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Family 2

こんにちは。

本日は『Family』の第二弾です🎶

それではどうぞ~✴




私信です。
☆様
ムフフ♥滋ちゃんが先にやらかしちゃってます🎵
この後、司君が続きます❗(笑)




ハァ~

やっと帰ってきた

疲れたんだけど!

大変な二日間だった…

突然、子供達を連れ社員食堂に現れたパパによって
関西の人気テーマパークへ連れて行かれた

まぁ…家族でテーマパークなんて初めての事だから楽しかったんだけどね

この二日間は初めての事ばかりで
パパに言いたい事、聞きたい事が山ほどあるの

マスコミでも注目度の高いパパだし
私達家族の事は秘密にしていたから
当然、今までは表だって家族で行動する事は控えていた

家族旅行にしたって道明寺系列のリゾート地で貸し切りか
世界中にある道明寺所有の別荘かだったのに

今回はのっけから私にとってはイレギュラーな行動ばかり

まず道明寺のオフィスビルからメープルに移動し
そこで着替えたんだけどね

着替えるのはいいのよ

パパはスーツ姿だし私も同じ
健と翼は制服姿だったから
着替えるのは納得なんだけどね

パパが用意した洋服がね…

四人共にパパがお気に入りのブランド物で
健と翼は兄弟です!って丸分かりの色違いのお揃いコーデだし
パパなんて色は違ってたけど子供達とデザインは同じで
白いシャツの袖口をロールアップさせて
下はブルーの膝下丈のカーゴパンツで
子供達とお揃いのスニーカーで
思いっきりラフな出で立ち

私のも同じブランドのワンピースで
色はパパのパンツと同じブルーを基調とした物に
白のカーディガン
そしてダメ押しでお揃いのスニーカーに日焼け対策の麦わら帽子に
パパとお揃いの時計とサングラス


歩き回るからスニーカーがいいだろ?

だなんて…

なんなの?

やり過ぎじゃない?

このいかにもって感じのコーディネートは?

そう思ってパパに聞くんだけどね

たまにはいいだろ?
時間がないから行くぞ!

なんて笑顔で交わされて


この二日間はそんな事ばかり

周囲をSPさんに囲まれてはいるんだけど
目立つ目立つ…

めっちゃ注目されてるし…

メープルから東京駅に移動して

わざわざ東京駅の正面にバカでかいリムジンを横付けするし

リムジンから降りた途端、何事かと足を止めて私達に見入る通行人の中には
携帯で写真を撮っている人達もいた

咄嗟に健と翼を隠したけれど
パパは全く気にしていない様子で
私の手を掴んだままどんどん歩を進めていく

東京から大阪までの移動は新幹線

新幹線?!

普段から公共の乗り物にはほとんど乗った事がないくせに!

どうして新幹線なのよ?!と抗議する私にパパは
健が乗りたいって言ってただろ
だなんて…

健にしても普段とは違う行動に驚いていたみたいだけど
パパの言葉を聞いて

それっていつの話しだよ?!

なんて返していた

確かに健は昔、新幹線に乗ってみたいって言ってた事はあったけれど
それって日本に帰ってきてすぐぐらいじゃなかった?


ってか…知ってたんだ?

健が乗りたいって言ってたの…

意外だった…

私だって忘れてたぐらいなのに

って…

きっと健本人も忘れてたわよ!


翼はいつもと違う行動でもパパが一緒だし
初めて乗る新幹線に大喜びしていただけで
全然気にしていない様子だったけれど

私は気になりまくりで落ち着かない2時間半だった

座席はグリーン車で
車両を貸し切りにしていたわけじゃなくて
周囲の席にSPさんを配置していただけ

大阪に着いてからも全てこんな感じで
わざわざ人が多い繁華街まで出向き
翼が食べたがったたこ焼きやお好み焼きを食べたり
日本で一番高いビルの展望台に登り大阪の夜景を見たり

翌朝の朝食も翼がホテルの朝食バイキングが食べたいと言ったからって
態々、一般の宿泊客の方達に混ざって朝食食べたりして
朝食バイキングをやっているレストランをちょっとしたパニックに
陥れていたし…

テーマパーク内でも万事この調子で…
魔法に国では翼と真剣にどの魔法の杖がいいか選んでたし
四人分のマントなんて要らないから!

アトラクションに乗るのにも並ばず乗れるってパスを買って
翼を相棒にどんどん制覇して行ってて私と健は絶叫系が三回続いて
とうとうギブアップ!
絶叫系も嫌いじゃないんだけどね…
流石にちょっと気持ち悪くて健と二人で近くのベンチに腰を下ろし
なんだかよく分からない黄色いキャラクターのバケツに入っているポップコーンを頬張りながら
仲良く手を繋ぎアトラクションへと入って行くパパと翼の後ろ姿を見送った

二人とも楽しそうだからいいんだけどね…

わざと人目につくように行動してない?

それにポップコーンのバケツは一つで十分でしょ?!
ポップコーンスタンドを見つける度にバケツの形が違うからって買わないで!
パパまで…首から黄色いキャラクターのバケツ掛けてるし…
なにそれ?王様なの?

私のは何?
ピンク色でリボンみたいのがついててなんだかちょっと可愛い
あっ!このキャラメル味美味しい~
翼!お兄ちゃん恥ずかしがってるから無理やり首に黄色い鳥のキャラクターのバケツ掛けないであげて!
ん?!お兄ちゃんも満更でもないの?
チョコバナナ味気に入った?



パパはせっかく家族で旅行してんだから翼みたいに楽しめ!

