パパはおんぞうし? 22 2020Xmasー蓮君verー(中編)
本日は『パパはおんぞうし?』の蓮君クリスマスverです。🎶
さて蓮君の欲しい物は‥💕
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
おはようございます。🎵
コメントありがとうございます。😆
ウフフ💕破壊力はGODZILLAですよね~!😱
今年もお付き合いありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。♥
葉○様
おはようございます。🌅
コメントありがとうございます。😆
つくしちゃんキレイに酔っぱらいです!(笑)
酔っぱらいつくしちゃんがこれからどうなるか?
楽しみにしていてくださいね。🎵
今年もお付き合いありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。♥
そんな師走の夜
チカチカと庭で点灯しているイルミネーションを横目にのんびりと酒を飲んでいた俺の元に
蒼を寝かしつけたつくしが珍しく戻ってきた
いつもはそのまま蒼と朝までぐっすりってパターンがほとんどのつくしが
手にした紙を眺めながら難しい表情で
リビングへと入ってきてソファーに座る俺の足元に腰を下ろした
「難しい顔してどうしたんだよ?」
「ん‥これなんだけどね‥」
微妙な表情のまま差し出された手紙
それを受け取り読んでみると
文字の大きさがバラバラな蓮の字で
"サンタクロースのソリにのせろ!"
と相変わらずの命令口調で書かれていた
「これなんだ?」
「‥今年の蓮のサンタさんへのお願いみたいなんだけどね‥
プレゼントはサンタさんのソリに乗せて欲しいみたいなの‥」
我が家では毎年この時期にそれぞれがサンタに持ってきて欲しいプレゼントを手紙に書かせていてる
流石に柊と紬は年齢的にサンタクロースが架空の人物で
プレゼントは親が準備しているって事は分かっているが
蓮はまだサンタクロースを信じている
今年の子供達の希望は
柊は格好いい自転車で紬はドレスに靴にバッグにと‥
どこのブランドの何が欲しいかこと細かく指定してきていて
これはこれでつくしを呆れさせていた‥
そして我が家の問題児の希望が先ほどの
"サンタのソリにのせろ!"
と上目線からのお願い?命令?のような希望に
つくしが頭を悩ませている
「サンタさんのソリって‥どんなのなんだろう?」
「さぁな‥あいつのことだから
トナカイが引っ張ってて空飛んでのとかイメージしてんじゃねぇか?」
「いや‥流石にそれはムリだから‥」
「だな‥」
「トナカイはなんとかなっても空は飛ばねぇーだろ」
「いや‥なんとかしなくてもいいから‥
トナカイなんて‥本当に連れて来られても‥困るだけだし!」
「で、どうすんだ?」
「どうしよう?
なんかもっと別の物とかじゃダメなのかな?
ほら!あの子、仮面ライダーとか好きだから
ライダーベルトとか?」
「それじゃ去年と同じだろ?」
「ん~‥だよね‥じゃあ、何がいいかな?
あっ!だったら、ほら!今流行ってるマンガの‥えっと‥
なんだっけ?鬼が出てくるやつ!あれの主人公が持ってる刀とかは?」
「蓮に武器持たせんな!」
「‥そうだね‥振り回して蒼がケガしたら大変だもんね‥
でも‥そうなると‥どうしよう?パパ、何かいい案思い付かない?」
「あいつの考えてることは俺の理解の範疇を超えてるからな‥」
「だよね‥あんたを悩ませるなんてある意味凄いけど‥
う~ん‥まだクリスマスまで少し時間があるから他に何かないか
それとなく蓮に聞いてみるわ‥」
「あぁ、そうしてくれ」
その夜の会話はそれで終わり
後は大人の時間
俺の足の間に座り膝に頭を凭れさせているつくしの顎に手を掛け
上を向かせるとゆっくりと近付く唇と唇
最初は軽く
徐々に深くなるキスに次第に息苦しそうに眉間を寄せながら
逃げるように身体を引くつくしを追いかける
「ちょ、ちょっと待って‥」
俺の胸元を押し返しながら唇が少し離れたと同時に発せられた言葉
「待たねぇーよ」
つくしの腕を引き寄せキスを続けようとする俺と
それを押し返そうとするつくし
「ちょ、ちょっと待ってってば!」
「んだよ?!邪魔すんな!」
「じゃ、邪魔するつもりはないんだけど‥
えっとね‥その‥////////」
「その‥なんだよ?!」
真っ赤な顔して何を言うのかと思えば‥
「だから!ひ、避妊して‥くれないと‥こ、困るっていうか‥」
「俺は困らねぇ!」
「いや!あたしは困るんだって!
