二度目の恋の話をしよう 33
こんにちは。
本日の二度目です🎶
今日はつくしちゃんです♥
それではどうぞ~✴
私信です。
☆様
こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。😆
今日はつくしちゃんの心の叫び?です(笑)🎶
倒れた私を心配して駆け付けてくれた彼と話しているうちに
話しがまた変な方向に転がり始めた
最初は私の体調を心配した彼が
”明日からは俺が仕事を休んで看病してやる!”
だとか
”二人だけで別荘に行ってゆっくり静養する!”
だとか・・・
揚げ句には
”優の披露宴を中止にする!”
だとか・・・
ますます私の心労が募るような事ばかり口にしていた彼だったけれど
優の披露宴が終わったら二人でのんびりと休養を取るって事で納得してくれて一安心
したばかりだったのに!
記憶が戻ってからずっと言い続けていた
私の彼に対する言葉遣いについての話題を持ち出してきた
彼は私の彼に対する言葉遣いが
他人行儀でよそよそしいと言っている
確かに私も少し大袈裟かしらと感じる事もあるけれど
これは元来、あまり器用じゃない私が
長年の彼との生活の中で身につけたこの世界で生きて行く術だ
器用じゃないから使い分けなんて無理!
道明寺家に入ってまず感じた事がこれ・・・
優が生まれる前のほんの僅かな間は
確かに彼が言う通り私は彼の事を司と名前で呼んでいた
まだまだ英徳時代の記憶の残骸に左右されていたあの頃は
若さもあってずっと道明寺と呼んでいたけれど
結婚した後では流石にそれはいろいろな場面で支障をきたすようになり
だからと言っていきなり今のような言葉遣いは出来ず
一時期、私はすっごく無口な女だった
彼のパートナーとして公の場に出ても愛想笑いしか出来ていなかった
これじゃダメだと思って長い年月を掛けて
ゆっくりと自分を道明寺家に馴染ませて来ていた
いろんな意味であの頃の牧野つくしはもう居ないかもしれないけれど
私は今の自分を嫌いじゃない
彼だって今までは何も言わなかったのに
記憶が戻ってからは子供が赤ちゃん帰りするかのように色々と私を悩ませる
周りは私が彼に遠慮していると感じるかもしれないけれど
私は今まで一度だって彼に遠慮なんてした事はない
歳を取れば容姿が変化するのと同じように
性格だって思考だって変化すると思っている
これは私にとっては自然の成り行きで
誰かに強制された事じゃない
けど私に関しての思考能力が18歳のあの頃に戻ってしまった彼には
私の態度が他人行儀に感じてしまうのだろう
だけど!
今さら恥ずかしくて司なんて呼べないし
ところ構わずに誰が聞いてるか分からない公の場所で彼を呼び捨てになんて無理!
「なぁ?早く呼べよ!」
身を乗り出し迫ってくる彼
「逃げんな!」
迫りくる彼から思わず上体を反らし逃げるような仕種を見せる私の腰を引き寄せる
「・・・ち、近く・・・ないですか?」
「いや!むしろ遠いぐらいだ!」
今の彼には何を言っても無駄なのかしら?
そんな少し諦めにも似た感情が湧いてくる
「わ、分かりました・・・なるべくお名前で呼ぶようにしますけれど・・・」
「なるべくじゃダメだ!」
「話しは最後まで聞いて下さい。
やっぱり外では無理です・・・から、お部屋で二人だけの時だけにしてください」
「ダメだ!」
「ど、どうしてダメなんですか?」
「俺達は夫婦なんだぞ!
俺とお前は対等な立場なんだ!だから世間なんて関係ねぇ!
他の奴らがどう思おうと気にすんな!」
「対等な立場なのは分かってますけど・・・
それとこれとは全く別の話しです!」
確かに夫婦としては対等だと思っている
ただ役割が違う
昔は守られるだけが嫌で
相手と対等な立場になることを望んでいた
だけど結婚してずっと専業主婦として過ごしてきて
少しづつ私の中で対等という言葉の意味が違ってきていた
「気にします!私だっ てずっと子供達や道明寺で働いてくださってる方々を
守ろうとあなたと一緒に戦ってきたんです!これが私の戦い方なんです!
