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つくしちゃんBD2020 あのあとどうした? 8

おはようございます。🎵
予約投稿の『つくしちゃんBD2020 あのあとどうした?』です。🎶
楽しんで頂ければ嬉しいです🎵😍🎵
それではどうぞ~✴












西田達が乗り込んでくるとすぐに
牧野はババァのイヌだった女の腕を引き
後ろの席へと行ってしまい

俺の斜め前には西田

「バハマはいかがでしたか?」


「うるせぇーよ!」


「それは失礼いたしました。
では仕事の話をさせていただきます」

俺の機嫌の悪さなんて意に介さない西田は
一切その能面のような表情を崩さないまま
明日からの予定をツラツラと読み上げやがる

覚悟はしていたがすっげぇハードスケジュールでムカつく

「休み無しじゃねぇーかよ!」

「はい、ございません」

サラッと当たり前のように言う西田にムカついて
最大限の不機嫌さん声に乗せて

「俺の誕生日ぐらいなんとかしろよ!」


「そうしますとお誕生日以降は半年程お休みが取れなくなりますが」


なんで一日休んだだけで半年休み無しになんだよ?!

どんなスケジューリングしてんだよ?!

「お前は俺を殺す気か!?」

「いいえ、私も出来れば休暇を頂きたいので
出来れば避けたいスケジューリングではありますが
明日には婚約の発表がされますので
お式の準備も本格的に始まりますし
お式までには現在進行中のプロジェクトを成功させておきませんと
次は新婚旅行が延期という事態になりかねませんが」

「分かったよ!
その代わり新婚旅行は絶対ぇ行くからな!」


「はい、心得ております。
私も出来れば新婚旅行ぐらいは行きたいですので」


「はぁ?なんでお前が新婚旅行行くんだよ?」

西田の言葉の意味が分からず聞き返したタイミングで
後ろの席から牧野の悲鳴のような大声が響いてきて
思わず振り返った

「キャーー!香せんぱ~い!
本当に?本当に先輩と西田さんが?!
キャ!おめでとうございます~!
ねぇ!司!司!聞いて!凄いよ!」

「どうしたんだよ?」

「香先輩が西田さんにプロポーズされたんだって~!」


「はぁ?・・・'マ、マジか?
お前が・・・?結婚すんのか?」


「はい、マジでございます。
先ほど了承を得ましたので
婚約いたしました。
つきましては両家の顔合わせと
婚姻届の提出の為
お休みを頂きたいと考えております」


「ちょっと・・なに言ってっか分かんねぇわ・・」

「ちょっと!司!何言ってんのよ!
西田さん!香先輩!おめでとうございます!
お祝いしなきゃ!そうだまずは乾杯しましょう!」



西田とババァのイヌだった女は恐縮していたが
牧野が客室係が持ってきたシャンパンを無理やり持たせて乾杯

牧野の機嫌はすっかり直ったけれど

余りにもいつもと変わらない西田に
こっちの調子が狂う

「お前、結婚って意味分かってんのか?」

「どういう意味でございましょうか」

「だからあの女を愛してんのかって聞いてんだよ!」

「勿論でございます。
なんの好意も無い方にプロポーズなどいたしませんので」


「だよな・・
だったらお前もあの女ももっと嬉しそうにすりゃいいだろ
牧野の方がテンション高ぇーぞ!」


「仕事中でございますので」


眉一つ動かさずそう言った西田

後ろでは興奮した牧野が質問責めにしている

「ねぇねぇ!香先輩!
いつから西田さんとお付き合いしてたんですか?」

「付き合ってないわよ」

「・・・えっ?・・・'でも結婚するんですよね???」

「するわよ」

「・・えーっと・・よく分からないんですけど・・
香先輩は付き合ってないけど結婚するんですか?」

「そうよ。私もびっくりしたけど
まぁ、付き合ってはないけど同期だし20年来の知り合いだからね。
それに人生は一回限りだから一度ぐらい結婚してみてもいいかなぁっと思ったのよ。
ダメだったらすぐ別れればいいだけだしね」

「なんか・・凄いですね・・
でも!おめでたいことだし私は香先輩と西田さんが幸せになってくれて嬉しいです!
あっ!でもお式とかどうするんですか?
しますよね?香先輩のドレス姿キレイだろうなぁ~」

「西田も私も忙しいから式をする予定はないのよ。
それにまだ具体的には何も決めてないしね」

「そんな!ダメですよ!
一回きりなんですからご両親にも参列してもらって
安心させてあげないと!あっ!そうだ!
合同で結婚式しませんか?!」

「えっ?!・・・ム、ムリ!ムリ!ムリ!
そんなだいそれた事出来ないわよ!
わ、私達はいいのよ!歳なんだし
今さらドレスなんて着てもハロウィンの仮装に間違えられちゃうだけなんだから!
そうよね?西田?」

「はい、牧野様、私達はお気持ちだけありがたくちょうだいしておきます。
大丈夫ですから私達の事はお気になさらずご自分のお式の準備をなさって下さい」

「そんな~!ねぇ?司?
お式は私達の好きにしていいんだよね?
だったらあんたからも言ってよ!」

急に合同で式を挙げたいと言い出した牧野

ババァからの条件は披露宴は対外的なこともあるから
招待客はババァが選び場所はメープルを使うことぐらいで
その代わり式に関しては俺達の好きにしていいと言っていたから
牧野の希望通り参列者は身内と親しい友人・・

つまりあいつらだけで

場所は牧野が高校生だった頃から憧れていたハワイ

まだちゃんと決めたわけじゃないけれど
式はハワイ島にあるメープル前のビーチで
その後のパーティーはメープルの中庭でのガーデンパーティーをと考えている

そしてその後は2週間の新婚旅行に
絶対ぇ行く!

これは譲れねぇ!






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kirakira
Posted bykirakira

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