二度目の恋の話をしよう 31
こんにちは。
今日はちょっと遅くなってしまいました。m(__)m
本日の二度目です🎶
あきら君の思考が過去と現在を行ったり来たり…
それではどうぞ~✴
私信です。
☆様
こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。❤
あきら君大活躍ですが…(ー_ー;)
この後、まもなく…押し倒され…?押し倒し…?ます❕(笑)
「・・・あきら君!ねぇ!パパってば!!」
ん?
腕を下に大きく引っ張られる感触に遠い昔に飛んでいた意識が戻った
「ねぇ?!聞いてる?!」
腕を引っ張り下から俺の顔を覗き込むような体勢の滋
「・・・あっ・・・ん?悪い、ちゃんと聞いてなかった。
どうしたんだ?」
「もぅ !だから!司よ!つ・か・さ!!」
「司がどうしたんだ?」
「本当に結婚式中止にしたりしないわよね?
そんな事になったら滋ちゃん泣いちゃうよ!」
いや・・・お前は泣かないって・・・
泣かないけど・・・
そのかわりに発揮される破壊力は司に匹敵するもんがあるから
俺としては司か滋か
どちらを止めるか・・・
究極の二者択一が残されるだけだ・・・
「大丈夫だよ。さすがに司だって今さら式を中止になんて出来ないよ」
これは本心だ
いくら司の権力が絶大でも
二週間後に迫った式を簡単に中止には出来ないし
なによりそんな事この俺が絶対に阻止してやる!
「ほんとに大丈夫かな?」
「大丈夫だって!俺を信用しろよ!」
「う~ん・・・信用はしてるけど・・・」
けど・・・?
けど・・・何なんだよ?
「やっぱ先に手を打っておいたほうがいいのかな?」
信用してねぇーじゃねぇかよ!
「大丈夫だから!余計な事考えないでくれよ!」
「余計な事って何よ!?失礼だよあきら君!」
「分かったよ!俺が悪かったから!怒るなよ!」
滋の不安が怒りに姿を変え
その矛先がこちらに向きそうになったので慌てて謝る俺・・・
長い~夫婦生活でとにかく謝る!
これが滋との夫婦円満の秘訣だ!
ちょっと情けない気もするけどこれが現実
現実と言えば・・・
司の記憶が今ごろになって戻ったのも現実
今さら誰も・・・
当の牧野さえ気にしていなかった記憶
過ぎてしまった時間は戻せないし
司もそれはよく分かっている事だけど
どうしても割り切ってしまえない司の気持ちも理解は出来る
けど理解出来るのと
今回の話しは全く別物だ!
「もぅ!パパったら!なんでも謝れば済むと思ってるんだから!」
まだ滋はブツブツと文句を言っているけど
後は聞こえていないフリ
そういえばあの時も
今と同じようにゾロゾロと廊下歩きながら
仲間達に責められてたな・・・
あの時・・・
牧野の結婚と入籍が明らかになった夜
俺は牧野の身に起こっている事はしばらくみんなには黙っていようと考えていたのに
食べそこねてしまった夕食の代わりに
何か軽く腹に入れようとダイニングへと降りて行くと
そこには今夜のようにすでに全員集合していた
あの時はお袋が牧野のお祝いしなきゃと俺には一言の相談も無しに
俺のダチを呼び集めていたっけ・・・
夕飯を食べそこねていた事に気付き軽く何か食べようとダイニングに下りて行くと
そこにはすでに全員集合していて
俺の顔を見るなり次々と繰り出される
好き勝手な口撃に一気に食欲が無くなったのを思い出した
だけど例え俺の食欲が失せようとも
あからさまにウンザリした表情を顔全体に貼付けていようとも
そんな事は1ミリも気にしない奴らだから
”牧野は寝てるから!”と止める俺の言葉なんて誰もまともに聞いちゃいなくて
今みたいにゾロゾロと連れ立って牧野の眠る部屋へと向かっていた
今も大変だけど・・・
あの時も大変だったなぁ・・・
俺の苦労も知らずスヤスヤと寝息を立て気持ち良さそうに眠っていた牧野
奴らはそんな牧野の姿を確認すると・・・
ほんとの所は枕元で騒いでも牧野が起きなかったから
諦めて早々に部屋から引き上げたってだけだけど・・・
寝てる牧野を確認してすぐにまた元のダイニングへと戻り
本格的に宴会を始めてしまっていた
当然、俺も強制参加・・・
どっぷりと夜も深まり
滋が無事、酔っ払いへと変貌を遂げた深夜
やっと司から連絡が入った
司はすでに姉ちゃんから連絡を受けていたようで
牧野が妊娠している事を知っていて
地球の反対側でかなり興奮していた
あ~あの時は確か電話口で
”やっぱ先に届けだけ出しといて正解だったな!”