し、してくれないんだったら今夜はダメ!」
「ダメじゃねぇーんだよ!
邪魔すんなって!手、退けろ!」
「約束してくれないんだったらダメだってば!」
「あー分かった!約束してやるから手退けろ!」
逃げようとするつくしの唇を追いかけながら
彼女を抱き上げそのままベッドルームへのドアを押し開けた
「わ、分かってない!
ウ、ウソついたでしょ?!」
「もう黙れって!」
ベッドにつくしを下ろしすかさず覆い被さる俺
"妊娠したら高齢出産になるから"
だとか
"蒼もまだ手がかかるから"
だとか
色々とうるさい唇を塞ぐ
「大丈夫だ!全部、俺に任せとけ!」
耳元で囁いた言葉が始まりの合図
久しぶりの二人だけの夜がゆっくりと深くなっていく
「ヤバいかも‥」
「どうした?」
クリスマスまで後3日
子供達も寝静まった深夜
まだ片付けをしているつくしを目で追いながら
片付けが終わるのを待っていた俺の元に
漸く一息ついたつくしが戻ってきて発した一言
「蓮がねサンタさんを捕まえるって言い出したの‥」
「はぁ?」
「だからあんたを捕まえたいんだって‥
どうする?」
どうするって‥
確かにサンタは俺だけど‥
あり得ねぇーだろ!?
「どうするって‥あいつはソリに乗りたかったんだろ?
それがなんでサンタを捕まえるになんだよ?!」
「それがね‥」
つくしの説明によると
"サンタクロースのソリに乗せろ!"
という希望は叶いそうにないからと
他に欲しい物はないのかそれとなく蓮に聞いていたが
奴の希望は変わらずそれどころか
学校で同級生に"サンタクロースなんていない!プレゼントをくれるのは両親だ!"と言われ
サンタクロースを信じている蓮は
"そんなのウソだ!"と言い合いになり
挙げ句"サンタクロースを捕まえてきてやる!"と
同級生に宣言して帰ってきたらしく
つくしに"クリスマスの夜にサンタクロースを待ち伏せして捕まえる!"と話し驚かせていた
「捕まえてやるって‥捕まえてどうすんだ?」
「お友達に見せるんだって‥
一応、説得はしたのよ‥蓮がサンタさんを独り占めしちゃったら他の子がプレゼント貰えなくて
悲しい思いをするからって言ったんだけどね‥」
あ~もぅ!どうしよう?
と頭を抱えてしまったつくし
どうしようって‥
どうすればいいんだ?
「ねぇ!パパもなにか考えてよ!」
「考えてるけど‥蓮に捕まったら俺だってすぐにバレるぞ!
サンタ役を連れて来るか?」
「ん‥そもそもがもう学校はお休みなのよね‥
サンタさん捕まえてどうやってお友達に見せるつもりなんだろう?」
「年明けまで監禁でもすんのか?」
「サンタさんを監禁?
ありえないっつーの!
あ~もぅ!明日、もう一度説得してみる!
それでダメだったらパパがなにか考えて!」
突拍子もない蓮の希望に訳が分からなくなったつくしは
最終的には俺に丸投げすることを決めたようで
そう言い残し"お風呂入ってくる!"
とバスルームへと消えて行った
なんか考えてって‥
どうすりゃいいんだ?!

応援ありがとうございます。