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月夜に 80

おはようございます。🎵
お引っ越しです。🎶
それではどうぞ~✴
















夕べは泣いている雛と一緒に櫻のベッドで眠った

抱きしめて眠っている雛は夜中に何度も寝返りを打ち
やっと落ち着いたのは明け方になってからだった

朝7時、眠っている雛をそのままベッドに残して俺は一度自分の部屋へと戻り
シャワーを浴び着替えを済ませてダイニングへと降りて行くと
ダイニングでは司が一人コーヒーを飲んでいた

着ているものは夕べのままでワイシャツの胸元を大きく開けている

「よお!お前、寝てないのか?」

「・・あ、ああ・・ちょっとな・・」

「どうしたんだ?」

「・・なぁ・・あきら・・俺はどうすればいい?」

司らしくない問いかけだった・・

いや、昔の司ならこんな問いかけすらしなかったのに

司の考えている事はなんとなく分かっていた

この屋敷に来て、櫻の部屋を見て
雛が俺の事をパパと呼ぶのを聞いて迷っているのだろう

「じゃあ、聞くけど俺はどうしたらいいんだ?」

「俺が聞いてんだよ!!」

「お前は俺が二人は渡さないって言ったら諦めるのか?
 それに俺だって同じなんだよ!俺も櫻もどうすればいいのか分からないんだ・・」

「・・そうだな・・分からない・・けど俺はあいつを諦めることなんて出来ない!
 だから相手が誰であろうと櫻と雛は渡さない!!」

「だろ?だけど今は俺達に出来ることは待つことだけだろ?
 櫻が答えを出すのを待つしかないんだよ。」

「・・待つか・・あ~あ・・苦手だな・・」

司とそんな会話をしていると病院から櫻の意識が戻ったとの連絡が入った
容態は安定していて問題は無いらしい

とりあえず司と二人だけで病院へと向かった

病院に着くと櫻はちょうど検査中で
その検査で異常がなければICUを出て一般病棟へ移れる

1時間ほど待ったところで検査が終了し櫻がICUに戻り面会が許可されたが
お一人づつでお願いしますと言われとりあえず俺が先に櫻の元へと向かった

「櫻、大丈夫か?」

「うん、心配かけてごめんね。
雛の様子はどう?」

「謝らなくていいよ、お前が悪いんじゃないんだから。
 それに雛も大丈夫だ・・けど夕べはさすがにショックだったみたいで俺が一緒に寝たけどな」

「そう・・雛は一緒に来てるの?」

「いいや、ちゃんと寝たのが朝方だったからまだ寝てるよ。
 滋と桜子が一緒だから心配するな」

「ごめんね、みんなも忙しいのに迷惑かけちゃったね・・」

「大丈夫だから、あんまり気にするな。
 それより司が外で待ってる、会うだろ?」

「・・う、うん・・」

「じゃあ、呼んでくるな」

ICUから出て行くあきらの後ろ姿を見送る
先ほどから少しずつ夢の中のパズルが埋まっていく

かずや君の名前は青池和也

それにさっき見た夢の中に出てきたのは優紀

中学校の修学旅行で京都に行った時の夢
京都では自由行動の時間があった
男女混合の5人グループで私と優紀・・後は橋本君と木下君、それにまきちゃん

八坂神社などを回って嵐山まで足を伸ばした
嵐山ではトロッコ列車に乗りたかったのだが時間が足りなくて乗ることが出来なかった
みたらし団子とあんみつを食べてお土産に西陣織のハンカチを買った
いつか又、優紀と京都に旅行しようと約束していた

優紀と和也君・・今、どうしてるんだろう?
急に居なくなった私を心配してくれているのだろうか・・?


だけど何故?急に思い出しはじめたんだろう?
これから少しずつ全部思いだせるのだろうか?











応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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