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月夜に 82

こんにちは。🎵
お引っ越しの『月夜に‥』です。🎶
気まぐれなお引っ越し作業でごめんなさいm(__)m

そして本日PM7:00に『正しい‥』の第3話をUpします。😆
なかなか進みませんがこちらも合わせてお楽しみ頂ければ嬉しいです。\(^-^)/

それではどうぞ~✴


私の住む地域でもかなりの雨量になっております。
雨が降り続いている地域にお住まいの皆さま
気をつけてお過ごし下さい。
















お昼前には全ての検査の結果が出て
特に問題は無かったので一般の病室に移る事が決まった

ベッドごと病院内を移動して最上階の静かなフロアーへと移動する

私の病室だと案内された部屋に入って驚いた

す、すごい・・・

病院じゃないみたい
部屋に置かれているもの全てが暖かみのあるアンティーク調で統一されていて

どこかで見た事のある雰囲気で

「あっ・・!」

思わず声に出てしまった

この部屋
私の部屋に似ている

ソファーもサイドボードも置かれているランプまで私の部屋にある物と全く同じ

声を出した私に付き添ってくれていたあきらがそっと教えてくれた


「凄いだろ?これ全部、司が用意させたんだぜ」

「道明寺さんが・・・?」

「あぁ、少しでも普段通りに過ごせるようにって大急ぎで準備させてた」

「・・そう・・なの・・ねぇ、ありがとうって言っておいてくれる?」

「後で自分で言えよ、呼んできてやるから」

「う、うん・・分かった。
ねぇ、雛はどうしてるの?」

「司達と一緒に近くのカフェで待ってる。
滋と桜子も一緒だから大丈夫だよ」

そう言いながらあきらはそっと私を抱き上げベッドからベッドへ移動させてくれた

窓辺に置かれている花瓶にはバラが活けられている・・

「お花も持ってきてくれたの?」

「ああ、屋敷の庭に咲いてたやつだ。
雛がママは庭のバラが大好きだからって言って持ってこさせたんだ」

「そう、じゃぁ雛にもお礼言わなきゃね」

「そうだな、そろそろみんな呼んでくるよ」

「あっ・・うん・・あきら、少し待って」

あきらに確かめたい事があった

「少し話したい事があるの」

私の言葉にあきらは私のベッドのリクライニングを起こし
自分はベッドサイドに置いてあったイスに腰を下ろした

彼が座ったのを見届けると私はゆっくりと夢の話を話した

「私ね夢を見たの・・・」

「どんな夢だったんだ?」

「・・非常階段が出てきた」

「英徳のか?」

「うん、こないだあきらが連れて行ってくれた所・・」

私はさっき見た夢の内容をあきらに話した

そして優紀と和也君の事も
いきなりの事にあきらは黙ったまま

「私、花沢さんの事・・花沢類って呼んでたの?」

「あ、ああ・・お前は類の事フルネームで呼んでた・・・
 類の事を花沢類って呼ぶのはお前だけだった。それ以外には何か思い出したのか?」

「ううん・・まだ何も・・非常階段が出てきて二人でお昼寝してる夢だけ・・」

「・・そうか・・・」

「ねぇ、あきら?
あきらは優紀と和也君って知ってる?私と仲が良かったと思うんだけど?」

「ああ、知ってるよ。
優紀ちゃんとは学校が違ったけどバイト先が一緒だったし俺達とも仲が良かった。
和也は英徳に通っててお前の事が好きだったからいっつも”つくしちゃ~ん”って
お前の後ろを小判鮫みたいにくっ付いて歩いてた。二人に会いたいか?」

「うん・・会ってみたい・・んだけどね・・・私、まだ実感が無いの。
自分が牧野 つくしだったって分かってるんだけど・・記憶が戻り始めてるのも分かるんだけど・・
思い出した記憶もパズルのピースみたいでなんだか上手く繋がらなくて・・
自分の記憶なんだけどどこか他人事みたいで・・美作櫻と牧野つくしが上手く重ならないの」

「・・そうか・・分かった、焦らなくてもいいから。
今まで何も思い出せなかったんだから上出来だよ。
これから少しづつそのパズルを埋めていけばいいよ。
俺も協力するしみんなもついてるから」

「ありがとう」

「今の話し司達にしてもいいか?」

「うん・・隠しとくわけにはいかなしね・・でも、私このまま全てを思い出せるかどうか分からないの。
自信もないし・・だから道明寺さんに期待持たせるのも悪いかなっとも思ってる。
もちろん全てを思い出したいと思ってるけど分からないの・・」

「それはみんな分かってるよ。司の事は大丈夫だから心配するな、あいつは強い男だから。
それから和也は俺が連絡してみる、優紀ちゃんは滋達が連絡先知ってると思うから頼んでみるよ。
二人共、都合がつけば会えるようにするから」

「うん・・お願いね」

「ああ、大丈夫だから、お前は何も心配するな」








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kirakira
Posted bykirakira

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