だとか
”俺様は天才だなぁ!”
だとか・・・
自画自賛を繰り返した揚句
”仕事は辞めさせる!代わりの秘書は道明寺から出向させるから自由に使え!
それから明日、屋敷から迎えを行かせるからそれまで勝手な事しないように見張ってろよ!”
と・・・
一方的にまくし立てて電話を切ってしまっていた
地球の反対側から一方的にまくし立てる司と
司との電話に割り込もうとする酔っ払い達
左右の耳からの雑音に脳みそをシェイクされ
大して飲んでもいないのに酔っ払ったような状態の俺
司との電話も終え酔っ払い達を部屋へと放り込み
やっと自室に戻れたのは朝の5時を過ぎていたと思う・・・
どうして何十年も前の事をそんなに細かく覚えてるのかって?
それは・・・
やっと自室に戻りそのままベッドへと倒れ込み
眠りについた瞬間・・・
時間にして30分も眠っていなかったように思う・・・
とにかく時計の針が朝の6時を指す頃には
ロスからテンションが上がりじっとしてられなかった椿姉ちゃんが押しかけて来た
今、目を閉じたばっかりなのに・・ ・
”あきら!呑気に寝てる場合じゃないでしょ!起きなさい!”
と・・・
ベッドサイドに仁王立ちの椿さん
この人を屋敷に入れた使用人は絶対にクビにしてやる!
そう心に決めて眠りばなの怠い身体を無理やり起こした
椿姉ちゃんがロスから文字通り飛んできたのは
もちろん牧野の身体を心配してのことで
牧野はそのまま椿姉ちゃんによって
道明寺家に連行・・・
いや・・・連れ帰られ
20数年経った今は道明寺家の女主人となり
屋敷の一切を切り盛りしている
結局はあの入籍騒動は怪我の巧妙で
今では牧野も気にしている様子は全く無い
牧野はよくやっていると思う
いや・・・ここまでよくやってきたと思う
実際、司が牧野との婚姻届けを勝手に出してしまった時期は
道明寺財閥にとっては微妙な時期だった
司がどこまで考えてあの暴挙を実行したのかは分からないけれど
あの時期、 道明寺財閥はEU圏での事業拡大を狙い
古くからヨーロッパ圏内で事業を展開し
社交界にも顔の効くある企業との提携話しを進めていて
その提携の確固たる証として司と相手側の令嬢との結婚話しも水面下で進められていた
らしい・・・
この政略結婚話は司自身にも知らされてはおらず
俺達もこの話しを聞いたのは優が生まれて仲間達がお祝いにと集まっていた時に
椿姉ちゃんに実はあの時ね・・・と聞かされ驚いた
司は手段は選ばず結果オーライな奴だから
その話しを聞いた時も大して気にしている風ではなかったけれど
その話しを聞いて出し抜かれた形で
大切な跡取り息子の結婚、妊娠を知らされた時の
司のお袋さんの激怒ぶりには納得がいった・・・
司は誰にも一言の相談も無しに・・・
元々、人に意見を求めたりするタイプの奴じゃないけれど・・
それでも結婚という人生の大切な節目に
自分の立場だとか周囲の情況だとか
全く無視して入籍、結婚を世間に大々的に発表してしまい
その影響を牧野がモロに受け
結婚当初はかなり風当たりが強かった
道明寺楓が認めていない嫁
周囲の人間がそれを敏感に感じとり
攻撃してくる奴も多かった
俺達もそれを感じていたからパーティーなどの公の場所では出来るだけガードしていたし
当然、司も睨みを利かせ場合によってはかなり荒っぽい手も使って牧野を守っていた
その空気が劇的に変わったのは優が生まれてからだ・・・
牧野が男の子を産んだ事によって
司のお袋さんの態度が傍目に見ていても呆れるぐらいに変わった
跡取りの長男が生まれたって理由で姑の態度が変わるなんて
それはそれで問題だとは思ったけれど
それ以降は友好的な嫁姑関係は続いていて
今では引退して穏やかになっているお袋さんは
すっかりいいおばあちゃんしている
別にお袋さんの肩を持つわけじゃないけれど
今、この年齢になって少しお袋さんの気持ちも理解出来るようになってきた
先祖代々受け継がれてきた名前
普段から特に意識しているわけではないけれど
人生の終盤に差し掛かり
祖父や父が守り繋いできた物の大切さを感じるようになった
司のお袋さんは極端にせよ
俺以降に美作には跡取りの男の子がいないから
最近は誰かに婿養子をなんて真剣に考えてたりもする

応援ありがとうございます。
今日はちょっと遅くなってしまいました。m(__)m
本日の二度目です🎶
あきら君の思考が過去と現在を行ったり来たり…
それではどうぞ~✴
私信です。
☆様
こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。❤
あきら君大活躍ですが…(ー_ー;)
この後、まもなく…押し倒され…?押し倒し…?ます❕(笑)
「・・・あきら君!ねぇ!パパってば!!」
ん?
