸金庫に預けておくってのも二人で決めたのか?」

「ううん・・・私が持ってたの。
 道明寺は私に黙っては提出しないって言ってたけど
 信用出来ないから最初は私の部屋に隠してたの・・・
 けど部屋には毎晩のように道明寺が来るし
 部屋にあんな物が置いてあるって思ったら落ち着かなくて
 手帳に挟んで持ち歩いてたんだけど・・・
 偶然それを見つけた道明寺が何時でも出せる準備してるんだろうって・・・
 また勝手に暴走し始めたから銀行の貸金庫に移したの・・・
 あそこなら安全だと思って・・・」

「貸金庫に預けてあるって司は知ってたのか?」

「・・・う、うん・・・手帳に無いのを見つけて捨てたんじゃないかって怒り出したから
 ・・・つい・・・貸金庫に預けてあるのよ!って言っちゃったけど・・・
 で、でも!どこの銀行かとかは教えてないし鍵だって私しか持ってないんだし・・・
 いくらあいつでもあの中の物を勝手に・・・なんて・・・無理・・・だよね?
 ねぇ?!お願い!無理だって言って!」

俺からの冷たい視線にしどろもどろになりながらも

どうしても悪い方へと向いてしまう状況を否定したいらしい

「銀行の方も確かめてみるか?」

貸し金庫の鍵を強く握りしめたまま大きく頷いた牧野を連れて

そのまま銀行へと向かった

結果は思った通り・・・

一人で銀行に現れた司が牧野の貸し金庫の中の物を全て持ち出していた

空っぽの貸し金庫を前に

ワナワナと怒りに震える牧野を宥めるようにしながら再び車へと乗せ

オフィスへ戻る車中

隣りに座る牧野は全くしゃべらない・・・

心なしか顔色が悪いような気がするけど

状況が状況だからそれほど気にはしていなかった

だけどオフィスへと到着する頃には

益々、牧野の顔色は悪くなり気持ち悪そうに口元に手を当て

額にはびっしりと汗を浮かべていて辛そうにしている

「オイ!大丈夫か?」

「・・・う、うん・・・大丈夫・・・ちょっと車に酔っただけだから・・・」

「ほんと大丈夫か?マジですっげぇ顔色悪いぞ!
 少し休んだ方がいいんじゃねぇか?
 オフィスに着いたら医務室でちょっと横になってろ」

「私のせいで仕事が遅れてるんだから休んでなんていられないわよ」

「仕事なら心配すんなそれにそんなんじゃ仕事にならねぇだろ!
 大人しく休んでろ後で様子見に行ってやるから」

「子供じゃないんだから大丈夫よ!」

とにかく少し休んでろ!と牧野を医務室へと連れて行き

俺は騒ぎで遅れてしまった仕事に取り掛かった

仕事中、何度か司の顔が思い浮かんだけれど

奴は今、二週間の予定でブラジルに出張中で

帰国は早くても来週の半ばになるはずだから

地球の裏側に居る奴に連絡を取るのは

夜になってからで十分だと頭を切り換え会議室へと向かう

会議を終えオフィスに戻ったのは午後5時過ぎ

後はデスクに積み上げられている書類に目を通し

サインをすれば取りあえずの今日の仕事は終わる

手早くそれらを済ませて今日は牧野を屋敷に連れて帰った方がいいなと考えていた

牧野が既に司と書類上だけでも婚姻が成立しているとなると

厄介な問題がいろいろと出てくる

ゴタゴタするだろうからしばらくは

他のメンバーには内緒にしてた方が俺のためだな・・・

それでなくても面倒臭い奴らだから

これ以上のゴタゴタドタバタは避けたい

どうせバレるんだけど

バレるなら全部落ち着いてからにして欲しい

そんな事を考えながら書類に目を通していたら

秘書が医務室からの伝言を伝えに来た

牧野は少し休んで体調は回復しているけど

大事な話しがあるので医務室まで来て欲しいと常駐の医師が言っているらしい

大事な話しってなんだ?

あいつ何か悪い病気でも掛かってんのか?

不安になりながらも大急ぎで仕事を片付けて医務室へと向かった

医務室に入って行くと牧野はベッドに座っていて

看護士が脈を測っていた

俺が来た事に気付いた医師が神妙な顔つきで歩み寄って来て

診察用の簡易ベッドの横の椅子を勧められたので

そこに腰を下すと

牧野も隣りの椅子に腰を下ろした

医者を前に二人並んで座っている

目の前の椅子には神妙な顔つきのままの医師

なんだか妙な気分だ・・・

「あの・・・私なにか悪い病気なんでしょうか?」

待ちきれず最初に言葉を発した牧野

「いえ、牧野さんは病気ではありませんよ」

「ならどうして専務までここに呼ばれたのでしょうか?」

「それはやはりこういう事は
 ご両親揃ってお聞きになりたいだろうと思いまして」

ん?

「おめでとうございます専務、牧野さん!
 8週目に入った辺りだと思います」


ん???

8週目?

何が??

話しが全く見えねぇーぞ!?

神妙な顔つきだった医師が一転して満面の笑みを浮かべ

訳の分からない事を話している・・・

「あ、あの先生!8週目だとか一体何の話しでしょうか?」

おめでとうございますなんて言われて思わず牧野と顔を見合わせる

牧野はせわしなく瞬きを繰り返している

おめでとうございますに8週にご両親

この三つのキーワードで思い浮かぶのは一つしかない・・・

ちょ、ちょっと待て!

牧野が妊娠してるって事か?

で、この医師は俺が父親だと思ってるって事か?!

じょ、冗談じゃねぇーぞ!

俺は自分の部下には手は出さないぞ!

ってか・・・

今さらこいつにだけは殺されたって手は出さないぞ!!

隣の牧野は相変わらずせわしなく瞬きを繰り返しているだけで

目以外の機能は全て停止している

「先生?牧野は妊娠してるって事でしょうか?」

「はい、詳しい事は専門の先生に診ていただかないと
はっきりとした事は言えませんが妊娠されているのは間違いありませんよ」

マ、マジかよ・・・

入籍発覚のすぐ後が妊娠発覚かよ・・・

「わ、分かりました。先生ありがとうございました!
 けどしばらくこの件は内密にそれと父親は俺じゃないですから!」

それだけを早口で言い終えると医務室を出て

思考停止したままの牧野を車に押し込んだ










応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

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2018/05/24 (Thu) 14:16 | EDIT | REPLY |   

kirakira  

悠○様

こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。😆

本当にお騒がせのカップルですよねぇ~⤴
あきら君は大変そうですが…(ー_ー;)(笑)
でも、もう十分巻き込まれているので
今後もドップリと巻き込まれていただこうと思っています❗😃💕

2018/05/25 (Fri) 12:52 | EDIT | REPLY |   

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