月夜に 84
こんばんは~🎵
お引っ越しです。🎶
それではどうぞ~✴
私信です
葉○様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
類君ちゃっかり自分だけ呼び方を勝手に変更しちゃってます❗(笑)
最後の展開・・了解です😌💓
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
ムフフ♥類君どさくさ紛れにやっちゃってます❗(笑)
カフェでは司達はコーヒーを飲みながら俺を待っていた
総二郎だけどうしても抜けられない茶会があって来ていなかった
雛は心配ないようだな
滋と桜子に挟まれてご機嫌でケーキを食べているけど
それにしても一体誰が食うんだ?
テーブル一杯に並べられているケーキに
滋と雛が競うようにかぶりついている
滋・・お前は大河原財閥のお嬢様だったよな?
そんな姿、総二郎が見たら泣くぞ!
桜子は雛の横で口に付いたクリームを拭き取ってくれている
こいつは案外、いい母親になるんじゃないのか?
そんなことを考えながらカフェに向かって歩いていると
ぼんやりと窓の外を見ていた類と目が合い
軽く右手を上げてカフェのガラス戸を押し開けた
何から話し始めようか?
いきなり記憶が戻ったって言うのは少し唐突すぎるか?
無言のまま席に着いた俺に類が話しかけて来た
「牧野、どうだった?」
「あぁ、ICUを出て一般の病室に移った。
司、お前が用意させた部屋を見て喜んでたぞ」
「そ、そうか・・よかった」
司は嬉しそうにだけど少し照れたように俺から目を逸らしている
「ねぇ、これ食べ終わったら櫻ちゃんのとこ行ってもいいんでしょ?」
「あぁ・・でもその前に話しておきたい事がある」
「何?話したいことって?」
「滋、お前ら優紀ちゃんに連絡とれるか?」
「・・えっ・・!?と、とれる・・けど・・どう・し・て・・?」
全員の視線が俺に集中する
誰もが驚いて声を発しない中で桜子だけが冷静に聞き返してきた
「美作さん、どういう事ですか?
まさか先輩、優紀ちゃんの事思い出したんですか?」
「あ・・あぁ・・」
「オイ!あきら、どういう事だよ!あいつ記憶が戻ったのか?
俺の事も思い出したのか?どうなんだよ!?答えろよ!」
「司、落ち着いて。
あきら、牧野が思い出した事全部話して」
「あぁ・・思い出したのは今の所、優紀ちゃんと和也と・・」
そこまで言うとあきらは類の方へと向き直り
「類・・お前の事だけだ」
「そう」
「だけどまだどれも完全じゃない。
思い出した事だって部分的で櫻はまるでパズルみたいだって言ってる。
まだ実感がないみたいで混乱してるし
このまま全部の記憶を思い出せるのかも不安に思ってるみたいだ」
「そっか・・」
「ねぇ、あきら君?櫻ちゃんは優紀ちゃんに会いたがってるの?」
「あぁ、会ってみたいって言ってた。
だから一度連絡取ってみてくれないか?
出来れば和也と一緒に来てもらいたい」
「分かった。私、さっそく優紀ちゃんに連絡取ってみる!
和也君はどうするの?」
「和也には俺が連絡してみる」
「あきら、あいつは・・俺の事は何も言ってなかったのか?」
「あぁ・・F4で思い出してるのはまだ類だけだ。
類の事だってまだ曖昧で”花沢類”って呼んでたのかって聞いてたからな。
どうやら非常階段で類と一緒に過ごしてるところを思い出したらしい」
「・・そうか・・」
「司、焦るなよ。今まで何も思い出さなかったんだ。
優紀ちゃん達の事を思い出しただけでも大きな進歩なんだからな」
「・・分かってるよ・・だけど・・やっぱ類が一番なんだな・・」
「当然じゃない?」
苦しそうに呟いた司とは対照的に類が優雅にカップを口に運びながら
ゆったりとした口調でそう言った
「なんでだよ!なんでお前の事を一番に思い出すのが当然なんだよ!」
「だって牧野にとって俺と非常階段ってオアシスみたいなもんでしょ?
癒される存在だもん。
俺は牧野のこと傷つけたり泣かせたりしてないもの」
「お、俺だって、そんなに・・・」
「そんなに・・何?泣かせてない?