腕を下に大きく引っ張られる感触に遠い昔に飛んでいた意識が戻った
「ねぇ?!聞いてる?!」
腕を引っ張り下から俺の顔を覗き込むような体勢の滋
「・・・あっ・・・ん?悪い、ちゃんと聞いてなかった。
どうしたんだ?」
「もぅ !だから!司よ!つ・か・さ!!」
「司がどうしたんだ?」
「本当に結婚式中止にしたりしないわよね?
そんな事になったら滋ちゃん泣いちゃうよ!」
いや・・・お前は泣かないって・・・
泣かないけど・・・
そのかわりに発揮される破壊力は司に匹敵するもんがあるから
俺としては司か滋か
どちらを止めるか・・・
究極の二者択一が残されるだけだ・・・
「大丈夫だよ。さすがに司だって今さら式を中止になんて出来ないよ」
これは本心だ
いくら司の権力が絶大でも
二週間後に迫った式を簡単に中止には出来ないし
なによりそんな事この俺が絶対に阻止してやる!
「ほんとに大丈夫かな?」
「大丈夫だって!俺を信用しろよ!」
「う~ん・・・信用はしてるけど・・・」
けど・・・?
けど・・・何なんだよ?
「やっぱ先に手を打っておいたほうがいいのかな?」
信用してねぇーじゃねぇかよ!
「大丈夫だから!余計な事考えないでくれよ!」
「余計な事って何よ!?失礼だよあきら君!」
「分かったよ!俺が悪かったから!怒るなよ!」
滋の不安が怒りに姿を変え
その矛先がこちらに向きそうになったので慌てて謝る俺・・・
長い~夫婦生活でとにかく謝る!
これが滋との夫婦円満の秘訣だ!
ちょっと情けない気もするけどこれが現実
現実と言えば・・・
司の記憶が今ごろになって戻ったのも現実
今さら誰も・・・
当の牧野さえ気にしていなかった記憶
過ぎてしまった時間は戻せないし
司もそれはよく分かっている事だけど
どうしても割り切ってしまえない司の気持ちも理解は出来る
けど理解出来るのと
今回の話しは全く別物だ!
「もぅ!パパったら!なんでも謝れば済むと思ってるんだから!」
まだ滋はブツブツと文句を言っているけど
後は聞こえていないフリ
そういえばあの時も
今と同じようにゾロゾロと廊下歩きながら
仲間達に責められてたな・・・
あの時・・・
牧野の結婚と入籍が明らかになった夜
俺は牧野の身に起こっている事はしばらくみんなには黙っていようと考えていたのに
食べそこねてしまった夕食の代わりに
何か軽く腹に入れようとダイニングへと降りて行くと
そこには今夜のようにすでに全員集合していた
あの時はお袋が牧野のお祝いしなきゃと俺には一言の相談も無しに
俺のダチを呼び集めていたっけ・・・
夕飯を食べそこねていた事に気付き軽く何か食べようとダイニングに下りて行くと
そこにはすでに全員集合していて
俺の顔を見るなり次々と繰り出される
好き勝手な口撃に一気に食欲が無くなったのを思い出した
だけど例え俺の食欲が失せようとも
あからさまにウンザリした表情を顔全体に貼付けていようとも
そんな事は1ミリも気にしない奴らだから
”牧野は寝てるから!”と止める俺の言葉なんて誰もまともに聞いちゃいなくて
今みたいにゾロゾロと連れ立って牧野の眠る部屋へと向かっていた
今も大変だけど・・・
あの時も大変だったなぁ・・・
俺の苦労も知らずスヤスヤと寝息を立て気持ち良さそうに眠っていた牧野
奴らはそんな牧野の姿を確認すると・・・
ほんとの所は枕元で騒いでも牧野が起きなかったから
諦めて早々に部屋から引き上げたってだけだけど・・・
寝てる牧野を確認してすぐにまた元のダイニングへと戻り
本格的に宴会を始めてしまっていた
当然、俺も強制参加・・・
どっぷりと夜も深まり
滋が無事、酔っ払いへと変貌を遂げた深夜
やっと司から連絡が入った
司はすでに姉ちゃんから連絡を受けていたようで
牧野が妊娠している事を知っていて
地球の反対側でかなり興奮していた
あ~あの時は確か電話口で
”やっぱ先に届けだけ出しといて正解だったな!”
