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続・かりゆしの島 6

こんばんは。🎵
本日は『続・かりゆしの島』です。🎶

それではどうぞ~✴


私信です
☆様
こんにちは~✨😃❗
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ムフフ💕CPは一緒でした!ですが❗相手は違いました~!









「千尋?お前とお母さんに大切な話があるから聞いてくれるか?」

千尋の前に胡座をかいて座っていた

彼が俯き加減の千尋の顔を下から覗き込むように話しかけた

「う、うん‥」

戸惑い勝ちに発せられた千尋の言葉

「ありがとう。
つくしもこっちに来て座ってくれないか?」

「う、うん‥」

先ほどまでとはうって変わって穏やかに話す彼に
少し戸惑いながらも千尋の横に腰を下ろした

私達が座ると彼は私達の前で正座をしゆっくりと話し始めた

「まず、今までずっとほったらかしにして悪かった」

そう言って私達に頭を下げた彼

「あんたは何も知らなかったんだから‥
謝る必要はないわよ‥」

「いいや、ある。
元はと言えば俺がお前を裏切ってしまったのが原因なんだからな‥」

「お袋が死んで遺言状を見るまで俺はお前を探そうともしていなかったのに‥
この写真を見た瞬間‥強烈に後悔が込み上げてきて
猛烈にお前と千尋に会いたいと思ったんだ‥
勝手だよな‥勝手な事は百も承知の上で
お前とやり直したいと思った‥」




お袋の死後、親族が集まり弁護士の立ち会いの元
遺言状の開封が行われた席で
自分宛の遺言状を開封し中に入っていた写真を見た瞬間
嗚咽が止まらなかった

目の当たりにした予想外の現実に

自身が犯してしまった罪が‥

あの頃の感情が‥

洪水のように俺を身体ごと飲み込み
感情のコントロールが出来ず
人目も憚らず大の男が泣き崩れた

突然、泣き出した俺に驚いた姉ちゃんが
手元の写真を覗き込み絶句していた

まぁ、絶句していたのは一瞬だけで
その後すぐに復活した姉ちゃんの暴力によって
俺の涙はすぐに引っ込んでしまった

すぐに二人を迎えに行け!と言う姉ちゃんの言葉に背中を押されて
島まで来たけれど再会したつくしの雰囲気から
歓迎されていない事はすぐに分かった

きっぱりとヨリを戻すつもりはないと告げたつくし

その表情から意地を張っているわけじゃなくつくしの中では俺の事は
とっくに過去になっているんだと分かった

彼女はこの島でしっかりと足を地につけ生きている
今さら昔のように強引に事を進める事は出来なかった

だからといって諦めたわけじゃないし
諦められるはずもなかったから
東京に戻ってすぐに行動を起こした

「今日から俺もここに住む」

「はぁ?‥あんた‥なに言ってんの?」

「ここに一緒に住むって言ってたんだよ」

「そ、そんなの無理でしょ?!
あんた、ここがどこか分かってる?
島だよ!離島だよ?!それもただの離島じゃないのよ!?
東京から何百キロ離れてると思ってるの!?
第一、仕事はどうするの?!」

「無理じゃねぇーよ!
今から説明するから落ち着け!」


無理じゃない

確かに常識で考えたら無理だ

俺のスケジュールは流動的な物もあるが
基本、何ヵ月先までビッシリと埋まっている

それに加えお袋が亡くなった事によって
跡を継いだ俺の肩には更に大きな責任と重圧がのし掛かっている

本来であれば正式にNYを拠点にするのが一番なのだろう

だけど俺は知ってしまったんだ
諦めてしまっていた牧野との縁がまだ終わっていなかったことを‥

やり直すつもりはない
千尋に会いたければいつでも会いに来ていいと言った牧野

だけど俺はそんなんじゃ満足出来ないから
我が儘で自分勝手だって事は百も承知で準備を始めた

最大限、二人の側にいながら仕事をするにはどうしたらいいか?

どうしても外せない出張やパーティーは仕方がないとして
東京やNYとの連絡や会議は今の時代は
ネット回線さえあればリアルタイムでやり取りが出来る

月の半分は出張だとしても
残りの半分は二人の側にいられる

二人にとっては俺の出現は今さらかもしれないけれど
この先、俺が生きていく上でどうしても牧野と千尋が必要だから躊躇はなかった


「千尋?お父さんは大きな会社を経営している。
おじいちゃんとおばあちゃんから引き継いだ会社だ。」

「お父さんは社長さんなの?」

「あぁ、そうだ。道明寺財閥って言って世界中でいろんな会社を経営している。
いつも世界中を飛び回って仕事をしているからなかなか帰って来られないかもしれないけど
日本にいる時は絶対にここに帰ってくるからお父さんもここで一緒に暮らしてもいいか?」


「う、うん‥わたしはいいけど‥
ママが‥」


つくしの方を見ながら言い淀む千尋から
戸惑いが感じられる


戸惑うのは無理ないと思っている

彼女の中には今までずっと父親という存在はいなかったのに
突然現れた父親という存在に戸惑うのは当然だと思っているが
なんとか受け入れてもらいたいと思っている


「ねぇ、司?この前にも話したけど
千尋との親子関係を築きたいならあたしは反対しないし
いつでも好きな時に会いに来てくれても構わないけど‥
あたしの事はもう気にしなくていいから
あんたならこの先きっと素敵な女性と出会うチャンスは幾らだってあるだろうし‥」


「俺はもうお前以外の女なんて欲しくねぇーんだよ!
確かに一時の気の迷いだとしてもお前を裏切って傷つけたのは俺だ。
だからお前が俺の事はもう愛せないって言うなら俺はそれをちゃんと受け入れる!
だけど俺の気持ちはあの頃から何一つ変わってねぇ!
寧ろあの頃より強くなっている!
だから俺はこの先はお前達がいる場所で生きて行く!」


一緒に生きて行く


そう言い切った俺に彼女はそれ以上は何も言わず


ただ"好きにすればいいわ"と小さく呟いただけだった









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kirakira
Posted bykirakira

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