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BARBAR道明寺 2

こんにちは。(#^.^#)
『BARBAR道明寺』の続きです。🎶
それではどうぞ~✴










5分ほどしてガラス張りのドアの向こうに広い中庭を横切ってくる牧野の姿が見えてきた

だんだんと大きくなってくる牧野を目で追っていると
両手に本を抱え相変わらずの早足で歩いてきている

あいつは普通に歩いているつもりだろうけど
あの余裕を感じさせない歩きっぷりはちょっと怖い

『ギャー!』

開いていた窓から入ってくる牧野の色気の無い叫び声

すぐ目の前まで来ていた牧野がベンチにぶつかった

ベンチの真横からぶつかった牧野は両手が塞がったまま顔面からベンチに突っ伏していて
まるで安物のコントを見ているようだ‥

突っ伏したままたっぷり5秒ほどフリーズしていた牧野は
バサッと勢い欲飛び起きると真っ赤な顔をして辺りをキョロキョロと見回し
カフェの中の俺達の視線に気がついた

俺達と目が合った牧野は慌てたようにベンチから飛び起きるとバツが悪そうに視線を逸らしている

今さら遅いっつーの!

ハァ~それにしてもそそっかしいとか言うレベルじゃねぇーな

笑えないコントの登場人物はバツが悪いのか頬っぺたをポリポリと掻きながらカフェへと入ってきた

「よぉ!」

軽く手を上げて手招きすると牧野が近づいてくる

「‥緊急の用って何よ?」

って‥

こいつまだ顔が真っ赤なまんまだ

「まぁ、そう焦んなって!
お前、とりあえずここ座ってみ!」

ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべた総二郎が俺と自分の間の椅子を引き
牧野に座るよう促した

警戒しながらも総二郎の言葉に素直に従い牧野は椅子に浅く腰を下ろしている

「で?なんなの?」

「アレ、見てみろよ!」

「ん?」

牧野が俺達の視線の先を追いかける
そこには即席でOPENしているBARBAR道明寺

即席で尚且つ強引に髪を切っているのは店主・道明寺司

「な、なにやってんの‥あいつ‥?」

「髪切ってんだよ」

「そ、そんなの見れば分かるわよ!
どうして髪なんて切ってんのかって聞いてんのよ!?」

「そこんとこを俺達も是非知りたいと思ってお前を呼んだんだよ!
お前、司になに言ったんだ?」

「な、なにって‥特になにも言ってないけど‥?」

「そんな訳ねぇーだろ?
お前になにか言われたから司は無理やりヤローの髪の毛切ってんだろ?」

「ホラ!早く思い出せよ!
じゃねぇーとまた可哀相な犠牲者が増えるぞ!」

総二郎のことばにギョッとしたように牧野が話し始める

え~っと‥花沢類に髪を切ってもらってたのがバレて‥
マジで類のヤローぶっ殺す!とか言い始めたから
今度からはちゃんと美容室で切ってもらうからって言ったの」

まぁ、一応こいつも譲歩するところはしてんだな

「そしたら‥」

「そしたら?」

「そしたら‥美容室には男の美容師さんが居るからダメだとか言い出して」

司が言いそうなことだわな

「まだあんのか?」

「うん‥だったら女性の美容師さんしか居ない美容室に行くって言ったら、
今度は安いところは美容師さんの腕が悪いから変な髪形になったから困るとか
やっぱり女でも男でも俺様以外の人間が私の髪に触るのはダメだ!とか
訳わかんない事言い出しちゃって‥」

「それでお前はどうしたんだよ?」

「もう訳わかんないから自分で切るって言ったのよ!
そしたらあのバカは私は不器用だから自分でなんて切れないから
俺様が切ってやるー!とかって‥」

おっ!結局はソレだな!
司は自分で切りたかっただけで
いろいろと難癖をつけてたんだな

「で?お前はソレをOKしたのか?」

「す、するわけないでしょ!!
冗談じゃないわよ!あんなバカ男に髪切ってもらってたら頭が幾つあっても足りないわよ!!」

ひでぇー言い方だけど妙に納得してしまう

「だからもう髪は切らないって宣言して話しを終わらせたのよ!」

「でもあいつは終わってねぇーみたいだぞ!」

「‥ま、まさか‥アレって私の髪切る練習してるってこと?」

「そーだろうな、あいつがマジで美容師目指してるとは思えねぇーけど?」

「ハァ~‥もうバカ!!」

「分かったらさっさとバカからあの男を助けて来てやれよ!
猛獣のお守りはお前の仕事だろ?ホラ!頑張って行って来い!」

「じょ、冗談じゃないわよ!
刃物持ってるあいつに近づくなんて命知らずな事出来るわけないでしょ!
私はまだまだ生きたいのよ!!」

同感だぞ!牧野!
だから俺達はお前を呼んだんだぞ!!
まぁ正直には教えてやんねぇーけど




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kirakira
Posted bykirakira

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