だから私の努力も認めて下さい!」
どんなに言っても聞いてくれない彼に
思わず大きな声が出てしまった・・・
「ご、ごめんなさい・・・」
「なんで謝んだよ?!」
「えっ・・・だって・・・大きな声で・・・」
「いちいち謝んな!俺はそんな事ぐらいで怒らねぇーし
謝られると余計ムカつくんだよ!」
「ど、どうしてですか?」
「ど うしてもなんだよ!」
どうしてもなんだよ!と言い切った彼は
そのまま怒ったように横を向いてしまった
記憶が戻ってからの彼が抱いている戸惑いや苛立ちは日々の生活の中で感じてはいる
本当ならもっとちゃんと彼に向き合い
きちんと記憶の事やこれまでの事を話し合うべきなのかもしれないのだけれど
優の結婚式と披露宴という絶対に気を抜けない一大イベントに神経を使いすぎて
そんなつもりはなかったのだけれど知らず知らずの内に彼に対して
型通りの対応しか出来ていなかったのかもしれない
「つ・・・司?・・・」
思い切って名前で呼んでみた・・・けれど・・・
何十年ぶりかの呼び掛けに思わず声が裏返ってしまった・・・
なのに・・・
「ぉう・・・おぉ!なんだ?」
怒っていた表情は一瞬で溶解し
嬉しそうにそれでいて少し照れ臭さそうに
だけど勢いよくまた私の方へと身を乗り出してくる彼
「ちょ、ちょっと近いんですけど・・・」
「あん?!なんだ?」
「い、い いえ・・・なんでもありません・・・」
あまりの迫力に思わず引いてしまう・・・
「なんだよ?話したい事があるんならはっきり言えよ!」
”ほら!早く言え!”と急かす彼
「あ、あの・・・ね・・・この間も言いました・・・じゃなくて・・・言ったけど・・・」
「おぅ!何をだ?」
ハァ~なんか疲れる・・・
「私はあなた・・・じゃなくて!つ、司の・・・」
「いちいち口押さえんな!」
言い間違える度にキスされるんじ ゃないかと
思わず口元を隠してしまう・・・
「ご、ごめんなさい・・・」
「いいから早く言え!」
「はい・・・じゃあ言うわね!
私は記憶の事は気にしてないし
今まであったいろんな事だってもう気にしてないから・・・」
「おぉ、それは聞いた・・・で?何が言いたいんだ?」
「だから・・・私はどこにも行きませんから。
これからもずっとあなたと一緒に居たいと思ってるから・・・」
「から?」
「から・・・から・・・」
慎重に言葉を選びながらの会話に
だんだんと言いたい言葉が出てこなくなる・・・
「から・・・す、少しペースを落として・・・いただけませんか・・・?」
「ペースを落とすってどういう意味だよ?!」
「だ、だから・・・悪い意味じゃなくて・・・
あなたの気持ちは嬉しいんだけど・・・
今は・・・えっ・・・と・・・せめて優の披露宴が終わるまで待って・・・いただけませんか?」
「何を待つんだ?」
「だから!・・・こうしませんか?
優の事が全部終わって落ち着いたら休暇を取って二人だけでのんびりと過ごしませんか?」
「・・・・・・」
優の事が終わったら二人だけでのんびりと・・・
そう言った私に彼からの返事は無い・・・
「・・・ダ、ダメですか?」
「い、いいや!お前はそれでいいんだな?
優の披露宴が終わったら俺と二人だけで過ごしていいんだな?」
ダメですか?と言った私の声に被せるように確認してきた彼
彼と二人っきりで過ごすなんて結婚してから一度もなかった
なんせ勝手に入籍されていて
それが分かったすぐ後に妊娠も分かって
それ以来ずっと道明寺家でお手伝いさん達に囲まれて生活しているし
優と愛が生まれてからは家族旅行には行ったけど
二人だけでのんびりなんて時間は皆無だったから
ちょうどいい機会だと思った
だから軽い気持ちで・・・
”構いませんよ。私もあなたとのんびりしたいから・・・”
と・・・
答えただけなのに・・・
この私の提案がまさかあんな大変な事態を引き起こしなんて
この時の私は想像だにしていなかった・・・

応援ありがとうございます。
本日の二度目です🎶
今日はつくしちゃんです♥
それではどうぞ~✴
私信です。
☆様
こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。😆
今日はつくしちゃんの心の叫び?です(笑)🎶
倒れた私を心配して駆け付けてくれた彼と話しているうちに
話しがまた変な方向に転がり始めた
最初は私の体調を心配した彼が
”明日からは俺が仕事を休んで看病してやる!”