あの頃の牧野の涙の原因って100%司がらみだったような気がするけど?」
「・・あいつの涙の原因が100%俺って・・
そんなわけ・・ねぇよな・・?あきら・・?」
「俺に聞くなって」
俺が答えに困っている横で桜子が呆れたように声を上げた
「道明寺さん、今さら何を言ってるんですか?」
辛辣なその言葉に滋が続く・・
「そうだよ、司!自分で気付いてなかったの?
司ってつくしの事鈍感だって言うけど司だってかなりなもんだよね~」
「そうですね。
先輩がどうして花沢さんの事を一番に思い出したのかよく分かりますよ」
「私も分かる!だって類君は絶対につくし傷つけたりしないし
何も言わなくても全部分かってくれてるもんね。
全部を言葉に出して伝えないと分かってくれない司とは大違い。
それって結構、大きいよ。ねぇ、桜子?」
「えぇ、花沢さんは何も言わなくても分かってくれますし
美作さんは先輩の気持ちを聞きだすのが上手いですよね。
聞き上手って言うかとにかくあの意地っ張りの先輩が素直に話してるんですから。
道明寺さんとは会話になってなくて怒鳴りあってただけですもんね」
女二人の口から次々と繰り出される口撃に
撃沈寸前の司はもう反論する気力も残っていないようだった
「滋、桜子、それぐらいにしとけよ」
「えっ・・・?」
滋はそこでやっと司の様子に気付いたようで
「ヤ~ダ~司!何、落ち込んでんのよ~!
本当の事でしょ?今さら~」
止めを刺すなって!
「司!滋達の言った事いちいち気にするな!」
「あ・・・あぁ・・分かってる・・」
なぁ、牧野、やっぱりお前にとって類は特別なんだな
あの頃のお前にとって俺って一体どんな存在だったんだ?
俺はお前を傷つけ追い詰めるだけの存在だったのか?
違うよな?
あの時・・
あの島でお前が俺に言った言葉は嘘偽りないお前の本心だよな?
ごめん・・
この6年間、気が付くと幾度となく心の中で繰り返してきた謝罪の言葉
もう絶対に何があっても傷つけたりしないから
約束するから・・
お前の中の俺を消したままにしないでくれ

応援ありがとうございます。
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私信です
葉○様
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☆様
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ムフフ♥類君どさくさ紛れにやっちゃってます❗(笑)
カフェでは司達はコーヒーを飲みながら俺を待っていた
総二郎だけどうしても抜けられない茶会があって来ていなかった
雛は心配ないようだな
滋と桜子に挟まれてご機嫌でケーキを食べているけど
それにしても一体誰が食うんだ?
テーブル一杯に並べられているケーキに
滋と雛が競うようにかぶりついている
滋・・お前は大河原財閥のお嬢様だったよな?
そんな姿、総二郎が見たら泣くぞ!
桜子は雛の横で口に付いたクリームを拭き取ってくれている
こいつは案外、いい母親になるんじゃないのか?
そんなことを考えながらカフェに向かって歩いていると
ぼんやりと窓の外を見ていた類と目が合い
軽く右手を上げてカフェのガラス戸を押し開けた
何から話し始めようか?
いきなり記憶が戻ったって言うのは少し唐突すぎるか?
無言のまま席に着いた俺に類が話しかけて来た
「牧野、どうだった?」
「あぁ、ICUを出て一般の病室に移った。
司、お前が用意させた部屋を見て喜んでたぞ」
「そ、そうか・・よかった」
司は嬉しそうにだけど少し照れたように俺から目を逸らしている
「ねぇ、これ食べ終わったら櫻ちゃんのとこ行ってもいいんでしょ?」
「あぁ・・でもその前に話しておきたい事がある」
「何?話したいことって?」
「滋、お前ら優紀ちゃんに連絡とれるか?」
「・・えっ・・!?と、とれる・・けど・・どう・し・て・・?」
全員の視線が俺に集中する
誰もが驚いて声を発しない中で桜子だけが冷静に聞き返してきた
「美作さん、どういう事ですか?
まさか先輩、優紀ちゃんの事思い出したんですか?」
「あ・・あぁ・・」
「オイ!あきら、どういう事だよ!あいつ記憶が戻ったのか?
