BARBAR道明寺 5
こんにちは。(#^.^#)
『BARBAR 道明寺』です。🎶
それではどうぞ~✴
散々、切らせろぉ~~と大騒ぎしておいて今さらなに言ってんだ?
「ど、どうして‥?」
まだ髪を掴まれたままの牧野は上手く振り向く事が出来ず
目線だけを軽く司の方へと向け戸惑っている
司はその問いかけには答えずもう一度、大きく息を吐き出すと
手にしていた刃物をテーブルに置き後ろから牧野に抱きつき
首筋に顔を埋めた
急に背後から抱きしめられた牧野は真っ赤になりながらも逃げようと
もがいているがお構い無しに司が抱きついたままで
「お前の綺麗な髪を切るなんて出来ねぇーよ‥」
バカの思考回路なんて凡人の俺達には到底理解不可能だが
もう!勝手にしてくれ!!
司はそういい終えると牧野の髪に首筋に耳にキスを始めた
あまりの展開に牧野は真っ赤になり固まったまま無抵抗だったが
だんだんとエスカレートしてきた司のキスが牧野の顔を強引に自分へと
向けて口唇へとたどり着いた時、やっと我に返りもの凄い勢いで抵抗し始めた
「ちょ、ちょっと!何やってんのよぉ~~!!」
「うるせぇーな、ちょっとじっとしてろよ!」
普段とは明らかに違う司の声色にギョッとした牧野右ストレートが
司の顎に炸裂した
"バキッ!"と骨がなるような音が響いたと思ったら
司はそのまま椅子ごと後ろへと倒れた
「バカ!スケベ!変態!!」
椅子から立ち上がり真っ赤になったままで倒れている司に救いようの無い捨て台詞を叩きつけ
牧野はカフェから出て行ってしまった
ハァ~
やっぱこうなんのかよ‥
足元に転がっているのはニヤケた顔のまま気を失っている親友
そして視線を上げるとガラス張りのドアの向こうには大股でズンズンと歩いて行くもう一人の親友
『ギャッ!!』
あ~あ~あのバカ‥
また同じベンチに蹴躓いてやがる‥
再びベンチとキスした彼女は立ち上がると八つ当たりするように
ベンチを一蹴りすると遠ざかっていく
そしてもう一人やっかいな奴を忘れていた
ずっと黙って俺達のやり取りを楽しそうに聞いていた親友
類は仰向けで天国へと行っている司の脇にしゃがみ込むと
クスリと笑みを零しながら司の前髪に手を伸ばした
何をするのかと見ていると
「司、前髪伸びてるね。
切ってあげるよ」
サワサワと木々を揺らす穏やかな風が開け放たれている窓から流れ込んできて
俺達の頬を優しく撫でている五月の午後
目の前で気を失ったまま散髪をされている親友の姿を見ながら飲むコーヒーは
不思議と上手かった
~ Fin ~

応援ありがとうございます。
『BARBAR 道明寺』です。🎶
それではどうぞ~✴
散々、切らせろぉ~~と大騒ぎしておいて今さらなに言ってんだ?
「ど、どうして‥?」
まだ髪を掴まれたままの牧野は上手く振り向く事が出来ず
目線だけを軽く司の方へと向け戸惑っている
司はその問いかけには答えずもう一度、大きく息を吐き出すと
手にしていた刃物をテーブルに置き後ろから牧野に抱きつき
首筋に顔を埋めた
急に背後から抱きしめられた牧野は真っ赤になりながらも逃げようと
もがいているがお構い無しに司が抱きついたままで
「お前の綺麗な髪を切るなんて出来ねぇーよ‥」
バカの思考回路なんて凡人の俺達には到底理解不可能だが
もう!勝手にしてくれ!!
司はそういい終えると牧野の髪に首筋に耳にキスを始めた
あまりの展開に牧野は真っ赤になり固まったまま無抵抗だったが
だんだんとエスカレートしてきた司のキスが牧野の顔を強引に自分へと
向けて口唇へとたどり着いた時、やっと我に返りもの凄い勢いで抵抗し始めた
「ちょ、ちょっと!何やってんのよぉ~~!!」
「うるせぇーな、ちょっとじっとしてろよ!」
普段とは明らかに違う司の声色にギョッとした牧野右ストレートが
司の顎に炸裂した
"バキッ!"と骨がなるような音が響いたと思ったら
司はそのまま椅子ごと後ろへと倒れた
「バカ!スケベ!変態!!」
椅子から立ち上がり真っ赤になったままで倒れている司に救いようの無い捨て台詞を叩きつけ
牧野はカフェから出て行ってしまった
ハァ~
やっぱこうなんのかよ‥
足元に転がっているのはニヤケた顔のまま気を失っている親友
そして視線を上げるとガラス張りのドアの向こうには大股でズンズンと歩いて行くもう一人の親友
『ギャッ!!』
あ~あ~あのバカ‥
また同じベンチに蹴躓いてやがる‥
再びベンチとキスした彼女は立ち上がると八つ当たりするように
ベンチを一蹴りすると遠ざかっていく
そしてもう一人やっかいな奴を忘れていた
ずっと黙って俺達のやり取りを楽しそうに聞いていた親友
類は仰向けで天国へと行っている司の脇にしゃがみ込むと
クスリと笑みを零しながら司の前髪に手を伸ばした
何をするのかと見ていると
「司、前髪伸びてるね。
切ってあげるよ」
サワサワと木々を揺らす穏やかな風が開け放たれている窓から流れ込んできて
俺達の頬を優しく撫でている五月の午後
目の前で気を失ったまま散髪をされている親友の姿を見ながら飲むコーヒーは
不思議と上手かった
~ Fin ~

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