だとか
”二人だけで別荘に行ってゆっくり静養する!”
だとか・・・
揚げ句には
”優の披露宴を中止にする!”
だとか・・・
ますます私の心労が募るような事ばかり口にしていた彼だったけれど
優の披露宴が終わったら二人でのんびりと休養を取るって事で納得してくれて一安心
したばかりだったのに!
記憶が戻ってからずっと言い続けていた
私の彼に対する言葉遣いについての話題を持ち出してきた
彼は私の彼に対する言葉遣いが
他人行儀でよそよそしいと言っている
確かに私も少し大袈裟かしらと感じる事もあるけれど
これは元来、あまり器用じゃない私が
長年の彼との生活の中で身につけたこの世界で生きて行く術だ
器用じゃないから使い分けなんて無理!
道明寺家に入ってまず感じた事がこれ・・・
優が生まれる前のほんの僅かな間は
確かに彼が言う通り私は彼の事を司と名前で呼んでいた
まだまだ英徳時代の記憶の残骸に左右されていたあの頃は
若さもあってずっと道明寺と呼んでいたけれど
結婚した後では流石にそれはいろいろな場面で支障をきたすようになり
だからと言っていきなり今のような言葉遣いは出来ず
一時期、私はすっごく無口な女だった
彼のパートナーとして公の場に出ても愛想笑いしか出来ていなかった
これじゃダメだと思って長い年月を掛けて
ゆっくりと自分を道明寺家に馴染ませて来ていた
いろんな意味であの頃の牧野つくしはもう居ないかもしれないけれど
私は今の自分を嫌いじゃない
彼だって今までは何も言わなかったのに
記憶が戻ってからは子供が赤ちゃん帰りするかのように色々と私を悩ませる
周りは私が彼に遠慮していると感じるかもしれないけれど
私は今まで一度だって彼に遠慮なんてした事はない
歳を取れば容姿が変化するのと同じように
性格だって思考だって変化すると思っている
これは私にとっては自然の成り行きで
誰かに強制された事じゃない
けど私に関しての思考能力が18歳のあの頃に戻ってしまった彼には
私の態度が他人行儀に感じてしまうのだろう
だけど!
今さら恥ずかしくて司なんて呼べないし
ところ構わずに誰が聞いてるか分からない公の場所で彼を呼び捨てになんて無理!
「なぁ?早く呼べよ!」
身を乗り出し迫ってくる彼
「逃げんな!」
迫りくる彼から思わず上体を反らし逃げるような仕種を見せる私の腰を引き寄せる
「・・・ち、近く・・・ないですか?」
「いや!むしろ遠いぐらいだ!」
今の彼には何を言っても無駄なのかしら?
そんな少し諦めにも似た感情が湧いてくる
「わ、分かりました・・・なるべくお名前で呼ぶようにしますけれど・・・」
「なるべくじゃダメだ!」
「話しは最後まで聞いて下さい。
やっぱり外では無理です・・・から、お部屋で二人だけの時だけにしてください」
「ダメだ!」
「ど、どうしてダメなんですか?」
「俺達は夫婦なんだぞ!
俺とお前は対等な立場なんだ!だから世間なんて関係ねぇ!
他の奴らがどう思おうと気にすんな!」
「対等な立場なのは分かってますけど・・・
それとこれとは全く別の話しです!」
確かに夫婦としては対等だと思っている
ただ役割が違う
昔は守られるだけが嫌で
相手と対等な立場になることを望んでいた
だけど結婚してずっと専業主婦として過ごしてきて
少しづつ私の中で対等という言葉の意味が違ってきていた
「気にします!私だっ てずっと子供達や道明寺で働いてくださってる方々を
守ろうとあなたと一緒に戦ってきたんです!これが私の戦い方なんです!