俺の事も思い出したのか?どうなんだよ!?答えろよ!」
「司、落ち着いて。
あきら、牧野が思い出した事全部話して」
「あぁ・・思い出したのは今の所、優紀ちゃんと和也と・・」
そこまで言うとあきらは類の方へと向き直り
「類・・お前の事だけだ」
「そう」
「だけどまだどれも完全じゃない。
思い出した事だって部分的で櫻はまるでパズルみたいだって言ってる。
まだ実感がないみたいで混乱してるし
このまま全部の記憶を思い出せるのかも不安に思ってるみたいだ」
「そっか・・」
「ねぇ、あきら君?櫻ちゃんは優紀ちゃんに会いたがってるの?」
「あぁ、会ってみたいって言ってた。
だから一度連絡取ってみてくれないか?
出来れば和也と一緒に来てもらいたい」
「分かった。私、さっそく優紀ちゃんに連絡取ってみる!
和也君はどうするの?」
「和也には俺が連絡してみる」
「あきら、あいつは・・俺の事は何も言ってなかったのか?」
「あぁ・・F4で思い出してるのはまだ類だけだ。
類の事だってまだ曖昧で”花沢類”って呼んでたのかって聞いてたからな。
どうやら非常階段で類と一緒に過ごしてるところを思い出したらしい」
「・・そうか・・」
「司、焦るなよ。今まで何も思い出さなかったんだ。
優紀ちゃん達の事を思い出しただけでも大きな進歩なんだからな」
「・・分かってるよ・・だけど・・やっぱ類が一番なんだな・・」
「当然じゃない?」
苦しそうに呟いた司とは対照的に類が優雅にカップを口に運びながら
ゆったりとした口調でそう言った
「なんでだよ!なんでお前の事を一番に思い出すのが当然なんだよ!」
「だって牧野にとって俺と非常階段ってオアシスみたいなもんでしょ?
癒される存在だもん。
俺は牧野のこと傷つけたり泣かせたりしてないもの」
「お、俺だって、そんなに・・・」
「そんなに・・何?泣かせてない?
あの頃の牧野の涙の原因って100%司がらみだったような気がするけど?」
「・・あいつの涙の原因が100%俺って・・
そんなわけ・・ねぇよな・・?あきら・・?」
「俺に聞くなって」
俺が答えに困っている横で桜子が呆れたように声を上げた
「道明寺さん、今さら何を言ってるんですか?」
辛辣なその言葉に滋が続く・・
「そうだよ、司!自分で気付いてなかったの?
司ってつくしの事鈍感だって言うけど司だってかなりなもんだよね~」
「そうですね。
先輩がどうして花沢さんの事を一番に思い出したのかよく分かりますよ」
「私も分かる!だって類君は絶対につくし傷つけたりしないし
何も言わなくても全部分かってくれてるもんね。
全部を言葉に出して伝えないと分かってくれない司とは大違い。
それって結構、大きいよ。ねぇ、桜子?」
「えぇ、花沢さんは何も言わなくても分かってくれますし
美作さんは先輩の気持ちを聞きだすのが上手いですよね。
聞き上手って言うかとにかくあの意地っ張りの先輩が素直に話してるんですから。
道明寺さんとは会話になってなくて怒鳴りあってただけですもんね」
女二人の口から次々と繰り出される口撃に
撃沈寸前の司はもう反論する気力も残っていないようだった
「滋、桜子、それぐらいにしとけよ」
「えっ・・・?」
滋はそこでやっと司の様子に気付いたようで
「ヤ~ダ~司!何、落ち込んでんのよ~!
本当の事でしょ?今さら~」
止めを刺すなって!
「司!滋達の言った事いちいち気にするな!」
「あ・・・あぁ・・分かってる・・」
なぁ、牧野、やっぱりお前にとって類は特別なんだな
あの頃のお前にとって俺って一体どんな存在だったんだ?
俺はお前を傷つけ追い詰めるだけの存在だったのか?
違うよな?
あの時・・
あの島でお前が俺に言った言葉は嘘偽りないお前の本心だよな?
ごめん・・
この6年間、気が付くと幾度となく心の中で繰り返してきた謝罪の言葉
もう絶対に何があっても傷つけたりしないから
約束するから・・
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