月夜に 91
おはようございます。🎵
お引っ越し話です。🎶
それではどうぞ~✴
ノックの音で閉じていた目を開けた
ドアを開けて入って来たのは道明寺さん
彼は雨の中を走ってきたのだろうか?
頬には少し赤味がさしていて普段はクルクルに巻いている髪がストレートになっている
彼の濡れた髪の先から滴り落ちた一粒の水滴が床まで辿り着いて波紋を広げた瞬間
思い出してしまった
雨が嫌いな理由を・・・
一度目は自分に嘘をついた夜
二度目は自分を嫌いになった夜
もの凄い勢いで蘇ってくる感情に呑み込まれそうになる
そんな中でもはっきりと見つけた彼の姿
怒った顔、笑っている顔、照れて赤くなっている顔
スライドショーを見ているようにいろんな表情の彼が浮かんでくる
そしてあの夜の事も
道明寺のお屋敷にお見舞いに出向いた時に見た
彼と海ちゃんの楽しそうな雰囲気に私は心を決めた
雛がいるって事が分かって嬉しかった
彼を愛して彼に愛された証が自分の中に確かに残っていた事が嬉しくて
この証をしっかりと守って生きていこうと思っていた
進むことも戻ることも出来なかった私の背中を押してくれたの雛だった
非常階段で会う花沢類が心配してくれているのは分かっていたけど
妊娠している事は誰にも知られちゃいけないって思っていた
だから誰にも何も言わずに学校を辞めて引っ越すつもりでいた
卒業出来なかったのは残念だったけど子供と共に一生懸命生きて行こうと決めていたのに・・
あの日の夜・・・
バイトを終えて店を出たところで海ちゃんが待っていた
道明寺の事は諦めたつもりだったのに
涙が溢れてきて
何も望んではいなかったはずなのに
涙が止まらなくて・・・
いつの間にか降り出していた雨に全て忘れてしまいたいと願ってしまった
あの夜、牧野つくしの最後の記憶は花沢類
私が最後に呼んだのは花沢類だった
実際にあの夜、私を見つけてくれたのはあきら
全てを忘れてしまった私と雛を自分の全てを犠牲にして守ってくれたのは彼
あの時、牧野つくしはもう二度と道明寺と会わないって決めていた・・
これが私の決断?
従うべきなのだろうか・・・・?
6年以上も前の感情を優先させるのは間違っている事なのだろうか?
だけど・・・止まったままだった牧野つくしの時間が今、やっと動き出したばかり
あの頃の想いが鮮明に蘇り私を支配する

応援ありがとうございます。
お引っ越し話です。🎶
それではどうぞ~✴
ノックの音で閉じていた目を開けた
ドアを開けて入って来たのは道明寺さん
彼は雨の中を走ってきたのだろうか?
頬には少し赤味がさしていて普段はクルクルに巻いている髪がストレートになっている
彼の濡れた髪の先から滴り落ちた一粒の水滴が床まで辿り着いて波紋を広げた瞬間
思い出してしまった
雨が嫌いな理由を・・・
一度目は自分に嘘をついた夜
二度目は自分を嫌いになった夜
もの凄い勢いで蘇ってくる感情に呑み込まれそうになる
そんな中でもはっきりと見つけた彼の姿
怒った顔、笑っている顔、照れて赤くなっている顔
スライドショーを見ているようにいろんな表情の彼が浮かんでくる
そしてあの夜の事も
道明寺のお屋敷にお見舞いに出向いた時に見た
彼と海ちゃんの楽しそうな雰囲気に私は心を決めた
雛がいるって事が分かって嬉しかった
彼を愛して彼に愛された証が自分の中に確かに残っていた事が嬉しくて
この証をしっかりと守って生きていこうと思っていた
進むことも戻ることも出来なかった私の背中を押してくれたの雛だった
非常階段で会う花沢類が心配してくれているのは分かっていたけど
妊娠している事は誰にも知られちゃいけないって思っていた
だから誰にも何も言わずに学校を辞めて引っ越すつもりでいた
卒業出来なかったのは残念だったけど子供と共に一生懸命生きて行こうと決めていたのに・・
あの日の夜・・・
バイトを終えて店を出たところで海ちゃんが待っていた
道明寺の事は諦めたつもりだったのに
涙が溢れてきて
何も望んではいなかったはずなのに
涙が止まらなくて・・・
いつの間にか降り出していた雨に全て忘れてしまいたいと願ってしまった
あの夜、牧野つくしの最後の記憶は花沢類
私が最後に呼んだのは花沢類だった
実際にあの夜、私を見つけてくれたのはあきら
全てを忘れてしまった私と雛を自分の全てを犠牲にして守ってくれたのは彼
あの時、牧野つくしはもう二度と道明寺と会わないって決めていた・・
これが私の決断?
従うべきなのだろうか・・・・?
6年以上も前の感情を優先させるのは間違っている事なのだろうか?
だけど・・・止まったままだった牧野つくしの時間が今、やっと動き出したばかり
あの頃の想いが鮮明に蘇り私を支配する

応援ありがとうございます。
スポンサーサイト