月夜に 77
おはようございます。🎵
お引っ越しです。🎶
それではどうぞ~✴
あきらが医師と共に行ってしまった後、雛が腕の中で不安そうに俺を見上げていた
「類君、ママは?」
「大丈夫だよ、足の骨が折れちゃったからお医者様に治してもらうんだって。
すぐにママに会えるよ」
「・・ほんと?」
「本当だよ」
雛の目を見て微笑むと彼女も微笑みを返してくれた
真っ黒な黒髪に緩やかなウェーブがかかり
吸い込まれそうなほど大きな瞳
司のしなやかさと牧野の強さを引き継いだ少女が自分の腕の中に居る
不思議な感覚だった
「雛は痛くない?」
「・・うん・・でも・・ひな・・のどが・・かわいた・・の・・パパは・・?」
「あきら?」
「・・うん・・どこに・・いった・・の・・?」
「あきらは今、ママの怪我を治してくれるお医者様とお話してるよ。
すぐに戻ってくると思うから戻ってきたらジュース買ってきてあげるね。
それまで我慢できる?」
「・・う・・ん・・でき・・る・・」
雛の語尾が段々と途切れ途切れになってきた
顔を覗き込むとすでに半分目は閉じられウトウトしている
会話を中断して彼女を深く腕の中に包み込むと俺の胸に顔を埋めて眠ってしまった
眠ってしまい身体から力の抜けた雛の重みを膝で感じていると
静かな廊下をバタバタと走ってくる足音が響いてきて
音のする方へ視線を向けていると息を切らせて司が走ってきた
「類!!櫻と雛は!?」
「静にしてよ、雛が起きる」
「なに呑気にかまえてんだよ!!
どういう状況なのか説明しろ!!」
「雛は打撲だけで済んだ。入院の必要もないってさ。
牧野は左足を骨折してるけど命には別状ないって言ってた
でも手術が必要で今、あきらが医者と話ししてる」
「ハァ~・・そうか・・」
司は安心したのか大きく息を吐き出すとベンチに腰を下ろした
医師と話していたあきらも戻ってきて手術室の前の待合室へと移動する
手術が始まってすぐに総二郎に滋、桜子の三人も到着した
櫻の手術は3時間程で終了しそのままICUへと運ばれたので
窓越しに顔を見れただけだった
医師の話では櫻はリハビリも含めて2ヶ月ほどの入院が必要で
今夜は麻酔が効いているので意識が戻るのは朝になってからだろうとの事
そして意識が戻り問題がなければその日の内に一般病棟へ移れると説明があり
結局、滋と桜子は病院に来たが雛が眠ってしまっていたため先に屋敷へと連れ帰っていてくれ
手術が終わるまで待っていたのは男四人
医師の話を聞いて俺達も一旦屋敷へと戻ると
その夜は櫻よりも雛の方が大変だった
四人で屋敷へと帰りつくとエントランスで滋が俺達を待ち構えていた
「あきら君!!」
「どうしたんだ?こんなところで?」
「携帯かけても繋がらないし病院にかけたらもう出たって言われたから待ってたんだよ!
とにかく急いでよ!雛ちゃんがずっと泣いちゃってて大変なんだよー!私と桜子じゃもう手に負えなくて」
滋の言葉を聞いて慌てて屋敷に駆け込むと
雛は自分の部屋ではなく櫻の部屋のソファーで桜子に抱かれながら泣いていた・・

応援ありがとうございます。
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あきらが医師と共に行ってしまった後、雛が腕の中で不安そうに俺を見上げていた
「類君、ママは?」
「大丈夫だよ、足の骨が折れちゃったからお医者様に治してもらうんだって。
すぐにママに会えるよ」
「・・ほんと?」
「本当だよ」
雛の目を見て微笑むと彼女も微笑みを返してくれた
真っ黒な黒髪に緩やかなウェーブがかかり
吸い込まれそうなほど大きな瞳
司のしなやかさと牧野の強さを引き継いだ少女が自分の腕の中に居る
不思議な感覚だった
「雛は痛くない?」
「・・うん・・でも・・ひな・・のどが・・かわいた・・の・・パパは・・?」
「あきら?」
「・・うん・・どこに・・いった・・の・・?」
「あきらは今、ママの怪我を治してくれるお医者様とお話してるよ。
すぐに戻ってくると思うから戻ってきたらジュース買ってきてあげるね。
それまで我慢できる?」
「・・う・・ん・・でき・・る・・」
雛の語尾が段々と途切れ途切れになってきた
顔を覗き込むとすでに半分目は閉じられウトウトしている
会話を中断して彼女を深く腕の中に包み込むと俺の胸に顔を埋めて眠ってしまった
眠ってしまい身体から力の抜けた雛の重みを膝で感じていると
静かな廊下をバタバタと走ってくる足音が響いてきて
音のする方へ視線を向けていると息を切らせて司が走ってきた
「類!!櫻と雛は!?」
「静にしてよ、雛が起きる」
「なに呑気にかまえてんだよ!!
どういう状況なのか説明しろ!!」
「雛は打撲だけで済んだ。入院の必要もないってさ。
牧野は左足を骨折してるけど命には別状ないって言ってた
でも手術が必要で今、あきらが医者と話ししてる」
「ハァ~・・そうか・・」
司は安心したのか大きく息を吐き出すとベンチに腰を下ろした
医師と話していたあきらも戻ってきて手術室の前の待合室へと移動する
手術が始まってすぐに総二郎に滋、桜子の三人も到着した
櫻の手術は3時間程で終了しそのままICUへと運ばれたので
窓越しに顔を見れただけだった
医師の話では櫻はリハビリも含めて2ヶ月ほどの入院が必要で
今夜は麻酔が効いているので意識が戻るのは朝になってからだろうとの事
そして意識が戻り問題がなければその日の内に一般病棟へ移れると説明があり
結局、滋と桜子は病院に来たが雛が眠ってしまっていたため先に屋敷へと連れ帰っていてくれ
手術が終わるまで待っていたのは男四人
医師の話を聞いて俺達も一旦屋敷へと戻ると
その夜は櫻よりも雛の方が大変だった
四人で屋敷へと帰りつくとエントランスで滋が俺達を待ち構えていた
「あきら君!!」
「どうしたんだ?こんなところで?」
「携帯かけても繋がらないし病院にかけたらもう出たって言われたから待ってたんだよ!
とにかく急いでよ!雛ちゃんがずっと泣いちゃってて大変なんだよー!私と桜子じゃもう手に負えなくて」
滋の言葉を聞いて慌てて屋敷に駆け込むと
雛は自分の部屋ではなく櫻の部屋のソファーで桜子に抱かれながら泣いていた・・

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