だとか
”俺様は天才だなぁ!”
だとか・・・
自画自賛を繰り返した揚句
”仕事は辞めさせる!代わりの秘書は道明寺から出向させるから自由に使え!
それから明日、屋敷から迎えを行かせるからそれまで勝手な事しないように見張ってろよ!”
と・・・
一方的にまくし立てて電話を切ってしまっていた
地球の反対側から一方的にまくし立てる司と
司との電話に割り込もうとする酔っ払い達
左右の耳からの雑音に脳みそをシェイクされ
大して飲んでもいないのに酔っ払ったような状態の俺
司との電話も終え酔っ払い達を部屋へと放り込み
やっと自室に戻れたのは朝の5時を過ぎていたと思う・・・
どうして何十年も前の事をそんなに細かく覚えてるのかって?
それは・・・
やっと自室に戻りそのままベッドへと倒れ込み
眠りについた瞬間・・・
時間にして30分も眠っていなかったように思う・・・
とにかく時計の針が朝の6時を指す頃には
ロスからテンションが上がりじっとしてられなかった椿姉ちゃんが押しかけて来た
今、目を閉じたばっかりなのに・・ ・
”あきら!呑気に寝てる場合じゃないでしょ!起きなさい!”
と・・・
ベッドサイドに仁王立ちの椿さん
この人を屋敷に入れた使用人は絶対にクビにしてやる!
そう心に決めて眠りばなの怠い身体を無理やり起こした
椿姉ちゃんがロスから文字通り飛んできたのは
もちろん牧野の身体を心配してのことで
牧野はそのまま椿姉ちゃんによって
道明寺家に連行・・・
いや・・・連れ帰られ
20数年経った今は道明寺家の女主人となり
屋敷の一切を切り盛りしている
結局はあの入籍騒動は怪我の巧妙で
今では牧野も気にしている様子は全く無い
牧野はよくやっていると思う
いや・・・ここまでよくやってきたと思う
実際、司が牧野との婚姻届けを勝手に出してしまった時期は
道明寺財閥にとっては微妙な時期だった
司がどこまで考えてあの暴挙を実行したのかは分からないけれど
あの時期、 道明寺財閥はEU圏での事業拡大を狙い
古くからヨーロッパ圏内で事業を展開し
社交界にも顔の効くある企業との提携話しを進めていて
その提携の確固たる証として司と相手側の令嬢との結婚話しも水面下で進められていた
らしい・・・
この政略結婚話は司自身にも知らされてはおらず
俺達もこの話しを聞いたのは優が生まれて仲間達がお祝いにと集まっていた時に
椿姉ちゃんに実はあの時ね・・・と聞かされ驚いた
司は手段は選ばず結果オーライな奴だから
その話しを聞いた時も大して気にしている風ではなかったけれど
その話しを聞いて出し抜かれた形で
大切な跡取り息子の結婚、妊娠を知らされた時の
司のお袋さんの激怒ぶりには納得がいった・・・
司は誰にも一言の相談も無しに・・・
元々、人に意見を求めたりするタイプの奴じゃないけれど・・
それでも結婚という人生の大切な節目に
自分の立場だとか周囲の情況だとか
全く無視して入籍、結婚を世間に大々的に発表してしまい
その影響を牧野がモロに受け
結婚当初はかなり風当たりが強かった
道明寺楓が認めていない嫁
周囲の人間がそれを敏感に感じとり
攻撃してくる奴も多かった
俺達もそれを感じていたからパーティーなどの公の場所では出来るだけガードしていたし
当然、司も睨みを利かせ場合によってはかなり荒っぽい手も使って牧野を守っていた
その空気が劇的に変わったのは優が生まれてからだ・・・
牧野が男の子を産んだ事によって
司のお袋さんの態度が傍目に見ていても呆れるぐらいに変わった
跡取りの長男が生まれたって理由で姑の態度が変わるなんて
それはそれで問題だとは思ったけれど
それ以降は友好的な嫁姑関係は続いていて
今では引退して穏やかになっているお袋さんは
すっかりいいおばあちゃんしている
別にお袋さんの肩を持つわけじゃないけれど
今、この年齢になって少しお袋さんの気持ちも理解出来るようになってきた
先祖代々受け継がれてきた名前
普段から特に意識しているわけではないけれど
人生の終盤に差し掛かり
祖父や父が守り繋いできた物の大切さを感じるようになった
司のお袋さんは極端にせよ
俺以降に美作には跡取りの男の子がいないから
最近は誰かに婿養子をなんて真剣に考えてたりもする

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