だって…


そりゃ楽しくないわけじゃないわよ

どっちかって言うと楽しい

夜景は綺麗だったしたこ焼きも美味しかったし
普段とは違ってパパがどんな我が儘も聞いちゃうもんだから翼なんてどんどん大胆になっちゃって
パークを出る頃には全身なんだか分からない黄色いキャラクターまみれになっちゃってるじゃない!
その小さな扇風機みたいなの東京に帰ったら絶対使わないでしょ!?

最後にはSPさん達も持ちきれないぐらい買い物しちゃって!

もぅ!

なんて思うんだけどね

それとは裏腹に健も翼も楽しそうに笑っていて
そんな二人を見て笑っているパパを見ていて
私もすっごく嬉しかった

でもやっぱりなんだか心の中にはモヤモヤとしたものがあって
それが旅行中消える事はなかった


やっと帰りついたのが午後9時過ぎ
帰りは大阪にあるメープルの屋上のヘリポートから
東京のメープルまで一飛び

二日間テンションが上がりっぱなしだった翼は
爆音が響くヘリの中で爆睡したまま
お屋敷に帰りついても起きる気配無しで
パパに抱かれてそのままベッドへ
珍しく健もヘリから降りてリムジンに乗り込んだ辺りから
うつらうつらと船をこぎ始めお屋敷に帰りついて
フラフラしたままベッドへと倒れ込んでしまった



二人がちゃんとベッドに寝ている事を確認して
寝室へと入っていくとパパの姿が見えない


今夜はお屋敷に泊まるつもりなんだろうけど

どうしてマンションじゃなくてお屋敷に帰ってきたのかの
説明もまだないまま…


ハァ~疲れた!

早くお風呂に入って私もベッドにダイブしたい

だけど聞きたい事があるからまだ寝ちゃダメ!

油断すると閉じそうになる瞼を
頬を両手でパンパンと叩いて気合いを入れる


夕べだって聞こうとしたんだけど
なんだかんだと上手く誤魔化されて
挙げ句の果てにバスルームに引き摺りこまれて
翻弄されまくりで…

結局、聞けず仕舞い…

夕べバスルームでって!

あ~…思い出しただけでも顔が赤くなるのが分かる…


もう!中学生の息子が居るんだから少しぐらい手加減してよね!

朝起きて鏡に写った自分の姿を見てビックリしたんだから!

身体中に紅い痣がついてるのはいつもの事だから
それほど驚かないんだけどね…
左右の腰にクッキリパパの手形がついていたのには流石に驚いちゃった
久々だわ…手形…

跡を見た瞬間感じていた身体のダルさが倍増したもの…



「何一人で百面相してんだよ?!」


「キャッ!?」

突然掛けられた声にソファーから少し飛び上がる

目の前に立っているのはお風呂上がりで腰にバスタオルを巻き付けただけのパパ


髪は濡れてストレートになっていて

見事に引き締まった身体を惜しげもなく見せつけてくる

なんかムカつく!


そう思って隣にあったクッションを掴んで投げつけた


私が投げつけたクッションを軽く片手でキャッチしたパパが
そのまま私の隣に腰を下ろす

今夜は誤魔化されないからね!

その決意を込めて少しだけ身体をずらして
パパの方へ向き直る


「ねぇ!いい加減説明してよ?!」


「何を?」


濡れた髪を拭きながら余裕を笑みを浮かべているパパ


やっぱりムカつく!

「何を?じゃないわよ!
昨日から一体なんなのよ?
わざと目立つように行動したりして噂になったら困るでしょ?」


「お前らの事で困るような事はなんもねぇーよ!お前は困んのかよ?!」


「わ、私だって…別に困らないけど…
でもパパが…」

「俺が?どうした?」

「もう!意地悪!」

思いっきり睨み付けるんだけど
全く気にしていないから
再びクッションを手に投げつけるフリをすると


「そんな怒んな!ちゃんと説明してやるから!」


やっとちゃんと説明してくれる気になったみたいで
バスローブを羽織るとちょっと待ってろ!と言って
部屋続きになっている書斎へと入って行った

すぐに戻ってきたパパの手には一冊のファイル

そのファイルを私に手渡した


「何これ?見ていいの?」


「ああ、でもその前に」

そう言ったパパはソファーに座る私の隣に腰を下ろすと
両手で私の両肩を掴み自身の方へと身体を向けた

向き合う形で正面からぶつかる視線


その視線が思いの外真剣で反らせない


「俺がお前を愛してるのは分かってるよな?お前だけじゃなく健と翼の事も」

と、突然な、何?

「…あ、あ…うん、分かってる
けど…突然どうしたの?」


「いいから!俺は18ん時からお前への気持ちは全くブレた事はないしこれからも未来永劫ブレる事はない!いいな!?」


「…う、うん…」


「よし!読んでいいぞ!」


な、なんなの?

大袈裟な愛の告白に照れるんだけど
彼の表情が真剣だから軽い感じで切り返せない


促されるままに手にしたままだったファイルを開く


中に入っていたのはどうやら発売前の週刊誌のゲラ刷り原稿のようで

書かれていた見出しに思わず仰け反った…

『道明寺HD 道明寺司氏 婚約!お相手は藤城HDご令嬢の藤城麗奈さん!
人知れず育まれた10年愛!』







応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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2018/05/31 (Thu) 14:01 | EDIT | REPLY |   

kirakira  

悠○様

こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。😆

ハハハ♥この夫婦の絆は強いので危機はないと思います\(^-^)/
この先も楽しみにしててくださいね🎶

2018/05/31 (Thu) 16:20 | EDIT | REPLY |   

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