だから私の努力も認めて下さい!」
どんなに言っても聞いてくれない彼に
思わず大きな声が出てしまった・・・
「ご、ごめんなさい・・・」
「なんで謝んだよ?!」
「えっ・・・だって・・・大きな声で・・・」
「いちいち謝んな!俺はそんな事ぐらいで怒らねぇーし
謝られると余計ムカつくんだよ!」
「ど、どうしてですか?」
「ど うしてもなんだよ!」
どうしてもなんだよ!と言い切った彼は
そのまま怒ったように横を向いてしまった
記憶が戻ってからの彼が抱いている戸惑いや苛立ちは日々の生活の中で感じてはいる
本当ならもっとちゃんと彼に向き合い
きちんと記憶の事やこれまでの事を話し合うべきなのかもしれないのだけれど
優の結婚式と披露宴という絶対に気を抜けない一大イベントに神経を使いすぎて
そんなつもりはなかったのだけれど知らず知らずの内に彼に対して
型通りの対応しか出来ていなかったのかもしれない
「つ・・・司?・・・」
思い切って名前で呼んでみた・・・けれど・・・
何十年ぶりかの呼び掛けに思わず声が裏返ってしまった・・・
なのに・・・
「ぉう・・・おぉ!なんだ?」
怒っていた表情は一瞬で溶解し
嬉しそうにそれでいて少し照れ臭さそうに
だけど勢いよくまた私の方へと身を乗り出してくる彼
「ちょ、ちょっと近いんですけど・・・」
「あん?!なんだ?」
「い、い いえ・・・なんでもありません・・・」
あまりの迫力に思わず引いてしまう・・・
「なんだよ?話したい事があるんならはっきり言えよ!」
”ほら!早く言え!”と急かす彼
「あ、あの・・・ね・・・この間も言いました・・・じゃなくて・・・言ったけど・・・」
「おぅ!何をだ?」
ハァ~なんか疲れる・・・
「私はあなた・・・じゃなくて!つ、司の・・・」
「いちいち口押さえんな!」
言い間違える度にキスされるんじ ゃないかと
思わず口元を隠してしまう・・・
「ご、ごめんなさい・・・」
「いいから早く言え!」
「はい・・・じゃあ言うわね!
私は記憶の事は気にしてないし
今まであったいろんな事だってもう気にしてないから・・・」
「おぉ、それは聞いた・・・で?何が言いたいんだ?」
「だから・・・私はどこにも行きませんから。
これからもずっとあなたと一緒に居たいと思ってるから・・・」
「から?」
「から・・・から・・・」
慎重に言葉を選びながらの会話に
だんだんと言いたい言葉が出てこなくなる・・・
「から・・・す、少しペースを落として・・・いただけませんか・・・?」
「ペースを落とすってどういう意味だよ?!」
「だ、だから・・・悪い意味じゃなくて・・・
あなたの気持ちは嬉しいんだけど・・・
今は・・・えっ・・・と・・・せめて優の披露宴が終わるまで待って・・・いただけませんか?」
「何を待つんだ?」
「だから!・・・こうしませんか?
優の事が全部終わって落ち着いたら休暇を取って二人だけでのんびりと過ごしませんか?」
「・・・・・・」
優の事が終わったら二人だけでのんびりと・・・
そう言った私に彼からの返事は無い・・・
「・・・ダ、ダメですか?」
「い、いいや!お前はそれでいいんだな?
優の披露宴が終わったら俺と二人だけで過ごしていいんだな?」
ダメですか?と言った私の声に被せるように確認してきた彼
彼と二人っきりで過ごすなんて結婚してから一度もなかった
なんせ勝手に入籍されていて
それが分かったすぐ後に妊娠も分かって
それ以来ずっと道明寺家でお手伝いさん達に囲まれて生活しているし
優と愛が生まれてからは家族旅行には行ったけど
二人だけでのんびりなんて時間は皆無だったから
ちょうどいい機会だと思った
だから軽い気持ちで・・・
”構いませんよ。私もあなたとのんびりしたいから・・・”
と・・・
答えただけなのに・・・
この私の提案がまさかあんな大変な事態を引き起こしなんて
この時の私は想像だにしていなかった・・・

応援ありがとうございます。
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